妄想に任せて書きました
簡単にプロフィール
・名前:椎川 彗麻 (しいかわ えま)
・身長:162cm
・好きな物:ゲーム バンドミュージック
「あーーづーーーいーーーーーー」
「あーーぢーーーいーーーーーー」
僕、椎川 彗麻(しいかわ えま)と隣にいてハモったのは赤髪と八重歯の映える、友人でAfterglowのドラマー、宇田川巴。
授業も終わってクーラーはもう切られてしまい、夕方にもならないから少し茹だる教室で、僕と巴はまだ少しひんやりする机に突っ伏してそう言った。
「あれ、巴今日用事ないの?」
「ん?あぁ、今日は練習もバイトも部活もなーんもない。1日オフ」
「えーじゃあどっか行かない?涼めるとことか」
「いいね!とりあえず歩こうぜ。ここらで涼めるとこ…プールとか!」
「授業でやったばっかじゃん?さすがにこれからは行けないよ」
「だよなぁー…」
ぐうぅぅ〜〜
いい音を出して巴のお腹が鳴った。
「腹減ったなー」
「ねー。なんかさっぱりするもの食べたくない?」
「わかる!なんかレモンとか柑橘系良くない?」
「いいねぇ!うどんに乗ってるの上手いよな〜!」
「それにしない?」
「最高じゃん!店は〜っと…」
巴がスマホで店の位置を調べてくれている。
この時の僕たちは、この後の悲劇(?)を知る由もなかった。
「思ったんだけど、外の方が涼しいってどういうこと?」
「それな?本っ当になんでなんだろうな」
そんなことから今日の授業の内容、休み時間中のこと、先生の癖のことしょうもないことを話しながら歩いていたら、困っている人がいた。
「どうかしましたか?」
「あ、ごめんなさいね。ここに行きたいんだけど…」
「ここなら、ちょっと駅の反対側になっちゃうんですけど」
「あら、そうなの」
「荷物大変そうですね。アタシでよければお手伝いしましょうか?」
「いいの?じゃあ、お願いしちゃおうかしら」
「お易い御用です!彗麻、いいよな?」
「うん。僕も手伝うよ」
「お嬢ちゃんたちありがとうねぇ」
五分くらい来た道を戻って、60代くらいの女性を手助けする。
さすが巴。困ってる人をすぐに見つけて、助けられる。カッコイイ!
「ここですね!」
「ここだわ。本当にありがとう。
そうね、お礼にこれあげるわ」
「いいんですか!逆になんかすみません」
「いいのよ。丁度暑かったし、お嬢ちゃんたちで使ってちょうだい。
それじゃあね」
そういってその人はアイスのクーポンを1枚ずつくれた。
「あの人、喜んでくれて良かったな」
「本当にね。さすが巴。
そういえば、結構歩いたね。
うどん屋さんまではどれくらい?」
「そうだなー……ん?」
「どうしたの?」
「こっから徒歩10分くらいなんだけどさ、
最終オーダー、5分後なんだ」
「え?!」
「てなわけで走るぞ!」
「ま、待ってーー」
息を切らしながら3分ぐらい走って、店の近くまで着いて、巴が
「すみません!まだやってますか?!」
肩で息をしながら店員さんに尋ねる。
僕は少し遅れて店の前に着いて、店から出てくる巴を見て察したけど、一応聞いてみた。
「まだ、いけた、?」
「…ダメだった」
「そりゃそっか」
「うあぁぁーー!腹減ったーー!もう麺の口なんだよなぁーー!」
「じゃあもう少しあっちのそばは?さっぱり食えるし」
「よし行こう!」
とまあ、また5分くらい歩いて店の前まで着いたんだけど…
「「定休日」」
ちょっとした絶望にたそがれながら、また歩いていた。
ゲーセンの前にさしかかると、聞き馴染みのある声がした。
「うわぁーん、もうちょっとなのに〜!」
「ひまり!予備校帰りか?」
「巴!それに彗麻も!」
「あ、可愛い。夏スイーツうさちゃん?」
「そう!うさぎのキャラクターなんだけどね、夏っぽくレモンとかのアクセサリーをつけてるの!これが欲しいんだけど、中々難しいんだよね〜」
「あれ、彗麻クレーンゲーム得意だよな?」
「ん?得意って言うか好きなだけだけど」
「ほんと?!じゃあとって欲しいんだけど…もちろんお金は私が払うから!」
「もちろんいいよ」
「彗麻〜!ありがとう!」
「取ってから言ってよ」
ひまりが1000円札を両替に行っている間に巴が少し挑戦していたけど、一回目で少し遠くに行ってしまって、二回目でアームの届かないような遠いところまでいってしまった。
巴が「あれ?」って追加でお金を入れようとして
「あ、さすがに届かないからサポート呼ぼっか」
ちょうどひまりも両替から戻ってきた。
「じゃあ彗麻!お願い!」
「彗麻頑張れ!」
「2人ともそんなにプレッシャーかけないでよ」
そんな風に笑いながら僕はお金を投入する。
アームの動き方とかはよくわかってないから、慎重に狙いを定める。
ここでどうだ!
掴んだ!でも、少ししてアームから離れてしまって、丸っこくてほんのりひまりみたいな表情をしてレモンを抱えているうさぎがフィールド上で跳ねた。
「あーーー!惜っしい!」
「くそーもうちょっとなのに!運べよーー!」
プレイしている僕より2人の方が、いや、ひまりはまだわかるんだけど、巴の声がゲーセンの色んな音よりずっと響いた。
「ごめん、もっかいやってみるね」
そのあと、もう3,4回やっても取れる気配がない。
「うえぇん、もう全部合わせて4000円だよぉ…」
「4000円?!めっちゃやり込んでんじゃん…」
「大丈夫だって!もう時期取れるさ!」
「ひまりに貰った分使っちゃったら私出すからね」
「それはいいよ!私が欲しくてお願いしてるんだから!」
とはいえ、ひまりの笑顔に刺されて、そろそろ取らなきゃって胃が痛くなってきた…
「…よし!」
僕はここ一番の集中力を注ぎこんだ。
よーく狙って…ここ!!
「掴んだ!」
「よっし!!」
「お願い!!」
ゆっくり、ゆっくり上がって移動していく。
お願い…!
「…!!!」
ポフって音をして、なんとかゲットできた。
「取れた」
「〜〜!!」
「良かったな!ひまり!!」
「うん、うん、!彗麻、ありがとう〜!!」
「よかった取れたぁあ!!」
「彗麻、本当にありがとう!」
「いいってば。取れてよかった」
「彗麻すげえな!どうやってとったんだ?」
「それはね…」
そんな会話をしながら少し歩いていた。
「じゃあ、私こっちだから。2人ともまた明日ね!」
「うん。気をつけてね」
「おう!また明日な!」
「っはぁーびっくりした!まさかゲーセンでひまりに遭遇するとは!」
「遭遇って。まあ、取れてよかったよ」
「だな!彗麻ナイス!」
「たまたまだって…あれ」
「ん?どうした?」
スマホの時計は気づいたら午後9時近くで、この辺調べた限り、さっぱりしたものを食べれる店はだいたいラストオーダー過ぎてしまっている。
「…あー、、この時間から行ける飯屋探すか」
「だね。なんにしようか」
「あー、腹減ったなー」
どうしようかって調べながら歩く。
するとふと、ニンニクの効いた匂いがした。
ぐぅぅぅーーーー
いい音をして僕と巴のお腹が鳴った。
それもそうだ。17時半くらいに学校を出てから何も口にしていないんだから。
目の前を見ると
「豚骨塩/醤油 ラーメン」の看板が。
「…暑いかな」
「ラーメン…最高じゃん!」
「まじで?!」
驚きながらも看板にある写真を見て、
あぁぁぁ、、もう知らない!
「よし巴、ラーメンにしよ」
「よっしゃあ!」
暖簾をくぐって、カウンター席につく。
さっぱり食べれそうだし、豚骨塩にしようかな
「うん。決めた」
「あたしも決まったよ」
「豚骨醤油でしょ」
「なんでわかったんだ?!」
「巴好きじゃん」
「バレてたかぁ。んじゃあ、大将、注文お願いします!」
「あいよ!!」
とりあえず注文する。
巴は大盛りにライスまでつける。
僕は少なめにしてもらって餃子もつけた
「お待ち!」
「ありがとうございます!」
「ありがとうございます」
「じゃあ」「「いただきまーす!」」
まずはスープを1口。うん!豚骨に塩味が広がって、ちょこんって乗った柚がさっぱりして、野菜も多くて美味しいこれ!
「うめえ!すげえこれ、アタシ好みだな!トッピングもこだわってるなーってよくわかるよ!」
「んね!豚骨塩、はじめて食べたかも。個人的には醤油よりこっちのが好きかな」
「塩もうめえよな!」
「ていうか汗だくになりながらのラーメン背徳感やばい!最高かよ!」
「ほんとだよな!うまあ!!」
って気づいたら巴はもうほとんど食べ終わってて、あとスープとライスだけだった。
早くない?!って最初はびっくりしたけど、まあ巴だしで納得してしまった。
隣でスープとライスを混ぜて食らっていて、追いニンニクしていて…巴はご飯を美味しそうに食べるからいつもの事だけど、相変わらず飯テロがすごいな。
あ、餃子ももちろん羽がパリってして中の肉汁やばくてすごく美味しかったです。
食べ終わって会計を済ませて店を出る。
「美味しかったな」
「だな!また行こうぜ」
「行こ行こ。また別のメニューも気になるし」
歩いていて、都会のビルの隙間から見える少しの星がすごく綺麗だった。
「あ、さっき女の人に貰ったアイスの券使ってアイス買ってこうよ」
「いいなそれ!なんにしようかなーバニラチョコかチョコミントかな!」
「めっちゃチョコじゃん」
「いいだろー?彗麻はなんにするんだ?」
「んー、抹茶かな」
「おっいいな。じゃあアタシもチョコにするか」
「結局チョコじゃん」
「いいだろー?」
「悪いとは言ってないって」
コンビニでアイスを買って食べながら歩いてまた話す。
巴、バンドだけじゃなくてダンス部も部長やって、数ヶ月前にバイトもはじめて、すごく忙しそう。
でも、それと同時に楽しそうって思った。
私たちは今高校3年生で、この先の進路によっては巴と疎遠になるかもしれない。
でも、1人の友人としてまた、この先もこうして遊びたいなって、思ったけど心の内に秘めておこう。
「この時間になるとさすがに涼しいな」
「空気とアイスで結構涼めたんじゃない?」
「確かに!」
「あ、駅ついちまったな」
「巴と遊ぶの楽しすぎて時間経つの早すぎるんだけど」
「あはは、まあわかるかも」
「んじゃ逆方面だし、ここら辺で」
「あぁ」
「また明日ね〜」
自分の帰る方面のホームに向かおうとする。
ノスタルジーになる前に、帰ってお風呂入って寝よう。今を楽しみたいしね。
「彗麻!」
ちょっとびっくりしながら対面のホームにいる巴の方を見る
「また、こうして遊ぼうな!!」
!
巴も楽しんでくれてんなら良かった。
「当然!巴こそ忘れんなよ!!」
満面の笑みで返す。
そこに風を連れて巴の方の電車が来た。
良い友人を持ったなと、謎目線の思いを抱え、家路につき、また明日から、いつも通りの生活をする。
僕の中の巴との当たり前はどう変わっていくのか、不安と楽しみに心を揺さぶられながら眠りにつこうか。
おやすみ
お読み下さりありがとうございます。
妄想色々突っ込んだら4000字超えててびっくりしました。
暑い中汗だくになりながらすするニンニク臭いラーメンって最高に美味しいですよね。ね?
それを宇田川巴と行きたいです。
ではまた次の機会にお会いしましょう