【完結】ロキ・ファミリアを数年離れていた外面の良いHENTAI女が俺に向かって「貴方の子供よ」と嬉しそうに言ってきた。 作:SUN'S
みなさんのおかげです、ありがとうございます。
今回で本編は最終回ですけど、少しだけおまけを書くつもりなので良かったら読んでくださいね。
俺はベート・ローガ、家族を守る男だ。
今日こそイースにガツンと言うつもりだ。今日、この日のためにフィンやリヴェリア、ガレスにも沢山の助言とアドバイスを貰っている。
まな板、いや、ティオナとアイズのやつに今日だけはガロンのことを任せてある。本当はアイツにも一緒に言うつもりだったが、ロキが「こういうのはまず女からやで?」としたり顔で言っていた。
そういうのは男を見つけてから言えよ。と、ロキに思わず言ったら「ウチ、これでも天界に旦那は二人もおるで?」と真顔で言い返された。じゃあ、あのアイズ達にするセクハラはやめてやれよ。
そんなことを考えながらロキのアドバイスを信じてオラリオの観光名所の一つ、大噴水広場でイースの事を待つ。俺は柄にもなく緊張しているのか、少しだけいつもより尻尾が揺れる。
「お待たせ、ベート」
涼しげで凛とした声が聴こえる。
いつものローブを脱いで身体のラインの良く分かりにくいワンピースとカーディガンを着たイースがいつの間にか俺の傍に立っていた。
「………かわいい」
「…ふふ、ありがとう」
あまりにも可憐すぎるイースの姿に思わず、そう呟いてしまった。クソ、今日こそガツンと言うって決めただろうが。と、俺は自分に怒りながらイースの小さな手と手を繋ぐ。
俺達は怪物祭ということもあり、いつも以上に賑わっているオラリオの大通りを歩いているとイースの好きだと言っていたリンゴのジュースを売っている露店を見つけ、俺とイースのジュースを購入しようとした次の瞬間、ジュース屋のおっさんがニヤリと笑った。
「おお、アンタら百人目だ!!今日は怪物祭だからな、サービスしてやるよ!!」
わざとらしく大声で宣言するおっさんに驚きつつ、俺とイースの無料で手渡されたリンゴのジュースをストローで飲みながらまた歩き出す。
「……なんなんだ、あのおっさん」
「さあ、なんだろうね?」
ポツリと零れた俺の小さな疑問に対して、イースのやつはクスクスと笑って答える。その綺麗な横顔に胸が痛いぐらい昂り、気づいたらリンゴのジュースを飲み干していた。……やべえな、緊張しすぎてリンゴのジュースの味が全く分からなかった。
しかし、そろそろか?そろそろなのか?とポケットに忍ばせているものを取り出すタイミングを見計らっていると遠くの方で爆発音が聞こえた。それだけじゃねえ、悲鳴やモンスターの声も聞こえやがる。
「ベート、行ってあげて」
「………分かった。直ぐに戻る」
俺はイースの言葉を受け入れて暴れるモンスターを蹴散らすために駆ける。ちくしょう、ちくしょうがっ!!テメェらのせいで絶好のタイミングを逃しちまったじゃねえからどうしてくれるんだ!?
憂さ晴らしのつもりでモンスターを蹴り砕き、瓦礫や露店に潰されかけている奴らを助けながらヘビみてえなモンスターを蹴り上げる。
すると、地面に埋まっていた胴体が露になる。こいつ、もしかして球根のモンスターなのか?と困惑しながら俺はモンスターの胴体を踏み砕いた。
俺は服が汚れてねえのを確認すると急いでイースの待っている露店の前に駆ける。こうなったらタイミングもクソもねえ、ぶっつけ本番のマジで本気の一発勝負する!!
「あ、おかえり」
「……あーっ、その、なんだ、イース」
「ふふ、どうしたの?」
「お前を大切にする。だから俺と結婚してくれ」
そう言って今日のためにゴブニュ・ファミリアとヘファイストス・ファミリアに合同で製作を頼み込んだ指輪をイースに差し出す。
「………はい、よろこんで」
泣きそうなのに、嬉しそうで、幸せを感じる、そんなイースの声と承諾の言葉を聞いた俺は気がつけば公の場ということも忘れてイースにキスしていた。
ありがとう、イース。
こんな俺を選んでくれて。
〈ベート・ローガの公開告白〉
オラリオの歴史。
ベート・ローガ氏の公開告白によってイース氏とベート・ローガ氏は正式に結婚することとなった。その瞬間に居合わせたオラリオの住人は拍手喝采の嵐で二人の結婚を祝福し、オラリオの新しい歴史として二人の結婚は紡がれていくだろう。
改めて、おめでとう!