【カオ転三次】TS^2ようじょの終末対策   作:タマヤ与太郎

139 / 140
そんなわけで138話、脳缶ニキ編です。
俺もレースしたくて……


転生ようじょ、競う。(前)

【ようじょと】第1回P-1グランプリ実況スレ【愉快なお馬鹿共】

 

 

 

296:名無しの転生者

 

さて、ついに始まるな……あの三馬鹿の新たなコラボ企画が……

 

 

297:名無しの転生者

 

始まっちまうのか、あのイカレ企画……良く通ったな

 

 

298:名無しの転生者

 

まあ会場が脳缶ニキのお膝元、埃及特区だからな

あそこのライディングデュエル用サーキットを使ったレースするんだと

 

 

299:名無しの転生者

 

でもなんでよりによってP-1グランプリ*1なんだよw

 

 

300:脳缶

 

それはボクが主催だからだね。『P』HARAOH―1、略してP-1グランプリ!

今後の観光資源のネタ出しを京都沖海戦の僕の分の報酬として幼女ネキに依頼してたんだけど、その企画書が上がって来たからね

3人で色々話し合ってライディングデュエル用サーキットでレースしようぜって事になったよ!

 

 

301:名無しの転生者

 

うわでた

パンジャンのPじゃないなら普通のレースなのか?

 

 

302:幼女

 

レギュレーション内でゾナウギア系アイテムを使って自走するマシンを作ってレースするぞ!

なおマシンでの攻撃はアリだが自分での攻撃は禁止なので戦闘力が高いから勝てるレースでもないぞ

 

 

303:名無しの転生者

 

レギュレーション?

 

 

304:カス子

 

サイズは15m×7m×5m以内、必ず爆弾を4つ搭載する、飛行・浮遊は不可(跳躍・低空ホバーはOK)、ぐらい?

ちなみにぶっ壊れても無制限リスポーン可なので走行不可になったりした場合でも再スタート可能

 

 

305:名無しの転生者

 

やっぱりパンジャンの方のP-1グランプリじゃねーか!wwww

 

 

306:脳缶

 

しばらく前から3人で協議してたんだよね。あれやりたいよねって

ルールや術式構築なんかの細かい所カス子ネキ担当、サーキット構築・提供僕、メインのスポンサー幼女ネキってことで話がまとまったんだ

 

 

307:名無しの転生者

 

そういえば参加者どうなってんの、まだサーキットに誰もいないけど

 

 

308:幼女

 

参加者はそれぞれ小型異界内のガレージで調整・休憩中だぞ。やはりサプライズの精神は大事だ

一応志願したやつ、勧誘した奴、脅迫した奴で面子は集まった

 

 

309:名無しの転生者

 

待って?

 

 

310:名無しの転生者

 

最後待てよw

 

 

311:名無しの転生者

 

脅迫は駄目だろw

 

 

312:幼女

 

言うても脅迫というよりは援助を求めて来たから援助する代わりに参加させた、が正しいが

働かざるもの食うべからずだ。私が方々のスポンサーやってるのだって完成物を見て面白そうだと思ったからで慈善事業じゃないんだぞ

 

 

313:名無しの転生者

 

多分

 

相手「援助くれ!」

幼女「じゃあ働け」

相手「そんな暇はねえんだ! 次戻って来た時でいいか!?」

幼女「知るか。お前の趣味に付き合ってやるヒマこそない。援助はしてやる、だがその分働け。ムカついたからこのまま逃げるならお前の邪魔を徹底的にするぞ」

 

こんな流れだったと思われる

 

 

314:幼女

 

だいたいあってる。まあそいつの行き先私も手を出してる場所だからそいつがいない間位はカバーしてやるつもりだが

なお狩人ニキなんだけどなそいつ

 

 

315:名無しの転生者

 

おい、参加者情報漏洩すんなw

 

 

316:名無しの転生者

 

言うて一応公式サイトで参加メンバーは公開されてるし……まあ参加マシンは公開されてないからどんなトンチキが出るのか今から楽しみだが

 

 

317:名無しの転生者

 

今ルール見てたんだけど、参加者はボンプの遠隔操作での操縦、ってこれ何のためのルールなん?

 

 

318:幼女

 

ああ、その辺は公平を期すためのルールだな

機体はレギュレーション内に収めても、動かすやつの反応速度なんかはレベルによって違うからな、同スペックのボディを動かして操作することでその辺を平均化するのが狙いだ

まあ根本的な操縦センスや天運とかそういうものはどうしようもないが

それにこのレース基本マシンが爆散することが前提になってるからな、ボンプボディもパーツの一部として設定する事で爆散からのスムーズな再構成を実現している

このコア抜きボンプボディが操作するコックピットは必ず機体のどこかにつけてないといかん、というのもレギュレーションの1つだな

 

 

319:名無しの転生者

 

……ん? ゆかりネキ*2もおるん?

幼女ネキってゆかりネキと知り合いだったっけ?

 

 

320:カス子

 

その辺はよく知んないけど、確かゆかりネキは幼女ネキが引っ張って来たんじゃないっけ?

幼女ネキとあんま仲いいイメージないけど。あいつの性分考えると幼女ネキと仲いい気がしねえわ

 

 

321:幼女

 

ん? ああ、あいつか。あいつはなー、口止め的な? 感じ?

あいつ親戚がいるらしいんだが、その親戚*3がイズナを課外授業に出した時に知り合ったらしくてな

仲良くなったらしいんだが、なんかゆかりネキが適当ぶっこいて相手も誤解してて『ゆかりネキはガイア連合でも有数の強者』みたいなイメージになってるらしく

帰ってきた後イズナからその辺りを聞いて保護者(ゆかりネキ)に問い合わせた結果『マジでバラすのは勘弁してくれ』とかなって

そんじゃ言わんといてやるから参加しろよ、面子足りねえから、となった

あ、ちなみにイズナが『え? 強い人は知ってますけどそんな人聞いたことないですよ?』と口滑らしかけたのをミチルが止めたらしい。ファインプレーだったな……

 

 

322:名無しの転生者

 

ミチルちゃんマジファインプレーよ……下手に露見すると人間関係の危機だったしな

 

 

323:ゆかり

 

この件であかりちゃんとの関係にヒビ入ったら本当に幼女ネキ通り越してレン子ニキに苦情入れる所でしたからね!?

 

 

324:幼女

 

知るか。お前が適当な事ぶっこいてるから相手が誤解するんだろうが

見栄を張りたくなる気持ちは理解するが、バレて困るような嘘ついてる方が悪かろう。誤解は早めに説いておくことをお勧めするぞ?

あ、ちなみに私個人としては特段好意的にはおもっとらんが毛嫌いするほどでもないぞ

むしろ評価しているぐらいだ。レベル上げにしても稼ぎにしても、己に出来る限りの事はしている。そこは別に誹る事ではないからな

プラスマイナスで言うとプラマイゼロのギリプラスよりぐらい

 

 

325:名無しの転生者

 

そういえばこの幼女、『出来るのにやらないなら死ね』だけど、出来ない理由があるならあるなりに汲んではくれるよね

 

 

326:幼女

 

ゆかりネキは確か痛いのが苦手なんだったか? それでも出来る限りで稼いでいるのは良い事だろう

まあ、それで現地民の親戚に追い抜かれてるようでは世話はないがな

 

 

327:ゆかり

 

抜かれてません! まだ! 足止めもしてますからね!

 

 

328:名無しの転生者

 

抜かれそうになってる時点で戦闘系黒札として論外じゃね?

とは思うが、一般的な俺らとしてはまあ普通ぐらいよねゆかりネキ

 

 

329:名無しの転生者

 

良くも悪くも一般的俺らって感じやね

まあ幼女ネキにぶん殴られてるような連中よりはなんぼかマシだと思うよ

ちょっと頑張れば一気に突き放せるのに足止め! とか言ってるのはどうかと思うけど

そんなことやってる間にうっかりその子が死んだりメシア教にカッ攫われたらどうすんのよ?

 

 

330:ゆかり

 

うぐぐぐ……

 

 

331:名無しの転生者

 

俺らのプライドなんて吹けば飛ぶようなゴミカスなんだからさ、早めに誤解といてちゃんと守ってやんなきゃ

自分の面子とその子の身の安全、どっちが大事よ?

 

 

332:幼女

 

そんな訳なので、今回最下位になったらお前地獄の修行コースか親戚に真相ばらすかの二択な

一人ぐらい必死に頑張る奴がいないとレースが締まらん

 

 

333:ゆかり

 

あなたに人の心はないんですか!?

 

 

334:名無しの転生者

 

あるわけねえじゃん。幼女ネキだぞ?

むしろこれでもかなり温情かけてるぞ、最下位になったって地獄の修行コースを選べば親戚ちゃんにバレずに済むし、何より格段に強くなれる

親戚ちゃんにバラスのだって早いうちに誤解といておけば後々気が楽だぜ? いいことづくめじゃん

 

 

335:名無しの転生者

 

神話の主神相手に容赦なく脅迫して身内に売らせるような奴に何期待してんだお前

というか、最下位回避でネタバレ免れてもまかり間違うとイズナちゃんがまた口滑らせる可能性はあるぞ?

あの子基本的に自由な上知能はともかく根本的なメンタリティが幼児だから誤魔化すとかはぐらかすとか苦手そう

 

 

336:ゆかり

 

ああもう、やってやりますよこの野郎! 第一私のマシンの調整もシミュレーションも万全! ぶっちぎりトップでゴールインしてやりますからね!

 

 

337:幼女

 

うむうむ、このぐらい必死になってくれればスポンサー冥利に尽きるな

最下位でさえなければ二択選ばなくて良くなるから頑張れよ

ちなみに参加者は私・るるネキ・狩人ニキ・合体天堂姉妹・ゆかりネキの五人だ

 

 

338:名無しの転生者

 

ゆかりネキ、イキらず大人しくブービー賞ねらっときな?

今大口叩くとあとが辛いぞ?

 

 

339:名無しの転生者

 

この面子相手にトップでとかよく言えたな、逆に称賛するわ

 

 

340:ゆかり

 

他の参加者今初めて聞きましたが!? というかなんですか公式サイトって! 聞いてませんよ!? 見れませんし!

 

 

341:名無しの転生者

 

えっ

 

 

342:名無しの転生者

 

どゆこと?

 

 

343:脳缶

 

事前交渉による談合を防ぐために僕ら三人以外には情報封鎖してたからね!

サプライズ精神って大事だよね

 

 

344:名無しの転生者

 

お前らさぁ……

 

 

345:名無しの転生者

 

ほんとそう言うとこやぞ?

 

 

 

 

 

|

|

|

|

|

|

 

 

 

「さあ始まりました第1回P-1グランプリ、実況は『マーマイトは飲み物』マーマイト茜と、

 『今夜は星が綺麗ですね』スターゲイジー葵さんでお送りいたします」*4

 

「ちょっと待ってお姉ちゃんその呼び名も初めて聞いたしその服のお姉ちゃんが言うスターゲイジーってあれなの!? パイなの!?」

 

いやまあ幼女ネキなら呼ぶと思ってたけど

妹ちゃん巻き込まれてて可哀想

こっちの妹ちゃんはハギス*5食わされなくて良さそうよね

 

そんなこんなでレースが開幕。実況席ではよく似た外見の赤髪のロングヘアと青髪のロングヘアの少女が小粋なコントをかましていた。

彼女たちは霊山同盟支部所属の黒札、茜ネキとその妹の現地民である葵。*6茜の方は伊達眼鏡にユニオンジャック柄のパーカーを着ている。*7

これは今回のレースの元ネタである前世の動画シリーズ『P-1グランプリ』の実況をしている合成音声ソフトのキャラ『琴葉姉妹』と似た外見の人物が知り合いにいたためにリンが引っ張ってきた当別ゲストである。

なお黒札である姉の方に交渉し快諾され、妹は当日サプライズと称して連れてこられた、という背景事情があるがこの場では関係はないので割愛する。

そんな妹の悲痛なツッコミをスルーして茜はその隣にいた3名を指す。うち2人は我らが脳缶ニキとカス子ネキ、そして白髪のロングヘアをしたスーツ姿の女性であった。

 

「なお、今回解説としてコースの構築・提供担当の脳缶ニキとルール設定・術式構成担当のカス子ネキと――――――」

 

「私はオービットベース支部支部長代理、『GGG(スリージー)』長官、U-オルガマリーである!*8

 今回は参加者として参加している我がマスター、幼女ネキの名代として解説に参加させてもらっている!」

 

誰だよ!?

オービットベース支部って事は幼女ネキ関連人物か!?

マスターってことはこいつシキガミか……?

 

「然り! 私はオービットベースの防衛用に作られたシキガミである!

 既に製作済みのネモシリーズの統括体『ネモ・キャプテン』とは同等の地位にある。

 また、ディビジョンフリートの操船もあってオービットベースを離れることもあるネモシリーズとは違い、私はベースで指揮を行い、有事には防衛のための戦闘行動を許可されている!

 設計ベースは大蛇丸ニキ製作の『獣神将(ゾアロード)』を参考にし、レベルにおいては現状で70程に達しているぞ。

 また、私の姉妹兼下位個体として4体の――――――」

 

「あ、その話は長くなりそうだから後でな」

 

「そうか、確かに今回の本文はレースだからな。また後で話すとしよう」

 

なんかすげえ気になる所で切られたんですけど

え、こんなのが後4体もいんの

ていうかGGGって何の略よ、ガッツィージオイドガード? それともギャラクシー?

 

「ああ、これだけは言っておくが、『Gutsy Gaia Guard』、略してGGGだ。決してジムではないので留意するように、とのマスターの言である!

 ちなみに特に地球を防衛はしないぞ! マスターが行けというのならば行くが。第一現状碌にディビジョンフリートも勇者ロボもできてはいないからな」

 

草

まあ事実上オービットベースジムだもんな

筋肉ひしめく魔境になりつつあるのやっぱ気にしてたんだな幼女ネキ

 

そんな益体もないことを語りながらも、レース開始時刻。特設のガレージ異界からコースのスタート位置に続々とマシンが転送されてくる。その数8つ。

ゾナウギア、及びゾナウギア規格によってつくられたマシンとはいえ、その形状は千差万別。

ゾイドのような動物型、車両型、はたまた馬のいないチャリオットのようなパンジャンドラム型と、実に多彩であった。

 

「ほな、参加者紹介始めるで! エントリーナンバー1番! 本大会のメインスポンサーかつ宮城支部の自走式核弾頭、幼女ネキ!」

 

『ンナナ!(今日は本気でやるぞ!)』

 

そう背中に取り付けられたコクピット内で拳を天につき上げているのは、リンをボンプにしたような外見の『ヨウジョボンプ』。

今回参加者の身体性能を平均化するためかつ爆散してもすぐにリスポーンできるように、とボンプをパイロットとして採用している。

外見が参加者に対応しているのはただの判別しやすさと遊び心であり、性能はすべて同等である。

そのボンプが乗り込むリンの機体は、ゾナウギア対応のゾイド系マシン、ブロックスゾイドの『レオブレイズ』をベースとした改造機。*9

その猫科猛獣的なスタイルはそのままに、装飾や他のソナウギアタイプパーツなどを用いてリンの契約悪魔『マガイマガド』をイメージした外観となっている。

 

そういえばこのようじょマガイマガド仲魔にしてんだよな……

幼女にしては普通のっぽい? もっとトンチキなもんが出て来るかと

でも幼女ネキだからな、どんなギミック仕込んでるか

 

「搭乗マシンはゾイドブロックス系『レオブレイズ』をベースにした『マガド号』! ゾイド系らしい四脚での走破性、そして機体各所に供えられたブレードでの突撃戦法が持ち味やな!

 なお尻尾はガーディアン系の脚部パーツを応用して先端にブレードを装着、伸縮自在の三叉槍として使用可能や! 幼女ネキらしい殺意に溢れた仕様やな!」

 

「お姉ちゃん、これ別に全員壊した奴が勝ちって大会じゃないよね!?」

 

「でも全員ぶっ壊せば走行中の妨害もなくなるし、復活する気もなくすぐらい破壊し続ければ自然と1着ゴールが可能だよ葵ちゃん」

 

「えぇ……」

 

絶句する葵。でも大本のパンジャンな方のグランプリでも明らかにレースで勝つ気のない選手の妨害・破壊を目的とした選手もいたからね、しかたないね。

 

「気にせず行くで! エントリーナンバー2番! ようじょのマブダチ、美大生の皮を被った悪鬼羅刹、美大生ネキ!」

 

『ンナ~、ンナッ(こんるる~、がんばるね)』

 

続いて紹介されたのはカーディガンを羽織りベレー帽を被ったボンプ。美大生ネキこと鈴原るる操る『ルルボンプ』。乗りこむマシンは鉄の箱、とでもいうべきロボット。

ゾナウギアと互換性のある『ヘキサギア』系パーツの1つ『バルクアーム』を用い、背に大ナタを背負い、四肢にタイヤを装着している。

と、突如その機体が動きはじめ、大きく沈みこむようにその形状を変え、あっという間に装甲車のような形態に変形した。

 

変形した!?

悪鬼羅刹で草。戦ってない時は割と普通に可愛いんだけどなこの子

参加メンバーで一番ごっついのになんか笑ってしまう

 

「搭乗マシンはヘキサギア系『バルクアームα』をベースに四肢にタイヤを装備し、ビークルモードへの変形機構を備えた『バルクアームGaia』!

背中の大ナタ『スラッガーブレード』はロボ形態での武器になるのは当然、保持しているアームには幼女ネキのマガド号の尻尾と同じパーツを用いているためビークルモードでも使用可能や!」

 

「当然の様に戦闘用武装積んでるのなんなの!? 」

 

「戦闘用武装でもあるけど、障害物を吹っ飛ばすための武器も必要かもしれねーし、1つぐらいはそう言うのないとキツそうだぜ?

 コース作ったの脳缶ニキだからどんなトンチキギミック詰んでるのか知んないけど」

 

「ちなみに武器を搭載している理由はパーツを買った時にオマケでついてきたからだそうだぞ。そも、武器の搭載はルールで禁止されていないからな」

 

明らかにレース目的ではない大ナタに混乱する葵。カス子ネキの言葉にやや落ち着きかけるも、オルガマリーの補足に白目を剥いて絶句した。ガイア連合そう言うとこあるよね。

 

「やっぱり新鮮な反応は心の栄養やな! さて今度はエントリーナンバー三番! アメリカを物理的に股にかけた*10男! 狩人ニキ!」

 

『ンナナナナッ(約束は守ってもらうぞ幼女ネキ!)』

 

そうヨウジョボンプ(ようじょ)に向けて声を上げるのは、パイレーツハットのような帽子に口元に布を巻いたボンプ。狩人ニキ操る『カリウドボンプ』だ。

搭乗しているのはイッケンリンの駆るマガド号に似た体系だが、頭部の形状が狼という点で異なる。

その上で機体下部、人間で言えば胸と腹に当たる部分にタイヤを備え、機体側面左右に1本づつのブレードを持っていた。

 

ブラボカート、あれどうなったんだろうな*11

狼……ブレード……うっ頭が

まあ援助貰う代わりのバイトと思えば狩人ニキもやる気が出るだろ

 

「搭乗マシンは幼女ネキ同様ゾイドブロックス系『ジーニアスウルフ』をベースに大型ゾイド『グラビディーウルフ』に似たバイク形態の変形機構を盛り込んだ『アルトリウス号』!

 機体側面のブレードは攻撃にはもちろん、向きを変える事でダウンフォースを発生させたり地面に叩き付ける事で大跳躍も可能やで!」

 

「なんかもう慣れてきちゃった……」

 

「あのブレード、つっかえ棒にすることで横転を防いだりする効果もあるから案外使い勝手良さそうだよね。

 流石狩人ニキ、シブい設計だね……」

 

もはやあきらめの境地に達しつつある葵を尻目にうんうんと頷く脳缶ニキ。葵ちゃん、君の思う事は正しいけれどそこにいる奴らの大半は面白全部で生きているんだよ。

 

「さあさあ次々行くで! エントリーナンバー4番! 仲良し姉妹の皮を被ったレズップル、天堂姉妹! 今回は合体形態で参加との事で人数的には1人換算や!」

 

『ンンナンナ?(仲は普通に良いですよ?)』

 

そう小首を傾げるのは眼鏡にアルトリア的なカツラを被せたボンプ。合体天堂姉妹操る『エッチャンボンプ』。

搭乗マシンはコクピットの真下に爆弾、そしてそれらを乗せる本体、それを2本の大きな車輪で挟み込んだ、スタンダードなパンジャンドラム。

機体前方にはMAGバッテリーと繋がれ積層化した装甲タイルと爆弾を蓋とし、ウルトラボンドで繋いだ鉄片をフレームにした箱のようなスペースがあり、そこには装甲タイルや爆弾などが満載されている。

 

普通にパンジャン出てきちゃった!

爆弾満載して装甲タイルを飛ばす攻撃型か?

葵ちゃん白目剥いててかわいそう……

 

「搭乗マシンはスタンダードなパンジャンドラム型、そして機体前方に装甲タイルと爆弾を満載した攻撃型パンジャン、『クニトモ1号』や!

 最前方の部分は爆発させることで機体に影響を与えずに攻撃、フォルマ弾倉の要領でMAGバッテリーから供給されるMAGで再装填も可能な優れもの!

 最終手段として機体を自爆させることで満載した装甲タイルを撒き散らし、前方広範囲を吹き飛ばす大技も使用可能や!

 こいつぁレースが荒れる予感がするでぇ……!」

 

「この人最初からレースに勝つ気ないよね!?」

 

「そう言った攻撃型の執拗な爆撃をかいくぐるのも参加者の腕の見せ所、という奴だな。

 ちなみに重量バランスが前方に傾いているがゾナウギア『起き上がりこぼし』で強制的に水平を保つ事で走行を可能にしている。

 重量が重い事でスピードはやや抑えめだがそれを補うパワーがあり、奥の手として攻撃用の弾倉部分を切り離すことで大幅な軽量化も可能だそうだ。

 まあ、爆弾を満載している関係上ちょっとした衝撃で爆散するのでいつ爆撃されるか操縦している天堂姉妹にも分からんらしいが」

 

明らかにレースを荒らす目的のマシンに、葵は脳天から何かが抜けていく感覚を覚えやや気が遠くなる。

でも本家P-1グランプリだと割とよくある事なので諦めてほしい。

 

「さあてトリを務めるのはこいつ、エントリーナンバー5番、ゆかりネキ!

 悲しい事故により強制参加となった彼女やけど、今回最下位になるとちょっと尊厳とかが大変なことになるので頑張ってほしいで!」

 

『ンナナナナ、ン~ナッナッ!(本当に後で覚えててくださいね!?)』

 

カメラに向かって語気を荒げるのは紫髪のカツラを被り黒いパーカーを着たボンプ。ゆかりネキ操る『ユカリンボンプ』。

搭乗マシンはF1マシンのような空気抵抗を考えた平べったいフォルムで、機体各所にスラスターと思しきパーツが備えられている。

もっとも特徴的なのはタイヤの代わりに扇風機のようなパーツが付き、地面からわずかに浮いている事か。

 

普通にカッコいいな

パイロットに似て空気抵抗薄そうなフォルムね

おっとそれ以上は戦争だぞ?

 

「搭乗マシンは今大会もっとも真っ当な車っぽい外見のホバータイプ『ユカリホライゾン』!

 スピードに全力を振り分けた高速型のマシンで、武装らしい武装はフロントバンパー部分の硬度の高いブレード状パーツによる突撃ぐらいや!

 もっともこれも障害物除去用の装備らしいので、対マシン性能は潔く切り捨てて速度に全振りなのが特色やな!」

 

「さ、最後の最後でようやく真っ当なマシンが出て来た……」

 

「ホバーという事で多少の路面の悪化はものともしないで高速を維持できるのは素晴らしい設計だな。

 しかし軽量高速型という事で強度は低め、加えてホバー故のグリップ力が期待できない点は難点と言えるか」

 

「ゆかりネキはこのマシンにかなりの自信があるようだからね。シミュレーションも万全らしいし、その走りに期待が持てるね!」

 

「まあシミュレーションだとほかの参加者いないから事故は起こるだろうけどなー」

 

ようやく出てきた真っ当なマシンにそれぞれの感想を漏らしつつ、参加者たちの眼前に立体映像でのカウントダウンが表示される。

そして―――――レース開始。

*1:
ゲーム『Besiege』を使ったレース企画。英国珍兵器パンジャンドラム(とも言い難いなんか)によるキチキチマシン猛レース

*2:
カオ転本編キャラ。小ネタ『よくいる?ダメダメ系転生者俺達』で初登場。外見がVOICEROIDの『結月ゆかり』。転生デビュー失敗組で山梨在住

*3:
小ネタ『現地一般覚醒者あかりちゃんの憂鬱』参照のゆかりネキの親戚。外見がVOICEROIDの『紲星あかり』。現地民で相応のレベル限界だががる気のある良い子

*4:
本家P1グランプリでも実況と解説がVOICEROIDの琴葉姉妹。なおそのキャラクターは投稿者による独特のキャラ付けがなされている

*5:
羊の胃に詰め物をした英国料理らしい

*6:
「霊能力者、鷹村ハルカは改造人間である。『【危険が】スクールライフが地獄です……【危ない】』」などに登場の霊山同盟支部所属黒札とその妹。妹の方は主人公ハルカ君のクラスメートという胃痛枠

*7:
本家P-1グランプリでの茜ちゃんのコス

*8:
外見イメージ:FGOの例の大統領

*9:
「ファッション無惨様のごちゃサマライフ『見た目無惨様の何か色々開発記 半終末編02』」でゾナウギア対応の各種パーツが作られている

*10:
リアルでデスストランディングしたらしい

*11:
フロムから苦情が入り『ナイトメアカート』というエッセンスは残ったゲームになったらしい




そんなわけで138話でした。P-1グランプリしたくて……参加メンバーは最初8人いたけど多すぎるな……と思って減らしました。
多分次回で終る! はず!

■解説

・ようじょ
レースに参加してご満悦なようじょ。
頑張ってマガイマガドを再現した機体を作った。
ゆかりネキの事は嫌いではないけど(特段好意的でもないが)何かあった時に面倒だし、
何より嘘はいずれバレるものと考えているので傷が浅いうちにバラしたほうがいいんじゃない? と思ってる。
それはそれとしてレースでは一切手加減しないし立ちふさがるならぶっ壊すけど。

・ゆかりネキ
今回一番の不憫枠。ほぼほぼ身から出た錆だけどまかり間違うと唯一好意的な親類に見放されかねない状態。
今回彼女を出そうとして調べて初めて彼女がガイアニ勤務だという事を知る。
……ワンチャン凰音関連で関わる可能性もあるか……?

・P-1グランプリ
『P』HARAOH―1グランプリの略。
三馬鹿主催のキチキチマシン猛レース。ゾナウギア系列のパーツを使ってレギュレーション内で自走するマシンを作ればOK。
今後脳缶ニキンとこで開催されることになるかは不明! 人んち(ポポァさんとこ)だからね!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。