東方祭闇録   作:祀綺

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なかなか時間が取れねぇ……




最近の作品に必ず居る強い奴って大抵ぶっ壊れ

 

紅魔館書庫

 

その広く高く作られた構造により、本棚の上にて空中戦が2つ行われていた。

方や魔法使い同士の魔法の撃ち合い

そしてもう片方、吸血鬼の幼女と紫に頼まれて来た妖の尽華による空中戦

 

「さぁて、どうしたもんかねぇ!」

 

「お兄さん、楽しいよォ!まだまだ遊んでよ!」

 

様々な綺麗な色合いの弾幕が尽華に迫る、それは見た目とは裏腹に、当たればタダではすまない威力を持っていた。現に尽華が避けた弾幕が当たった棚が吹っ飛んだ。

 

「お兄さん、もっとゆっくりした遊びがしたいなぁ」

 

おいおい、このガキやべぇ……弾幕だけでこの威力、なのに精神と肉体が成長仕切ってねぇってどうなってんだか、これだから妖のガキは苦手なんだよ、力ばっか最初に成長して、他は全部あとから追いつきやがる!あ、俺も妖か

 

「凄い凄い!ならこれは!キュッとして……」

 

「っ!」

 

突然幼女が何もない空間を掴む動作をした途端、尽華は言いようの無い危機感に襲われた。何か来るそれも特にやばいものが

 

「ドカーン!……あれおかしいな?しっかり掴んだと思ったのに……避けたの?……凄い!体を狙ったのに避けた!凄いよお兄さん!」

 

危機感に襲われた尽華は咄嗟に、横に素早く動いた。その瞬間自分のいた場所の後ろの棚が木っ端微塵に壊れた。

 

「おいおい……その能力は、まさか」

 

「あれ?知りたい?良いよ!私の能力は

 

 

 

 

 

 

 

 

「「()()()()()()()()()()()()()()()()」」

 

 

 

 

 

 

 

 

……?お兄さん、知ってるの?つまんないなぁ、ま、良いや!もっともっと遊ぼうよ!行くよ!」

 

「ちっ!これは遊べねぇな!」

 

よりにもよってやべぇ奴にやべぇ能力が着いてやがった!紫の奴知ってやがったのか……いいや、彼奴は知ってたら確実に言ってくる、特にこの能力なら尚更。さぁてどうするか……魔理沙の方は順調か。手はいらねぇな、なら俺も少し本気で行く!

 

「おい嬢ちゃん、名は?俺は尽華、亡月尽華だ」

 

質問をしたら、な〜?と口ずさみ名前!と小声で幼女は反応した、その一つ一つの挙動は可愛いものだが、いかんせん他が恐ろしすぎる。

 

「コホン!なら名乗らせてもらいます、私の名はフラン、フランドール・スカーレット、ここ紅魔館の主であるレミリア・スカーレットの実の妹よ」

 

フランと名乗った幼女はスカートの端を摘み、丁寧に此方にお辞儀をしてきた。その動きは淑女として教育の行き届いた動作であり、先程までの無邪気で狂気的な姿とは反対であった。

 

「これは懇切丁寧にどうもフラン、そろそろこっちも能力で対抗させてもらうぜ、廻転参式『幻影天魔(げんえいてんま)』……さぁ

 

 

「「「「「本当の俺が分かるかな?」」」」」

 

 

尽華が能力を使った途端、姿がズレた途端その姿は5人へと増えていた。しかもそのどれもが各々動き、意志を持っていた。

 

「分身した、凄い!……ならこっちも!」

 

分身がそれぞれフランに対して高速で接近するが、それと同時にフランも増えた……増えた?

結果尽華の分身はフランの分身に足止めされ、全てが破壊されてしまった。

 

「まじかよおい、そっちも増えるのは無しだろ…………なんてな」

 

互いに分身を出し合い、数の有利は無くなったと思われた。しかし、破壊されたはずの分身が破壊と同時に破裂、中から大量の水が溢れフランを水浸しにし、分身も消えてしまった。

 

「きゃっ!こ、これは水?……うぅ!しかも清められた物!くぅ!よくもやってくれたわね!!」

 

水の正体は、尽華が所持していた清めた水、博麗神社にてやる気のない巫女が清めた水である。どういった経緯で手に入れたかは長くなるが、短く言えば賽銭である。

 

それを己の分身の中に入れていたのだ。相手も分身を使うなど予測範囲内、『幻影天魔』の強みは分身の中身を入れ替えれる点である。時には毒、煙、石、鎖、虫、生き物、今回の様に液体であったりと千差万別である、この男、相手が嫌がる又は弱点とする物を容赦なく問答無用で入れてくるのである。

かつてこれで、紫にイタズラをし活火山の火口に落とされた経験がある。それでも尚、全く懲りてないのが伺える。

 

 

「うぅ!(卑怯な手を使われた!けどまだ……?何か溢れる!ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ、でなぃ……で)」

 

「やっぱり効くもんだな……本場のしっかりした聖水ならもっと効いたんだろうがな、どうしたレディ?水浸しだぜ?……ちっ!」

 

「っ!うぅうぅぅ!」

 

フランはその小さい体を震わせ、顔を伏せ腕を前へ向けた瞬間、体中から黒いオーラを溢れ出させたと同時に、周りの棚や照明が粉々に弾け飛び始めた。

 

「……もういい、壊れちゃえ

 

「おいおい、、これは流石にやべぇな手当り次第ってか……だがこっちとしては好都合だぜ。お前に憑いてるその闇、見逃す事はできないんでな!(この気配……気のせいであってくれ!)

 

尽華はフランの周りを縦横無尽に動き、止まらない事で的を絞らせない様にし、フランの動きを瞬時に観察した。

 

「ちっ!(手当り次第ってか、妖力の残穢を感じた所をひたすら高速で壊してるって所か……意識もまだはっきりしてねぇなら!今のうちに沈める!)」

 

背後に高速で回り、残穢を感知させる前に尽華は本気で殴った。相手が幼女の成りをしていようが、幻想郷に招かれた者であろうがお構いなく本気で殴った

 

「………… あぁぁぁ

 

しかし殴った拳は届かず、片手で防がれ逆に掴まれた。

 

「お前の纏ってるその闇は、フランのものじゃねぇ!!幼女なんかに取り憑きやがってクソ野郎が!っ!」

 

目覚めて見る顔が貴様か、懐かしい再開……楽しもうぞ太陽よ

 

掴まれ距離の取れない尽華に対し、フランは反対の腕を引き空気を裂く程の速さで尽華を殴り飛ばした。闇の纏ったその拳は尽華を天井を壊し外へと吹き飛ばした。

 

「かはっ!…………流石に痛ぇな!クソが!!」

 

ふむ……やはり元の膂力が足りんな、かつて汝を殴った時と同じ感覚で殴ったのだが

 

体制を空中で立て直した尽華の前に、ゆっくりと浮上してきたフランに取り憑く何かに対し、尽華は軽口を吐く

 

「てめぇが元々雑魚なだけだろうが、痛くも痒くもないわ」

 

(館の連中とは距離を取れたな……感じ的には魔理沙も霊夢も一通り終わった感じか……なら、こいつの気配に気づいた紫が来るまで抑える!紫が境界を張らねぇと俺も本気で行けねぇ!!)

 

昔から強がりだけは達者だな。汝がこの程度でくたばる様なら、我も苦労はせんのだが、そもそも幼子に本気で殴りかかるとは畜生のやる事、そういえば汝は昔から短絡的であったな、せっかくの久方ぶりの幻想郷なのだ少しは労って欲しいものだ、そうそう下に居る巫女は博麗の巫女であろう?今は何代目なのだ?そういえばいつもそばに居た、白面の狐と境界の娘は健在か?鬼共の気配が薄いな、ふむ遥か下かつまらん。我を楽しませれるのは汝ら神将のみ……あぁ既に半数以上は我が喰ろうてしまっていたな。忘れていた、まぁ喰った者の事など、誰もいちいち覚えておらんだろう、あぁ1つ覚えているとすれば、結界の巫女は美味であった、あぁ正式には初代と言うべきか、それに我にとってこの世全ての存在などすぐ摘め『黙れ!!』……」

 

幼女の口を使い、長々とグチグチ話始めた存在に対し、尽華の我慢は限界に達していた。己の力を出せるギリギリまで高め攻撃を仕掛けた。

 

「何百年と逃げ回りやがって、遂には幼女に取り憑くとかきめぇ野郎だなぁ!

 

 

()()()!!!

 

 

紫を待つまでもねぇ、ここでしまいにしてやるよ!!!!」

 

 

楽しませてみよ、相対せし者

 

─────因縁激突、本来行われないはずの戦いの結末は誰も知る由もない

 

 





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