~数億年前~
その頃までの人類はアノマリーへの対抗策を持っていなかった。人類はアノマリー相手にどうすることもできず、ただアノマリーの奴隷や食料に成り下がるしかなかった。
そんな頃ある男が夢の中で【主】に出会う。主は人類の味方としてアノマリーを打倒出来る武器の技術を男に教えた。それと同時に男に一つの使命を託した。主曰く、「この世界に強大な魔の王が迫ってきている。」とのこと。その者はあふれ出た魔力だけで数多くの世界を呑み込み征服して見せたらしく、主一人では抑え込むので精一杯らしい。その者を倒すため主は人類には軍隊を作ってほしく、その為に男に接触を試みたそうだ。そのお告げを聞いた男は夢の中の主に教わった兵器作成の技術を使い、主のために軍を組織する。その組織こそが【GOD・Soldier】だった。以降その男を【ファースト】と呼称するようになる。人類の反抗は正にこれからだと人々は信じて疑わなかった...。
~数年後~
それが起きたのはいきなりだった..アノマリーと対等以上に立ち向かえていたファーストが突如飛来したアノマリーによって敗れ去ったのである。そのアノマリーは今では邪神種と呼ばれているモノであった。人々は驚愕した、今までファーストは苦戦することはあっても負けることは無かったからである。だが、悲劇はそれだけでは終わってくれなかった。ファーストは次々と飛来して侵略を繰り返す未知の脅威に対抗する兵器の開発中に任務に出動することになり、その任務で死んでしまったのである。その情報は瞬時に世界を駆け回り、人類を絶望の奥底に落とした。また、人類はアノマリーへの対抗策を無くした。
皆が希望を無くし、絶望にくれていた時、白い稲妻と共にその白騎士は天から舞い降りた。白騎士は地上に蔓延る邪神共を圧倒し、薙ぎ払っていく。そして、白騎士は遅れてしまったことを謝罪し、人類のために共に戦ってくれることと人類を守ってくれることを誓ってくれた。その言葉通り、白騎士は人類のピンチにすぐさま駆けつけ、アノマリーの討伐をしてくれた。しかし、人類はその白騎士の武力を過信してしまい、軍事技術の開発を止めてしまった。
白騎士はアノマリーの討伐と共に教えてくれた。どうやら、邪神種は【狭間】という世界?生まれのアノマリーらしい。邪神種は他世界を侵略し、その世界の星や銀河、宇宙を喰らうらしい。更に邪神と契約を結ぶとその邪神の力を貰えるらしいが、邪神との契約内容は邪神が決める為、大抵酷いことになるらしい。ちなみに、始めにこの世界の人類を支配していたアノマリーは邪神と契約して化け物になった他世界人らしい。ここで、ある一人の人が白騎士に「アノマリーで一番強いのは邪神種か?」と聞いた。それに対して白騎士は否定し、解説した。どうやら邪神の収める世界には時に特異変異種が産まれるらしく、その特異変異種は邪神に匹敵する者もいるらしい。他にも世界によっては邪神に匹敵する者を産み出し易い世界もあるらしい。そして、邪神種には上に【神】がいるらしい。人は「その神が主か?」と聞くと白騎士は首を振り、【神】について話始める。【神】は無から世界を作り、気まぐれの儘に破壊し無に帰す力を持った邪神種の最高位を指し、神と言うにはあまりにも非情で身勝手な真の化け物を指すらしく、ただ邪神にとってその座が神々しく見えたからそう言われているという。主は一応邪神種に分類されるらしい。
そんなこんなで人々がアノマリーに対して知識を深めていた…主の予言さえも忘れ去ってしまうほど熱中して...。
~数年後~
かの災いの魔王は出現した。現れた瞬間天は…世界は魔力に包まれた。それまでいた邪神種は空を見上げると発狂し逃げようとする…が、それが許される筈もなく魔力に吞み込まれ、ある者は魔王の配下に、ある者は消し飛ばされ、ある者は力を全て抜かれ干からびていく。その光景を見て魔王は無邪気に笑う。まるで純真無垢な子供の様に声を殺さず、これから始まるであろう侵略行為に心躍らせる様に、この世界の反抗を待つかのように挑発的に嘲笑った。
その一連の流れを見てた人は白騎士が助けてくれることだけに望みを託した。そこへ、白い稲妻を響かせ白騎士が来る。人々は白騎士の登場に歓喜する…が、白騎士は人々に自分では足止めしか出来ないと言う。人々は忘れていた…主はこの魔の王を倒すために人類に頼ったことを…白騎士と禍の王との差はあまりにも大きく、白騎士のあらゆる攻撃は魔神には傷一つ付けれず圧倒的な力で何度も、何度も、何度も何度もたたき伏せられた。かの征服王はまるで遊んでいるかのように何度も何度も何度も何度も何度も何度も痛めつけ、白騎士が絶望するまで敢えて生かしているかのように何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も徹底的に痛めつけた。しかし、白騎士は希望を捨てず、人類を守るために立ちあっがった。盾が壊れ、鎧がボロボロになり、武器が折れても新たな武器を稲妻で再生成して立ち向かい続け、人類が動けないため一人で操られた邪神も退治し、禍の魔王に立ち向かった。それを見た災いの魔王は笑い、白騎士に今までとは比べ物にならない程強大な魔力を放出し、白騎士を魔力で呑み込み..自らの手に落としてしまった。
聖なる力に満ち溢れた白き鎧は邪悪な魔力に満ちた黒き鎧に姿を変え、周りには黒き稲妻が鳴り響く、災いの黒騎士へとその姿を変えさせた。そして、その黒騎士を引き連れると「今回は見逃してやろう。」と言い、去って行った。これには人類は皆絶望し、アノマリーへの対抗を諦めた...。
~数万年後~
世界はかなり変わり果て、【G.S】も自然消滅し、邪神と契約を結んだ人間が世界を手にしようとし国が出来争いが絶えなくなった。そんな世の中になってしまった頃、ある人間が信頼できる人間を集めて昔の技術の一部を発掘した。そこで、その人間はこう言った。
「魔王の脅威は過ぎていない‼いつか多くの世界を巻き込んだ大戦争【ラグナロク】が起こる‼その時、今の我々は成す術無く息絶えるだろう。だが、ファーストならこのまま無様に負けたままでいるだろうか⁉負けるとわかっていても諦めるだろうか⁉否‼ファーストなら必ず立ち向かうだろう‼どんなに無謀でも‼どんなに絶望的でも‼魔王と立ち向かってくれた白騎士の様に希望を失わず最後の最後まで戦い続けるであろう‼ならば‼我らも戦わずしてどうする⁉我らも最後まで希望を見据えて戦うべきであろう‼これがどんなに愚かでも…その愚かなことをしてでも守りたいのであれば戦おう‼‼‼」
その言葉に感化された者達は発掘された技術を用いて再度【G.S】を立ち上げ、研究を重ね、邪神と契約を交わした傀儡国家と戦い、勝利した。始めは少なかった人数も段々と増えてゆき、いつしか軍事国家と呼ばれる程に大きくなっていった。そんな【G.S】を真似て、アノマリー対策のために各国が民間軍事企業を設立し、アノマリーと戦った。
「全ては来る大戦争【ラグナロク】のために‼‼‼」
Fin