太陽の子レヴィン~格ゲーキャラの技を再現できる筋肉と属性付与で救世主とか無理だから!~   作:キョーサカ

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第八十六話 「必死で生きようとする命は尊い」(6)

 そして、丸太の檻の中で起床して、経緯を全て思い出し、現在に至る。

 

 ここはエルヴィン族の隠れ里。

 あのハーキン戦隊長とやらが、勘違いから劇団の皆や雇われのあたし達を拘束したのだろう。

 微かな痛みを感じた左腕を見ると、誰かが布を結んで止血してくれていたようで、少し血がにじんでるのが確認できる。

 

「お互い、とんだヘマしちゃったわね」

「駄目で元々だったんじゃ、お主だけの責任ではない。わしとて、エルヴィン族に思うところがあっての行動じゃしな」

「あたしが気絶してから、劇団の皆はどうなってるの?」

「覚えている限りでは、全員無事じゃよ。ただウルスラやリュカ坊は、シルヴィアと共にハーキンに連行されたのを見たのう。その直後辺りで、わしはスリピアの花粉を吸われて眠らされた」

 

 スリピア……おそらくは花の名前だろうが、余計な情報はシャットダウンしておこう。

 

「連行って、どこに?」

「この里の長……モルガーナの所じゃろうな」

 

 リテラ、マジでここの長と知り合いだったのね……名前知ってるし。

 

「意外ね。シルヴィアさんをさらった連中って勘違いしてるなら、もっと何かしてると思ってた」

「代表者同士の交渉に持ち込んだのはウルスラじゃからな。流石に世渡りの巧さはわし以上じゃよ」

 

 なるほど、だからあの二人だけ連行された、と。

 そうなると、実質人質であるあたし達は、座長さんの交渉が終わるまで身動きが取れないわけだが。

 

「とはいえ、いつエルヴィン族側の逆鱗に触れてしまってもおかしくはない。わしら傭兵団だけでも合流して、交渉の場に赴かねばな」

「言われなくてもそのつもりよ」

 

 とはいえ、問題は囚われの身であるこの状況をどう打破するか、だ。

 見張りのエルヴィン族を無力化するのは大前提として、別の場に囚われているであろう傭兵団メンバーの場所を聞き出せないだろうか?

 

 いや、ヒトとエルヴィンの関係性を考えても、口を割るとは考えにくい。

 あたしとしては脅すのも最後の手段にしたいし、何をやれば最善なのだろうか。

 ふと、考えるまでもないとばかりに、リテラが口を開いた。

 

「よし、居場所を特定した!」

「えっ、何やってたの?」

「この辺りの精霊から情報を集めておったんじゃ。すぐにでも檻をぶち破ってええぞ」

「そういうのって、いいの? 神力の類なんじゃ……」

「精霊との会話なぞエルヴィン族もやっておるし、このくらいは普通じゃよ。掟には反しておらん」

 

 へー、そうなのか。

 イマイチ基準が曖昧に感じるのでよく分からないが、かの創造神がセーフと言っているのならセーフなんだろう、という感覚で頷いたあたし。

 

「後は、どうやって騒ぎを起こさずに脱出するかじゃな。異性相手ならハニートラップが鉄板じゃが、お主は無理そうじゃろ?」

「それに関しては、あたしをラグナ族に転生させたアンタが全面的に悪いでしょ! おかげで喧嘩しか売られなくなったわ!」

「ククク……、酷い言われようじゃ。事実じゃからしょうがないが」

 

 言ってる場合かこのクソボケ。

 

「しかし、余計な蛆虫に集られるよりはマシじゃろうが。身体もかなりタフじゃし」

「ただ身体がタフなだけじゃ、人間生きていけないんですぅー! 蛮族やるのも大変なんだから、少しはリスペクトしなさいよ!」

「しとるじゃろうが、リスペクト! ペンライトも団扇も自作したんじゃぞ!」

「そういうファン根性がうざいって言ってるのよ、前からさぁ!」

 

 あたしの言葉が不思議と、色気がないという話から、変な方向性の口撃に発展していく。

 そのやかましさに耐えかねてか、檻の傍に立っている見張りの男があたし達の方を振り返った。

 

「ええい、五月蝿いぞ! おとなしくしないか!」

「五月蝿いとはなんじゃ! 有無を言わせず捕まえおってからに!」

 

 おっと、さっきまであたしに突っ掛かってきていたリテラが、矛先を見張りに向けたぞ。

 

「こやつはこの世界を救う救世主になる女なんじゃぞ! それを捕縛したとなれば、後の歴史学者にエルヴィン族そのものが愚弄され、ネタとして笑い者にされる! それでお主は満足か!?」

「何を言ってる? こんな蛮族が救世主だと? 馬鹿馬鹿しい! ヒト如きに絆されおって!」

「それの何が悪いんじゃ! お主らエルヴィンも絆してやろうか!」

 

 見張りとリテラの口論は続く。

 彼のヘイトがリテラに向いている間、あたしは軽々と弦の拘束を筋肉で解いた。

 

 それにしても恥ずかしいことを言ってくれる。

 前から行っている救世主アピールではあるが、今回ばかりはあたし有利に働いた。

 そこだけはアイツを褒めてもいい。

 

「エルヴィン族の阿呆! 頭でっかち!」

「なっ!? それを言ったら、潰されても文句は言えんぞ!」

 

 いつの間にか語彙力を失っているリテラの愚弄をBGMにして、まずは見張りが見えないところで木製檻の格子を折り、脱出。

 そこからリテラとの口論を続けている見張りの背後に回った。

 

「がッ!?」

 

 あとは見張りの首に腕を回して、頸動脈を絞め上げるだけ。

 ステルスな無力化に便利なスリーパー・ホールドの完成である。

 

「ごめんなさい」

 

 あたしが謝ったところで、見張りの意識は事切れた。

 これでも加減した絞めだったし、生きてはいるだろう……多分。

 

「流石じゃな。わしの意図を察して行動に移すとは」

「意図も何も、アンタ自身がやれることなんてこれくらいでしょ」

「ククク……、酷い言われようじゃ。事実じゃからしょうがないが」

「それはもういいから」

 

 とはいえ、周りにバレることなく脱出できた。

 次は傭兵団との合流だ。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 さて、傭兵団の皆との合流だが、これが随分とあっさり果たされた。

 あたし達が見つけた頃には、既に脱出していたのだ。

 

 皆はあたしやリテラと違う檻で面子が固まっており、いつぞや魔獣教団の信者を眠らせた時に使ったモルフ蝶の鱗粉を風に乗せて、既にヤーナがスマートに見張りを眠らせた後。

 『魔封じの腕輪』で縛られているわけでもなかったので、ジークが『セツカ』を解放(リリース)して格子を切断、脱出したという経緯で合流したのだった。

 

 現在はリテラの導きで、ここの里長・モルガーナの拠点へ、エルヴィン族の連中に見つからぬよう動いている。

 

「それにしても、かなり面倒なことになってきましたわね」

「面倒って?」

「ニュー、話聞いてたでしょ。ヒト族とエルヴィン族は、喧嘩してからものすごく仲が悪いって」

「でも本当に仲が悪いなら、普通は話し合いの場を設けないと、ボクは思います」

「そこは、座長が必死に交渉してくれたのではないのか?」

「そこが面倒なトコなんじゃ。エルヴィン族どもは何故シルヴィアを誘拐したと勘違いしているにも拘らず、会談に応じたのか?」

 

 リテラの疑問もごもっとも。

 里長のモルガーナさんとやらが意外と良識的である、とも言い難いだろうし。

 

「アタクシは交渉の一部始終を隠れて聞いていましたが、どうもあの戦隊長……ハーキンとかそんな名前の男がシルヴィアさんから兄と呼ばれていたのを見るに、妹の懇願で仕方なく折れた、と考えるのが妥当ですわね」

 

 お兄ちゃんは妹に甘い、か。

 あたしは前世で妹だったから、ヤーナの仮説に妙に納得がいく。

 

「うむ、そうでなければ他の劇団員たちが無事である説明がつかん。ただの捕虜として生かされているだけじゃろうが、最悪の結果だけは防がねばならんな」

「それって――」

「交渉が決裂すれば、わしらは処刑されるじゃろう。劇団員諸共な」

 

 リテラの最悪予測を聞いて、ニューの顔が一瞬青ざめる。

 しかしリテラはすかさず、希望を語った。

 

「じゃが、心配はいらん。エルヴィン族ほど年寄りではないが、あの座長とて厳しい業界を渡り歩いてきた猛者じゃ。どうにか丸め込んでくれるに違いない」

「それに、我らギラソール傭兵団もここにいる。最悪の事態になっても、我々なら止められるはずだ」

「うん、そうだな! あっしらなら最悪を止められる!」

 

 リテラとジークの前向きさがニューに良い影響を与えたところで、あたし達は拓けた場所に出た。

 

 そこには、一度見たら忘れられないほどの大樹がそびえ立っている。

 テレビ塔もかくや、という大きさ。

 かつて『森の王』が巣にしていた大樹を思い出したが、アレを越える大きさの大樹を見たのは初めてだ。

 

 なので、ジークは童心に帰ったかのようにワクワクしていた。

 

「おおっ、なんという迫力!」

「マナの純度が高いこの大樹は、まさか!」

「うむ、まさかこんなところに『イグドラシル』があったとはな」

「いぐどらしる……って、なんだ?」

 

 何か知ってる風なヤーナとリテラに、ニューがまたしても首を傾げる。

 その単語はあたしも初めて聞いたので教えて欲しい。

 

「通称『マナの成る樹』。空気中に漂っているマナの殆どは、この樹から生まれている……。ですよね?」

「良い模範解答じゃ、ミュウ。イグドラシル自体はこの世界の各所に点在しているものの、その真の姿を直接見た者は少ない。樹の魔力によって隠されておるからな」

「じゃあ、このエルヴィン族の里って――」

「ヒトと関わりたくないエルヴィン族にとって、イグドラシルの周辺地域は、まさしく安住の地といえますわね。今の世界から隔絶されているようなものですから」

 

 ヤーナの言葉を鵜呑みにするなら、心に壁を作って部屋から出られなくなった引きこもりみたいね、エルヴィン族って。

 

「おっと、景観に浸っておる場合ではなかった。あそこじゃな、里長モルガーナの住処は」

 

 リテラが指差した先には、イグドラシルには遠く及ばない高さの、二階建て一軒家みたいな大きさの樹があった。

 エルヴィン族は樹そのものを家に改装するツリーハウス建築を主としているようで、生活感でもあたし達との相違を感じさせる。

 

 どうやらあれが里長の家のようだ。

 ご丁寧に玄関前を、ふたりのエルヴィン族の守衛が槍を持って立ち塞がっている。

 

「まるで傍について、イグドラシルを守っているようだな」

 

 元王国騎士の琴線に触れたのか、急にジークが詩的な言い回しをする。

 

「家の配置が、ですか?」

「偶然じゃないの? たまたま良い樹だっただけかもしれないし」

「家の配置はどうでもいいとして、中では今も会談が行われているハズ。守衛を眠らせて、聞こえる位置に隠れますわよ」

 

 ヤーナの提案に乗り、皆が頷く。

 

 すかさずヤーナはモルフ蝶の鱗粉を風魔法で軽く操作して、守衛ふたりをあっという間に眠らせた。

 このスマートな無力化を見て、やはりあたしのやり方は蛮族すぎただろうか、などと反省していたが、そんなことを気にするより会談の行方だ。

 

 明らかにガラスが普及していない、格子のような窓にあたし達はそれぞれ集まり、中で行われているであろう会談を覗き見する。

 

「そんな……、避難してきただけなのに、あんまりじゃないですか!」

 

 通し稽古でも印象的だったリュカさんの声が響く。

 

「理解できぬのなら何度でも言おう、坊や。我らは、ヒトと関わるのを止めたのだ」

 

 リュカさんの向かい側に座っている威圧感あるエルヴィン族女性の方は初めて見る。

 尖った耳は勿論のこと、サラサラの金髪に整った顔立ちに、どこかシルヴィアさんの面影があるような。

 

 あと会談の場にいるのは、劇団代表の座長さんとリュカさん、それにエルヴィン族側のシルヴィアさんにハーキンとかいう勘違いのあんちくしょうを含めて計五人。

 おそらくあの女性はシルヴィアさんの母親であり、里長のモルガーナさんだろう。

 声からして厳つい感じの人なのだろうか。

 

「だとしても、それは昔の話じゃないですか!」

「エルヴィンの時間感覚を舐めるな、坊や。五十年はこちらにとっては最近だ」

 

 モルガーナさん、なんかどこぞの年寄りみたいな言い回し。

 いや、長生きな種族だし年寄りではあるのか。

 

「我の娘を誘拐したというのが、愚息の勘違いであることを加味したとしても。事実、ヒトはエルヴィンの技術を利用して戦争を始めた」

「それが何なんですか! 少なくとも劇団である僕らには何の関係も――」

「ない、とは言い切れん。お前達がヒトである限り、それは絶対だ」

「お母様……、その言い方はあまりにも……」

 

 ここで初めてシルヴィアさんの具申が聞こえた。

 現状に不満はある、しかし親がいる手前、自分の意見を出しづらい、という感じの声。

 あたしはといえば、シルヴィアさんが里長の娘ということにまずビックリしたのだが、そういう立場ならあの勘違いが起こるのも当たり前か、と納得もした。

 

「ほう、意見するのかシルヴィア。しばらくヒトの側に家出していたお前が」

「痛いところを突きますね、モルガーナ様」

 

 座長さんがようやく発言する。

 

「ウルスラ・バッシュ、といったか。お前の話を信じるならば、娘の身分を隠して守ってくれていたようだが、それは娘がそちらの流儀に染まったということ。感謝はすれど、お前を許すことはできない」

「そうでしょうね。ですが、貴方達の生活圏を脅かすことは、絶対に致しません。魔獣が去るまでで結構なので、劇団総出で匿うことを許してはいただけませんか?」

「魔獣、か。その存在すらも怪しいものだ。外にてヒトの脅威となる怪物とのことだが、我々は遭遇したことがない。もし居たとしても、聖樹の加護でこの里を結界で隠しているのだから、まず狙われることもない。避難先としては最適だろうよ」

 

 なんとも皮肉めいたものを感じるモルガーナさんの言葉。

 なるほど、魔兵器大戦が終わる前に引きこもったから、魔獣のことを知らないのか。

 

「だったら助けてくださいよ! こっちにはまだ出張公演っていう仕事があるんです!」

「無理だ。何度も言わせるな、坊や」

 

 おまけに融通が利かない、ときた。

 

「落ち着きなさい、リュカ。焦ったところで何も解決しないのは、わかっているでしょう」

「でも、座長! もしかしたら僕ら、出張公演を成功させる前に全員処刑されるかもしれないんですよ!」

「大丈夫、そうさせない為に私が来たのよ」

 

 座長さん、何か秘策でもあるの?

 

「モルガーナ様、我々の仕事は演劇と呼ばれる娯楽でございます」

「ほう、それが?」

「あなたの娘、シルヴィアには筋書きを綴る才があり、彼女の脚本には我々も随分と助けられてきました」

「だから、我にどうしろと?」

 

「私達、劇団『フルンケライ』の公演を明日、観ていただきたいのです」

 

「えっ!?」

「座長!?」

 

 座長さんの思わぬ大胆発言に、里長以外の誰もがどよめく。

 特に何も知らなかったリュカさんとシルヴィアさんの驚きようったら。

 

 無論あたしも何も知らなかったので、うっかり「ウソでしょ」と呟きかけて、言葉を呑み込んだ。

 

「シルヴィアさんの脚本は、劇団の柱。彼女の描く筋書きには、人の心を動かす力があるのです。母親であるあなたも、興味がおありでしょう? ここを離れたこの子が、どのような成長を遂げたのか」

 

「なるほど、面白い余興だな。やってみせるがいい」

 

 あっさり了承するのかモルガーナさん。

 意外と自分の娘には甘いのかもしれない。

 

「ただし、我の逆鱗に触れるような粗末なモノだった場合は……言われずともわかっておろうな?」

「無論でございます。この里の血肉となりましょう」

 

 何故だろう。

 隠れて会談を聞いていただけなのに、ものすごい圧を感じる。

 スイッチひとつで世界が滅ぶんじゃないか、ぐらいの緊迫感が辺りを支配しているのだろうか。

 

 ともあれヤバいことになってきた。

 劇団によるエルヴィン族の里、緊急ゲリラ公演。

 里長を満足させられなければ、全員死刑。

 

 もはやあたし達の仕事の範疇に収まりそうもない事態だ。

 

「ちょっとちょっと、どうすんのよコレ……リテラ?」

 

 小声で隣のリテラに声を掛けても反応がないので横を向くと、そこに居たはずのリテラの姿がない。

 まさかアイツ……!

 

「おう、邪魔するぞモルガーナ」

「邪魔をするのなら帰れ」

「あいよ〜……、って、何やらせとるんじゃ! 危うくマジで帰るところじゃったわ!」

 

 どこぞの新喜劇で聞いたネタと共に、リテラは緊迫感ある会談へ直接介入していた。

 やはり嫌な予感とは大抵当たるもの。

 

 あたし達は檻の中ってことになってるのに、堂々と姿を現すとは。

 アイツの肝って何製なんだろうか。

 

「リテラさん……、今更何しに? というか、どうやって脱出を……?」

「細かい事は気にするでない、シルヴィア。話は一部始終聞かせてもらったぞ。どうやらフルンケライのゲリラ公演が見られるらしいのう。わしも楽しみじゃ」

 

 うーん、この白々しさ。

 アンタの進路変更案でこんな事態になったんだけど?

 

「そうか。だが、あまり期待はするなよ。所詮はヒトの見世物。我が娘の筋立てとはいえ、我らエルヴィンが好む中身とは限らん」

「ッ……!」

 

 息を呑んだのはシルヴィアさんだ。

 おそらくは図星だろう。

 

 彼女は悲劇で食べてきた劇作家。

 悲劇がエルヴィン族の逆鱗に触れてしまったら、劇団フルンケライは終わりだ。

 

「それはどうかのう?」

 

 だが、リテラはそう返した。

 しかも不敵な笑みを浮かべて。

 

「エルヴィンの歴史には負けるが、そやつらとて伊達に長いこと演劇をやっておらん。少なくとも、ヒトの感情を動かすことに関してはプロじゃ。他ならぬこのわしが保証しよう」

「だからこそ我々の感情も動く、と? 下らぬが、お前がそこまで言うのならば、少しは期待してやらんでもない」

「そうそう、明日は期待しておれよ。ハンカチを用意してな!」

 

 こうして劇団代表と里長モルガーナの会談は、どこか場を和ませたようにも見えたリテラの介入があったものの、比較的平和的に納まった。

 劇団に向けた、強烈な重圧を残して。

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