鬼殺しのかぐや姫   作:しやぶ

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 うごごごご。原作を遵守しつつ、コピーにならない程度に味変。そして冗長にはならないように、しかし要点は押さえて……って凄く難しいですね……。バランスががが。

 でもって今回一番の懸念点は、鋼鐵塚さんの口調。これでイイのか分からない……違和感を抱かれましたらご連絡くださいまし。感想でもメッセージでも大丈夫です。(批評酷評も常時歓迎でございます)
 


(5)

 

 最終選別突破から、十五日後。遂に刀が届いた。『それを打った』という鍛治師の方が、直接届けに来てくれたのだ。*1

 彼──鋼鐵塚(はがねづか)さんは自分の世界に入ると周囲が見えなくなる類(たぐい)の人らしく、俺は挨拶を聞いて貰えなくて少しだけ悲しくなったが……それはともかく。

 

「さぁ、抜いてみろ」

 

 ──日輪刀。別名『色変わりの刀』

 新品を抜刀した最(・)初(・)の(・)一(・)回(・)の(・)み(・)、刀身が持(・)ち(・)主(・)に(・)対(・)応(・)し(・)た(・)色(・)に(・)変(・)化(・)す(・)る(・)。これが真菰さんの言っていた、『適性呼吸の調べ方』らしい。(ある程度以上鍛錬を積んでいないと、そもそも色が変わらないんだとか)

 

 そして、俺の日輪刀が示した適性は……。

 

 

「…………黒(・)、か」

「あ゛ー、黒かぁ……俺は鮮やかな『赤』が見れると思ったんだがなぁ……」

 

「え゛っ、黒だと何かあるんですか!? 不吉ですか……!?」

 

 

 鱗滝さんと鋼鐵塚さんは、揃って仮面の奥から気不味そうな声を出して唸った。

 

「いや、悪くはない。悪くはない、が……」

「あぁ。なんなら刀鍛治の俺にとっては、む(・)し(・)ろ(・)最(・)高(・)なんだが……」

 

「???」

 

「…………黒い日輪刀の剣士は出世できない……つまり、『強(・)く(・)な(・)れ(・)な(・)い(・)』と言われているのだ」

 

「え゛」

 

「これが『迷信』って笑い飛ばせる話なら良かったんだが……」

「残念ながら、確かな根拠のある話だ」

 

「そ、そんなに弱いんですか? その……黒刀に対応した呼吸法は」

 

「いや、むしろ『最強の呼吸法』とまで称されているが……」

「──失(・)伝(・)し(・)ち(・)ま(・)っ(・)て(・)ん(・)の(・)よ(・)。黒刀の剣士は、適(・)性(・)呼(・)吸(・)を(・)習(・)得(・)で(・)き(・)ね(・)ぇ(・)んだ」

 

「そんな……」

 

「だがまぁ、諦めるにはまだ早い。何せこの状態から『柱』になった例もあるからなぁ」

 

「──柱(・)?」

 

 選別が終わった時に説明された階級に、『柱』なんてものはなかった筈だ。

 

「ある条件を満たした一番上の階級(甲)の隊員から、最大九名のみ選出される……特別枠だ」

「鱗滝の爺さんも、現役時代は柱だったんだぜ?」

 

「そうだったんですか!?」

 

「まぁ、な……だが今、儂の話はどうでもいい。

 重要なことは、彼女──か(・)ぐ(・)や(・)様(・)が、失(・)伝(・)し(・)た(・)筈(・)の(・)呼(・)吸(・)を(・)ど(・)こ(・)か(・)で(・)習(・)っ(・)て(・)き(・)た(・)という一点だ」

「そうだ。それがどこなのかは知らねぇが、ま(・)だ(・)ど(・)っ(・)か(・)で(・)継(・)承(・)し(・)て(・)る(・)筈(・)なんだよ」

 

「え、ちょっと待ってください! それ、いつの話ですか……!?」

 

 二人の口ぶりでは、まるで『つい最近』の──それも、知(・)り(・)合(・)い(・)の(・)話(・)を(・)し(・)て(・)い(・)る(・)ような……!!

 

「十四年ほど前のことだな。

 ……この辺りのことは、真菰の方が詳しい。あの子はかぐや様の、親友だ(・)っ(・)た(・)からな」

 

「……え?」

 

 ──強い、悲しみの匂い。そして、親友『だった』という……過(・)去(・)形(・)。

 

「……あぁ。残念だが、かぐや様ご本人からお話を伺うことはできない。彼女は三年前に、『ある強力な鬼』との戦いで……目覚めぬ人となっている」

 

「……そう、でしたか」

 

「あ゛ー、門出前にジメジメする話はナシだ!

 ──期待してんぜ、竈門炭治郎。お前と同じ黒刀を振るっていたかぐや様はなぁ、結構な数の偉業を成し遂げてるお方だが──特に素晴らしいのはた(・)だ(・)の(・)一(・)度(・)も(・)刀(・)を(・)破(・)損(・)さ(・)せ(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)剣(・)士(・)ってぇところだ。

 だから、黒く染まった俺の刀は折れねぇ! 刀が折れない間は、お前が負けることもねぇ筈だ!!」

 

「──はい!」

 

「……そうだな。門出前に暗い話はよそう。

 呼吸については、儂から真菰に聞いておく。何か分かれば、鴉を飛ばそう。

 ──案ずるな、炭治郎。今のままでもお前は強い。たとえ異能の鬼が相手でも、落ち着いて対処すれば生還することができるだろう」

 

「──はい、ありがとうございます!!」

 

 

 そしてこの後間も無く届いた伝令に従い、俺は妹(・)と(・)共(・)に(・)初任務へ向かうのだった──。

 

 

 

 

 *

 

 

 

 

 大正コソコソ噂話

 

 禰豆子は正史と同じく二年間昏睡していたぞ。

 

 左近次が知る中で最も鬼に詳しい医者はしのぶなので、彼女を呼ぶかどうかで非常に迷ったが……結局他の医者を呼んだみたいだぞ。(万が一、禰豆子が人を喰った場合……関係者はまず間違いなく切腹である。鬼殺隊にとって『胡蝶しのぶ』という隊員は、言い方は悪くなってしまうがそんなことで喪うリスクを抱えさせていい存在ではない。加えて彼女は既に、『鬼を人間に戻す研究』を行っている。禰豆子と引き合わせようが、引き合わせまいが、しのぶの行動は特に変わらないのだ。なので禰豆子が昏睡しなければ、左近次は迷うことすら無かったぞ)

 

 ……ちなみに義勇が『胡蝶には黙っていてください』と念押ししていたことも理由の一つらしいぞ。

 

 尚、後々このことを知ったしのぶさんはブチ切れる模様。(ぎゆしのオリ回予告)

 

*1:
何故か『ひょっとこ』のお面を着けていたが、鱗滝さんの関係者ということで納得した。




 
 口調・行動理念など、おかしな部分がございましたら指摘よろしくお願いします!!!
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