東方 編史帖~上白沢慧音の過去へと迫る旅   作:マジカル赤褐色

147 / 161
第五幕 妖々、白く成り往く枝垂桜〜白玉楼幻想剣豪春一番勝負
失われた白玉楼


 

──────貴方が、神門青葉さんですね?

 

 

──────あ、貴女は…………

 

 

──────竜宮の使いを務めております、永江衣玖と申します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、知られざる歴史を知る者たちの物語。

 

 

「御劔一千子、最後の一刀『捌意蓬珠』………ねぇ」

 

 

その物語の始まりは些細な事だった。

 

「永い眠りについて未だ覚める見込みのない彼女の残した最期の刀…………」

 

 

そこは、青い夜空の美しい桜畑。

そのひときわ大きな桜の木の下に、一人の少女が座り込んでいた。

体中に刀剣を身に着けている。

背中に八本、左右の腰に合計四本、両手に二本。

そして…………後ろ腰に巨大な一本。

腕や脚にも短刀が合計四本装備されているその少女は近づくだけで勝手にモノが切れてしまいそうだった。

 

「鍛治の一千子………その妖刀、集め切らないわけにはいかないわ。ましてその最後の一刀だなんて」

 

紫がかった黒髪の少女は先ほどまで瞑想していたのか、閉じていた瞳を開く。

 

「けど、その刀は今や顔も知らない素人剣士の手にあると。…………生意気、彼女の至極の刀を持っていいのはこの私だけなのにね」

 

少女は見るだけでもびくともしなさそうな鉄塊の山をぶら下げながらなんともなく立ち上がる。

手軽に右に持っていた刀を抜く。

黄色い鍔に赤い刃。

 

「──────フッ、勿体なぁい」

 

 

 

その一刀を勢いよく振りかざす。

民家の壁のように巨大な太さを持つ大木が轟音を立てて折れた。

美しい桜の花びらを散らしながら、最も美しい美麗な木は、ただの落木となって散った。

その姿すらも、今は美しい。

 

 

 

「欲しいのなら…………奪えばいい。狙いは名刀、捌意蓬珠。一体どれほどの斬れ味がある銘刀なのかしら。ふふふ…………楽しみ、」

 

 

 

桜の海に背を向けて少女は立ち去る。

 

───────真っ二つに折れてしまった、西行妖を背に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆーちゃーん、しりとりしよー、

 

何いってんのお前。

 

ついにゆーちゃんが俺のことをお前と呼び始めました。

 

今度はなんの長話をするつもり?

いい加減、貴方の小説レビューも聞き飽きたわよ。

 

お、勘がいいねゆーちゃん。だんだんとゆーちゃんもわかってくれるようになってきたね。

今回レビューしていくのは妖夢編。本作の山場の一つだ。

 

帰っていいかしら。

 

ここ魔界だから帰る場所もなにもないよゆーちゃん。

しりとりが嫌なら「あるあるゲーム」しよ。テーマは…………「少年漫画(小説も可)のあるある展開」

 

 

 

……………………最終話に主人公の子孫出がち。

 

うーわわかる!あれ一番やっちゃいけないエンドだよね!特にさ、時代背景が大事な作品とかよ。

息子ぐらいだったらまだ父親になって登場するから俺はそれ好きなんだけどね。続編に繋げやすいから。

でも最終話でさ、主人公死んでずっと未来の子孫出てくる展開あれまじで意味わからんよなぁ。

 

特にこの国の古い時代のサムライ精神とか明治とか…………果ては大正時代とか?あぁいう、The和の国ってカンジの雰囲気が好きだった人たちにいきなり現代の話見せつけるのまじで酷だと思うわ。なんのためにずっと連載見てきたのか理解してほしいわ。

じゃあ次俺の番、伏線残したまんま切ったりしがち。

 

それ打ち切りになったときじゃない。

俺たちの冒険(((以下略

 

さて、その次なんだけど。

「主人公の家だいたい特別な家」だよね。

 

王道中の王道ね。

 

でさでさ。突然だけどゆーちゃんどう思う?

 

何が?

 

上白沢慧音と神門青葉の実家や祖先、どんな人だったのかって。

考えたことある?

 

他人の親に興味はないわよ。

 

まったくもう…………俺たちはここでは幻想郷の歴史を読む。読者なんだよ。

俺たち映画鑑賞者は、ちゃんと作品楽しまないと。

 

じゃあ貴方はどう思うの。また知っているんでしょう。いい加減教えなさい、なぜ貴方は全てを知っている。

 

いやー、それはだめだね。

まぁ、青葉の物語が終わった頃にでも教えてあげよう。話のオチを言うのはよくない。ネタバレってやつだよそれ。

 

その割には毎回匂わせはしてくるのね。

 

そりゃね。知らない人には突飛な展開を期待させないと。

読んだことある小説紹介するときはだって楽しみにさせてなんぼでしょう?

 

 

 

ところで、西行妖が切断されたらしいけど。

これ、重大事件じゃないの。

 

まぁね〜。あれをぶった切ったのは獣人の山賊最強の剣豪、「お禅」。別名は獣人剣聖。

獣人の中じゃあもう有名すぎる剣術の達人だ。

弾幕が最弱な代わりに接近最強の青葉からすれば、これ以上ない強敵だ。何もできなくなるからね。

御劔一千子の刀を愛した、彼女が専属でついていた剣士。

一度に二十もの刀を一斉に操るとかいうバケモノだよ。ソレだけじゃない、武器の性能もただの刀とは一線を画す。

どんな面白い武器が見れるのか、楽しみだねぇ。まるで芸人のようだ。

 

そして、冒頭にあったのは…………

 

これに関してはもう予告編や雑談回で教えたはずだけど再確認するか。

神門青葉はこの章で永江衣玖………イクサーンと出会う。

 

竜宮の使いが今更こんなタイミングで何を…………

 

さぁ、なんでだろうね…………だが、彼女はどうやら青葉の素性を知る数少ない人物だそうだ。

その出自等々の歴史からあやふやな時点で、彼のことを知れるのは上白沢慧音か御阿礼かぶっ飛んだ賢者の三択になるんだけど、ここで天界が介入…………面白いもんだよ幻想郷は。世間は狭いね〜。

 

どうやら、青葉の秘密が明らかになるようね。

 

あぁ………青葉とは初対面の人物だ、だからまだ核心に至れるほどの情報はないだろうが………

【八意永琳の次ぐらい】には、何か知っているかもな──────

 

───────────────。

 

さて、青葉の素性ねぇ。なんなのかな〜、宇宙人?古い時代のヒーローかなんかの生まれ変わり?それとも親が英雄?もしかして死なない最強の戦士だったとか?へへっ、おもしろいなこういうの!

 

………………なんか、もっとマシな冗談はなかったの。

 

 

 

 

 

さて、剣聖には剣聖を。

ここは、まぁ…………幻想郷剣聖野郎人間代表をぶちかますしかないよね?

最高峰の刀鍛冶、最後の刃を求めて剣豪たちが失われた白玉楼に集まる。

折れた西行妖、凍結した白玉楼、時の止まった冥界。

最強の刀に相応しいのは最強の剣豪。

ぶははははははははは!!!!

バカじゃないの?

殺人道具を取り合うために殺し合いするって頭悪すぎだろ〜!!!!!

………………あ゙ー、笑った笑った。

改めて名付けるなればこうかな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────白玉楼幻想剣豪春一番勝負………ってね。

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

東方編史帖〜妖々、白くなり往く枝垂桜

 

白玉楼幻想剣豪春一番勝負

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。