──柱合会議から、二週間ほど。
あれからいろんなことがあった。
時系列順に思い起こしていくと……。
まず、伊之助と善逸について。
二人とは蝶屋敷へ送られてすぐに、再会できている。どちらも特にお咎めや呼び出し等は無く、『裁判の前日に来ていた』という『本部からの通達』は、昇進のお知らせだけだったらしい。二人の階級は俺と同じく、『壬』になっていたのだ。……何故か二人共、あまり嬉しそうではなかったけれど。俺は喜んだ。
ちなみに怪我については善逸も伊之助も、然程酷くはないらしく……すぐに任務へ復帰してお別れ──と思われたが、伊之助は日輪刀の問題で、善逸は鎹鴉の問題で、どちらも暫く蝶屋敷に待機することになったらしい。
そうして別れたあと何があったか語り合い、互いの無事を祝い、同じ釜の飯を食い、
まず禰豆子についてだが、やはり『監視は必要』という結論になったらしい。担当は正式に『煉獄さん』に決まったとのこと。
療養期間が終わり、『機能回復訓練』なるものが済んだら、俺と禰豆子の身柄は彼に預かってもらうこととなる。
あとは──。
『竈門炭治郎、昇格! 昇格!!
階級ヲ
鬼殺隊に在籍し続ける許可が下りたことに伴い、那田蜘蛛山での戦果が認められたらしく、俺は一気に昇進が決定した。……何故か俺より、伊之助と善逸の方が嬉しそうだった。何なら自分達の昇進より喜んでいた。解せない。
そして後日、意外なことが起こった。
『炭治郎、俺達の修行を見てくれないか?』
あの善逸が、自分から『強くなりたい』と言い出したのだ。
驚きこそしたけれど、頼ってくれたのは嬉しかったし……断る理由も無かった俺は、二つ返事で快諾した。
『まず肺を〝こう〟やって、〝こう〟大きくするんだ! すると血が驚いて、骨と筋肉が〝ブォンブォン〟って騒ぎ始めるから、留めるんだ!!』*1
『『────』』
『後は死ぬほど鍛える!!!』*2
『『…………』』
──修行は難航を極めた。
『…………なぁ、〝この構え〟*3にゃどういう意味があんだ?』
『……? 構え自体に意味は無いぞ?』
『アァン!? テメェが〝こう〟*4しろって言ったんだろうが!?』
『ま、まぁまぁ伊之助……。
それで炭治郎、『骨と筋肉を留める』ってどうやるの?』
『……? 善逸、お前は何を言ってるんだ?』
『お前が言ったことを復唱しただけなんだが!?』
『いや違うぞ善逸!? 俺は〝グアアアア〟ってきた血を』
『『もういいお前もう黙れ!!!』』
…………修行は、難航を……うん、
善逸と伊之助はなんと、俺が一月かけて習得した『全集中の常中』を──
……二人が初めから適性呼吸を使っていたからか、単なる才能の差か、或いは両方か……それは分からないけれど。彼らが俺より強くなって、階級が追い越されてしまう日も……近いかもしれない。
──それから更に五日ほど経った頃だったか。俺と伊之助の日輪刀が届いたのは。
『よくも折ったな、俺の刀をォォォ!!!』
『何してくれとんじゃこのクソガキィィィ!?!?』
折角の新品に石を叩き付けてボロボロにしてしまった伊之助と並んで、刀鍛冶のお二人に平謝りしたことは……記憶に新しい。
そして善逸と伊之助は、二人で鬼狩りを再開して。
同時期に骨折が治った俺は、機能回復訓練に入って。寝台と浴場、庭以外にも足を運ぶようになって──。
『──あれ? 俺、この人知ってる』
天女のような、美しい『眠り姫』に出会った。
*
大正コソコソ噂話
今回の没ネタ供養。
『柱合
できなかったことリスト。
・煉獄さんが禰豆子の監視となるに当たって、甘露寺さんと炭治郎の接触を嫌がる伊黒さんの様子を描写する。
・隊員数が大幅に目減りした今、どう動くかのコメント集。(実弥:育手の再教育と間引き。無一郎:推薦の効力見直し。最終選別の免除と飛び級の追加を検討。天元:新人に引率をつける期間延長)
他にも『累を殺された無惨の反応』や『炭治郎のお見舞いに来た真菰を見て、嫉妬でブチギレる善逸』『胡蝶姉妹と善伊之の絡み』等、いくつかやりたいことがあったらしいが……この辺りは話がとっ散らかりそうだったので泣く泣くカットしたらしいぞ!!