【完結】ロキ・ファミリアを数年離れていた外面の良いHENTAI女が俺に向かって「貴方の子供よ」と嬉しそうに言ってきた。 作:SUN'S
俺はベート・ローガ、ガロンの父親だ。
今日はロキの付き添いと息子の紹介を兼ねて神々の茶会(という名目で集まり、ばか騒ぎするだけ)に参加することになった。イースのヤツも来ようとしていたが、リヴェリアに「少し待て、これからお前の作った杖の性能を試す。さっさとダンジョンに行くぞ」と連れていかれた。
そうなるのはなんと無く分かっていた。
だから俺はイースに「ガロンとロキのお守りは任せて、少しはストレス解消にモンスターどもを蹴散らして来い」と伝えた。俺の事は信用しているし、信頼もしているとし言うアイツに照れ臭くなりながら「ロキの自慢で疲れるよ?」と言われた瞬間、その展開はあり得そうだと思った。
ロキのやつは
もっと叱咤して強くなれと呼び掛ければ良いのに、のらりくらりと真実味の薄い言葉で誤魔化そうとする。そういうところはロキの悪癖だ。……やべぇ、あんまり人のこと言えねえかもしれねえ。
「よお、元気そうだな。猛者」
「…ベート・ローガ、その赤子が噂のやつか」
「おう。俺とイースの息子だ」
「成る程、良い面構えだ」
ああ、そうだろう。と、俺はオッタルの言葉に頷き、やいのやいのと騒がしく喚いている神々を無視して各ファミリアの主神に付き添ってきた冒険者に挨拶回りという名目でガロンを自慢する。
「もう恩恵は刻んでいるのか?」
「アホか、まだ零歳児だぞ。こいつが俺やイースみたいな冒険者になりたいって言うならロキに頼みはするが、その時は
「………心得た。ガロン・ローガ、俺は幾年月経とうとお前の越えられぬ壁となり、お前の目指す最強となることを誓おう」
「うっ!」
その誓いの言葉にガロンは答えるようにオッタルの差し出す小指を掴んだ。ハハッ、こいつは大物になるなとオッタルと一緒に笑う。ふと嫌な視線を感じる。………ニヤニヤとうぜえ顔で俺とオッタルのやり取りを神々が見ていた。
そういうところだぞ、お前ら。
そんなことを言いながらロキの「あれがウチのかわいい孫や!!どや、どや!めっちゃくちゃかわいいやろ!?」と騒ぎ始める。おい、さっきまで酒の話で騒いでただろ。あと美の女神が「私も赤ちゃんにおばあちゃんですよぉ~って、言いたい!」とか騒ぐなよ、ホントにみっともねえな。
「お前も苦労するな」
「……分かるか?」
そう呟いたオッタルの目はどこか悲しげだった。
〈オッタル〉
猪人族(ボアズ)。
オラリオ最強の冒険者。すでに「Lv.8」に到達している未だ発展途上の比類なき強さを求める武人であり、美の女神の願いを叶え続ける男。オラリオ外部において彼の偉業と強さは凄まじく戦争や抗争など無用な争い事を諫める盾となる。そして、小さき戦士ガロン・ローガに幾年月経とうと越えられぬ最強で在り続ける事を誓った。