イデア+αがプロムンゲーを配信実況するだけ   作:紙吹雪

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今回は2スレ目に向けたプロローグ的なアレです




規律正しき真紅の暴君

 

 初めてイデア先輩と一緒に配信をした翌日。

 その日は小テストが行われた日であり、先週から点数が低い仔犬には補習を受けて貰うとの通達があった。

 

 配信ばっかりにかまけていると学園関係者からの視線も辛くなるのでこれでもオンボロ寮監督生のユウは割と勉強はしている方だった。

 今日の小テストもそれなりの点数を取れる自信があったし実際取れた。

 

 しかし…

 

「お、オレ様が……赤点取っちまったんだゾ」

 

「あのさぁ……」

 

「お前、授業中もチラチラと寝てたもんな」

 

「ま、仕方ないんじゃない? グリムは今回のテスト前も同好会の活動ばっかりしてたんだし」

 

 グリムが赤点を取ってしまった。

 しばらくは放課後に補修を受ける事になる訳だが、ユウとグリムは2人で1人の生徒な為同行しなくてはならない。

 

「あれ、ユウって明日は確か……」

 

「うん、配信する予定だったんだけど……」

 

「え? お前そんな事してたんだゾ?」

 

「イグニハイド寮で配信してたからそりゃグリムは気付かないよね」

 

 配信する前にグリムはオンボロ寮に残したのを確認している。

 逆に知られている可能性なんてグリムがツノ太郎みたいにテレポート(?)できなければまず無いだろう。

 

「……俺、あれ見てたんだけどさ」

 

「わあ、視聴者。どうだったかなあのゲーム?」

 

「いや、面白いっちゃ面白いけどさ……なんかこう、な?」

 

「僕も見てたからな。何となくだが言いたいことは分かるぞエース……」

 

「あの程度序の口なんだけどなぁ……」

 

 マジかよとドン引きするエース。

 嘘だろとドン引きするデュース。

 話について行けてないグリム。

 

「まだまだ序盤だからね。と言うかあのゲームは50日まであるんだけど、46日目まではチュートリアルとまで言われてるし」

 

「「はぁ?」」

 

 つまり、あの配信でやったのはチュートリアルのチュートリアルだった……てコト!?

 

「って、今はそんな事よりも。補修は私も同行しないとなんだよね……エースかデュースに頼むのは流石に駄目だろうし」

 

「いやいや、俺はちゃんとそれなりに良い点取ってるからな!」

 

「僕も今回は何とか……」

 

「あらら、残念」

 

 つまり、今回はイデア先輩1人に配信してもらう事になるのだろうか。

 いや、そうするとイデア先輩の事だし配信を勝手に延期にしかねない気がする。

 補修を受けるなら精々掲示板に混ざるくらいなら何とかなるかもしれないが……

 

 そう……誰か、自分の代わりに配信に出てイデア先輩を見張ってくれる人が居たら。

 できれば、イデア先輩にも強く出られる……

 例えば、ハータラビュルのあの人のような……

 

 

 

「おや君達、廊下で立ち止まっていては通行の邪魔になるじゃないk」

 

「いたぞ! いたぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

「「「!?」」」」

 

 唐突に大声を上げたユウにハーツラビュルの3人のグリムは当然驚いた。

 

「……あ、すいません。いきなり大声出しちゃって」

 

「あ、あぁ……謝ったのなら僕は構わないよ。ところで、もしかして僕に何か用があるのかい?」

 

「えぇ、実は——」

 

 

 

〜監督生説明中〜

 

 

 

「なるほどね……」

 

「私はグリムの補修に付き合わないといけないので……どうか、お願いできませんか?」

 

「そうだな……あ、今思い出したけど君はたしか昨日の配信で僕の名前を入れてプレイしたいとか言ってなかったかい?」

 

 この時、エースはキラーパスが飛んで来たのでこっそり逃げようと忍び足でそっとその場を抜け出そうとしていたのだが……

 怒り出す直前かもしれないリドルはこの学園の生徒なら誰でも逃げ出すのが常識レベルなのに。

 ユウはまるで動じずに微笑みすら浮かべていた。

 

「それはリドル先輩の色んな表情が見たいからですよ。ほら、リドル先輩っていつも仏頂面じゃないですか? マジカメ映えが悪いじゃないですか」

 

「なんでそこでマジカメが出てくるんだ……?」

 

 リドルは唐突なマジカメと言う単語に疑問を覚える。

 この会話の流れでなんでマジカメが登場するのだろうかと困惑している。

 全く持ってその通りだとデュースはリドルに共感を覚えたが、ユウはそんな事は気にせずに話を続ける。

 

「だから自分の分身が死んだり発狂したり寄生されたり種付けされたり爆発したりするところとか見たらちょっとは楽しんでくれるかなぁって」

 

「なんでそんな事で楽しめるなんて発想が出てくるんだい!?」

 

「え、面白くないですか? えー……」

 

「なんで逆に君が引くんだ……いや、もうその話はいいや」

 

「だってあのゲーム、死に方かなり豊富なんですよ? 見知らぬ赤の他人が死ぬよりも心が揺さぶられ」

 

「もう話を止めるんだ! それ以上はもう聞きたくない!」

 

 こっそり離脱しようとしていたエースはデュース達に近づいてこそこそと話をする。

 

「なぁ、あいつってあんな性格だったか……?」

 

「いや、もっと言ってしまえば極々普通と言うか、一般人らしい性格だった……と思う」

 

「今の子分、なんだかすっげー怖いんだぞ……」

 

「昨日の配信から様子がちょっとおかしい気がするな」

 

 特に職員が死んだ時の表情。

 まるで悪役を通り越して邪悪な怪物みたいな笑顔だった。

 地に伏せるマレウスを見つめるレオナ並のニッコリ笑顔である。

 

「で、結局配信には出てくださるんですか?」

 

「うーん、僕に出て何かメリットでもあるのかい? それによっては考えなくもないけど」

 

「うぅん、メリットかぁ……イデア先輩とリドル先輩が仲良くなったらあの人も寮長会議に出席し易くなるかも?」

 

 ユウはまるで考えた事を取り敢えず呟いてしまった。

 

 流石に根拠もなくそんな事を言うのは駄目だろうと別の案を提示しようとしたけれど。

 

「えっ、その程度で先輩が?」

 

 思ったよりも興味深そうにリドルはその話題に食い付いてしまった。

 やばい、これで結果がダメだったらまた寮長が顔真っ赤になってしまうかもしれない……!

 あとおまけにイデア先輩本人にも迷惑かもしれない……!

 

 

 

 

 

 

 ……まあいっか。なるようになるでしょ。

 

「その通りです。お願い出来ますか?」

 

「あのゲームは仕事を割り振ると言う点では学べるところもあるかもしれないと思っていたし、分かったよ」

 





監督生(ユウ)
原作主人公。今作は性別不詳。男の娘なのかボーイッシュ女子なのかは想像にお任せする。
真実は本人とおじたんとロワ・ドゥ・ポワゾンしか知らない。
愉悦部。色々と思考が捻れているが、最近までは普通に振る舞っていた。
推しはビナー様だけど好きな飲み物はコーヒーらしい。

初登場ALEPHは誰が良いと思う?え、兵隊?彼はZAYINなんで……

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