「…うふふ」
モンスターたちが収容されている部屋に、ある女神が入ってくる。最初はその女神に対して威嚇をしていたモンスターたちも、その美貌にやられ大人しくなる。
「…そうね、この中だとあなたがいいわ」
そう言って白い毛を持つゴリラのようなモンスター シルバーバックに命令する。
「ヘスティアを狙いなさい…あの子を輝かせるために」
そう言われたモンスターは咆哮を上げた。
女神はそれだけ言って去ろうとした瞬間、こう呟いた。
「…オッタルにも動いてもらおうかしら」
それから数分後、モンスターたちが脱走した。
ー
ベル達の前に現れたシルバーバックは拳をヘスティアに振るおうとした瞬間、ベルがシルバーバックの首を刎ねた。
「…早い」
すでに武器を構え、攻撃しようとしていたアイズよりも早く動くと、ベルはアイズ達に言う。
「ヘスティア様は何処かに身を隠してください。アイズさんとレフィーヤさんは俺と大広間までついてきてください。かなりの数が逃げてるみたいです」
「分かった」
「あっ、ちょっ!アイズさん!」
アイズはそう言うとベルと共に走り出す。それに続いてレフィーヤも走り出し、大広間まで行くと人を襲おうとした食人花を倒す。
「早く下がって!逃げろ!」
ベルはそれだけ言うと狼型のモンスターを切り始める。アイズは食人花に対して攻撃を開始すると、遅れてきたレフィーヤがとある瞬間を目撃した。
そこには、とある子供に向かって食人花が突撃する。子供は怯えていて立つことができなかった。
それに気づいたレフィーヤは即座に魔法を発動しようとするが、外した後のことなどもしものことを考えてしまう。すると、
「…レフィーヤさん」
敵を倒し終えたベルがレフィーヤの背中に触れる。
「落ち着いて…まずもしもを考えてはダメだ。そんな邪念は失敗を作る…必要なのは、当てるという意思だけでいいんです。邪魔なものは捨てて、心を落ち着かせて…」
(…邪魔なものは捨てて、心を落ち着かせる…)
そう言われたレフィーヤは即座に邪念を捨て去り、心を落ち着かせる。
そして、
「【解き放つ一条の光、聖木の
そうして放たれた一本の魔法の矢は、子供を襲おうとした食人花を貫き倒した。
「…あれ?」
レフィーヤは前と比べて魔力の消費量が少ないことに気付く。しかし、ベルは何故か辺りを警戒していることに気づいていなかったのだが、ベルは即座に2人と話出す。
「アイズさん!レフィーヤさん!ここは頼みます!」
「うん!」
「わ、わかりました!」
ベルはそう言うと何処かへと走り去っていった。
ー
そして、それから数分が経ち、ベルはダイダロス通りの奥深くへ来ていた。
すると、ベルは足を止め、背後を見る。
「…やはり、バレていたか」
「あなたレベルの猛者の気配に気づかないわけがないでしょう…オラリオ最強の冒険者【
目の前から猪人の冒険者が現れると、空気が一変した。鍛え抜かれた筋肉、何度も死地を超えた目、溢れ出る強者の気にもベルは臆さず話しかける。
「…今回の騒動は、やっぱりあなたの主神の仕業ですか」
「詳しくは聞いていない。ただ、あの方からはベル・クラネルと戦えとしか言われていない」
「…やっぱり、僕が理由か…」
ベルはそれを聞くと、刀を構える。
「一応言っておくが、本気を出すつもりはない」
「でしょうね。あなたの本気は間違いなく、オラリオが半壊するでしょう」
「あぁ」
そんな会話をした後に静寂が訪れる。そして、何処かにある蛇口から水が滴り落ち、地面にぶつかった瞬間、2人の姿がなくなると同時にお互いの武器をぶつけ合った。
-これは、とある女神とその眷属、そしてベルしか知らない戦いの始まりであった-
神様かくれんぼゲームで「なんやこの怪物」ってなりまくったオッタルさん。
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