超次元ゲイムネプテューヌ 古の守護者(ガーディアン) 作:ゆでゆで
初感想もいただきました!!嬉しい限りです!
これからも応援よろしくお願いします!
今回はネプギアたちと出会う話です。最初はネプギアたちの視点から始まります。
では、どうぞ~。
-ネプギアside-
私は今、アイエフさん、コンパさんと一緒に、バーチャフォレストのモンスター討伐の依頼をこなしているところです。依頼は簡単なもので、スライヌが増えた為規定数減らしてほしいというものでした。
「はっ!やあ!」
最後のスライヌを倒し終え、依頼終了です!!
「ふう、依頼終了。お疲れ様です!!アイエフさん、コンパさん!」
私は側にいる2人に労いの言葉をかけた。
「ありがとう。ネプギアもお疲れ様!」
「お疲れ様です~。ギアちゃん!」
2人もそれぞれ言葉を返し、後は依頼終了の知らせを依頼者にするだけとなり、帰路に着いていたときに『それ』は起こりました。
「ん?あれ、何です?」
ふいに、空を見上げながらコンパさんがそんなことを言ったので、私たちも見てみると……
「何だろう…?アイエフさんは分かりますか?」
上空にあったのは、何かの光でした。アイエフさんに聞いてみると、
「私も分からないわ。何かしら?」
アイエフさんにも分からないようで、首をかしげていましたが、よく見てみると、中に何かがいるように見えました。
「人......と...もうひとつ何かある?」
私には人影のようなものと、もうひとつ何かがあるように見えました。すると、
「えっ!?」
突然光が消え、中にいた『何か』が落ちてきました!
「何か落ちてきたです!!」
コンパさんもそれに気付き、声を上げました。
中から落ちてきたのは多分人です。いや、確実に人ですね!だって、悲鳴あげてるし!!そして、そのままその『人』と『何か』は地面に吸い込まれるように落ちていきました。
「な、何で人が!?」
「とにかく、行ってみましょう!!」
訳が分かりませんでしたが、アイエフさんの言葉に従い、その場所に向かうことにしました。
凄い音がここまで聞こえてきたけど、大丈夫なのかなぁ?
落ちたのはここから少し進んだ辺り。進んでいくと、声が聞こえてきました。
「すみませ~ん。誰かいますか~?いないなら~、いないって言って下さ~い」
声は、のんびりしたような口調でした。私はその声に気が抜けてしまいました。あ、2人も同じだったようです。というか、誰も居なかったら返事できないんじゃ?
行ってみると、そこは大分開けていて、真ん中辺りで地面に大きな窪みを作って倒れている人を発見しました。周りに危険が無いことを確認して近づいてみると、その人は気絶してしまっていました。あれ?じゃああれは誰が?
そんなことを思っている内に、後ろから声が
「いました~!」
え!?誰!?声のした方を振り向いてみると、そこに居たのは.........
「あの~、ぽちの家族を~、助けてもらってもいいですか~?」
とても小さな狸が2足で立っている姿でした。その姿を見た瞬間、私とコンパさんは
「か、可愛い…」
「可愛い狸さんです~!」
「っ\\\」
思わず声に出さずにはいられませんでした。
アイエフさんも、声には出していませんが、そう思っているみたいで顔を赤くして見ていました。
「?あの~、アポロさんを~、助けて欲しいで~す。」
「.........えっ!?あ、あの人のこと?」
暫く惚けていた私は我に帰り、慌てて問いかける。
「はい~、アポロさんは~、ぽちの大事な家族なので~、絶対助けて欲しいで~す。」
「それはいいんだけど、あなたたち、どうしてあの光の中にいたの?」
小さな狸さんのお願いを聞き入れた後で、アイエフさんが問いかける。
「ぽちにも~、よく分かりませ~ん。気付いたら~あの中にいました~」
どうやら本人にもよく分からない様子。これじゃ、この人も原因は分からないのかな。あ、あと、この子の名前はぽちって言うみたいですね。何だか名付ける動物違う気がするけど、可愛いので許します!可愛いは正義なんです!
とりあえず、ぽちとこの人を1度協会に連れていくことにしてこの場をあとにしました。それにしても、ぽちくん?ぽちちゃん?も可愛いけど、私と同い年くらいのこの人もすごく綺麗な顔してる。羨ましいなぁ…
-side out-
-プラネテューヌの協会-
(ここ、何処だろう?)
この世界に来てから2回目となる言葉と共に俺は目を覚ました。あれ?俺の記憶が正しければあの森にいるはずだよな?何でこんなところに…?天国?え、俺まさか死んじゃった?家族の手で葬られちゃった!?俺の死因、まさかのぽちの頭突きなの!?
等と、1人で勝手にパニックに陥っていると、ドアが開き、女の子が入ってきた。桜色の長い髪が目立つ、同い年くらいの女の子だった。第一印象は
「可愛い…」
「えっ!?あ、ありがとう…ございます…。」
「え!?こ、声出てた!?」
「は、はい......」
やっちゃった...orz
何してんだ俺......
「えっと、ごめん!」
「い、いえ。それより、目が覚めて良かったです!良かったね!ぽち!!」
すると、女の子の後ろからぽちが出てきた。
「アポロさ~ん!」
トテトテと俺のいるベッドまで来て飛び付いてくるぽち。それを受け止めながら、何とか俺は状況を理解した。そして、どうやってかは分からないけど、ここまで俺とぽちを運んできてくれたのであろう目の前の女の子にお礼を言う。
「ありがとう。君のお陰で俺もぽちも助かったよ」
「あ、いえ、そんな!私だけじゃなくて、アイエフさんやコンパさんも居ましたから!それに、放っておくわけにもいきませんし!!」
「とっても優しい方々でぽちは嬉しかったで~す。」
「そっか~。良かったな~ぽち~!あ、そうだ「ネプギア~?様子はどう~?」ん?」
「あ!お姉ちゃん!」
入ってきたのは目の前の女の子と同じ桜色の短めの髪で、活発な印象を与える女の子だった。ん?今、この子、『お姉ちゃん』っていった?妹にしか見えないんだけど......
「あ~!今、私の方が妹っぽいって思ったでしょ~!」
心読まれました...
「す、すいません。いや、でもホントにそうとしか見えなかったので......背も小さいし......」
「ねぷぅ!?それはちょっと気にしてるんだよ!?」
「ネプ子、もう少し静かにできないの?こっちまで聞こえてくるんだけど」
今度は茶髪で長い髪の左側だけおさげのようにしている気の強そうな印象を放つ女の子と、
「ねぷねぷどうしたです?」
独特なしゃべり方が目立つ女の子が入ってきた。それにしても、ここにいるのって全員女の子なんだ~。何か居づらいな。
「あ、目が覚めたのね!良かった!」
気の強そうな女の子が笑いかけながら話す。その表情に思わずドキッとしてしまうが、なるべく平静を装って答えた。
「あ、はい。ありがとうございます!あ、名前教えなきゃですね!俺はアポロです。で、こっちの狸がぽち!」
「ぽちで~す。」
「この度は、本当にありがとうございました!」
「いやいや~、それほどでも~」
「…あんたは何もしてないでしょうが、ネプ子...」
「アハハ……あ、自己紹介ありがとう!私はネプギア!よろしくね!」
そんなやり取りを見て苦笑いを浮かべていた、桜色の長髪の少女はネプギアと言うらしい。珍しい名前だな~。
「騒がしくしちゃってごめんなさいね?私はアイエフ。諜報部所属よ。よろしくね!」
「コンパと言います~。よろしくです!」
「コンパはプラネテューヌのナースで、あなたの手当てをしてくれたのもコンパよ。」
気の強そうな印象だった女の子はアイエフと名乗り、その隣の独特のしゃべり方の女の子-コンパが自分の手当てをしたのだと説明してくれた。
「そしてそしてー!私はネプテューヌ!ネプギアの姉でー、この国、プラネテューヌの女神だよ!!よろしくー!」
元気すぎるこの少女はネプテューヌといい、この国の女神らしい。ん?
「女神?誰が?」
「私が!」
「.........まじで......?」
「本当と書いてマジだよー!どーだ!驚いたかー!」
嘘だろ......この人が女神?いやでも、人は見かけによらないって言うし、実は凄い仕事ができる人なのかも…
「驚くのも無理はないわ。誰だって最初はそう思うわよ。ま、女神と言っても仕事しないで一日中ゲームしてるぐうたら女神なんだけどね~」
前言撤回。ダメダメじゃねぇか.........大丈夫なのかな、この国
「さて、と。世間話はこのくらいにして、そろそろ本題に入らせて貰ってもいい?」
アイエフさんが真剣な表情で聞いてきた。本題って言うのは多分、いや確実に、俺とぽちが落ちてきたことだろう。俺もよく分からないんだけどな~。
「構いませんが、分かる範囲でしか答えられませんよ?」
「ありがとう。まず、あの光は何か教えて欲しいんだけど」
やっぱりその質問ですか。これは正直に言うしかないよね。
「その話にお答えするにはまず、俺達が何者なのかを説明する必要があります。」
「?どういうこと?」
「俺は......俺とぽちは、この次元の人間ではないんです」
「...............ゑ?」
「「「「えええええええええぇぇぇぇぇぇええ!?」」」」
この日、アポロとぽち、この場にいないイストワール以外の声が協会中に響き渡った。
主人公以外の人達の話し方を書くのが難しい…
これはもっと研究せねば…
また課題がひとつ増えましたね!
あ、課題と言えば......夏休みの課題終わってねぇ...
次回もお楽しみに!