【完結】ロキ・ファミリアを数年離れていた外面の良いHENTAI女が俺に向かって「貴方の子供よ」と嬉しそうに言ってきた。   作:SUN'S

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おまけ
ロキ・ファミリアの古い部屋で「おいでませ、原作世界へ」と無数の声は言う。なんとなくベート・ローガは不用意に銀の鍵に触ってはいけないと理解した


俺はベート・ローガ、家族を大事にする男だ。

 

あのイースへの告白を経てちょうど半年ほど経過した頃だ。備蓄整理と錆び付いた武具の研ぎ直しを依頼するためにゴブニュのところへと向かう途中、俺は何かに呼ばれるように使われていない備蓄庫の扉を気がつけば勝手に開けていた。

 

なんとなく開けちゃいけねえのは理解したはずなのに、俺の意思とは関係無く自然と当たり前のように扉を開けてしまった。俺一人だけなら問題ない。だが、今の俺にはガロンがくっついている。

 

………帰ったらリヴェリアとかに怒られる。

 

そんなことを思いながら深い溜め息を吐き、俺はロキ・ファミリアと瓜二つな外観と内観の屋敷(・・・・・・・・・・・・)の中を歩く。ガロンは「うっ、うぅ!」と楽しそうに尻尾を振っている。もう少ししたら警戒ってやつを教えてやるか。

 

「あ、ベートだ」

 

「……ティオナ」

 

「うわっ、珍しいね。私のこと名前で呼ぶの!…ところで、ベートの後ろに背負ってるのなに?どうも違和感がスゴいんだけど」

 

「俺の息子だが?」

 

「えっ、ん?……えええぇえぇえええぇっ!?」

 

こいつ、どこでもうるせえな。

 

そう考えているとワラワラとロキ・ファミリアの奴らと瓜二つな連中が集まってきた。いや、一つだけ違うところはあった。イースとガロンがいない。つまり、この世界の俺は独り身だということだ。

 

「…俺…だと…!?」

 

「……俺、だなァ…」

 

「うーっ!」

 

「とりあえず、みんなも待ちぃな。しっかりとウチの恩恵は感じるし、たぶんベートなんは確かやで。ただ一つ、どぉーしても聞きたいことはある」

 

なんだよ、ハッキリ言えよ。と、俺がロキに言うと深呼吸しながらビシッと俺の後ろ、ガロンを思いっきり指差して意を決したようにロキは叫んだ。

 

「その赤ちゃんはなんやねん!?」

 

「俺の息子だ」

 

「なるほど、息子なんか………うひゃあ!?」

 

おい、どういう反応だよ。

 

ロキのアホみたいな反応を無視してロキ・ファミリアの奴らの有り得ないものを見るような目を見て、なんとなくこっちがどうなっているのかを俺は直ぐに把握することができた。

 

「誰や!相手は誰なんや!アイズたんか!?ティオナか!?もしや、レフィーヤ!?大穴でリヴェリアなんかぺぇっ!!?」

 

「私を大穴扱いするな。すなまない、ベート、それで誰との子供なんだ?できれば教えてもらえるとこの騒動は収まると思うのだが………」

 

「こっちにはいねえよ。イース、まあ、リヴェリアやレフィーヤ寄りの魔法職の女だ。顔良し、スタイル良し、性格良し、頭良し、強さ良し、ほぼ完璧ですげえやつだ」

 

「うそやろ、あのベートが嫁自慢するついでにリヴェリアとレフィーヤを思いっきりすごい口説きよったで!?」

 

べつに口説いてねえだろ。

 

そう言おうとリヴェリアとレフィーヤを見ると赤面していた。…これはイースを褒めるのに夢中でまた失敗したやつなのか?

 

帰ったらリヴェリアに怒られよう。と、俺は素直に自分の悪いところを認める。しかし、こうやってみると俺はロキ・ファミリアで浮いてるな。

 

「ま、まあ、ええわ。とりあえず、ベートの話も聞きたいけど。みんなも聞きたいことがあるなら早う聞いた方がええで」

 

「えと、じゃあ、なんでベートは雑魚とか弱いやつは巣穴に籠ってろとか言うの?」

 

「お前もいきなりだな、おい。そっちの俺がどう思ってるのかは知らねえが狼人族(ウェアウルフ)の男は狩りをするときは群れでやる。だから弱いやつは着いてこさせねえだけだ」

 

「……ぜんぜん、わかんない…」

 

「誰よりも強くなれ。お前らが俺の言葉で折れるのは勝手だが、お前らは道化の女神(ロキ・ファミリア)に選ばれた。負けようが、挫けようが、へし折れようが、男も女も関係ねえ、テメェの魂に誓った事だけは忘れるな」

 

俺の言葉の意味をなんとなく理解したのか。

 

ティオナは「そっか、そっか」と何度も嬉しそうに頷き、ちらりと自分の後ろにいるそっちの俺を見た。すげぇ居心地悪そうにしてやがるが、そうなったのは言葉足らずなテメェのせいだぞ。

 

 




〈異世界交流〉

原作世界。

ベート・ローガの迷い込んだ世界。この基本世界を基点として無数に枝分かれした世界の可能性は無限大だ。彼ら彼女らはベート・ローガの言葉の意味を理解し、きっと大成するだろう。

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