あの戦いの結末を端的に言うと…
「…負けた…」
「うん、そうみたいだね」
ベルがオッタルに負けた。あのぶつかり合いは数秒ほど拮抗したが、更に力を加えたオッタルに押し潰されたのだ。
「…レベル差でしたね」
「うん、オッタルもそう言ってた」
アイズがベルの元に着いた時、ベルは大きなクレーターの中心で倒れていた。オッタルは息を切らしながらも武器をしまい、アイズの横を通る時にベルのことを頼まれた。
で、今はアイズに膝枕されている。
「…悔しいです」
「だよね…私もベルと同じ立ち位置なら、悔しがってた」
「…強いですね、オッタルさんは」
「うん、オラリオ最強だからね」
「…でも、悔しいだけじゃない。まだ強くなれるって分かりました」
「そうだね…立てる?」
「一応…とりあえず、何事もなかったことにしましょう」
「うん」
そう話し合った2人は、その場から離れていった。
ー
「…」
オッタルは人気のない場所を歩きながら拠点へ戻っている中、右手を見る。
右手はあの一撃を受け止めたからか、今も震えていた。
「…ふっ、待っているぞ。ベル・クラネル…お前の成長を」
そう言ったオッタルは笑みを浮かべた。
ー
あれから3日が経った。
思いの外頑丈な自分の身体に驚きつつも、ベルはダンジョンに潜っていた…もう1人連れて。
「…あの、レフィーヤさん?」
「…」
…レフィーヤである。何故こうなったか?それはこうである。
レフィーヤがベルに攻撃を仕掛けたことをリヴェリアが知る→リヴェリアが般若顔になる→フィン達と話し合った結果、当分の間ベルとらパーティーを組むことに決定。
という感じである。
「私が悪いんですよ。激情に身を任せた結果あんなことしたから…」
なお、余談だがレフィーヤ曰く「あの時のリヴェリアさんは今までで1番怖かった」とのこと。
「今回はどこまで行くんですか」
「んー…11階層まで」
「…普通は初心者が行っていいところじゃないですけど」
「これでも妥協してる方ですよ」
ベルはそう言いながら購入した大量のナイフをポーチから取り出し、正面から向かってきたモンスターに向かって投げ、倒していく。
「…ナイフが貫通してる…」
「魔力をちょっと乗せたから、安いこれでもかなりの切れ味がありますよ」
「…私にもできる技術ですか?」
「…教えましょうか?」
「…お願い…します…」
「何で不服そうな顔するんですか!?」
そんなこんながありつつも、ベル達はその日のうちに11階層まで到着した。
そしてエイナさんに怒られた。
次回 7話:訳あり小人族