煉黒宿す少女   作:光炎の大龍玉

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大地の脈動を宿した少女

「一体、こいつは何が目的なんだ……!?」

 

突然、龍は倒れ伏し、マントルのようものを吹き出して、焔の繭を形成する。

ヒーロー達は警戒を緩めず、絶対に何も見逃すものかと繭を注視する。

繭は次第に小さくなっていき、子供1人を包めるくらいの大きさになった瞬間、崩れるように地面へ広がる。

 

「……子供?」

 

ヒーローの1人がそう呟いた。

繭の中心で倒れていたのは……先程の巨大龍の特徴と酷似した少女だった。

しかし、龍と違い、体の隅々を巡るマグマが脈動をしていない。

龍に唯一傷をつけた男が、優しく少女を持ち上げる。

 

「! まだ息をしている! 近くの病院に連絡をしてくれ!」

 

それだけ言った男は凄まじい跳躍をして近くの病院に向かって飛んでいく。

 


 

数ヶ月後、少女は病室で目を覚ます。

 

「んぅ……」

 

命波(ミナミ)! 良かった……! すぐに母さんも呼ぶからな!」

 

「あ、パパ……」

 

起きたか、小娘。

 

母親を呼びに父親が電話をしていると、《声》がした。

 

「あう……!! パパ……私の中に誰かいるの…!」

 

少女は電話を終えた父親に助けを求める。

 

「……まだ混乱しているのか? それなら無理せずゆっくり休むんだ」

 

しかし、父親は少女の言葉を混乱から来るものだと勘違いをしてしまう。

 

無駄だ。我の声は小娘にしか聞こえん。

 

少女が口をパクパクとさせている中、《声》はただ説明するようにそう答える。

 

「……命波。今から鏡に見えるものを見ても、深呼吸して落ち着くんだ」

 

父親は念を押すようにそう言い、手鏡を少女に向ける。

 

「!!!! ……あっ、ああっ……だ、だれなのぉ!?」

 

そこに写っていたのは、自分の顔とは似ているようで違うものだった。

焔のような鱗が頬に……いや、身体の至る所にあり、それが無い部分も岩のような甲殻があった。そして、背中には火山の火口に見えてしまう翼が生えている。

自分の変わり果てた姿を見た少女は混乱し、辺りを見渡すが、自分そっくりの顔などない。

 

「命波。深呼吸するんだ……落ち着くんだ」

 

父親の諭すような声で少しだけ落ち着いた少女は、言われた通りに深呼吸する。

 

「これが……わたし…なの?」

 

まだ現状を受け入れきれない少女だが、現実離れした現象はこれだけで終わらなかった。

 


 

2日後、診察室で少女の身体の変化が告げられる。

 

「身体のあらゆる体液がマグマのような超高熱を帯びているね。今は無個性の人間と変わらないレベルの体温に落ち着いているが、その見た目の件も含めて個性が発現したと見て間違いないだろう」

 

「え!? こ、個性がですか!?」

 

変わった眼鏡をかけた頭の寂しい老人のような医者の言葉に、父親は口を大きく開けて驚く。

しかし、医者からしても今回の例は見た事がなかった。

 

「正確には、そう考えるしかない……そう言うべきだね。聞いたことがあるだろう? 足の小指の関節がひとつだけなら個性がある……って話はけっこう有名じゃ」

 

個性の有無を見分ける方法を話した医者は困ったように2枚のレントゲン写真を画面に映す。

そのレントゲン写真には関節が2つあった(・・・・・・・)

 

「命波ちゃんは個性が発現する前から足の小指の関節が2つある。これは無個性の人の持つ特徴なんじゃが……ほれ、今も関節が2つある。異形型個性で関節が2つある人もいるのじゃが……命波ちゃんは違う。後天的に異形型の個性が発現している。それも含めて、今は突然変異と考えているのじゃが……何か別の要因があるかもしれない。念の為、定期的に検査は続けた方がいいね。はい、処方箋」

 

父親が医者から処方箋を渡される中、少女は《声》に話したいと念じて会話する。

少女は怪しまれずに《声》と話す術を《声》自身に教えてもらったのだ。

 

《……私の個性じゃないなら、あなたは何なの?》

 

何度も言ったはずだ。私は自然そのものだと。

 

少女は《声》が自分の個性では無い事など分かりきっていた。

医者は突然変異だと言っていたが、少女からすれば見当違いだった。

少女は沈みゆく中、意識が途絶える直前にそれを見たのだ。

マグマをその身に宿した巨大龍が、己を引き寄せて取り込んだのを。

 

《それと、あなたの名前は何なのか教えてよ。呼びにくい!》

 

私に名などない。……いや、待て。

 

少女は抗議するように《声》の名前を聞くが、《声》からすれば己に名前など無かった。

しかし、《声》はふと思い出す。あの時、たった1人で己を倒した勇敢な1人の男と、奇っ怪なお面を付けた子供が、己に向かって明確に名前を叫んでいたことを。

 

ずっと昔の話だが……私に名前をつけた奴がいた。確か……そうだ

 

煉黒龍 グラン・ミラオス

 

「煉黒龍、グラン・ミラオス……」

 

少女は《声》……いや、龍の名をぽつりと呟いた。

何故だろうか。少し懐かしさを感じるその名前は少女にとって、とても印象に残った。

 

本来私に名など無いが……呼びたければ好きに呼ぶがいい、小娘

 

《……命波》

 

ん?

 

《それが私の名前。小娘じゃなくて、ちゃんと私の名前で呼んで!》

 

……ハッハッハッハッ!!! あぁ、分かった。これからは命波と呼んでやろう

 

自分だけに聞こえる龍の笑い声がする中、少女は変わり果てた拳を見て握りしめる。

彼女の歩みは、まだ始まったばかりだ。




諸君、モンスターハンター3Gは好きかね? 私は好きだ。

幼少期は書いてほしいですか?

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  • はよ続き書け
  • 匠5属性解放7掘ってこい
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