ほぼ全知全能者の日常   作:架空柿

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 のーこめ


未来世界

 翔は諸事情で未来の世界に来ていた。未来の世界はありとあらゆることを能力によって制御しており、天候や災害、製造や経済までもが能力によって維持されている。

翔「やっぱ、こっちはこっちで楽しいもんだ」

 普段いる時代ではほんの少しだけ能力使用を制限せざるを得ない状況が稀にあるため、そんなことを気にしなくてもよい未来は翔にたって居心地が良いのだ。

翔「それにしても、いつもあの時代にいるから、普通に能力使ってるところ見ると変な感じだな」

 そこら辺を見ると、『浮遊』を持った車、遊びで『能力付与』で『回転』を付けられた木の枝、他にも色々と能力が身近だ。

 翔はふと目に入ったコンビニに入る。コンビニは『拡張』によって見た目に反して中身が広く、文字通りあらゆる品物が置いてある。翔は薬コーナーを目指した。

翔「お、あったあった」

 翔が探していたのは能力薬の棚。様々な能力のものが揃えられており、『浮遊』のような汎用性の高い、第一種は5000円程、『物質創造』や『魂』のような人に害を与えそうな第二種は20000円程で、『並行世界移動』や『不老不死』のように人生が変わるレベルである第三種は100000円程。そして上記のどれにも当てはまらないものは1000円で売り出されている。

翔「うお! 『鏡』が1000円!?」

 とはいっても、能力は法で区別されておらず、各販売店が独自に分類しているため、時折1000円で当たりがあることもある。

翔「最高値のやつは……やっぱ『全知』か」

 値段にして2億円。いくつもの『防御壁』による対策が為されていたが、『無視』によって翔は薬を持ち、『物質模造』で同じものを置いておいた。

翔「試すか」

 翔は外に出てから封を開けてそれを飲む。

翔「……やっぱ変化ねえよなぁ……」

 能力薬にはある性質がある。それは「一度飲んだ能力薬をもう一度飲んでも、その能力がどんな状態になっていたとしても能力に変化はない」というもの。能力薬によって得た能力を奪われてからもう一度のんでも失ったまま。

翔「……」

 翔はどこで生まれたか、何年に生まれたのかを一切知らない。その誕生には、能力の得た日時も含まれている。つまり、何故翔が能力を持っているのか、それが分からないのである。しかも翔が有する能力には、まだ薬が出ていないものもあるため、尚更分からないのだ。

翔「ま、いつか分かる」

 1000億年間、そんなことを思い続けていたが一向に分かる気配がしていない。




 何故でしょうねぇ

初登場能力

拡張
いろんな意味での拡張を行える。建物の中だけの拡張も可能

全知
あらゆることを知る

無視
対象のあらゆる干渉などを無視できる

物質模造
対象物質のコピーを作れる
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