星野アイを救いたいだけのお話   作:でぃあ

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まだ25日の28時なので間に合った。

クリスマスデートに行くオリ主とアイさんのお話です。雑に書いたので展開やら誤字やらで色々問題あるかもだけど、脳みそ空っぽにして読んでほしい。
お気に入り感想高評価よろしく。


クリスマス番外編

十二月二十四日、クリスマスイブ。恋人たちの特別な日である本日、今年は金曜日ということもあって有休をとれば四連休となるためか例年よりも随分と人出が多いように思える。

 

時刻は午前十時、人の流れをぼんやりと瞳に映しながら俺は渋谷のハチ公像の近くで我が最愛のパートナーが到着するのを待っていた。

 

アイとは一緒に住み始めて既に半年以上。それなのに何故わざわざ待ち合わせなどしているのかといえば、

 

「明日は待ち合わせしてデートしたい!」

 

昨日の夜にクリスマスライブを終えて家でのんびりしながらデートの話をしていたアイさんが唐突にそんな言葉を言い放ったからだ。クリスマスのデートはやはり特別だからいつもより恋人気分を味わいたいというアイさん。なるほどそれならと納得した俺は三十分ほど早く家を出てこうして待っているわけである。

 

「おっまったせー!」

 

待機すること暫く、アイさんが元気な声と共に小走りで駆け寄ってきた。家を出る時にも見たが今日のアイさんの装いは赤と白のチェック柄のロングスカートに赤のハイネックセーター、その上に白いふわふわのファーコート。もこもこしてて可愛らしい、実にガーリッシュな感じだ。そこに変装のためにサングラスと茶髪のウィッグを被っている。これならば誰もB小町のアイとは思わないだろう。

 

どう? どう? とアイが手を広げて見せびらかしてくるので、微笑ましく感じつつ素直に褒める。 

 

「あー、お似合いですよアイさん。かわいいです」

 

「でしょ? でしょ? 何着ても似合っちゃうからねぇ、私!」

 

「調子に乗るなと言いたいところだが、ここは全力で同意しとくわ」

 

ふふん、と胸を張るアイさん。本当に可愛いらしい生き物だなこいつ。よーしよしよしと頭を撫でたいところであるが、ウィッグか崩れたら大変なので我慢する。

 

「それじゃあまずは服でも見に行こうか」

 

「うん! いこいこ!」

 

外も寒いので移動を促すと俺の左腕に抱き着いてくるアイさん。歩きにくいけど普段はあんまりこういうことできないからね、好きにしてもらいましょう。

 

他愛のない話をしながらのんびりとショップを巡っていく。昼ご飯の前にじっくりと吟味して欲しいものに見当をつけていく予定だ。と言っても、俺は欲しいものはないしアイに何かあればという話にはなっているのだが。

 

「どう? 似合う?」

 

「似合うね。だから困るんだけど」

 

「ホントそれ」

 

洋服選びで一番困るのは種類がないことなのだが、アイの場合は大抵の場合似合ってしまうので逆に選択肢が多すぎてしまう。おまけに俺もアイもファッション雑誌は多少は読むものの、根本的にファッションに対する興味が薄いというのもあって、どれにしようと悩んだ結果マネキンにセットされたものを一式買っていくというのがアイとのデートの鉄板の光景になっていた。

 

「やっぱり我ながらどれも似合いすぎる。流石私」

 

「否定できないけどなんか腹立つな」

 

「かわいいって罪だよねぇ……」

 

そんなことをボヤキながら服を物色していくアイさん。自信家かわいいですね。

 

そんな感じでゆっくりとショップ巡りをした後、予約していた時間になったのでレストランに向かう。俺もアイも堅苦しいところは苦手なのだが、相談した結果クリスマスぐらいはということでしっかりとしたイタリアンのコースのお店を予約することに相成った。

 

席に案内されて軽く雑談していると前菜が運ばれてくる。本日は夜にがっつりの予定なので品数は少なめのコースにした。前菜の盛り合わせとパスタにメインが肉か魚のどちらか、後はパンと飲み物って感じだ。

 

「おいしそうだねぇ。どんな料理かさっぱりわからないけど」

 

「それな。――うん、食ったらうまい。でも材料しかわからない」

 

「おいしいけど、メニュー表見ても文字が滑って頭に入らないんだよねぇ……」

 

「ヨーロッパの料理名は特にな。イタリアンとかスパゲッティとピザしかわからん」

 

「リ、リゾットとか……?」

 

「あれイタリア料理なのか……」

 

そういや北イタリアで米取れましたね。でも、日本料理でも稀に怪しいのあるのにイタリアンの料理名がわかるわけがないんだな。というかイタリアなのかフランスなのかがわからない。覚える気がないというのもあるが。

 

とはいえ味は間違いないので食事を楽しむことができた。食後のコーヒーを飲みながら少しだけゆっくりした後、次の予定の時間が迫ってきたので店を出て次の目的地へと歩いていく。

 

「次は映画だったっけ?」

 

「ああ。最近封切されたやつ」

 

「評判良さそうだよねぇ。主演が主演だし」

 

今日見るのはクーデターによって母国の政府が崩壊し、パスポートが無効になってしまった男が空港内で逞しく生きる映画だ。映画館に着き、先にお手洗いを済ませた後にショップで飲み物をポップコーンを購入して席に着く。早めに予約したおかげで中央の端っこが取れて良かった。

 

映画の時間は二時間八分。設定は中々シリアスなのだがコメディ要素もあるので時折小さい笑い声が上がっていた。事前の評判通り面白い映画だったと思う。

 

映画館を出ると徐々に日も落ちてきたので午前中に見当をつけていた洋服や小物を購入してから、本日のメインである東京駅そばのイルミネーションの会場に向かった。

 

時刻はまだ十七時前だったが、それでも会場への道は既に人で溢れかえっている。

 

「うわぁ」

 

「人がごみのようだね」

 

「俺たちもごみの一部なんですがそれは」

 

誘導している警備員さんが「入口まで一時間待ちでーす」と声を上げており、所々から一時間かぁというぼやきが聞こえてきた。

 

「どうする?」

 

「行くでしょ、ここまで来たら」

 

「おーけー。辛くなったら言ってくれな」

 

「うん。でもすごいね人が、東京舐めてたよ」

 

いやぁ、初めてこういう場所に来たけど本当にその一言だわ。人混みのど真ん中なので寒さはそうでもないけど荷物は持ってくるものじゃないね。軽いから問題ないけど袋はダメかなこれは。

 

イルミネーションを見る前なのにすごいすごいと言い合いながらのんびりと歩みを進める。人混みの中で何かあったら問題なので空いていた右手をアイの腰に回して引き寄せると、一瞬だけびっくりした顔をしてからニヤリとして身体をピタリとくっつけた。

 

「こんなところで大胆だねぇ」

 

からかうように言うアイさんがうりうりとわき腹を肘でツンツンしてくるのに耐えながら並んで歩く。しばらくしてイルミネーションの入り口に近づくと前方から歓声が上がるのが聞こえてきた。俺たちも全体を見れるような場所に到達すると思わず驚きの声が出る。事前情報で光の回廊という言葉が出てきたがまさにその通りで、入り口には花冠をモチーフにした門とそれに続くイルミネーションのアーチが通りの奥まで連なっていた。

 

「うわぁ、すっごい」

 

「圧倒されるな、これは」

 

「うん。これは見に来た甲斐があったかも」

 

周囲では携帯を取り出して写真を撮っている人たちが多く、それに対して「止まらないでくださーい」と警備員さんが声を上げていた。俺たちも手早く携帯を構えて写真を撮った後イルミネーションを見上げ、また時折顔を合わせて笑いながら人の流れに逆らわず歩みを進めて十五分ほどで出口に到着した。

 

「すごかった」

 

「うむ。やっぱこういうのは実際に来てみるもんだなぁ」

 

「だねぇ。でも来年も来るかどうかは……要相談だね」

 

「人混みがなぁ。ホンマなぁ」

 

俺のボヤキにアイが神妙に頷く。流石に毎年これを経験するのは大変だ。前世ではコミケというオタクの集団のど真ん中に何回か突っ込んでいたので慣れていたが、俺一人ならともかくアイと一緒に人混みに突っ込もうとは流石に思えなかった。

 

「ま、いい経験だったってことで一つ。じゃあ行こうぜ、ホテルすぐそばだし」

 

「うん。ちょうどお腹も空いてきたしビュッフェ楽しみだなー!」

 

はい、本日の夕食はビュッフェです。俺もアイも食い盛り、コースよりも自由に好きなもの好きな量を食べれるビュッフェの方が好ましいのだ。

 

「でもよく予約取れたよねぇ。クリスマスディナーなんて」

 

「勢いで電話してみたら幸運にもキャンセル直後だったみたいでな。流石に宿泊の方は無理だったが」

 

「ちなみにおいくら万円だったの?」

 

「二人で、諭吉さんが四人でお釣りがくるくらい」

 

「ひえぇ……」

 

「そういうわけなので食いだめするぞ、アイ」

 

「合点承知だよ。お返しは必ずするからね」

 

気にしなくていいんだけどね。まあ遠慮なくお返しはもらいますが、今夜に。こっそり用意してあるものを思い出しつつ、ニヤニヤしながらホテルへと向かった。レストランに到着し席に案内された後、各々好きに料理を取ってきて口に運ぶと、普段食べているものとは明らかに違う料理の質に思わずため息が零れる。

 

「なんかね、お肉がすごい」

 

「わかる。語彙力がなくなるよな。それにメニューがお洒落」

 

「うん。こういう時は何から食べればいいのかわかんなーいって言えばいいのかな?」

 

「イラっとするけど、割と様になってるのがさらに腹立つわ」

 

「ひどくなーい?」

 

軽く言い合いながら食事を楽しむ。俺もアイも結構な健啖家なので調子に乗ってパクパクと食べていくわけであるが、ビュッフェや食べ放題で調子に乗るとその結末はただ一つである。

 

「翔君」

 

「はい」

 

「お腹がきつい」

 

「でしょうね……」

 

ローストビーフやら天ぷらやらアラカルトやらで見事にポテ腹になったアイさん。俺も相当食べたので人のことは言えないが、アイは明らかに容量超えてそうな感じだった。止めなかったけど。

 

「デ、デザートを……」

 

「まだ時間あるからゆっくりしてもろて」

 

「うん……」

 

頷いて背もたれに寄りかかったアイさん。素直なのは良いことだよね、ホントに。その後アイが復活するまで結構かかったが、それでも時間の終わり頃にはデザートを口に運んでいたので、最後まで楽しめて良かったと思う。

 

会計を終えてホテルを出た後、歩きたくなーいという予想通りのアイさんの言葉に従ってタクシーで帰宅する。よほどお腹がきついようで部屋の中に入って早々にアイはソファーに座り込んだ。さて、この後はお風呂に入って恋人同士の甘い夜を過ごす予定だったのだが……。

 

俺が視線を送るとアイは察したようにびくりとした後、すっと視線をそらした。そのまましばらく無言の時間が続いた後、アイが絞り出すように口を開く。

 

「翔君」

 

「はい」

 

「今日は無理かもぉ……」

 

「草」

 

そりゃそんなにお腹いっぱいなら無理でしょうねぇ! 想像通りで草生えるわ。

 

「うぅ……。クリスマスの夜なのに、恋人たちの夜なのにぃ……!」

 

「まあまあ。今日はイブだから、クリスマスは明日もあるから今日はゆっくりしような」

 

「ううう。調子に乗りすぎたよ……」

 

がっつりへこむアイさん。いやぁかわいいねぇ。完璧主義者とか原作では言われてたけど、俺に対しては結構ポンコツな部分を晒してくれるのホントいいわ。もっと好きになるぅ。

 

とはいえぐずってるアイさんを放置するわけにもいかないので、着替えてお風呂に入るように促す。

 

「ほらほら着替えてお風呂入っておいで」

 

「せ、せめてお風呂くらいは一緒に……」

 

「今のお腹晒す覚悟あるんか?」

 

「……撤回します」

 

観念したようにがっくりした後、自室に向かうアイを見送った。確かにちょっとだけ残念だけど別に時間はいっぱいあるしなぁ。それにあんだけ食べた後激しい運動したら誰だって逆流するわ。今日は添い寝だけで十分です。

 

こっそり用意しておいた結構な露出のあるサンタ服の封印を解くのは明日にするとしよう。その代わり明日は朝からサンタ服着てもらってずっといちゃいちゃさせてもらいます。

 

そう心に決めた俺は後ろから聞こえた「入ってきまーす……」というアイの覇気のない声に軽く返事しながら、テレビの電源をつけてソファーに横になった。

 

 

 

 




14歳のアイさんのエッチなお話が見れると思っただろう!?

このロリコンどもめ!(AA略

翌日のとろっとろに甘やかされたアイさんとオリ主のお話は完結後にでも気が向いたらR18で。

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