終わりの形を迷いに迷った結果、我が最推しに締めてもらうことにしました。
今回の噂話コーナーは、その影響で蛇足が本体のようになっています。ご注意ください。(読み飛ばしちゃって大丈夫です)
今回の噂話コーナーは、闇に葬られました。
──あぁ、また
寝てる間の記憶は、殆どが失われてしまうけれど。俺の場合は、持ち越せることもある。
皆を起こしてくれた禰豆子ちゃん。真っ先に覚醒して鬼と戦った炭治郎。乗客の護衛を殆ど一人で担っていた煉獄さん。列車の鬼にトドメを刺して、その後『上弦』と連戦になっていたという甘露寺さん。…………そんな彼女を、最後の最後に助けた伊之助。
……じゃあ、俺は?
『本ッ当に役立たずでイヤになるよね』
俺は……居ても居なくても、変わらなかった。あの場に居た鬼殺隊士の中で、俺だけが……『あの時』と同じ、『
……勿論、誰もそんなことは思ってないって……分かっている。
無限列車で戦った全員が、俺と同じように『無力感』を抱えていた。
『柱として不甲斐ない』と言っていた煉獄さん。
継子として、『柱』に次ぐ階級の隊士として、師を助けなければいけない立場だったにも関わらず……『途中から完全に足手纏いだった』『煉獄さんが引退する原因を作ってしまった』と泣いていた甘露寺さん。
階級以上の働きをしていた炭治郎と伊之助だって、『それでも』『自分がもっと強ければ』って……本気で悔やんでいた。
禰豆子ちゃんだけは、正直分からない部分も多いけれど……きっと、俺達と同じ気持ちなんだと思う。
────強くなりたい。
俺が一番、俺のことが嫌いだよ。
だから『変わろう』って努力して、でもすぐには変わらなくって、喚き散らして。逃げて。嫌われて。また自分が嫌になる。
……でも爺ちゃんが、そんな俺を見捨てず育ててくれて。
その先で、俺の力を信じてくれる炭治郎に出会って。
問題ばっか起こすけど、俺を引っ張ってくれる……気持ちのいいバカと組むようになって。
──『失いたくない』って思ったんだ。
皆死んでいたかもしれない。その事実に、ゾッとしたのだ。
だから
気持ちだけじゃ意味がない。行動だけでは変えられない。『答え』は既に、与えられていた。
「──『極めろ』」
今のままではいけなくて。だけど俺の手札は一枚きりで、どんなに努力しても……増えることはない。
「雷の呼吸──」
……分かっている。俺がコレを極めた時にはもう、炭治郎と伊之助は……きっと、全ての型を極めているだろう。
それはつまり、俺が彼らと並び立つ日は永遠に来ないということだ。『壱』という数字は、どう足掻いたって『弍以上』にはならないから。
泣きたい。逃げたい。もう全て投げ出してしまいたい。
答えは出ている。所詮自分は『カス』で、無価値なのだと。
……そういう自己嫌悪に潰されそうになる度、師範の声を思い出す。
『泣いていい』『逃げていい』
『ただ
「『
──
答えは変わらない。俺にできることは一つだけで、道の先には絶望が待っている。
──だから俺は、一枚きりの手札を壱のまま弍以上にしてみせよう。
今はただの絵空事だけど、いつか必ず──。
*
大正コソコソ噂話
煉獄杏寿郎:かぐやの敗北から立て続けになる形での引退なので、一般隊士の士気は正史以上に落ちているが……生還してくれたので、支柱の方は基本的に影響が小さくなっている。
正史と比較しても同等以上にショックを受けているのは無一郎くん、天元さん、伊黒さんの三名。
むいむいは本編で書いた通り。天元さんも正史同様、内心『自分に上弦が倒せるのか……?』と曇り気味。
伊黒さんは曇りというか、(支柱の中で一番頻繁に杏寿郎、蜜璃の見舞いに来て、結果的に一人だけ『甘露寺が殺されかけていた』ということを知って)しばらく過保護になったイメージ。(毎回大量の果物やら精のつく食べ物を差し入れに来て、しのぶさんにジト目で『心配性』と言われている姿が目撃されているとかいないとか)
甘露寺蜜璃:杏寿郎引退の遠因となってしまったので、ある意味正史以上にショックを受けている。
退院後も心の傷は癒えていないが、似た形の『責任』を抱いていた無一郎が内心を見抜いて寄り添い、伊黒が甘やかしまくったことで、ある程度持ち直してはいる模様。
竈門炭治郎:監視役は花柱のカナエさんが引き継ぐことになったらしいぞ。(禰豆子の定期検診があるため、元々煉獄さんの次点で候補になっていた。そのため新任の甘露寺さんが引き継いでてんてこ舞いになるよりはと判断された模様) 無限列車終了後の階級は変わらず。遊郭編までの四ヶ月で
止血の呼吸は猗窩座撤退後に無事習得。遊郭編時の実力は『操作堕姫』と同格程度である模様。
嘴平伊之助:猗窩座と再戦フラグが成立。無限列車終了後、階級が
実戦経験が正史より多い分、階級と実力は高くなっているものの……正直現状では誤差の範囲だったりする。
我妻善逸:階級の動きは伊之助と変わらず。
遊郭編時の実力については──炭治郎以上天元未満のイメージ。四ヶ月の間に、炭治郎を無自覚に追い越している。
次回、久方ぶりのかぐや視点。刀鍛冶編になります。
やっとこさ間章終了です。
無限列車編に関しては、書きたい場面は多いものの、納得のいく落とし所が見つからず……という状態が筆者の中で長く続き、結果的にこのような形での終了になってしまいましたが……如何でしたでしょうか? 批評・感想があると、筆者はとても嬉しいです。
活動報告にリクエストボックスを設置しておくので、見たいシチュエーション・物足りなかったエピソードなどがあったら是非とも投稿をよろしくお願いします。
それではいつかまた。