椎名 「初めまして。Cクラス所属椎名ひよりです」
椎名さんは颯君の何処ら辺が気になる又は気に入っていますか?
椎名 「やはり本をたくさん読むところですかね。最低でも私と同じくらいは読みそうですし」
ありがとうございます。それでは本編どうぞ!
入学してから3週間が経った。水泳での授業の際競争してもらうと言われたので一位を取ったらボーナスで5000ポイント貰えたり、いつもの早朝トレーニングしてたら高円寺に遭遇して気に入られたり、有栖がほぼ毎晩の様に朝昼晩のご飯を一緒に食べる様になったり、生徒会での仕事をこなしたりと色々あった。
そして現在俺はテストを受けている。テストといっても小テストだが。本来なら今は四限目の英語の授業を受けるはずだが真嶋先生が「突然だが抜き打ちテストを行う。内容は主要五教科の総合力。成績表には反映されないので安心してほしい。言うまでもないが、カンニングは厳禁だ」と言ってきたのでテストを受けているという訳だ。
にしても
テスト自体の難易度は俺とオーミにとっては正直お遊びだ。全教科満点だろう。テストはどの教科も20問構成となっており、17問は中学生の範囲なので十分解けるが、最後の3問は難易度がかなり高い。数学に至っては積分が出てきているので殆どの人は解けないだろう。
ちなみにテストが始まる前に真嶋先生に全教科満点取ったらボーナスとかありますか?と聞いたところ、「ある」と答えたのでボーナスを楽しみにしていたりする。いくらあってもここではプライベートポイントは多い方が良いからな。
試験終了後真嶋先生はテスト用紙を回収して足早に去っていった。
有栖 「颯君、オーミさん。お二人は最後の3問は解けましたか?」
颯•オーミ 「「余裕(じゃな)」」
有栖 「まあそうでしょうね。お二人とも今日は生徒会は?」
颯 「無いって。今日は仕事殆どないらしいんでな」
有栖 「ならこの後カフェで話したいことがあるのですがよろしいでしょうか?」
颯 「良いぞ」
オーミ 「勿論良いのじゃ」
有栖 「それでは先に向かっててもらえますか?私は人を連れてくるので」
颯 「了解」
そうして一旦有栖と別れてオーミと共にカフェに向かった。
十数分後俺とオーミがコーヒーを飲んでいると有栖ともう一人の女子が来た。あれは神室さんか。
有栖 「お待たせしました」
颯 「そんな待ってないから問題ない。ところで何で神室さんを連れてきたんだ?」
有栖 「真澄さんは私のおも………友人になっていただいたので颯君にも紹介しようかと」
有栖今完全におもちゃって言おうとしたな。
神室 「隠す気ないでしょ。おもちゃって言いかけてたわよね?」
有栖 「そんなことはありませんよ」
神室 「はあ。知ってると思うけど神室 真澄よ。今はこいつの友人という名のおもちゃをしてるわ」
颯 「御劔 颯だ。颯で良い」
オーミ 「御劔 オーミじゃ。オーミで良い」
神室 「なら私の事も真澄で良いわ。何となく長い付き合いになりそうだしね」
颯 「了解だ。よろしく真澄」
オーミ 「よろしくなのじゃ」
自己紹介も終えたので、有栖と真澄はアイスコーヒーを注文する。そして本題に入る。
有栖 「颯君。貴方は気づいているでしょうが私はAクラスのリーダーになろうと思っています。そこで今の障害としては」
颯 「葛城か」
有栖は頷く。今の段階だと有栖が立候補したとしても葛城がいるせいで即リーダーになるという事は出来ない。
もっとも有栖もそんな方法でリーダーになろうとは思ってないだろう。有栖の性格上勝ってからリーダーになるだろう。
颯 「でも有栖の方につけという訳でも無いだろう?」
有栖 「勿論です。颯君とオーミさんまでこちらについては圧勝してしまってつまらないですから」
だろうな。ただでさえ原作では葛城は有栖に勝ててないのに俺らが一緒になっては勝てる確率はほぼゼロだ。
有栖 「颯君達は正直自由にしていただいて構いません。ただ葛城派につくのは困りますが」
颯 「有栖なら俺らが葛城派に行っても勝てるんじゃないの?」
有栖 「正直分かりませんね。ただ颯君達とは敵対したく無いです。チェスなどはともかく」
颯 「まあ有栖がそういうならそうしようかな。ただあまりにワンサイドゲームだったら向こうを少し手助けしようかな?」
有栖 「それくらいなら構いませんよ。つまらないのも嫌ですしね」
というわけでAクラスのリーダー対決に関しては俺達は今のところどちらの派閥にもつかない事になった。
カフェも混んできたので俺達は店を出る。
颯 「そう言えば今日は昼のおかずがオーミの希望のやつだったから夜の希望は有栖なんだけど何が良い?」
有栖 「そう言えばそうでしたね。ではパスタでお願いします。味は任せます」
真澄 「何?あんた颯と一緒に食べてるの?」
有栖 「羨ましいですか?」
真澄 「別に。ただ気になっただけ」
颯 「何なら真澄も食べに来るか?味は保証するぞ」
有栖 「そこらの料理店より美味しいですね」
真澄 「……行くだけ行くわ」
颯 「後有栖、面白い情報あげるわ」
有栖 「どんな情報でしょう?」
颯 「Dクラスのメンバーを見てみな。多分面白いのが見れるから」
有栖 「ならそうしてみましょう。颯君が言うくらいですからね。真澄さん行きましょう」
真澄 「そのまま颯の部屋には行かないの?」
有栖 「颯君も材料を買いに行きますから丁度良いです。7時に伺いますね」
颯 「了解した。行こうかオーミ」
オーミ 「うむ」
再び有栖達と別れてスーパーに買い物をしに行った。
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私は今真澄さんと一緒に職員室に来ています。先程颯君に言われた通りDクラスのメンバーを見るためです。
Dクラスのメンバーなど普段は見ないのですが、颯君が言うのですからそれほどの人物がいるのでしょう。
真嶋 「これだ。読み終えたら私に返してくれ」
有栖 「ありがとうございます」
そうして1年の名簿を真嶋先生から受け取り見る。Dクラスのページを見ていくと
有栖 「!?」
驚きました。颯君はこの事を言っていたのでしょうか?私の目線の先には一人の名前が書いてあります。
綾小路 清隆
まさか綾小路君がこの学校にいるとは。彼はホワイトルームという人工的に天才を作り上げるという施設の最高傑作と言われています。父に連れられて一度訪れた事がありそこで綾小路君を見ました。丁度チェスをやっている時でした。それが私がチェスを始めたきっかけでした。
そして私が必ず倒すと決めた人です。天才は教育で決まるものではなく、生まれた瞬間に決まっているものだと証明するためにホワイトルーム最高傑作の彼を倒すと。最もチェスに関しては倒したい人が二人ほど増えましたが。
その後も目を通しましたが有望そうなのはあと一人くらいしかいませんでしたので真嶋先生に名簿を返します。
有栖 「真嶋先生ありがとうございました」
真嶋 「構わない。調べ物は済んだか?」
有栖 「ええ。それでは失礼します」
果たして颯君はどこまで知っているのでしょうか?今回も綾小路君の存在を知らせるためでしょう。やはり彼は格別に興味深いですね。綾小路君と同等かそれ以上に惹かれています。
有栖 「それでは行きましょうか真澄さん」
真澄 「はいはい」
そうして私達は颯君の部屋に向かいました。
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颯 「そろそろ有栖も綾小路の存在に気づいたかな?」
オーミ 「兄様が言っておったこの学校随一の天才か」
颯 「ああ。頭脳に関しては有栖と同格レベル。体術も常人より遥かに上手い。ホワイトルームの最高傑作だ」
オーミ 「それにしてもその施設は正直気分良く無いの」
颯 「まあな。だけどあくまで一生徒の俺らじゃバックにいる存在には手が出せないからな。いざとなればどうとでもなるが」
オーミ 「あくまで最終手段という事じゃな」
颯 「ああ。綾小路とは仲良くなっておきたいしな。今のところ他クラスの知り合いは数人しかいないし」
Bクラスは一之瀬、神崎。Cクラスはひより。Dクラスは櫛田、という感じになっている。
神崎はひよりと図書館で本を読んでいた時に一之瀬が紹介してきた。
なおひよりの呼び方に関しては本を一緒に読んでいるうちに俺も名前呼びすることになった。
颯 「そろそろ有栖達もくるな」
俺はパスタを作りながらそう呟いた。
その後有栖と真澄が来て真澄が俺の料理の腕に驚いた事は言うまでもない。
時は流れて5月1日
俺は端末を操作しポイントを見る。
颯 「1564000ポイントか」
昨日の時点であったポイントは1470000ポイントだった。つまり振り込まれたのは9万4千ポイントか。原作通りだな。
俺は携帯をいじりひよりに電話をする。
ひより 「おはようございます颯君。ポイントはいくら振り込まれましたか?」
颯 「9万4千だ。そっちは?」
ひより 「4万9千ポイントですね。ポイントも入ったので放課後本でも買いに行きませんか?」
颯 「分かった。放課後Cクラスに行く」
ひより 「では放課後待っています」
ひよりとの通話を終え、一之瀬にかける。
一之瀬 「颯君どうしたの?」
颯 「いやBクラスはポイントいくら振り込まれたのか気になってな。Aクラスは9万4千だった」
一之瀬 「流石だね。Bクラスは6万5千ポイントだったよ」
颯 「そうか、ありがとうな」
一之瀬 「気にしないで良いよ」
一之瀬との電話を終える。櫛田の連絡先は持っていないのでDクラスは確認できないが恐らく原作通り0ポイントだろう。
そんな事を考えながら朝飯を作る。
作り終えたタイミングで有栖とオーミが入ってくる。ちなみにこの二人には合鍵を渡している。
颯 「おはようオーミ、有栖。真澄は?」
有栖 「真澄さんにはエントランスで他のクラスのポイントを聞いてもらっています」
颯 「なるほど。俺が聞いた限りBクラスが6万5千、Cクラスは4万9千だそうだ」
有栖 「さすが颯君ですね。ではやはりこのクラス決めは実力で決めているという事ですね」
颯 「そういう事だな。早く飯を食べて真澄と合流するか」
有栖 「そうですね」
俺達は朝飯を食べ終え、真澄とエントランスで合流してから教室に向かった。なお真澄は朝飯を食べていなかったので先程一応持ってきておいた朝飯のサンドイッチを渡しておいた。
教室に入ると皆それぞれポイントについていて話していた。10万ポイント貰えなかった事に困惑はしているが、そこはさすがAクラス。何か理由があると考え原因を探って入る。ヒント結構あったけどな。
そんな事を考えているうちに先生が入ってきた。
真嶋 「皆おはよう。聞きたい事もあるだろうが最初に連絡事項があるのでそちらから行う。最もある程度は君たちの知りたいことと同じだがな。
先ずはこれをみてほしい」
そう言って真嶋先生は白いポスターを広げて黒板に貼りだした。内容は一目瞭然、A~Dまでの各クラスの成績だ。
Aクラス……940
Bクラス……650
Cクラス……490
Dクラス……0
真嶋 「これが何か見当がつくものは?」
有栖 「それぞれのクラスの評価ですか」
真嶋 「その通りだ。この学校におけるポイントはクラスポイント(cp)とプライベートポイント(pp)の二種類があり、生徒の実力に応じてリアルタイムでクラスポイントが変動する。この1ヶ月間の間では加点要素は無く、現在のクラスポイントは所属する生徒の素行不良、例えば遅刻欠席や授業中の私語や居眠り等の妨害行為により減点された結果である。プライベートポイントに関してはクラスポイント1pがプライベートポイント100pに相当する。例えばAクラスの場合は、クラスポイント940を有しているので、生徒には9万4千ポイントが支給されるかたちだな。ここまで、何か質問がある者は?」
葛城が手を挙げる。
真嶋 「葛城か。何だ」
葛城 「ポイントの評価基準について、詳細を教えていただけますか?」
真嶋 「残念だがそれはできない。人事考課、つまり詳細な査定の内容に関しては、教えられない決まりとなっている。これは社会においても通じることだが、実際に企業に入社したとして、詳しい人事の査定内容が伝えられるとは限らないからな」
葛城 「わかりました。自分からは以上です」
真嶋 「他には……坂柳」
有栖 「クラスポイントを上げる方法は何でしょうか?」
真嶋 「学業で良い成績を取る、クラス所属の生徒が部活で活躍するなど色々あるが、全て明かす事は出来ない」
有栖 「ありがとうございます」
有栖は少し笑みを浮かべながら座る。有栖なら元から予想してただろうな。
真嶋 「質問が無いようなので続ける。次にこれを見てほしい」
やがて真嶋先生はもう一つのポスターを黒板に張り付ける。内容は以前の抜き打ち小テストの結果だ。
満点なのは俺、オーミ、有栖の三人
葛城は470点。他の生徒達は大体425、400点だった。大体各教科の最後の3問以外は順当に取れているか。
真嶋 「見て貰えば分かるようにこれは以前の小テストの結果だ。この小テストを、仮に定期テストの結果だとする。平均点は400点なので、赤点ラインはその半分の200点となる。今回赤点となった生徒はいなかったが、定期テストで一科目でも赤点を取ればその時点で退学処分となるので気を付けるように」
赤点1つで退学、という厳しい措置にクラスの何人かがざわつく。この赤点の方式だと50点以上取れば安全圏なので、真面目に学習して名前無記名等のミス等に気を付ければ赤点など取らないから普通はそう悲観することでもない。しかしあんなアンバランスな難易度の小テストを実施する学校だ、現時点で問題の傾向はまるで読めない。不安になるのも仕方ないか。
そんな中俺は手を挙げる。
真嶋 「御劔か。何だ?」
颯 「恐らくボーナス制度みたいなのがあると思うのですが今回のテストでも反映されるのでしょうか?」
真嶋 「どうしてボーナス制度があると思った?」
颯 「以前体育でプールの授業をした時競争をして1位の生徒にはポイントが与えられたので」
真嶋先生は真面目な表情で、しかし少し笑みを浮かべている。
真嶋 「御劔の推測は当たっている。今回のテストでは満点の者には2万ポイント、495点のやつには1万5千ポイント、490点のやつには1万ポイントのボーナスが与えられる。勿論これは後の中間テストなどにもある。中間テストまで後三週間となる。お前達なら心配することは無いだろうが、これまで以上に熱心に取り組むように。お前達全員が五教科で満点を取る、という結果も決して不可能ではない。皆ボーナスを目指しても良いだろう。……さて、早めにホームルームを切り上げるので、クラス全員で今後の方針をちゃんと話し合っておくように」
そうして真嶋先生は教室から出て行った。
如何だったでしょうか。投稿遅くなって申し訳ありません。後で活動報告にも書きますが、これから色々忙しくなってしまい投稿頻度が下がってしまいます。読んでいただいている読者の方には申し訳ありません。
颯 「まあ仕方ねぇな。そのかわり投稿は少しはしろよ」
勿論です。それではまた次回!