A.日本近海の制海権とノルマンディー上陸作戦の支援を行っていました。まだ7-5終わってません。ついでにCiv6にもハマってました。
ギルティだね、仕方ないね。
久々のオリ主視点で高校入学とギャグ回。最近は文字数が多くなってたので戻してみた。
アンケートありがとうございました。いろいろ感想で意見もいただきましたが両方書いてみようと思います。展開は不安だけど、何とか頑張ってみるね。気長に待っててほしい。
後コミケ申し込みました。受かればアクあかで一冊薄い小説本出す予定ですが、要望があればこのお話の番外編のコピ本でも少し持ってこうと思います。
年度が替わり、遂に高校に進学した。
これでかなり時間的な自由度が増えるので正直助かる。尤も、その自由時間でやるのは仕事な訳で遊ぶ時間が増えるわけではないのだが。つれぇわ。
正直高認取って正式に苺プロに就職でも良くないかと思っていたんだけど、大学まで行っとけという社長夫妻の説得に加え、アイの「一緒に高校行って、制服デートしたい」の一言でそんな考えは吹っ飛んだ。
進学先は原作に登場した陽東高校の芸能科。俺もアイも事務所に所属しているから条件は満たしているし、地方への移動があるアイのことを考えるとやはり時間に融通が利くところの方が良かったのだ。ついでに俺もそれなりに忙しいし、テスト一発で評価が決まる方がありがたい。
そして、本日はその陽東高校の入学式。男子用の制服は普通の高校の物とさして変わらないので手早く着替えを終えた俺は玄関でアイを待っていたわけだが、そこにくそかわいいが着るのが面倒な制服との格闘を終えたアイが小走りでやってきた。
「おまたせ。この制服着るの大変だねぇ、やっぱり」
「おう、待ってないぞ」
声の方に視線を向けると、そこにはくそかわ制服を身に着けた絶世の美少女の姿が。事前に試着してたからわかってたけどさ、アイさんかわいすぎワロタ。
「おぉ……」
「ん? どこか変かな?」
「いやぁ……。これから毎日この姿のアイを見れるのかと思うと、ちょっと感動した」
「……君さぁ、たまーに変態みたいなこと言うよね」
「失敬な、と言いたいところだが否定できんわ」
溜息をつくアイさんのことを気にせずガン見する。只でさえかわいいのに視線を受けてちょっと照れてるアイさんとかマジで健康に良いわ。脳みそに焼き付けておかないと。
「……そんなにかわいい?」
「世界一かわいい」
「即答かぁ。翔君のことこんなに魅了しちゃうなんて、罪な女だね―私」
そう言ってニヤリと笑ったアイがすっと距離を詰めてきた。そして、俺の首に両腕を回してきたので、無理させないように少しだけ屈む。いつものように軽いキスを交わした後、目を開ければ上目遣いのアイさんの笑顔が。
「休みたくなってきた……」
「気持ちはわかるけど、入学式くらいは出たいなー」
「うむ、行くか……」
このままアイといちゃつきたい欲求と戦いながら、後ろ髪を引かれる思いで家を出る。
徒歩と電車で学校に向かうと、校門前には恒例の入学式と書かれた看板が飾られていた。保護者として来てくれたミヤコさんと校門で合流して写真を撮ってもらった後、また後でと教室に向かう。芸能科は学年の中で一クラスのみなのでアイと同じクラスが確定しているのはありがたい。
教室の扉を開けると右を見ればイケメン、左を見れば美少女と、ここにいる全員が芸能事務所に所属しているだけあってクラス全員実に顔面偏差値が高い。その中で最も飛びぬけた容姿を持つのは後ろにいる女の子な訳だが、凡人の俺は流石に目の前の光景に圧倒されてしまう。すると入口に突っ立ってしまったために背中をつんつんと突かれたので改めて座席へと向かった。
椅子に座って隣の生徒と挨拶を交わすと、早々に席に荷物を置いたアイがこちらにやってくる。
「いやぁ、すごいねぇ。本当にイケメン、美少女ばっかりだよ」
「いや、噂には聞いてたけどマジでなぁ……」
改めて周囲を見渡してみると、媒体で見かけたことがある顔こそ少ないものの、それ以外の面々も間違いなく芸能人の卵と言えるだけの容姿、雰囲気を持っていた。
気後れを感じつつもアイと軽く話していると、教員が来たのを確認してアイが席に戻っていく。その後、入学式、オリエンテーションを終えてミヤコさんと合流した後、改めて写真を撮ってそのまま事務所へと直行した。
「おう。お前ら、入学式どうだった」
事務室に入ると早々に社長から感想を聞かれたので素直に答える。
「イケメンと美少女の宝庫でしたわ」
「芸能科ってすごいねぇ。中学校とはぜーんぜん違ったよ」
「そりゃそうだ。卵とはいえ芸能人、特殊な技能を持ち合わせてないなら、最低限の容姿が無けりゃ選ぶ側の選択肢にすら入らんからな」
「あの中で学校生活を送るってなるとちょっと気後れしますね、正直」
「へぇ。じゃあ箔付けるためにそろそろ歌手デビューでもしてみるか?」
苺プロで働くためにタレント名目で事務所に入ったわけだが、その名目を偽りにしないために歌のレッスンを定期的に受けていた結果、最近はちょこちょことデビューの話を振られるようになってしまった。プロのレッスンの効果のおかげか歌はそこそこ上手くなった自信があるが、身内でカラオケならともかく人前で歌うのは流石に抵抗がある。
「勘弁してください。ステージで歌うなんて無理ですよ流石に」
「そうか? 講師からは結構良い評価聞いてるぞ」
「そうだよー。翔君、ミネちゃんとカラオケの点数変わらないじゃん。いけるってー」
「いけません」
社長の声にアイがここぞとばかりに乗ってきたのでバッサリ切ると、「ファンサが足りないぞー」と抗議してきたがスルーする。カラオケの点数は確かに出るけど、あんなん音程外さなきゃ誰だってそこそこ出るわい。
「でもさぁ、三年間芸能活動完全にゼロだと、流石に居心地悪くない?」
「む」
それは確かに、と思ったところで事務所の扉が開く音がした。
「おはようございまーす。入学式行ってきたよー」
「あ、ミネちゃんおはよー!」
挨拶と共に入ってきたのはB小町のメンバーの高峯。俺やアイと同じ年の彼女も今日高校の入学式だったようで、わざわざ制服を見せに来てくれたらしい。出迎えたアイと挨拶を交わした後、早々に俺に近寄って尋ねてきた。
「翔一君、ねえねえ制服どう?」
「かわいい。似合ってる」
「テンプレの返答すんな」
「本心だぞ、ミネ」
「……まあ、よしとしますか」
アイドルの制服姿とかかわいくないわけないんだよな。素直な言葉が通じたようで何とか合格をもらうことができたが、その代わりにアイに睨みつけられた。解せぬ。
アイと高峯が話し始めたので自分のデスクに向かい、パソコンの起動を待ちながら少しばかり考える。
俺もアイも無事に高校に進学できたが、果たして三年間高校生活を送ることができるのだろうかという問題だ。原作のアイは妊娠したことによって恐らく高校を中退したのだろうが、この世界では一体どうなるのか。
カミキヒカルに関しては、あの話の後アイはしっかりと距離を取っているらしく、俺に心配をかけないようにとワークショップに行った日の夜に随時報告をしてくれている。気を遣わせてしまって申し訳ないが、アイが仕事だけの関係であることを徹底してくれたおかげで、知人以上になることは無いと判断できた。カミキからは相変わらず注目されているようなので油断はできないが、少なくともあの二人が恋仲になってカミキがアイを孕ませるような展開は完全に潰したと言っていいだろう。
では恋人の関係にある俺はどうかと言うと、行為は確かにあるが俺の方でもアイの方でも避妊はしっかりしているし、流石にそう簡単に妊娠するようなことは無い……無いよね? ここは本当に気を付けなければならないが、少なくとも意図をもって子供を作るようなことは無い。
アイが妊娠しないことでアクアとルビーの存在はどうなるのかという問題は確かに出てくるのだが、結局いくら考えても答えが出ることは無かったし、そもそも人間にどうこうできるような問題でもなかった。正直転生している関係上カラスの少女が何かしらで絡んでいるのは恐らく間違いないだろうし、そろそろ接触があってもいいのではと思っているのだが一向にその気配はない。
二人の魂や、魂の無い子供のことなど、聞かなければならないことは山ほどあるのだが、こればかりは本当の意味でどうしようもない。アイならともかく俺は神に愛されているわけではないだろうし待つことしかできないのだ。
原作のことや二人が存在しなくなることによる影響を考えれば簡単に割り切れるような問題ではないが、今の俺はアイを最優先に、アイが幸せになることを第一に考えなければならない。彼女と愛を確かめ合った以上、俺がそれを裏切るわけにはいかないのだから。
結局、最大の問題であるカミキヒカルの対処を行った以上、それ以外に関しては人間の身にはあまりある問題なのだからこれ以上考えてもどうしようもない。ならば、当面の問題である高校三年間をどう過ごすか、これを考えなければならないだろう。
急に問題が軽くなった気がするが、侮るなかれ。人前に出る自信なんて全くないが芸能科でのアイとの釣り合いを考えた時、片や人気のアイドル、片やデビューすらしていないただの事務員では流石に何かしら言われかねないし、そこから問題が起こってもおかしくないのだ。
俺がとやかく言われるのは良いが、アイが言われるのは許容できない。アイに幸せな高校生活を送ってもらうためにも、どうやら本当に芸能界デビューを考えなければならないようだ。解決しない問題や、先行きの重さも相まって堪らず深いため息が出る。
「翔一君、どうしたの? 深ーいため息ついちゃってさ」
そんな時唐突に声をかけられたので思考の海から上がると、すぐ側に高峯が寄ってきていた。それに釣られるようにアイも側にやってきて口を開く。
「翔君、また怖い顔してたけど、何考えたの?」
「いや、どうやってアイを幸せにすればいいか考えてた」
「ふーん……。は!? いきなり何!?」
あ、やべ。脳みそ切り替え中だったから口だけが動いてしまった。俺の想定外な言葉にアイはポンと顔を赤く染めたが、それを聞いていた高峯の雰囲気が一瞬で黒くなる。
「おいおいおいおい、こんな真昼間から見せつけてくるとはいい度胸してんなぁ!? アイも何幸せそうな顔してんの!?」
「だ、だって、そんな急に言われたら……」
「アイドルだってのに彼氏とイチャイチャしやがって、許せん!」
そう言って、頬に手を当てもじもじしていたアイの胸を高峯が後ろから鷲掴みした。
「ひゃあ!?」
「この胸が! この胸が悪さをするんか!?」
「今のおっぱい関係あった!?」
と、じゃれ合う二人を見ながら思う。
――ミネも十分あると思うけど、やっぱアイさんのおっぱい結構大きいからね……。
推しの子の胸は可変式ではあるけれど、アイさんの胸はそこそこ大きかった印象があるし、現時点でも結構なボリュームをお持ちだ。もしかしたら原作よりも大きいんじゃないかな。アイの胸はワシが育てた、とまでは言うつもりはないが、それなりに影響してそうな気はするけどどうなんだろう。今日の夜少し確認してみるか……。
シリアスが何処かにいき脳みそはピンクに染まりかけていたが、急に視線を感じてそちらを見るとミヤコさんがにーっこりとしていた。はい、止めます。すいませんでした。
「落ち着けミネ。アイの悪いおっぱいは俺が夜にしっかりお仕置きしておく」
「翔君、急に何言ってんの!?」
「屋上へ行こうぜ……、久しぶりに……キレちまったよ……」
高峯ネタ拾うの早いね。ちなみに屋上には行くことなく、その場でミヤコさんに怒られました。当然の結果だね。
初出は2005年のヤングジャンプ8号ー11号らしい。
高峯の性格はオリジナル。どう考えてもオリ主に影響されてる。
渡辺が二つ上、ニノが一個上、高峯が同い年。設定あってたか不安なので、間違ってたら随時修正の予定。