エミリーは、静かに食卓の椅子にちょこんと座っていた。
母親が作っていた大好きなオムライスを大きなテーブルの端で座り、ロウソクに火をつけて一人ぽつんと口に頬張った。
「この味やっぱり大好き。大好きなお母さまのオムライス。」
にっこりと微笑むエミリーは残りのオムライスを静かに口の中に頬張って食べました。
食べ終わるとお皿を台所に持っていき、割れないようお皿を水に入れ、お皿を洗って乾かす場所にゆっくりと置いて台所を見まわしました。
「お皿は割れないように優しく持って、洗って、隣に立てかけて置かないと水が落ちないってデズお姉ちゃんが言ってた。デズお姉ちゃんは何処に行ったんだろう」
そう呟き、台所を離れました。
スタスタと歩いて向かったその先には花畑だった場所でした。
昔は様々な花が咲いており、綺麗な花畑が一面に広がっていました。
今ではぐちゃぐちゃになって枯れた花、ちぎれた花と散々な姿へと変わっていました。
エミリーは静かに枯れた花やちぎれた花を蘇らせ、綺麗な花へと戻し、土に埋めました。
「お花さんは大事にしないといけないって、ミットお兄ちゃんが言ってた。お花さん一つ一つには命があって、お水を上げるとそのお花さんは元気になるって言ってた。ミットお兄ちゃんも何処に行ったのかな」
そう呟き、エミリーは花畑を離れました。
そして今度着いた先は、庭だった場所だった。
ここはデスティニーとハーミットとエミリーの一番の思い出の場所だった。
かつて3人で遊んでいた場所だったため、エミリーはよく来ていた場所でもあるのだ。
エミリーは静かに真ん中に座り、にっこりと微笑んだ。
「ここでよくデスお姉ちゃんとミットお兄ちゃんは遊んでくれていたなぁ。二人はどこなの?お母さま、お父さま、デズお姉ちゃん、ミットお兄ちゃん、みんなどこに行っちゃったの...」
庭の真ん中でエミリーは子供のように泣き出した。
エミリーは家族が居なくなったことを信じれずに彷徨っていた。そして居ないということも実はどこかではわかっていた。
だが、子供のエミリーにとって家族が居なくなっているという事実を受け止めるのには早すぎたのだ。
泣き疲れた後、静かに消えて屋敷の中に入っていきました。
エミリーにとって、家族とはかけがえのない存在だ。
そう信じたくないエミリーは泣いては忘れ、静かにここに迷う人々を呪い殺す日々を送っていた。
呪い殺すことで家族が居ないと錯覚し、寂しい気持ちにさせないようにしていたからだ。死体の山は今日も3体増えた。