皆さんがよく知るあの青いネコ型ロボットのサイドストーリー…。



 たぶん(笑)


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 何か書いてるとネタを思い付く!

 って事で書いているモノをほったらかしにするを繰り返し、上がったネタ短編小説です(笑)

 いつもの如く、ぶっ飛び(自称)の内容ですが、よろしければ読んでやって下さい。


シン・ドラえもん

** 始マリ **

 

 始まりとは斯(か)くも偶然である。

 

 誰かが、そう言った…。

 

 

 

 22世紀の初頭。

 

 シュタイン博士が発明した【世界線テレビ】。

 

 言わずもがな、それは偶然の産物であった。

 

 

 それは、分岐する時間軸に生まれる世界線を見る事が出来るテレビである。

 

 更に、取り付けられた機能が世界線テレビの価値を不動のものとした。

 

 

 その機能…。

 

 それは、条件検索機能であった。

 

 条件を入力し、その結果を世界線の未来として覗き見る事が出来るのである。

 

 

 そして、証明されたのは…。

 

 タイムパラドックスは、存在しない。

 

 であった…。

 

 

 つまり…。

 

 過去を変えると…、未来が変わるのではなく…。

 

 未来へ向う道が切り替わる。

 

 そして、タイムパラドックスを起こすはずの世界線の未来が無くなる。

 

 

 当然…。

 

 これを利用…、立場によっては悪用しようとすら輩(やから)…。

 

 敵が現れた…。

 

 そう、偶然が導く必然である。

 

 ただ…。

 

 その敵は、いつもの如く同じ人類であった。

 

 ただし、他の世界線のである。

 

 

 だが、安心してくれ。

 

 これも、世界の法則で対抗する者達が現れた。

 

 偶然と必然。

 

 善と悪…。

 

 いや…。

 

 善と対義するのは…。

 

 善か…。

 

 

 そして…。

 

 自分達の世界線の存亡をかけた人類同士の攻防戦が、ここに開幕した。

 

 ただし、誰にも…。

 

 知られないように…。

 

 密やかに…。

 

 

 

 

 

** 誕生 **

 

 22世紀。

 

 某月。

 

 某日。

 

 某時刻。

 

 

 地球。

 

 某国。

 

 某所。

 

 某室。

 

 全てはマル秘って事で…。

 

 えっ、何故って?

 

 それは、知った者が、どうなるかが保証出来ないからですよ…。

 

 おっと、話が反れましたね。

 

 話を戻して…。

 

 

 

 始まりは、

『プッ…。』

 小さく、

『シュ…。』

 扉の開きに、

『ーーーーーッ!』

 連動する。

 

 

 音に、

『くるり。』

 釣られ、

「あっ…。」

 首を向けるのは、

「少佐…。」

 どの時代でも、

「ですよ…ね…。」

 同じであった。

 

 

 ここで、我々傍観者を驚かせたのは…。

 

 少佐と呼ばれた男性…。

 

 いや、青年…。

 

 正確には、少年。

 

 もしくは、子供。

 

 そう、どう見ても小学生の高学年である。

 

 ただ、話し方は大人びているが…。

 

 

 一瞬、

『クワッ。』

 ひそめた眉は、

「おいおい…。」

 怒りの、

「少佐で間違いはないが…。」

 表現だが、

「今は、セワシ少年だよ。」

 怒ってはいなかった。

 

 

 思い出し、

「すいません…。」

 後頭部に、

「少…。」

 手をやり、

「セワシさん。」

 頭を押し下げる。

 

 

 対し、

『ニコリ。』

 浮かべる表情で、

「気にするな…。」

 許した。

 

 その笑みは、人を安心させ信頼させる。

 

 それが上層部の目に留まり、このプロジェクトを任されていた。

 

 部屋を見回し、

「これからからか?」

 状況を確認した。

 

 

 それに一瞬、

「あっ…。」

 反応が、

「はぃ。」

 遅れる。

 

 目線で、

「これから…。」

 後ろの、

「メンテナンスと…、」

 作業台を、

「データの吸い出しを始めます。」

 確認した。

 

 

 聞き終えると、

『カッ…。』

 歩み出し、

『カッ…。』

 作業台へ向うセワシ。

 

 

 作業台へ横たわるモノへ、

「あれから…。」

 視線を落しながら、

「もう、どれ位だろう…。」

 懐かしむ。

 

 

 作業台に横たわる青い狸に似た体型のロボット。

 

 その名前を、我々傍観者は良く知ってる。

 

 

 ゆっくりと瞑る瞼に、今や懐かしくなったあの日の記憶が甦る。

 

 

 あの日…。

 

 床に広げられた風呂敷の上に胡座(あぐら)をかく少佐。

 

 決意を決めたと、

「やってくれ。」

 周囲の作業者に言う。

 

 この時はセワシ(仮)は、まだ二十代半ばの少佐であった。

 

 

 返事は、

『コクリ。』

 二人共に、

『コクリ。』

 頷きであった。

 

 アイコンタクトで、

『バ…。』

 同時に掴んでいた風呂敷の端を、

『サッ!』

 持ち上げる。

 

 そのまま、少佐を包み込んだ。

 

 

 そして…。

 

 沈黙が、この場を満たしていく…。

 

 

 誰かの固唾を呑む音さえも、

『ゴクリ。』

 沈黙を飾るアクセントであった。

 

 

 20世紀なら、時を刻む針の音が聞こえるのだろうが、22世紀はアナログ時計は一部のマニアの嗜好品になっていた。

 

 

 作業員の一人が、空中に投影されていたカウンターの数字を凝視していた。

 

 この作業員は、知らず知らずに、

『コクリ。』

 数字のカウントダウンに合わせ、

『コクリ。』

 小さく顎でタイミングをとっていた。

 

 それが極度に緊張している証でもあった。

 

 

 そして…。

 

 満ちていた沈黙に、緊張が加わった。

 

 

 残りカウントに合わせ、

「…。」

 口が発する声の形を作る。

 

 

 カウントダウンの数字が…。

 

 残り秒は00!

 

 そして…。

 

 コンマ以下が00!

 

 

 そのタイミングで、

「今です!」

 声を上げた。

 

 

 先程、少佐を包んだ風呂敷を、

『バサッァァァァァ!』

 一気に剥ぎ取る二人の作業員。

 

 

 中に居た少佐は、寝て…。

 

 いや!

 

 気を失って倒れている!

 

 

 直様!

 

 駆け寄る作業員達が、

「大丈夫ですか!」

 抱き起こす。

 

 返すは、

『ゲホゲホ…。』

 咳の音。

 

 

 だが…。

 

 それは、

「良かった…。」

 生者の証であった。

 

 

 抱き起こされたまま、

「どうだ?」

 ゆっくりと、

「成功か?」

 目を開く少佐。

 

 

 その間は、

「えっと…。」

 確認の時間。

 

 少佐を上から下まで、

『じーっ。』

 観察した。

 

 そして…。

 

 作業員達に、

「成功です!」

 笑顔が浮かぶ。

 

 

 苦しさを、

「それは良かった…。」

 抑えながら、

「もう、二度とやらないからな…。」

 浮かべる笑顔は苦笑い。

 

 確認する様に、

『パッ…。』

 眼の前で開いた両手を、

『グッ…。』

 再び握る。

 

 それを数度繰り返した。

 

 そして、

「やはり…。」

 ゆっくりと、

「小さくなってる…。」

 自分の両手の現状を、

「な…。」

 口にした。

 

 風呂敷から出て来た少佐は、小さく…。

 

 いや…。

 

 若くなり、子供になっていた。

 

 

 そのまま、首を巡らせ見える範囲で全身を確認していく。

 

 

 少し楽になったのか、

「にしてもよ…。」

 口調も軽くなり、

「これ思った以上に苦しいぜ…。」

 愚痴を漏らす。

 

 

 作業員は、

「まあ、試作品の【タイムふろしき】ですからね。」

 苦笑いで返した。

 

 

 ため息交りに、

「任務終わるまでに…。」

 口にするのは、

「完成させといてくれる事を祈るぜ。」

 本心からであろう。

 

 

 返す方は、

「開発部に行っておきますよ。」

 軽く受け流す。

 

 

 そう…。

 

 これが、セワシの誕生の瞬間である。

 

 

 

 

** 呆レル **

 

 遠くから、

「……………。」

 ゆっくりと、

「……シ……。」

 近付いて、

「…ワシ……。」

 来る声に、

「セワシ……。」

 目を開き、

「セワシさん。」

 回想の再生が止まる。

 

 

 現実に、

「すまない…。」

 心を戻し、

「ぼーっとしていた…。」

 謝った。

 

 

 謝られた方も、

「いえ…。」

 困りながら、

「大丈夫なら…。」

 すまなそうにする。

 

 

 それは…。

 

 世界で一番短い、

「で?」

 話題を変える言葉。

 

 視線を、

「今回は…。」

 作業台に、

「どうだ?」

 落しながら。

 

 

 こちらも、

「そうですね…。」

 視線を、

「開けてみないと…。」

 落しながら、

「ですが…。」

 引っかかる返しで答えた。

 

 

 眉を、

「外観からで…。」

 一瞬だけ上げ、

「判るのか…。」

 驚いたと言う。

 

 

 右人指で、

「ここなんか…。」

 ロボットの左腕を、

「かなり酷いですね…。」

 指差す。

 

 少し顔を、

「内蔵の小型ロボが修理しきれてないですよ…。」

 近付け詳しく見た。

 

 

 返す言葉は、

「流石だな…。」

 感嘆の響を含む。

 

 

 少し、

「いぇ…。」

 照れ、

「この際です…。」

 真面目に、

「最新型にされては?」

 意見する。

 

 

 表情は、

「それな…。」

 同意だが、

「無理なんだ…。」

 言葉は否定した。

 

 

 驚きの表情が、

「えっ!?」

 興味津々の表情に、

「どうして…。」

 変わった。

 

 

 面白そうに、

「何故だと思う?」

 問を問で返す。

 

 

 知らずに、

「えっと…。」

 顎をつまみ、

「相当ヤバい未来ですか?」

 分析した。

 

 

 感嘆の表情に、

「理解が早いな。」

 声を添える。

 

 

 的中の喜びは、

「どんな未来ですか!」

 さらなる好奇心を刺激する。

 

 

 その反応が、

「人類が、全部ロボットになってた…。」

 愉しくなる。

 

 

 まだ、

「えっ!?」

 大きくなる目が、

「人間は、どうなったんです?」

 更に驚いたと言う。

 

 

 こちらも、

「人間は…。」

 愉しくなり、

「歴史になった…。」

 言葉を選んだ。

 

 

 あんぐりと、

「ハハハハッ…。」

 開く口が、

「そりゃ、大変だ…。」

 呆れていた…。

 

 

 顔が、

「それじゃあ…。」

 引き締まり、

「この旧式にも意味があるんですね。」

 今までの表情を隠す。

 

 

 返す表情も、

「そう言う事だ…。」

 真顔になり、

「まだまだ、こいつにゃ頑張ってもらわないとな…。」

 声のトーンも変わる。

 

 

 

 

 

** 結婚相手 **

 

 次に、

「あっ…。」

 浮かんだのは、

「例の特異点の未来の結婚相手を変えたのも、こいつでしたね。」

 思い出した表情。

 

 

 感心し、

「そうだ…。」

 同意した。

 

 

 やはり、

「で、ですね…。」

 好奇心には、

「もし、結婚相手がそのままなら、未来はどうなってたんですか?」

 正直なようだ。

 

 

 少し、

「あ。うん…。」

 考え、

「結婚相手の変更が固定されたから…。」

 ゆっくりと、

「もう大丈夫だろう…。」

 話始めた。

 

 

 知らず知らずに、

「はい。」

 前のめりに聞き入る。

 

 

 少し、

「この星が…。」

 ためてから、

「消えた。」

 声にした。

 

 

 理解まで、

「えっ…。」

 数瞬かかり、

「えぇぇぇぇぇ!」

 その後、驚いた。

 

 

 その反応を、

「何でも…。」

 楽しみながら、

「結婚後に、花火で自分の会社を全焼させた事が発端の…。」

 ゆっくりと、

「バタフライ効果で世界戦争に発展…。」

 とんでもない話を、

「そして、この星が消滅したとか…。」

 面白そうにする。

 

 続け、

「生き残ったのは、宇宙に逃れたごく一部だけ…。」

 さらりと話す。

 

 

 もう、理解を超えて、

「ハハハハハ…。」

 乾いた笑いしか出なかった。

 

 

 また、

「で。」

 話題を変える短い言葉。

 

 続け、

「今は…。」

 視線を、

「その世界線は消え…。」

 青いロボットに

「平和って、この世界線の上をギリギリの綱渡りさ…。」

 落とした。

 

 

 

 

** 干渉 **

 

 その顔に、

「あっ…。」

 浮かんだのは、

「それで、他の世界線の奴らが…。」

 全てが繋がったと、

「ちょっかいを出しているんですね。」

 理解した表情であった。

 

 

 左の口角を、

『ニヤリ。』

 上げ、

「そうだ。」

 また楽気に答える。

 

 

 少し上に、

「確か…。」

 目線を向けるのは、

「恐竜の卵の化石を与えた…。」

 万国共通の、

「でしたっけ?」

 記憶を探る仕草である。

 

 

 こちらも、

「アレは、ヤバかった…。」

 思い出し、

「捻じ曲げられた歴史を、正しい歴史に改変するのに…。」

 当時の苦労が、

「どれだけの労力を使ったか…。」

 在々と甦る。

 

 

 また、

「月世界ってのも…。」

 思い出し、

「あったような…。」

 言葉にした。

 

 

 こちらも、

「あれな…。」

 また、思い出し、

「別次元に月世界を造ってゲートを繋げたヤツだったはずだった…。」

 当時を、

「だが、仕掛けが大き過ぎて、逆に修正は楽だったよ。」

 語る。

 

 

 いつの間にか、

「……。」

 注がれる視線に気が付くセワシ。

 

 

 それは、

「どうかしたか?」

 疑問となった。

 

 

 無意識から、

「あっ…。」

 戻る意識が、

「大変だなって…。」

 自分を驚かせていた。

 

 間。

 

 自分の、

「セワシさんもですが…。」

 今の、

「タイムパトロールも頑張っているんだな…。」

 気持ちを、

「って…。」

 素直に口にした。

 

 

 

 

** タイムパトロール **

 

 繰り返す言葉に、

「タイムパトロール…。」

 ゆったりと、

「な…。」

 間を与える。

 

 

 それは、

「な…。」

 新たな好奇心を、

「何ですか!?」

 刺激した。

 

 

 不意に、

『キョロキョロ。』

 部屋の中を見る…。

 

 いや、確かめる仕草だった。

 

 ゆっくりと、

「ここなら…。」

 顔を近付け、

「大丈夫だろう…。」

 囁やく。

 

 

 その真剣さに、

『ゴクリ…。』

 固唾が答えた。

 

 

 最初は、

「タイムパトロール…。」

 目に浮かび、

「あれはな…。」

 次は口元に、

「嘘っぱち…。」

 最後に全身に、

「なんだよ。」

 悪戯っ子が顔を出す。

 

 

 人間は、

「!?」

 自分の理解を超えると、

「…。」

 反応が無くなる。

 

 

 予測通りの、

「本当はな…。」

 反応を楽しみ、

「この世界線に不都合な事象の処理係なんだ。」

 続ける。

 

 声のトーンが、

「表向きは、【時間管理法違反】って事にしてな…。」

 話に現地味を、

「まあ、隊員達は知らないが…」

 帯びさせる。

 

 

 涸れた喉が、もう一度、

『ゴクリ。』

 頑張って固唾を飲ませた。

 

 

 さらに、

「そもそも【時間管理法】って誰の為に、誰が創った?」

 話は、

「少し考えれば解る事だが、誰も不思議に思わない…。」

 重みを、

「そう、管理されてるからな…。」

 増した。

 

 

 相手の理解が、

「そ…。」

 追い付き、

「そんな事…。」

 思考が、

「話して大丈夫なんですか…。」

 回り始める。

 

 

 待っていましたと、

「駄目だ…。」

 トドメの言葉。

 

 

 次は、

「えっ…。」

 身震いする程の、

「もし、この話を聞いたのがバレたら…。」

 恐怖が込み上げた。

 

 

 言葉に余韻を持たせ、

「確実に…。」

 相手に投げる。

 

 

 露骨に、

「えっ!」

 嫌な顔になり、

「私は、まだ…。」

 口がその先の言葉を拒否した。

 

 

 目と口元は、

「消される…。」

 確かに、

「な…。」

 笑っている。

 

 

 不安が表情を作ると、こんな顔になるのだろう…。

 

 まさに、その表情で青ざめる作業員。

 

 

 顔に微妙な、

「安心しろ…。」

 やり過ぎたと、

「ここなら、その心配は無い。」

 反省を浮かべる。

 

 

 少し傾けた首は、

「?」

 言葉の意味を理解できなかったと語る。

 

 

 その正直さに、

「この部屋はな…。」

 素直に、

「世界線から意図的に切り離された場所なんだよ。」

 教えた。

 

 

 不安が、

「えっ!?」

 一気に、

「そんな事が出来るんですか!」

 興味…。

 

 いや、好奇心に変わった。

 

 

 その変わりように、

「ああ…。」

 呆れつつも、

「例の特異点の少年の研究から作られたそうだ。」

 面白そうに答えた。

 

 

 

 

** 理由 **

 

 

 その答えは、十分に好奇心を満たし納得させた。

 

 その事が、冷静さを取り戻させる。

 

 そして、浮かぶ疑問…。

 

 始まるが、

〔何故…〕

 その答えが、

〔セワシさんは秘密を教えた?〕

 こちらに答えの無い自問自答。

 

 

 沈黙は、雄弁に語る…。

 

 

 考え込む顔に、

「それは…。」

 愉しげに、

「な…。」

 また、

「反応が面白くてな…。」

 からかう様に。

 

 

 眉毛を吊り上げ、

「え…。」

 見開く瞳の奥に、

「ぇーーーっ!」

 戸惑いの感情を浮かべさせた。

 

 

 口元に、

「その反応…。」

 浮かべた、

「イイネ。」

 意地の悪い笑い。

 

 

 だが、

「もぅ…。」

 その瞳の中に、

「ふざけ過ぎです…。」

 何かを、

「よ…。」

 見ていた…。

 

 知らず知らず、瞳の中の何かに、答え探して始めていた…。

 

 

 二人が、継ぐんだ口から沈黙が漏れ出る。

 

 それが辺りをゆっくりと飲み込んでいった。

 

 

 不意に、

「僕で…。」

 口から出た言葉に、

「よければ…。」

 本人も、

「聞きますよ…。」

 驚いていた。

 

 

 その言葉に、セワシ少年の顔が一気に老け込んだ…。

 

 正確には、若返らされる前の二十代の表情であったが、苦労が皺に刻み込まれた老人の様に見えた。

 

 

 それは、

「ふぅ…。」

 ため息と共に、

「まいったな…。」

 吐き出された本音。

 

 そして、

「まさか…。」

 浮かべた表情は、

「見透かされるとは…。」

 いつもの、

「俺も焼きが回ったかな…。」

 セワシであった。

 

 

 それに乾いた、

「ハハ…。」

 笑いで答える。

 

 

 いつの間にか、

「なら…。」

 見詰めた瞳の奥は、

「本音で行こう。」

 軍人の鋭さを宿していた。

 

 

 浴びせられる威圧感に、

『ゴクリ…。』

 小さく喉を鳴らし、

「コクリ…。」

 ゆっくりと頷く。

 

 

 合わせるかのように、

「世界線機密の…。」

 ゆっくりと、

「維持限界…。」

 口を開く。

 

 

 数瞬の間は、

「……。」

 思考が、

「…。」

 追い付くまでの、

「えっ!?」

 時間であった。

 

 当然、

「どういう…。」

 浮ぶ疑問は、

「事です…。」

 質問となり、

「か?」

 口から出る。

 

 

 見詰める瞳に、

「敵の作戦の巧妙化…。」

 今までの様な、

「有効だった作戦を現代化させての再攻撃…。」

 誂う素振りは、

「それによるこちら側の労力の増加…。」

 全く無い。

 

 

 無意識に、

『ゴクリ…。』

 鳴らす喉が間を作る。

 

 

 合わせ、

「それに伴う…。」

 間を取り、

「こちら側の人材の増員…。」

 続ける。

 

 

 小さく、

「人材…。」

 繰り返した言葉。

 

 その隠された意味を、

「まさか!」

 解いていた。

 

 

 口元に、

『ニヤリ…。』

 浮かべた表情は、

「流石…。」

 誂うでは、

「だな…。」

 無かった。

 

 

 その言葉が、

「私…。」

 作らせた表情は、

「が…。」

 なんとも形容し難たかった。

 

 取りあえず、読み取れたのは…。

 

 喜びと不安であった。

 

 

 こちらは、

「合格だ。」

 単に嬉しそうであった。

 

 

 言葉に隠された意味…。

 

 わざわざ【人材】と付けたのは、単なる【増員】ではないと言う事であった。

 

 

 

 

 

** コレカラ **

 

 またも、

「これからは…。」

 両の瞳に、

「より深く関わってもらう…。」

 悪戯っ子の輝きが戻る。

 

 

 それに気が付き、

「はい…。」

 またも不安に表情が曇る。

 

 

 それを、

「安心しろ…。」

 感じたのか、

「護衛もしっかり付けるから…。」

 フローを入れる。

 

 

 その内容に、

「え…。」

 驚くのは、

「っ!?」

 当然であった。

 

 

 また、

「拉致誘拐…。」

 からかっている様な雰囲気を、

「場合によっては…。」

 出していたが、

「命を狙われる。」

 目は真剣だった。

 

 

 それに、

「え…。」

 気が付き、

「ぇぇぇぇぇ!」

 声のトーンが上がる。

 

 

 こちらは、

「そう言う…。」

 トーンが下がり、

「事だ…。」

 話に現実味を出す。

 

 

 そして…。

 

 気が付いた。

「はぃ…。」

 もう引き返せない。

 

 と…。

 

 

 今までの、

「まっ…。」

 雰囲気は、

「大丈夫だ…。」

 何処へやらと、

「俺が付いている!」

 さっきまでの調子に戻っていた。

 

 

 一抹の不安が、

「はぃ…。」

 身を固くさせていた。

 

 

 不意に、

『バシッ!!!』

 叩かれた背中が、

「痛っ!」

 口から声を出させる。

 

 

 叩いた主の顔には、

「任せときな…。」

 とびきりの笑顔が、

「頼んだぞ。」

 浮かんでいた。

 

 

 セワシは、

「さっ…。」

 作業台の上の青いロボットに、

「始めよ。」

 視線を落とした。

 

 

 

 

** 終リニ **

 

 これは…。

 

 二十世紀の終盤…、未来の二十一世紀に皆が心躍らせ待ち焦がれた頃。

 

 …生まれた一人の少年の物語である。

 

 

 その少年の未来は、無限の分岐点により、無限の未来へと向う。

 

 ある未来は、ロボットに支配された世界に抗う反乱軍のリーダーであった。

 

 また違う未来では、世界を支配する恐怖の独裁者でもあった。

 

 綱渡りの未来…。

 

 それが少年に課せられた運命である。

 

 

 その事に気が付いた未来の人類は、秘密裏に動き出す。

 

 自らの存在をかけて…。

 

 

 これは、その裏側を少しだけ表にした物語である。

 

 

 えっ、「本当の事か?」ですかですか…。

 

 もし本当だとしても怖がらないでください。

 

 我々の世界線に出る影響としたら…。

 

 いつの間にか、少年とその近くにいる人達の声が変わっているぐらいでしょうから…。

 

 

 

 

 

 ~ 終 ~

 

 

 

 

 

 




 最後まで読んでいただいてありがとうございました。

 いつもの如く、とんでもネタだったと思ってます。

 が…。

 もう平常運転かもです(笑)


 まだ、ネタ小説が頭の中に、
いっーーーーーーーーーーーーーぱい!
 あるので、投稿したら読んでやってください。

 でも、最近はやる気スイッチが壊れたのか入らない…。


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