絶海の孤島アイク島、16歳で騎士階級の慣例として騎士見習いに取り立てられたレオンハルト・カシウス。彼は卓越した武術に関わらず、家門カシウス家そのものが騎士団上層部に疎まれているためより良い政に携わりたいという意欲と裏腹に、将来大きな権限を振るえる可能性は小さい。

 それでも少数ながら理解者は居る。実家に忠実に仕える従者たちや、カシウス家の武具の製造に携わる老鍛冶師ディルやその孫娘ルーチェなどは身分の違う平民ながら、その温かさはレオンハルトを支えていた。

 また騎士の中にもカシウス家の状況に同情的な先輩騎士もいる。その中の一人、ニールフェルト・スメタナスから、見習いとして任務に同行するよう誘いが有った。
実際に騎士がたずさわる任務や、ニールフェルトの口から聞く騎士が王宮でどう立ち回っているかの話を知る中で、ただ平民に施す事だけを考えていたレオンハルトの理想は揺らぐ。

 レオンハルトが今後どんな具体的な「良い政」を見出すのか、彼が関わっていく事件とは…

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