R-15ということで一つ
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意識が覚醒し、眠ぼけ眼に携帯の電源ボタンを押すと表示された時刻は既に午前八時を過ぎていた。
携帯を閉じて元に戻し、気怠い身体をゆっくりと動かして仰向けの状態から横向きに態勢を変える。隣にいる翔君はまだ静かに寝息を立てていたため、起こさないように注意を払いつつ身体をぴたりと寄せた。
普段ならばとうに起きていてもおかしくない時間なのだが、寝坊するのも仕方ないと思うくらいには昨夜の営み時間は長かった。夕方に始まって、夕食を挟んでそれから寝るまでずっと色々な形で繋がっていたように思う。最後に時計を見た記憶では十一時を過ぎたあたりだったはずだから、恐らくは合計六時間くらい続いたのではないだろうか。
――すごかったな……。
そう心の中でぽつりとこぼしながら、着崩れた浴衣越しに身体をそっと擦り付ける。
最初だけベッドの上で、その後は布の類を汚すわけにはいかないからと屋内にある浴室内で。始めこそ私が優位に立っていたはずなのだけど、途中からは絶対に逃がさないという感じでがっしりと抱え込まれてひたすら愛され続けた。確かに頑張ってとは言ったけど前後不覚にされるまで頑張るのはどうかと思う。あまりにも幸せ過ぎて離れることができなかったとはいえ、私がおいしく食べるはずが逆にぺろりと食べられてしまった感じだ。
それでも寝起きの気怠さはあれど身体の痛みがまるで残っていないあたり本当に丁寧に扱われているというのがわかる。まあ思い返せばずっと激しかったわけではなく、抱え込まれたという言葉の通りぴったりとくっついたままひたすら刺激され続けたという感じなので、痛みがないというのは当然なのかもしれない。露天風呂以外にも屋内にお風呂がついていて良かったとは心から思う羽目にはなったが。
すごい一晩だったと恥ずかしげに思い返しつつも、かなりの長時間刺激を与え続けられた故か、一晩経ってもなお身体が熱を帯び少々持て余し気味な感覚を覚える。子供を作ろうとしてから性欲が暴走気味な印象はあったが、まさかあれほど愛してもらった次の日の朝にこんな状態になるとは。
――んー、あんま良くない……かな?
私に付き合わせることで翔君の負担になるのは避けたい。でも、昨日の翔君はなんと言うかいつもとはまるで違った気がする。女性と違って男性は何度もすることができないと思うのだけれど、昨日の翔君には底を感じることがなかった。
一緒にトレーニングをしているから体力があるのはもちろん知っているけど、それにしても今までとは少々異なる逞しさを感じる。もしかしたら、私が以前あの人からもらったもの――翔君曰くバフと言っていたけれど――と同じようなのものを翔君ももらったのかもしれない。
――確かめてみようかな……。
高ぶっている性欲とちょっとした好奇心に素直になった私は、早速と言わんばかりに翔君の身体をそろりと撫で浴衣をはだけさせていく。すると既に眠りは浅くなっていたのだろう、翔君はすぐに目を覚ました。
「ん、む……」
「おはよ、翔君」
挨拶をしつつ彼の身体に覆いかぶさるように乗り上げると、翔君は眠そうにしたまま私を迎え入れるように抱き寄せた。
「おはよ……」
「まだ眠い?」
「んー、今何時……?」
質問に八時過ぎだよとと答えると、翔君は「マジか」とカッと目を開ける。
「めっちゃ寝たな」
「昨日頑張ってくれたもんねぇ」
良い子良い子と頭を撫でると、翔君はこちらを気遣うような視線を向けた。
「身体辛くない?」
「むしろ絶好調で持て余してるくらい」
「噓でしょ……?」
「ホントでーす。それに、そんなこと言って翔君だって元気そうじゃん」
「それは生理現象というものでだな……」
仰向けの翔君に浴衣が半ば脱げかけている状態で跨っているからお互いのものが直接触れ合っている。そういう態勢で身体を前後に軽く揺すれば、生理現象というには幾分元気そうなそれに敏感な部分が擦れてぬるりとした感触と甘い刺激が下腹部から伝わってきた。
「ア、アイさん……?」
「ダメ……?」
こうして一度触れ合い始めてみれば容易くスイッチが入り、自分の熱が一気に高まるのを自覚した。翔君が元気か確かめてみるなんて言ったものの、結局のところは自分の身体の疼きを解消したいだけなのかもしれない。
――それに、ちょっと止められないかも……。
翔君は元気そうだからこれなら問題ないと、自分に都合よく考えることにしてアクセルをぐっと踏みしめる。それに気づいた翔君は諦めたように一度上を向いてから顔を耳元に寄せて「先にシャワー浴びよう」と一言呟いた。
それに頷くと、ベッドから立ち上がり二人連れだって浴室へと歩いていく。それから浴室、ベッドと甘い時間を過ごし、お互いに正気に戻ったころには既にお昼前になっており慌てて身支度を整えることになるのだった。
昼前まで旅館で過ごした結果気持ち慌ただしくなってしまった観光も一段落し、早めの夕食と露天風呂での入浴を終えたら時刻は既に十八時過ぎになっていた。明日は朝が早いので今日はゆっくり身体を休めようとソファーに並んで座ってぼんやりとテレビを眺めているわけだが、隣に座るアイさんは既にスイッチオン状態でこちらにしなだれかかっており、俺もそんなアイの肩に手を回してグイと引き寄せている。
お互いに浴衣の下には何も身に着けておらず始めようと思えばすぐに始めれるような態勢で、俺がちょっと考え事をと制止しなければ今すぐにでも俺の上に乗りかかってきそうな状態だ。風呂上がりの良い匂いとアイの女の子特有の柔らかさに理性がゴリゴリと削られていくのがはっきりとわかる。
先生、アイさんがエロいです!
なんかもう、昨晩あたりからのアイへの印象はそれに尽きるわ。確かに俺があの巫女さんに見惚れてしまうという痛恨のミスをしてしまったとはいえ、それを上書きしてやるって勢いでぴったりくっついてくるんだもの。
確かにアイさんは外では澄ました顔してるのに、二人きりになったらエッチな子になるけどさぁ!
それを踏まえても昨日からなんかすごいわ!
こんな感じで俺のテンションが爆上がりするくらいにはアイさんが凄すぎて昨晩は俺も止まれなかった。今日もお昼前までいちゃいちゃしてたし、何なら観光で神社巡りしてた時も周りに人がいるときはいつも通りのアイさんなんだけど、人気がなくなると途端に甘い雰囲気出してくるし!
――たまんねぇなぁ……。
こんな美少女に甘えてもらえるなんて男冥利に尽きますよ、ホント。俺は幸せです。顔がにやけてくるのがわかるわ。
とはいえ流石に違和感を覚えて今日の観光中に少し相談したのだが、恐らくはあの巫女さんが子供を望む俺たちのために何かしらしてくれたのだろうということで意見が一致した。それに伴ってどう対応するかという話にも当然なったわけだが、結論としてはどうにもならないというものになったのは仕方のないことだろう。もし推測が正しいなら人の身でどうこうするにはちょっと荷が重すぎるからね。
今思えばアイさん昨日から妙に積極的だったよなぁというのは思わないでもないし、恐らくはアイ自身もそれを自覚していることだろう。俺の方に関しても、昨日一日とんでもない時間繋がり合ったのにまるで尽きるという印象が無かったから明らかにおかしかった。
まあ悪い影響があるわけでもなし、自分の感覚に違和感はあれど結局はなるようにしかならないということで、エッチがしたいなら素直にしようという流れになってこの状況なわけだが。巫女さん曰くここで孕んでいけってことなんでしょうね、きっと。明日は朝一で宮崎に移動しないといけないんだがなぁ……。
神様に言われた通りというのも何とも言えない気分だが三大欲求の一つに抗えるわけがない。足をもじもじとさせながらとろんとした目でこちらを見るアイさんを引き寄せて、俺の膝の上に向かい合うように座ってもらう。
「考え事終わった……?」
「お待たせしました」
「ん。ごめん、翔君、ちょっともう……」
完全に出来上がっているアイさん。恋人のそんな姿を見ては流石に俺も辛抱たまらんので、始める前にぎゅっと抱きしめさせてもらう。
「今日も頑張らせてもらいます」
「うん、よろしく」
ほにゃりと笑うアイさんに欲情しつつ、設備を汚すわけにはいかないので「ベッド行こう」と伝えてから背中とお尻に手を添える。アイが首に手を回したのを確認してから立ち上がり、そのままベッドの前へと歩いてゆっくりとアイを横たえた。
その後、更衣室からバスタオルを二枚ほど拝借してからベッドに戻るとアイがそれを待っていたかのように両手を広げたので、ベッドに乗り上げてからその中にすっぽりと収まった。
「んー」
「ご満悦だね」
「そりゃもう、こうしてる時が一番幸せ感じれるもん」
好きな人とベッドの上でごろごろするのが一番幸せってのはすごいわかる気がするし、更にすりすりと愛情を確かめるようにすり寄ってくれたらもう、ねぇ?
そのまま暫し抱き合って愛情を感じた後、限界を迎えたアイさんが馬乗りになってきたのでそのままベッドの上で一度身体を重ね、その後は浴室に場所を変えてアイが満足するまで楽しんだ後、身体を流して再びベッドに戻ることになった。
体力面では俺もアイもまだまだいけるような感じだけど、重要なのは精神面で満足することだからね。身体の方は昨日しっかり満足させたので大丈夫――大丈夫だよね?
こと夜に関してはかなりの体力を誇るアイさんなので一抹の不安を感じつつもベッドに二人並んで寝転がったが、毛布を被るとアイは俺の腕に抱き着いてむふーと満足そうにしていたので、これなら大丈夫だろうと一息ついた。やっぱね、男としてはパートナーの女性には満足してほしいわけですよ。
そのまま暫し他愛のない会話をした後、そろそろ寝ようかというところになってアイがポツリと一言こぼした。
「今日、赤ちゃんできてるかなぁ……?」
「できることはしっかりやったけど、こればかりは授かりものだからな……」
「だよねぇ。まあ、なんとなーくだけど、できてる感じはあるんだけどさ」
そう言って、笑みを浮かべながらお腹を撫でるアイさん。そういうことをしてるのはわかってるんだけどさ、なんか、こう、こみ上げてくるものがあるな……?
「できてるといいなぁ。家族が欲しいよ」
「……そうだな」
家族、か。どうしようもないこととはいえ、アイは恵まれなかったからなぁ。そんなことを言いながらアイが俺の浴衣をキュッと掴んで胸元に顔を埋めてきたので、引き寄せて髪を梳くように頭を撫でた。
今回の旅の収穫は大きかった。アイの母親のことは正直どうにもならなかったけど、少なくとも神様とやらがアイに対して極めて好意的なのは本当に助かった。アイが妊娠したかどうかはまだわからないけど、少なくとも俺の存在というイレギュラーがあってもアイが無事に出産できるだろうってわかったのは本当に大きいわ。最大の懸念事項が解決したからなぁ。
「ふふ」
そんなことを考えながら頭を撫でていると、アイが嬉しそうに笑う。
「どうした?」
「んー、翔君ってやっぱりお父さんみたいな時あるよねぇ」
「お父さん?」
「うん。仕事してたりする時とか、こうして頭撫でてくれるときとか。頼りになるし」
「お父さんかぁ……」
この世界に生まれてから肉体年齢に精神が引っ張られてるとはいえ、中身はかなり年いってるからなぁ。そう思われても仕方ないのかもしれんが……。
「でも、お父さんとはエッチしないだろ?」
「そりゃね。だから良かった、翔君が同い年で」
「……そうだなぁ。俺もアイが同い年で良かったよ」
いやホント良かった。正直どんな年の差があってもアイと会ったら間違いなく惚れてただろうしなぁ。本当に、隣にいても不思議じゃないような出会い方ができたのは幸運だった。
何となく感慨深くなったのでアイさんを軽く押し、仰向けにしてキスをする。当然の様に受け入れてくれるアイさんに感謝しつつ、しばらくキスを楽しんでから再び元の姿勢に戻す。んふふと笑うアイさんは極めて機嫌が良さそうだ。
「ま、赤ちゃんできてたら本当にお父さんになるんだけどね!」
「その時はアイもお母さんだな」
「そうだね。ふふ、楽しみー」
上機嫌にグイグイと身体を押し付けてくるアイさん。あの、そんなに押し付けられると、そのですね。
困りつつも引き離すことなんて到底できるわけもなく只々その柔らかさを受け入れていると、当然のようにアイさんは俺の違和感に気づいてしまう。
「あっ。……えっと、もう一回する?」
キラキラと、期待を込めた目でこちらを見ながら身体を擦り付けゆっくりと撫で上げてくるアイさん。こら、ライブでするような輝き使いながらこんなはしたないことしちゃダメです!
「大丈夫だから、今日はもう寝よう?」
「えー?」
ぶーぶーと抗議してくるが、ダメです。明日は早いんです。撮影あるんですよ、撮影。
そう言うと、アイは渋々ながらこちらを刺激するのを止めて再び俺の腕の中に大人しく収まる。それからもちょこちょこと会話をしていたが、やはり疲れもあったのだろうアイはすぐにふわふわとし始め、それに釣られるように俺の方にも眠気がやってきてくれたので逆らうことなく目を閉じた。
翌朝、無事に寝坊することなく起きることが出来、俺たちは朝一で予約していたタクシーに乗り、最後に一度だけ荒立神社に参拝に行った後、宮崎へと移動を開始する。
タクシー、特急、そしてまたタクシーと乗り換えてスタジオに到着した俺たちは、スタッフさんたちに促されるままに準備を整え撮影に臨む。そして、八時間近くの撮影が終わった後はその足で空港へと向かい、三泊四日の旅行を終え九州を後にした。
撮影は万事恙なく終わったが、その時の騒動やら感想やらは後日フォトウェディングの写真が届き、それがB小町の面々に見つかった時に改めて語ることにしようと思う。
精力を強化されえっちつよつよになったアイさんとオリ主。これから一生いちゃいちゃしてます爆発しろ。
R-18にならないように大変気を使いました。
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