ウマ娘 ブラックアサシン   作:Yoshi4041

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久しぶりの投稿が遅れてしまい申し訳ないです
やっと投稿が出来ました
ごゆっくりしてお楽しみ下さい




第7話 骨折と帝王

 ――――怪我。

 それはウマ娘と怪我は切っても切れない存在である。

 特に人間より速いスピードを出すウマ娘は足への負担が大きく、また転倒や衝突などによる怪我が練習やレースにて頻繁にあり、特にその中で骨折はウマ娘の人生の運命どころか生死を分ける極めて深刻なものである。

 

 骨折は酷いものではレースの引退を余儀なくされ、名ウマ娘や美しい見た目ならば様々な仕事に就く事が出来るが、勝利数が少ないまたは無いウマ娘にはウマ娘関連の職業では就職難に陥ることが頻繁である。

 

 特にウマ娘というのは走る事が本分であり、その存在意義を失えば、それはある意味『死』を意味するものであるのは間違いないのだ。

 

 

 

 ーーーライスシャワーは芙蓉ステークスのレース後、右足の不調を察して、すぐ近くにある新潟市内の病院へと向かった。

 ライスシャワーは病院での診断で右足の軽い骨折と診断されたが、怪我の回復に3ヶ月と、つまり今年のレースは実質的に参加禁止とされた。

 

 ミホノブルボンやマチカネタンホイザなど他の強豪が続々と活躍し始めている頃に起きた残念な出来事である………………。

 

「……トレーナーさんごめんね、ライスは…ライスはね?隠そうとは思ってなくて......」

 

 ライスシャワーは手をモジモジと絡めながら、下を向き動揺している。

 

 確かにオレは怪我を心配して特訓は抑制していたけど、その後はオレが撤回してライス嬢に猛特訓させまくってたし、ライス嬢には責任あらへん。

 

 オレはそう考えながらライス嬢の肩をポンポンと叩き、不安にさせまいと笑顔で対応する。

 

「気にせんでええよ、オマエは走りすぎたんやライス。とりあえず骨折で3ヶ月休んで、その後もゆっくりしよな。なーに!まだまだ始まったばっかや、オマエは焦らんでええから気張っていこや!」 

 

 オレはそう言って励ますと、ライスは安心したのか少し笑みを浮かべる。

 

 別に隠したくなる気持ちは分かる。

 オレも若い頃はやり過ぎてよく喧嘩して、身体大切にせぇとおやっさんに何度もドヤされたからな。

 まあライスシャワーの落ち込みはとりあえずどうにかするとして、まずはクラシック戦線や。

 

 クラシック初戦の皐月賞に参加するには二つの方法がある。 

 一つ目は賞金獲得総額の多い上位順から選出される方法。

 怪我する前の最初の作戦はこれを採用していたんや。

 何故ならトレーナー初心者のオレは強いウマ娘を育てる技術は今はあらへんかったからこれが最適解になったんや。

 

 んで、もうひとつは『優先出走権』を利用する方法。

 

 皐月賞の優先出走権には昔からの『弥生賞』と『スプリングステークス』、今年から優先出走権が追加された『若葉ステークス』がある。

 

 ただ、これらのレースは来年春開催であり、賞金が届かない場合の最終手段で、無理かもしれないと思っていた方法やった。

 

 けど今回の芙蓉ステークスのライスシャワーの走りは、出場したウマ娘は少なかったとしても、大外で勝利するほど実力とスタミナがある走りやったし、それに初めて会った時もオレを突き飛ばすほどの力強さはある。

 

 だからもし賞金が無理だとしてもこの三つのレースで勝てるレースを選べばええんや。

 

 弥生賞はシンボリルドルフやミスターシービーやメジロライアン、今年ならイブキマイカグラが、ほんで若葉ステークスの今年の優勝ウマ娘はトウカイテイオーが取っている。

 

 対するスプリングステークスはこの中では古く、歴史あるレースでシンザン、ハイセイコーなどの有名ウマ娘が勝ってるが、それはまあ昔の話や。

 

 最近はミホシンザンが参加してるぐらいやけど、他の二つと比べればそんなに強いウマ娘が参加してはいない。 

 何なら今年の優勝ウマ娘は皐月賞15着、日本ダービー19着やからな。 

 ある意味、スプリングステークスで勝つ馬はクラシック戦線には勝てないって意味にもなるし、多少縁起が悪い。

 

 だが、実力があるウマ娘ならスプリングステークスが多少弱いウマ娘が集まるレースだとしても、皐月賞などのクラシック戦線では勝つ算段がつくはずや。

 

 せやから今回も強いウマ娘が弥生賞と若葉ステークスに集中すると想定して、本気で狙うんならマイルの1800mのスプリングステークス一択や。

 まあ、その前にコイツの怪我治さへんといけないが……それには色々勉強して情報入れなアカンけど……一体誰に聞けばええんや………。

 

 

 次の日、オレは学園長にライスシャワーの休暇届を提出し、医師の指示通りにライスシャワーは部屋で安静にしている。

 するとオレのトレーナー部屋にはマチカネタンホイザやキョウエイボーガンが突然やって来た。

 

「失礼します!ライスちゃん!ライスちゃんが骨折と聞いて……あれ?ライスちゃんは?」

 

「ライスは部屋で休んでるって担任が言ってたじゃん、タンちゃん」

 

「えっ、えへへ……そうだっけ?」

 

「なんやお前ら!開ける時はノックせんかい……!!」

 

 オレはそう二人を見ると、マチカネタンホイザとキョウエイボーガンが目を丸くし、青ざめている。

 まるで幽霊か恐ろしいものを見たかのような顔をしている。

 

「で、ででで出たぁぁぁ!ヤーさんだぁ!!」

 

「ごごご、ごめんなさい!間違えましたぁ〜!行くよボーガンちゃん!!」

 

「おい、誰が極道のモンや、オレがライスシャワーのトレーナー!」

 

「「………………え?」」

 

 オレは二人になんとか説明してライスシャワーのトレーナーであることを示す。

 

「びっくりしたよ、ライスシャワーのトレーナーだから優しい感じのお兄さんかなって思ってたらこんな強面のオジサンだなんて……」

 

 キョウエイボーガンがそう呟くと、マチカネタンホイザがすぐにボーガンの口を押さえる。

 

「ア゙ア゙ンンン!?!?」

 

「ボボボ、ボーガンちゃんは冗談が好きなだけだから、気にしないで〜?ね?」

 

「……やっぱりこの顔怖いんかって思ってやな、お前らもそう思うんか?」

 

 オレはそう悲しそうに落ち込むが、二人は困惑した表情でこちらを見る。

 だが今は顔についてどうでもいいわ。

 コイツらがなんでこの部屋に来たんか聞かなアカンな。

 

「まあええわ、ほんで何の用や?ライスシャワーは今居らんで……?」

 

「あ、ライスちゃんに元気を出してもらおうと、人参やリンゴにバナナなどの果物と今人気のカ〇ピスウォーターを持ってきました!」

 

 そう言いながらマチカネタンホイザとキョウエイボーガンは両手に持っていた袋をテーブルに置く。

 

「こんな沢山...お前らが買うてきたんか?こんなん敵に塩を送るような行為やで??」

「クラスのみんなで出し合いました!ウマ娘は走ることが大事ですから......敵とかライバルとか関係無く、みんなライスちゃんが元気になって欲しいんです。それにこんな些細なことで私たちが負けるわけないよ!」

 

 なんやコイツら......めちゃくちゃエエ子達やないか.........。

 オレもこんな青春、出来たら送りたかったわ.........。

 

「おおきにやで......ちゃんとライスに渡しとくわ、きっと喜んでくれるはずや」

「ありがとうございます!ライスちゃんに早く元気になってねって伝えてくださいね!」

「私もライスに治ったら一緒に走ろうって伝えてね!」

 

 そう言って二人は嬉しそうにしながらオレの部屋から出ていく。

 

「「失礼しました!!」」

 

 マチカネタンホイザとキョウエイボーガンが去った俺の部屋はいつもの状態に静まり返る。

 

 それにしてもどないしよ......冬までには全回復するらしいんやけど.....果たして来年のレースで骨折明けの状態で戦えるんか?

 出来る限り早く治してゆっくり休ませる方法があるんやったら見つけたい......。

 

「とりあえず、生徒会室に行ってみよか......シンボリルドルフ辺りならなんか分かるやろ」

 

 オレはそう思い、すぐに生徒会室へと向かう。

 その通り道にオレはあるウマ娘に出会う。

 可愛らしいポニーテールとカッコイイ顔立ち、独特な流星のある髪の毛をしたその子は噴水前で下を向き、黄昏ながら座っている。

 

「.........アレは、トウカイテイオーか!?」

 

 新馬戦から無敗を貫き、クラシック戦線も皐月賞と東京優駿の二冠を達成したエリートウマ娘。

 ただ東京優駿でライスシャワーより悲惨な全治6ヶ月の骨折やったっけな.........。

 チヤホヤされるエリートやボンボンはホンマ嫌いやけど、最近ウマ娘の苦労を知ってるし、可哀想な気持ちは理解できるわ。

 最近オレはウマ娘について理解してきたし、同じく骨折してるライス嬢もそうやからな。

 

「ん?ほなら今、怪我してるトウカイテイオーに治療法とか聞いた方が早いやないか??育ちも良さそうやし、なんか特殊な治療法とか知ってるかもしれへんし?」

 

 そう考えたオレは生徒会室への方に行かず、恐る恐るトウカイテイオーへと近づく。

 

 

 トウカイテイオーは酷く落ち込んでいた。

 憧れの生徒会長であるシンボリルドルフの背中を追いかけ続け、周りから期待されて無敗の三冠馬を目指していた矢先の左足骨折に絶望していた。

 テイオーにとってクラシック三冠は今後二度と参加出来ないレース。

 

「菊花賞...走りたかったなぁ......」

 

 トウカイテイオーはそう呟く。

 すると突然テイオーの場所が人影で暗くなる。

 足音は自分のトレーナーでも医者でも無い知らない音に記者と判断したテイオーはため息を吐いて手で追い払うような仕草をする。

 

「えっと......記者の方?ボクは今キゲンが悪いから取材は今度にしてくれるかな......?」

「いやーすんまへん、テイオー......さんに怪我の治し方について聞いてみよう思いまして.........」

 

 テイオーは記者が帰らないことに苛立ちを感じ、記者の顔を見る。

 

「うるさいなぁ!そんなのボクのトレーナーに聞いたら......わかる......はなしで.........ショ?」

 

 トウカイテイオーの目の前に居たその記者と思われた男はどう見てもヤクザの様な見た目の男が立っていた。

 

「なんや?なんかオレの顔についとんのか?」

「イイイイイヤナンデモナイヨ?」

「ん?ああ、自分から名乗るの忘れてたわ!スマン怪しい人ちゃうから安心してや」

 

 ウソだ!どう見たって怪しい人でしょ!

 コンクリートでボクを埋めて東京湾に沈めるような顔つきだよ!

 コワイヨ! ワケワカンナイヨー!

 

「オレはトレーナーだから安心しいや!」

「絶対ウソだ!どう見たって仁義なき戦いの人だよ!」

 

 トウカイテイオーはハッと気づき、すぐに口から滑らせた瞬間、自分の口を自分の両手で塞ぎ、青ざめる。

 怒られるどころか東京レース場のターフに埋められる覚悟を決める。

 

「テイオー......お前、仁義なき戦いとか見とるんか!?菅原文太カッコええよな?シュッとしててホンマ好きやねん!」

 

 テイオーは目を丸くして、口を塞いでいた手を下ろす。

 テイオーはすぐにヤクザでは無くただの任侠映画マニアだと認識し、すぐに落ち着いた。

 オレは名作任侠映画の名前が出てきた途端、興奮し始めたが聞きたいのはそこやない。

 オレはすぐに質問を戻す。

 

「いやいや、そんな事は今はどうでもええねん。テイオー、お前の骨折の治療法を知りたいんや。人間の治療法とかはよくやっ……学んでたからな、めちゃくちゃ詳しいねん」 

「.........そんなこと、ボクのトレーナーに聞いたらじゃないかボクには関係無いよ。それにトレーナーならトレーナー同士で話し合えばいいじゃん。というかキミがトレーナーならトレーナー採用試験で怪我の勉強もしてないの?」

「そ、それは.........」

 

 ぐっ......痛いところを突くやないか.........。

 確かにそれはそうなんやけど、そうなればオレの正体がバレる可能性が強くなってまう。

 だが、諦められへん。

 出来る限り、次のレースまでに早く治して安静にさせなアカンねん。

 

 するとテイオーはオレが困っているように見えたのか、溜め息を吐き、呆れた顔をする。

 

「.........まあ別にいいよ、ケガで練習出来なくてボクもヒマだからね」

「お、おおきにやで!」

「う、うるさいし、暑苦しいよぉ.........とりあえずなんでキミがボクからウマ娘の骨折の治療法なんて聞きたいのか理由を教えて欲しいな」

「そ、それはやな.........」

 

 オレはライスシャワーのトレーナーであること。

 そのライスシャワーが骨折していること。

 そのライスシャワーが骨折したのは自分の過酷なローテーションで行った罪悪感から来年の春のレースまで安静にさせたいことを簡単に伝える。

 

 

 テイオーは何度か頷きながら、オレの話を聞いている。

 その姿はまるでシンボリルドルフの様に静かに、そして真面目に聞いてくれている。

 

「……なるほどね。それなら全然ボクは喜んで協力するよ」

「さすがテイオー様や!よっ、日本一のウマ娘!!」

「べ、別にボクはそんなこと言っても嬉しくないから、やめてよぉ……」

 

 そうテイオーが言うが、テイオーのしっぽが嬉しそうにブンブンと大きく横に振れている。

 

「まずは骨折だから足を動かすのはダメだから安静にするのが大事だよ」

「まあそれはそうやな、オレはよく骨折した人を直してきたからな」

「つまりこの安静に出来るタイミングだから今やるべきなのは『笹針』だね!筋肉痛や疲れが取れるらしいし、あの会長も奇跡の復活を果たした治療法なんだよ!ボクハニガテダケドネ...」

「さ、笹針???」

 

 オレは聞いた事の無い治療法に首を傾げる。

 一応、組での衛生兵みたいなことをしていた身ではあるが、笹針なんて使ったことないわ。

 筋肉痛が治る

 

「その笹針ってのは針灸みたいなもんか?」

「全然ッ違うよぉ!………でも実際に見たら違うからどんなものかは分かるよ。もし足が動かせれるようになれたら、いわき市の温泉にウマ娘の為のプールと温泉施設があるからおすすめだね!ボクも冬には行く予定だもんね!まあ大体の流れはこんな感じだからあとは人間と変わらないと思うよ?」

 

 オレはすぐに言われたことをメモに取り、記録する。

 全部記録した後、オレはテイオーに感謝を伝える。

 

「おおきにやでテイオー!ほな、とりあえずこの『笹針』を試してみるわ」

「でもその代わり、ボクのお願い聞いてくれる?」

「まあ教えてくれたし、ええけどなにすればええんや??」

 

 オレは治療法やリハビリを聞くことが出来たので、喜んでテイオーのお願いを聞いてみた。

 

 

 

 ――――――ズボボボボ......

 テイオーは座りながらストローを吸ってドリンクを飲んでいる。

 

「ふぅ!やっぱりはちみーは美味いなァー!!ありがとうライスのトレーナー!」

「え、ええよ......」

「ニシシ!まさか、まだ気にしてるの?店員に『み、みかじめ料は払えないですぅぅ!』って怖がられたのを」

 

 いや、怖がられるのは別にええねん。問題はそのハチミー?ってやつ。1500円は高過ぎやろ???難波ならかけうどん5杯食べれるやん???

 まあ勉強代って考えれば安いもんやろ。

 

「ボクね、骨折で菊花賞が走れなくて落ち込んでたんだけど、ライスのトレーナーとこんな感じで話せて少し心が軽くなったみたい………ありがとうね。こんな落ち込んだ姿、ボクのトレーナーには辛くて見せれないからさ………」

 

 テイオーはこちらに笑顔を見せるが、少しぎこちない感じがする。

 人生で一度しか走れないクラシックレース。

 そして無敗の三冠が約束されたテイオーには計り知れない精神的苦痛を受けているはずや。

 

「テイオー……」

「どうしたの?ライスのトレーナー?」

倉塚文志(くらつかふみゆき)や、クラツカさんの方が言いやすいやろ?」

「えー、そんなに親しくないのになんか名前で呼ぶのはイヤだなぁ………そうだ!オジサンの方が言いやすいからオジサンにしよ!それでどうしたのオジサン??」

 

 お、オジサンやとォ?このじゃりン子がァ……

 ……まあええわ、それよりも伝えたいことがあるんやった。

 

 オレは頬を軽く人差し指で引っ掻きながら恥ずかしながら言う。

 

「その……なんや?オマエんとこのトレーナーに言いにくいコトあるんやったらいつでも言って来てええんやからな。歓迎したるさかい」

「えぇ??オジサンはボクの心配してるの?………別に大丈夫だよ!ワガハイはカイチョーを超える無敗の帝王になるんだから!こんなんことでボクはヘコタレないもんね!!」

 

 そう言いながらこちらを向き、再び笑顔を見せる。

 だが先程のぎこちない笑顔と比べ、少し口角が上がり喜んだ印象を受ける。

 

「おう、オマエなら無敗の帝王になれるし、応援したる!……せやけどな、ウチのライスは強いからもし戦う際は覚悟せぇよ??ライスがオマエの無敗記録潰したるさかい!」

「アハハ、本人の前で言うかなぁ……でも誰が来てもボクには勝てないよ、なぜならボクは無敗のテイオー様だからねッ!」

   

 テイオーはそう言いながらニヤリと笑みを浮かべる。

 テイオーは飲み干して空になったドリンクの容器をゴミ箱に向かって投げ入れ、松葉杖を使ってゆっくりと立ち上がって歩き出す。

 そしてテイオーはオレに背を向けながら小さい声で何かを話す。

 

「オジサン、もしまた落ち込むことがあればオジサンのところに……話しに来ても良い?」

「……ん?なんだって?」

「な、ナンデモナイヨ!!じゃあね倉塚!!」

 

 テイオーはゆっくりだが、慌てながらどこかへと歩いていった。

 よく聞き取れなかったが、まあ悪い事は言ってないはずや。

 

「ほなとりあえず、ウマ娘の骨折の対象法を聞いたし、ライス嬢に実践させようかな。確か『笹針』ちゅうやつやな!」

 

 オレは急いでライス嬢が居ると思われる場所へと向かう……………。




評価を是非お願いします。

Pixiv版はこちら
https://www.pixiv.net/novel/series/9779984
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