前回のあらすじ
大量の悩み相談…否、大喜利の処理だった。
以上
生徒会の仕事して、悩み相談を受けて、デートして……そんな平和な日常を過ごしながらとうとう二学期の最終日を迎えてしまった。
「さて明日から冬休みなわけだが……」
教卓に立つ茶柱先生が話している……そんな中俺は少し考える。
それは今日起こるであろうイベントについて…原作での龍園対綾小路のやつだ。
しかし、綾小路が黒幕Xのような動きなんてやってないし、そもそも龍園はCクラスの王ではない以上そんな戦いの構図がこの世界線では起こりえない。
けれど必ず何かしらのイベントは起こることはわかっている。佐倉愛里のストーカーが親衛隊になっていたり、綾小路と堀北が生徒会に入ったり、綾小路父が三度も襲来したり、俺が生徒会長になったり…なんだか濃いなこの学校生活……
「さて黒凪、話を聞いていたか?」
思考の海に潜っていたら茶柱先生に名指しされる…なんだか前にも似たようなことがあった気がする。
「えっあっ聞いてますよ。」
「そのリアクションは聞いてないようなものだろう…どうした?生徒会の仕事に疲れたか?それとも愛しの彼女にどう癒してもらおうか考えていたのか?」
このやりとりも何度もやっているような気がするな…そのたびに茶柱先生が顔を真っ赤にして終わっているようなはずだが…学習はしないのだろうかな…
「茶柱先生はまず相手でも見つけたらどうですか?」
「心配せずともよい……はずだ。」
「なんだ今の間は…まあ先生に彼氏が出来なくてもクリスマスとか一緒に過ごせる友人がいますからねぇ」
「ほう、誰のことを言っている?」
「そりゃあ爆ぜ待ち酒乱ピンクさんのことですよ。」
「ぶふっ!!!」
俺の発言に思いっきり噴出した茶柱先生、そしてツボに入ったのか顔を上げることがないままずっと声を押し殺して震えて笑っている。そんなに面白かっただろうか。
「く、黒凪…い、一応確認のだが…そ、その『爆ぜ待ち酒乱ピンク』って誰のことを言っているんだwwwwwww」
ようやく顔を上げた茶柱先生が確認をしてくる。目には涙を浮かべて俺に対しての質問についても笑いが抑えられていない。
おそらく茶柱先生も答えを理解しているとは思うがちゃんと言っておくとするか。
「そりゃあ星之宮先生のことですよ。」
「くふぅwwwww」
耐えようとしていたのかわからないがまたもや噴き出してしまった……
この後が少しばかり大変であった。俺のせいで茶柱先生が進行不可能なレベルでツボに入ったので必死に笑いを抑えようとしては噴き出すことを繰り替えす茶柱先生を横目に俺が代わりに何故か二学期の振り返りや、冬休みでの注意喚起をすることになった。
そして帰りの時間になったはいいがそれでも笑いが収まらないようなので他の教師に迎えに来てもらうことになった。
迎えにきた真嶋先生にことの経緯を説明したら彼もまた噴き出して腹抱えて笑い出した……収集が着かなくなったので俺は二人の教師を置いて生徒会に向かうのであった。
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「えー明日から冬休みということですが、緊急事態が起こらない限りは呼び出しはないので各々しっかりと休むように。それとある程度次の試験を聞いているからと言いふらさないように。」
生徒会にて俺が挨拶をする。もはや生徒会長の業務も慣れたも同然だ。そして先程の発言の通り、生徒会のメンバーは冬休み明けの試験である『合同合宿』について説明されている。
聞いた内容的には原作通りだと思う。まあ愛里と離れて寝泊まりすることになるが……それが普通なのだがな…俺と愛里の生活が特殊過ぎるんだがな。
「生徒会長。」
「なんだ椎名さん。」
ここで椎名が静かに手を挙げる。何かしらの不備でもあっただろうか。
「小説はお菓子に含まれますか?」
「含まれるわけないでしょうが。」
何をいっているんだこの人は……あなたの場合はただ匂いを堪能したいだけでしょうに…
「どうせ持って行ってもバスから降りたら回収されるだろうからそれまでだろうがな。」
「そうなんですね…」
明らかにショックを受けないでほしいのだが…まあどうすることもできないがな……今度は綾小路が手を挙げた。
「なんだ?」
「バナナはおやつに入るだろう。」
「…いやお前が決めるのかよ。まあおやつかもしれないが持ち込みとかできないからバスにm乗っている時に食うか前日にでも食べておけ。」
「
「うぃじゃねえよ…ったくほかに質問は?」
「じゃあ俺、いいか?」
今度は南雲パイセンかよ…どうせしょうもない。
「……伺いましょう。」
「なずなとのデートはどうしたらいい?」
「どうとでもしたらいいでしょうが。」
「百戦錬磨の生徒会長に聞いてみようと思ってな。」
「俺もあんたも究極の一をめざすような愛しかもってないだろうよ…なのでその質問は聞かなかったことにさせてもらいますよ。」
愛里の目が細くなり南雲パイセンを睨んでいた。南雲パイセンはしばらくここで睨まれといてください。
「黒…生徒会長、いいか?」
「別に言い直さなくていいぞ神崎、それでなんだ?」
「俺は…あと何日の命だ?」
「お前に何があったんだよ…」
「最近一之瀬がまた一段と俺をお世話してくれてな……それ自体はいつも通りだからいいんだ…ただここ最近だと何かにつけて『冬休みのクリスマス…楽しみにしててね』なんて言うんだ。」
「そうなのか…」
少し前の相談では早めに行動しそうな気がしたがクリスマスまで待つことにしたんだな…俺はとりあえず神崎に一言言うために近づき肩にポンっと手を置いた。
「黒凪?」
「まぁ…がんばれ、骨は拾ってやる。」
「黒凪!?何を知っている!?」
「まぁ死にはしないさ。大丈夫、大丈夫。」
「本当に大丈夫なのか…?」
不安がる神崎を横目に先程の立ち位置に戻る。そしたらまた1人手を挙げた。
「素人質問で申し訳ないが…」
「なんであんたがここにいるんだよ元生徒会長。」
堂々としているがあなたはもうここを引退したんだよな。そんな元生徒会長の横にはキョロキョロとし続けている橘先輩がいる。
「ま、学君やはり、来るべきではなかったんじゃないでしょうか?」
「構わないだろう…いや一向に構わん!!」
「あんたが決めることではないんだよ。」
堂々としすぎだろこの人……改めて見るとこの世界線だと常識的な思考がなくなっているな……
「それでなんでここにいるんですか?」
「OBが所属していた所に行くというのはよくある話だろう。」
「それ卒業してからやりませんか?そういうの」
まあここが卒業生が戻ってくることができるかどうかわからないから今の内にやっておきたい気持ちはわか……いやわからないな。
「まあいいです…それで何が聞きたいんですか?」
「黒凪のあのラジオに出たいんだが…」
「最初に言った、素人質問の件はどこに行ったよ?」
「あれは言ってみたかっただけだ。」
「あんた本当に自由に生きていますね。」
この人の周りにいる人は振り回されそうだな……俺も振り回されているうちの一人か…
「それで……ラジオに出れるのか?」
「その前にあなた悩み相談とかできますか?」
「ふむ…いけるだろう。」
「じゃあ…例えば『自分は物覚えが悪くテストでも高得点が取れませんどうやれば効率よく勉強できますか?』という質問が来ましたどう答えますか?」
「ふむ……筋肉を鍛えろ!!」
「……」
「………」
長い静寂のなか俺は軽く頭を抑え、大きく息を吐いた。
「堀北先輩。」
「なんだ。」
「不採用で。」
「ガッデム!!」
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「というわけで私は絢都と学校内デートをしています。」
「誰に話しかけているの愛里?あとこれは巡回だからな。」
生徒会でのおふざけを終えて俺は二学期の締めくくりとなる学校の巡回をやっていた。他の人たちとエリアを分けて巡回しているわけだが、何の因果か俺と愛里の担当の一つに屋上があった。
「しかし屋上なんてあるんだね。」
「そりゃ屋上くらいはあるでしょうよ。」
原作であれば二学期の最後の見どころである綾小路対龍園の戦いがあるわけだが…この世界線は綾小路が暗躍なんてしていないし、龍園がクラスの王でもないし、軽井沢も自分の身は自分で守れる強さを持っている…そして何よりこの三人に言うほどの接点がない以上起こらないのは確実と言えるが……なにかがある……そんな気がしている。
そんなこんなで屋上前にたどり着いたが……
「声が聞こえるな。」
「誰かいることだけは確実だね。」
なんというか扉の向こうから和気あいあいとした声が聞こえてくる。とりあえず平和なことはわかるが………限りなくギャグな匂いがするな。
「ねえ絢都。」
「どうした愛里?」
「帰ろうか?」
「いや帰らねえよ?」
放置したいのはわかるけどさ……放っておくわけにもいかないでしょうよ……開けるかぁ…
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「おい、お前らキムチ鍋が減ってないぞ。」
「チャンコ鍋ガ無クナリソウデス。」
「よっしゃ〆に入ろうぜ。」
「まだ具材が残っているだろうが。」
「ふっこのような
「えぇ……」
鍋パしてやがる……龍園、石崎、金田、アルベルト、の四人が床に座り、三つのカセットコンロを使い、三種類の鍋を食してる……いや平和だよ平和だけどさぁ…
「お前ら…」
「おっこれはこれは天下の生徒会長さんじゃあないですか?」
「お前そんなキャラだったか石崎。何しているんだ?」
「何って鍋パですよ。わからなかったですか?」
「いやわかるわ。なんでここでやってんだよ。」
「いやあ、冬の思い出つくりってやつっすよ。」
「自分らの寮でもよかっただろう。」
「ワカッテナイデスネ。」
石崎とのやり取りに参加してきたのはアルベルト。さてどんな言い分を言うのか…
「イイデスカ、ココニハ青イ空ガアッテ。」
「曇り空だぜ今。」
「心地ヨイ、風ガ吹イテイテ。」
「結構強風だぜ今日。」
「ツマリ今日ハ鍋パ日和ナンデスヨ。」
「明らかに違うと思うぜ。」
こいつの視点はどうなってやがる、青い空までならサングラスで誤魔化せたけどさ……いや待てサングラスしていたらなおのこと青空には見えないだろうよ。
そんな中俺はこの中でまだまともな龍園に視線を向ける。
「おい、龍園。」
「なんだ、カップルシートは用意してねえぞ。」
「違えよ。お前止める立場だろうが。」
「はん、黒凪。」
「なんだよ?」
「俺がこいつらを止められると思うか?」
「いやそこ自信満々にいうんじゃねえよ。」
「笑えよ黒凪、俺は弱い…」
「どうしたお前話聞こうか?」
なんというか龍園も大変だな……さて生徒会長として職務を全うしないとな。
「とりあえず早く片付けてここから立ち退け、屋上は許可があれば使っていいとは言われているが鍋パは許可されてないのでな。」
「ええっ!?これを腹の中に詰めないとダメっすか?」
「その発想しかないのか、タッパーとかに入れたらいいだろうが。」
「そんなの持ってきてないっすよ。」
「じゃあ残ったらどうするつもりだったんだよ。」
「それは……あれっすよ。寮のみんなにおすそ分けっすよ。」
「バカなの?こっから寮まで鍋で持っていくつもりだったのか?」
「はい。」
「はいじゃねえよ。」
本当に発想がバカなんだけど…そんなやり取りをしているとアルベルトがカバンから米を出し始めた。
「おいおいおいアルベルト。なにやろうとしてる?」
「〆デス。」
「話聞いていたか?今すぐ片付けて立ち退けって言っているの。」
「ドウシマシタ?オ腹スイテマスカ?」
「会話をしてくれ。」
「争イガナイ世界デアッテホシイデスネ。」
「それは「平和」だよ。」
「今ノ年号ノ話デスカ?」
「それは「令和」なんだよ。」
「ナンカ辛イ物ノ商品ニトキドキツイテマスヨネマゼソバトカ。」
「それは「台湾」か。」
「大根ノ若イ芽デスヨネ」
「それは「カイワレ」なんだよ。」
「黒凪総統。」
「誰が総統だよ。なんだよ金田。」
アルベルトの終わらなさそうなやり取りを終えたのは金田だ。こいつも中二病全開だったりしてわからないし会話が成り立たないんだよな……
「シャルウィダンス?」
「だから踊らねえよ。」
なんだこいつは。こいつだけやはりボケの毛色が違う気がするんだよな…なんだボケの毛色って。
さて、こいつらどうしようかな。
「おい、お前ら生徒会長に迷惑をかけるな。」
こんなやりとりをしている時に現れたのは龍園たちと同じクラスの時任だった。おうマトモそうなやつが来たぞ。
「おう、時任も来たのか鍋食うか?」
「食わん。はやくこれに片付けろ。」
そういって時任が持ってきていたバケツを石崎達に突き出していた。
「と、時任。」
「生徒会長さん、お疲れ様です。」
「あぁ、お疲れ…それどうしたん。」
「女王より賜ったものです。あぁ、安心してください。食品衛生法が適応されているものですよ。」
「いやそれはそうなんだろうけどさ…一個しか持ってきてないんだな。」
鍋が3つに対してバケツが一つ……混ざるよね?
「そのバケツにまとめてどうするんだい?」
「…彼らが冬休み中に食すでしょう。」
「君は食べないんだね。」
「私には関係のないことなので。」
「あぁ、そう…」
この世界線でも時任と龍園一派は言うほど仲はよろしくないのね…
「さて、生徒会長様の鉄槌が下る前に早く片付けろ。」
「俺そんな鉄槌なんて下さないし、そんなものを持ってないぞ。」
「ご謙遜を、貴方様の武器は女王の兵器にも負けず劣らずなものではありませんか。」
「武器……ピコピコハンマーのこと言っているのか?」
「それ以外に何がありますか?」
「いやないだろうけどさ……」
「ちなみに女王の兵器とは広辞苑のことでございます。」
「うん、それは予想通りだったわ。」
「いずれ生徒会長様と女王の戦いを見てみたいものです。」
「どっちも戦いに向いているものじゃねえからな。」
彼は何を期待しているのだろうか……
「生徒会長、片付け終わったぞ。」
「あぁ終わったのか。」
どうやら俺と時任が話をしている間に片づけをやっていたようできれいになっていた。
「しかし…混沌としているな。というか赤い…」
俺はバケツの中を見てそうつぶやいた。仕方ないことではあるが一つのバケツに、『トマト鍋』『ちゃんこ鍋』『キムチ鍋』の具材と知るが入っているのはな……自分だと食べる気になれないかな。
「なんだ黒凪、やっぱりお腹すいているのか。」
「いやむしろ食欲なくなったような気がする。」
「
「そのルビ振りテキトー過ぎない?」
「よし
「俺をポチなんて呼ぶんじゃねえよ時任。」
「ポチがいやなら
「誰がタマだ黒凪!!というか逆だろうが!!」
「まあとりあえず早く帰れ。そしたら俺は愛里とイチャイチャできるんでな。」
「いやん。」
手を自分の頬に当てながらくねくねする愛里。ごめんね寒空の中放置していて。
「私たちはこれにて帰ります。」
「あぁうんお疲れ時任。」
「お疲れ様です。よろしければここで天体観測をなされては?」
「まあそれもいいだろうが流石に寒そうだな。」
「大丈夫です。二人が手をつなぎあえば寒さなんて関係ありません。」
「うん君はどの視点からのアドバイスをしているんだい?」
「私たち椎名クラスはお二人の新たなる伝説ができることを応援しております。」
「ちょっと聞きたいネタができたな。」
「では我々はこの辺で。」
「おいおいおいこのまま帰すと思うのか。」
足早に屋上から去ろうとする時任達を止めようとする。すると俺の端末に椎名から電話がかかってきた。
「こちら黒凪だがどうした?」
「お疲れ様です生徒会長。こちらの作業はおわりました。」
「そうか、じゃあ俺も生徒会室に戻って報告書を…」
「いえそれはもう終わりましたので。」
「何?」
「
「えっ?いや別にその予定は…」
「何でしたら男女の夜のアレをやっていただいても…」
「誰がやるか。」
「それではお疲れ様です。」
「おい椎名?…切れたよ。」
ふと端末から屋上の出入り口の扉の方を見るとアルベルトだけが残りこちらを見ていた。そして彼は俺と目が合った。
「…」グッ
「なにサムズアップしてんだてめぇ」
親指を立てたアルベルトにとりあえず八つ当たりするのであった。
あとがきんぐダム
というわけで2学期編がおわりましたね。原作ガン無視のオリジナル回ばかりだし、冬休みもそんなもの感じですね……
次回もお楽しみに
他ヒロインというIFルート…見たいのは?
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