ほぼ全知全能者の日常   作:架空柿

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 のーこめ


楽しいお薬製造

翔「『物質創造』」

 翔の目の前に何か液体が入ったフラスコが現れる。翔は暇をもて余していたため、ちょっとしたお遊びを考えた。ざっと2453年余り前の話だが。

翔「どいつにかけよっかなぁ……」

 翔は『浮遊』を使用し、上空から人々を眺める。先程翔が出した液体の名は『能力薬』。遥か未来の薬品であり、飲んだりかけたりすることで、対応した能力を得られる優れもの。

翔「あいつにしよっと」

 翔はとあるスーツの女性、『篠原成花(しのはらしょうか)』に目を付けた。成花は重労働、低賃金という所謂ブラック企業勤めであり、今も猫背で下を向いている。翔は薬がかかるような場所で瓶を逆さにする。薬が命中すると、成花は驚いた様子で辺りを見渡し、やがて上を見る。とっくに翔は移動していたため見つからなかった。

翔「どうなるっかな?」

 翔は『守護』の能力薬が入っていた瓶を何処かへと投げ、『瞬間移動』で何処かのアメリカ辺りの地中に移動させた。

翔「ちょうど出勤か……『支配』」

 翔は成花の口や舌、声帯の動きを支配し、言わせる。

成花「『守護』」

 解除した途端、成花は困惑していたが出勤を再開した。翔は頭上からナイフを落とし実験(必要無し)をする。ナイフを落とし、成花の頭上5mに達したところで強風が吹き、ナイフ起動がズレたことで成花には当たらず、道端に落ちた。

翔「良い感じ」

 分かりきった結果に満足した翔は上空からの追跡を続ける。

 

 十分程追跡し、職場である、6階建てのビルに着く。

翔「『透明化』」

 翔は透明になってから後ろに着く。成花の部署は4階であり、エレベーターを使う。

翔「丁度良い」

 翔が後からエレベーターに乗り、エレベーターは動き出す。

翔「『切断』」

 翔はエレベーターのガイドレールや重りを繋ぐ紐など、あらゆる場所を切り、エレベーターを落とす。しかし、エレベーターの落下速度は非常に遅く、落下感が感じられない。

成花「えぇ……こんなときに落ちるか……何か遅かったし」

 成花も気付いており、少し違和感を覚え始める。しょうがなく成花は階段を使い、4階へと上がる。4階では電話が鳴り響き、上司の怒声が止まらない。成花は憂鬱な気持ちで扉を開くと、さっきまでの騒音がピタッと全て止まった。

成花「えっ!? 何で?」

 職場の人達は不可思議な目で成花を見つめていた。

 

翔「うーむ……今回はつまらなかったなぁ……」

 今のことを思い出しながら、翔は呟く。翔はポケットに手を入れ、入る筈のないフラスコを眺める。

翔「それにしても……こん中に入ってたのが分からないのは……何故だろうなぁ……」




 どうやらまだ知らないことがあったそうです。

初登場能力

浮遊
空中に浮ける能力

守護
対象を物理的、精神的障害から守る能力。弾くのではなく、当たらないようにする

透明化
対象を透明にすることができる能力。

切断
対象を色んな意味で切れる能力。物理的切断でも回線切断でも
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