東方 編史帖~上白沢慧音の過去へと迫る旅   作:マジカル赤褐色

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【活動、周年や連載数お祝い、その他報告等々】
東方編史帖 祝・1周年!!!


 

「やぁやぁ読者の諸君、元気にしているかい?ただいま魔界から通信中、神羅だ!」

 

「同じく、ゆーちゃんよ」

 

「ゆーちゃんが自分でゆーちゃんって名乗る姿は初めてかも」

 

「いちおう、現時点では私は正体不明のメイドって扱いになっているんでしょう?」

 

「うーん、まぁそうなんだけど」

 

「さて、こんなメタ要素満載な展開になったということは、何か言いたいことでもあるのではなくて?」

 

「おっと、そうだった。タイトルから察してくれた人も多い通り、今日をもって東方編史帖が連載1周年を迎えたんだ!」

 

「なぜかその今日から2日経過している日にこのエピソードが出されてるけど、おめでたいことね。連載を続けることができたのは読者の皆の応援のおかげでしょう、私からお礼を言わせてください。いつも読んでくださり、ありがとうございます」

 

「さて、1周年企画ということなんだけど、ゆーちゃんは何がしたいかな?」

 

「別に、祝いの会を開くとかで良いんじゃないかしら?」

 

「よし、ならば…………前々から貯蔵していたあの企画をやるとするか!」

 

「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

豊姫「はい、皆様ごきげんよう。綿ヶ谷姉妹です」

 

依姫「よろしくお願いいたします」

 

豊姫「依姫、知ってる?東方編史帖が1周年を迎えたんですって!」

 

依姫「えぇ、そのようですね。しかし………今年の元旦に始まった短編漫才ショー、その続きを私達がすることになるなんて………」

 

豊姫「あー!依姫!あそこ、青葉さんが見ているわ!」

 

依姫「どうでもいいですよ!」

 

豊姫「わーい!青葉さーん!」

 

依姫「漫才中に手を振らない!あとなんで私が姉様と漫才をしなければならないのですか」

 

豊姫「えー?いいのかしら?私と青葉さんが二人きりで舞台に立つことを許してくれるの~?」

 

依姫「いえ、それぐらいだったら私が姉様のお相手をいたします、どうぞ漫才を」

 

豊姫「そんなによっちゃんは青葉さんが嫌いなの………!?ピエン」

 

依姫「よっちゃん!?姉さまはあの男の何がそこまでお気に召されるのですか」

 

豊姫「全てです」

 

依姫「…………そこまで好きじゃありませんね?」

 

豊姫「依姫にはわからないのかしら…………あの人の心優しさと美貌が…………」

 

依姫「姉様はどのような殿方がお好みなのですか」

 

豊姫「それはもう、中身に決まっているじゃない。誠実で心優しくて、面倒見が良くて…………見てくれがみすぼらしくても、その心が澄んだ方が私は大好きです」

 

依姫「そうですか…………で、本音は」

 

豊姫「見た目に決まってるわ」

 

依姫「ずこっ…………(すてーん)」

 

豊姫「中身とかどうでも良いですから。見た目がすべてよ。青葉さんも見た目がいいから好きなだけですから」

 

依姫「まぁ…………人間の中では確かに穢れを感じない者。無垢、そして無知という面では確かに私たち月の民と似通った部分は多いですが」

 

豊姫「あーもう!さすが、私の妹!彼女にはわかるのよ!青葉さんの良さが!青葉さん見てました~?うちの依姫が大好きだって~!」

 

依姫「言ってないですそんなこと!!余計な事を言わないでください!」

 

豊姫「余計な事なんてないわよ~。起きたことはすぐに教えないと。「ちんげんさい」は大事って良く言うでしょ?」

 

依姫「それを言うなら「ほうれんそう」ですよ!」

 

豊姫「彼、現代の外の世界だったら本当にいい男の人なのでしょうね…………ほら、モテる男の3B職業があるじゃない」

 

依姫「それ、付き合ってはいけない3B職業では?」

 

豊姫「あら?そうだったかしら」

 

依姫「そうですよ、しっかりしてください」

 

豊姫「えーと、美容師、バーテンダーと?どれも青葉さんらしいじゃないですか」

 

依姫「私が彼を褒めた後に急に悪口ですね、イメージはつきますが」

 

豊姫「えっと、あとひとつは…………」

 

依姫「バンドマンですよ」

 

豊姫「えーと…………ベースボールプレイヤー?」

 

依姫「野球選手!?」

 

豊姫「ほら、高校球児ってどいつもこいつも坊主頭じゃないですか」

 

依姫「いいじゃないですか別に!しかも口悪いな!」

 

豊姫「だから美容師、バーテンダー、ベースボールプレイヤーが3B職業ね」

 

依姫「野球選手のこじつけ感半端ない!違いますよ、野球選手なわけないじゃないですか」

 

豊姫「そうですか?」

 

依姫「そうですよ」

 

豊姫「そう…………まぁいいわ。ところで依姫は私が青葉さんと結婚するって言い出したらどうするの?」

 

依姫「即刻両断します」

 

豊姫「だいぶ回答早かったわね…………」

 

依姫「式場で火雷神憑依させて焼き払います」

 

豊姫「そ、そう…………」

 

依姫「ケーキの入刀も私がやります」

 

豊姫「ケーキの入刀やりたいの?」

 

依姫「司会進行も私がやります、あと祝辞も」

 

豊姫「結構積極的に参加してくれてて嬉しいわ」

 

依姫「場所は月の海でロマンチックに、そして盛大に開催するとしましょう」

 

豊姫「依姫が屋外結婚式だなんてそんなときめいた発想を…………!」

 

依姫「おかしいですか?」

 

豊姫「信じられないわ………あの厳粛な依姫がこんな楽しげな結婚式を企画してくれる…………」

 

依姫「当然の事です、姉様が彼を特別に思うのと同じで、私にとって誰よりも大切な姉様………その一生に一度の思い出ですから」

 

 

豊姫「あぁ………依姫~!!!」

 

依姫「姉様…………!!!」

 

 

 

 

 

豊姫「あはははははははははは!!!」

 

依姫「うふふふふふふふふふふ!!!」

 

 

 

♪( ´∀`)人(´∀` )♪

 

 

 

 

 

 

豊姫「それじゃあ依姫、青葉さんとの結婚式も、」

 

依姫「それだけは絶対に認めません」

 

豊姫「それは駄目なのね…………」

 

依姫「お後がよろしいようで」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こーりん「どうも、森近霖之助だよ」

 

筆竜「竜胆筆竜だ、」

 

こーりん「二人合わせて香竜胆(こうりんどう)。漫才やらせてもらってるよ、よろしくね」

 

筆竜「なんで俺がこんなヤツと漫才なぞさせられなくちゃならないのか…………この上なく不服だぞ」

 

こーりん「まぁまぁ、ほら。彼女さんも見てくれていることだし、気合いは入れていこうよ」

 

筆竜「もちろんそのつもりだ。俺が生まれて以来、手を抜いたことは一度もない」

 

こーりん「それにしても、本編での菖との関係性は衝撃のものだったね」

 

筆竜「そうか?まぁ、確かに命までかけておいて只それは女の為、というのは我ながら筋金入りの愛妻家だとは思っていたがな」

 

こーりん「死ぬ時はまったく同時に死んでしまうという事だけど、その後のことは考えてるのかい?」

 

筆竜「その後?」

 

こーりん「ほら、お葬式とお骨の埋葬。アテはあるのかい?」

 

筆竜「余計なお世話だ、アンタには関係ないだろ…………だが、あまり詳しく決めていなかったな」

 

こーりん「なら、ここで前もって決めておこうよ。いつ死んでもいいようにね」

 

筆竜「急にそんな怖いことを言い出すな」

 

 

 

こーりん「そんなわけで、君のお葬式の案内の紙を作っておいたから確認してほしいんだ」

 

筆竜「かたじけない。よし、読んでくれ」

 

こーりん「えー、まず御香典」

 

筆竜「御香典なぁ。別に遺族いないし貰っても仕方ないような気がするが」

 

こーりん「御香典は一人あたり110ウォン持ってくるようにしてください」

 

筆竜「110ウォン。はい……………ちょちょちょちょちょウォン!?」

 

こーりん「ウォン」

 

筆竜「文じゃなくて!?」

 

こーりん「ウォン」

 

筆竜「11円しか貰えねぇじゃねぇか!?」

 

こーりん「あはははははははははは!!だって、君w 遺族いないじゃんw」

 

筆竜「ほっとけヽ( ・∀・)ノ┌┛Σ(ノ ・∀・)ノ」

 

こーりん「次に服装ですが、スーツの色は白でお願いします」

 

筆竜「そうだな…………っておい、白と黒が逆だ!結婚式の配色だよれ」

 

こーりん「学生の人は制服も喪服と見なします」

 

筆竜「外の世界ではそうならしいな。幻想郷は学校ないけどな」

 

こーりん「東京武偵高校の制服もオーケーです」

 

筆竜「はい……………緋弾のア○ア!?あのめちゃくちゃ赤いやつ!?」

 

こーりん「ほら、赤と白は式に相応しい色でしょ。卒業式の垂れ幕とか赤と白の二色だし」

 

筆竜「葬式はめでたかねぇよ」

 

こーりん「えーと、注意事項ですが、お坊さんを殴らないでください」

 

筆竜「───いや、当たり前だろ!!!」

 

こーりん「お坊さんにはスペシャルゲストとして聖白蓮さんに来ていただきます」

 

筆竜「スペシャルゲストとか要らないんだよ!あと絶対殴ったら返り討ちにしてくるタイプの坊主だろそいつ…………!」

 

こーりん「お香を遺影に投げつけないでください」

 

筆竜「小さい頃の織田信長だろそれ」

 

こーりん「再入場はお断りいたします」

 

筆竜「誰も再入場しねぇよ」

 

こーりん「二次会は後日連絡します」

 

筆竜「葬式に二次会なんてねぇんだよ!」

 

こーりん「火葬場で」

 

筆竜「そこまでついてくるな………!!!」

 

こーりん「戦闘機で式場へ来ないでください」

 

筆竜「誰がやるんだよ…………」

 

こーりん「飲み込まないでください」

 

筆竜「何をだ!?」

 

こーりん「式場では大声で笑うのを我慢してください」

 

筆竜「笑うなよ!!なんで我慢するんだよ!!面白いことねぇだろ!!」

 

こーりん「遺影は式が終了次第オークションに出されるのでお求めは以下記載の会場まで」

 

筆竜「なんで俺の遺影がオークションに出されるんだよ!」

 

こーりん「遺影に合掌する時はまず一礼してから二回手を叩くようにしましょう」

 

筆竜「神社の参拝だろそれ」

 

 

 

こーりん「次、お墓のことについても考えないとね」

 

筆竜「結局、葬式についてはなにも進歩してなかったじゃねぇか………!」

 

こーりん「君はどんなお墓がいいんだい?」

 

筆竜「あー?別に質素なもんでいいよ」

 

こーりん「あ、じゃあそこの木の棒にしようか」

 

筆竜「飼ってたカブトムシが死んだ時のやつだ!」

 

こーりん「駄目?」

 

筆竜「駄目だろ!風で倒れるだろうが!数日と持たないだろ………」

 

こーりん「えー?倒れても良くない?」

 

筆竜「何が良いんだよ…………」

 

こーりん「だって面白いじゃん!」

 

筆竜「お前さては道徳の評定1だな?」

 

こーりん「あはははは、風でこう………ぱたーん、ってw あははははは!ぱたーん、ってww」

 

筆竜「怖ぇよ!お前!」

 

こーりん「木の棒じゃだめ?」

 

筆竜「当たり前だろ」

 

こーりん「じゃあいちおう名前わかるように棒太めにして君の名前書いとくね」

 

筆竜「もっと虫になった!」

 

こーりん「墓地はまぁそこの公園で良いでしょ」

 

筆竜「いや、子供らの遊び場に獣人の死体埋まってたら気が悪いだろ…………!」

 

こーりん「君にも子供を思いやる気持ちとかあるんだね」

 

筆竜「ほっといてくれ………!!」

 

こーりん「やっぱり墓石がいいんだ?」

 

筆竜「そりゃそうだろ………せめて墓石にしてくれ」

 

こーりん「贅沢だねぇ、」

 

筆竜「まっとうに生きたやつが墓石を望むことってそんなに欲張りですか…………?」

 

こーりん「墓石って、色とかあるけどどうする?」

 

筆竜「白とか黒とか灰色とかあるな、なんだろうな」

 

こーりん「そこはやっぱり異名通り青で言っちゃう?」

 

筆竜「なんで楽しそうに言うんだよ!墓場まで持ってかねぇよ、青の華の異名は。なんでそれで墓まで青にしないといけないんだよ」

 

こーりん「じゃあ菖さんとお揃いで青紫とかにしとく?」

 

筆竜「………………よし、それで行こう」

 

こーりん「墓石に「K」って書いとくね」

 

筆竜「夏目漱石「こころ」の漫画版かな!?」

 

こーりん「面白くないからやめとこうか」

 

筆竜「面白さで判断するな………ふざけてんじゃねぇ」

 

こーりん「「後ろを見ろ」って書いとこうか」

 

筆竜「怖ぇよ!心霊スポット確定じゃねぇか!」

 

こーりん「その文字に習って後ろを見ると…………」

 

筆竜「後ろを見ると…………?」

 

こーりん「墓誌があります」

 

筆竜「墓石の裏側(うしろ)かよ。読んでるやつの背後じゃねぇのか」

 

こーりん「君、思考がホラーすぎるよ?」

 

筆竜「今の俺が悪いん!?」

 

 

 

 

 

こーりん「そういえば聞き忘れてたよ、棺の中には何を入れてほしい?」

 

筆竜「ん?」

 

こーりん「ドライアイスね、了解」

 

筆竜「だいたい入ってないかな」

 

こーりん「他になにか嗜好品とかさ、思い出の品とかは入れることができるんだよ」

 

筆竜「そうなのか…………」

 

こーりん「うーん、さすがにルーミアは入れれないよ。ごめんね」

 

筆竜「「そーなのかー」じゃない………!」

 

こーりん「そうだ、君の八卦刀はどう?」

 

筆竜「…………遺体が傷つかないか?」

 

こーりん「思い出にはかえられないよ」

 

筆竜「余計なお世話だ」

 

こーりん「それか簑入れとこうか?」

 

筆竜「簑踊り好きだったけどさ!またなんか鋭いモン入れやがって………!他になんか入れるモンないのかよ………」

 

こーりん「だって君w 菖しかないじゃんw」

 

筆竜「だからほっとけ!!あと他人んちのカミさんを呼び捨てにすんな」

 

こーりん「そうか思い出の鎖鎌を入れておこうか」

 

筆竜「なんでまた鋭利なものを…………」

 

こーりん「でもあの鎖鎌って、刃を仕舞えたよね?」

 

筆竜「そうだけど、あれは俺が菖に渡した初めてのプレゼントだ。あれは菖の墓に入れておくべき物じゃないk」

 

こーりん「ところで墓地は菖さんと別々にしたほうがいい?」

 

筆竜「んなワケねぇだろうが!!!!!」

 

こーりん「え!?」

 

筆竜「お前は今の俺の話で何を聞いていたんだよ」

 

こーりん「初めてのプレゼントが刃物って、てっきり仲悪いのかと」

 

筆竜「だからほっとけ!!!」

 

 

 

こーりん「だから再葬するときはまた頼りにしてね」

 

筆竜「いや再婚みたいに言うな、もうやめさせて貰うからな………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

錦「どうも~、Hell神綺だよ!俺は錦だ」

 

ゆー「よろしくお願いいたします」

 

錦「あれ!?見慣れない顔がいるよ?………ってなっている読者の君たち!紹介するよ~、そこのメイドは俺の自慢の妹。ゆーちゃんって呼んであげてね!」

 

ゆー「なんでそんな名前で…………てか何度も登場してますよね私」

 

錦「彼女は魔界のなかでは最強でね、母さんが生んだ存在の中でも最高傑作とされているんだ。生まれたのは俺より後だけど、俺なんかよりもぜんぜん強い。どこかの屋敷に仕えてる時間を止めてくるパチモンと一緒にされちゃ困る」

 

ゆー「なんか別の人が被害を被ってるような気がするんだけど」

 

錦「ところで最近俺も淫魔らしく人間界に出るようになりましてね、ついに念願の肉体を手に入れたんですよ」

 

ゆー「ま、まぁ…………貴方は淫魔なので見た目は見る人によって違うけど………」

 

錦「これで幻想郷で遊べるようになったんですが、まぁ~毎日が楽しいんだよ」

 

ゆー「それはよかったですね」

 

錦「だからさ、ゆーちゃんも幻想郷においでよ、って誘おうとしていたんだ」

 

ゆー「結構ですよ、私には役目があるから」

 

錦「母さんの護衛も大事だけど、君も少女らしい生活送りたいでしょう?こんな堅苦しいメイド服なんて脱ぎ捨てて、好きな色でおしゃれして肩で風を切りながら幻想郷を歩きたいなんて思ったことないの?」

 

ゆー「っ、否定はしないけど…………だとしてもどうするの。幻想郷で過ごすとなったら住居を決めなくてはならないじゃない」

 

錦「そうだよね…………あ、そうだ!いまのうちに不動産屋さんに行ったときの練習をしようよ!そうすれば、幻想郷住まいになった時でも安心でしょ?俺が不動産屋さんやるからゆーちゃんはお客さんね」

 

ゆー「まぁ…………元より住まうつもりはないですが、」

 

錦「いいでしょー?ちょっとだけだよちょっとだけ」

 

ゆー「はいはい、わかったわよ。ちょっとだけよ」

 

錦「いいの!?」

 

ゆー「えぇ、仕方なしね?さぁ、時間もないし、早くやりましょう」

 

錦「よっしゃ、いっくぜぇぇぇぇぇ!!!」

 

ゆー「なんでそんなに気合い入ってるんですか………」

 

 

 

 

 

 

 

ゆー「ここが新しい不動産屋ね、それでは失礼してウィーン、と」

 

錦「は?何いってんの?」

 

ゆー「え?」

 

錦「ウィーンとかそういうの要らないから」

 

ゆー「え、え、いやでも………」

 

錦「ちょ…w ウィーンって、漫才じゃないんだから」

 

ゆー「いや、これ漫才だから!」

 

錦「ウィーンとかやめて、真面目に演じるの」

 

ゆー「わかりました、ごめんなさい」

 

 

 

ゆー「あのー、すみません」

 

錦「ドア開けてもらっていいかな!?」

 

ゆー「え、なんで!?」

 

錦「事務所のドアはガラガラって開けるもんでしょうが!」

 

ゆー「音の問題だったの!?」

 

錦「なに今どき自動ドアだなんてハイテクな。なに、ゆーちゃんも新しいもの好き?ギャル堕ちしたの?」

 

ゆー「ギャルに失礼よ!?しかも自動ドアってそんなにハイテクかしら…………」

 

錦「自動ドアの仕組みも知らないくせにそういうこと言うんだ」

 

ゆー「自動ドアの開く仕組み………?センサーが通る人を認識したら制御装置に信号が送られてコンベアが動いてドアがずれるって感じですか?」

 

錦「え、そうなの?」

 

ゆー「知らんかったんかい!」

 

錦「俺てっきり管理人が見ていてボタンを押してたのかと思ってたよ」

 

ゆー「ちょっとわかる………!!」

 

錦「やったこともないのにモノを語るのはやめようね、ゲームも作ったこともないくせにファイナルソードをクソゲーとか言う人たち」

 

ゆー「狙いの層が微妙…………」

 

錦「チャージマン研ってクソアニメだよね」

 

ゆー「二秒で前言撤回…………」

 

錦「あれぐらいの作画は俺でもできるよ、作画の大罪よりもたぶん俺のほうが絵上手いよ」

 

ゆー「アニメも作ったことないくせに………」

 

錦「ゆーちゃんならそういうと思って、アリスを描いてきました!」

 

ゆー「……………いや、上手ッ!?」

 

錦「よく言われる」

 

ゆー「どうやって描いたの!?」

 

錦「……………………」

 

ゆー「え?」

 

錦「ウィーン、」

 

ゆー「口から出てきた!!!!」

 

錦「pixivで拾ったアリスを完全再現」

 

ゆー「ただの印刷だ…………」

 

錦「印魔ですから」

 

ゆー「いや絶対ちがう」

 

錦「ついでに霊夢も描いてきました」

 

ゆー「……………いや、絵が汚い!!」

 

錦「俺の目にはこう映ってるんだよ」

 

ゆー「カバの糞みたいになってる」

 

錦「ゆーちゃん、さすがにその例えはやめたほうがいいよ」

 

 

 

ゆー「ガラガラ………すみません、新しい家を探してるんですけど、」

 

錦「へいらっしゃい!うちゃあラーメン屋ッス!!」

 

ゆー「貴方絶対ふざけてるでしょ!!!」

 

 

 

錦「さて、本日あなたの物件を探してくれるかもしれない青葉錦と申しますよろしくお願いします」

 

ゆー「探してくれないと困るんだけど」

 

錦「ところでお部屋を探すにあたって何か必要な条件ってあったりします?」

 

ゆー「条件?っていうと、駅近とかそういうこと?」

 

錦「たとえばできるだけ玄関出れるようになってるですとか、1個以上トイレがついていますとか、部屋が2つ以上ありますとか」

 

ゆー「かなり初歩的な条件しか聞いてくれないのね」

 

錦「おすすめはこちらですね、4LDK、築2年、家賃もお安め」

 

ゆー「あら、いきなりいい物件あるじゃない」

 

錦「トイレとお風呂も別々ですよ」

 

ゆー「別々なの助かるわね。もうこれにしようかしら、」

 

錦「ちなみにトイレとキッチンは同じ部屋になります」

 

ゆー「絶対嫌よ!?トイレと調理場同じは勘弁よ!?」

 

錦「あら、そうですか?もったいない、駅近でユニットバスまでついてるのに」

 

ゆー「トイレの位置さえなんとかしてくれれば決めたかったわよ私だって………」

 

錦「全館空調、リビング18畳、玄関8つ」

 

ゆー「玄関8つ?」

 

錦「まぁ、お気に召しませんでしたら次の行きますか。こちらはどうですか?」

 

ゆー「どれどれ、」

 

錦「駅からはちょっと離れますがトイレとお風呂は別々、キッチンとリビングも別々です」

 

ゆー「うーん、キッチンとリビングが別々なのは動きづらそうね………」

 

錦「敷地外の庭には掘り込み型のプールが設置されているんですが、」

 

ゆー「敷地外!?駄目よ敷地外のプールで勝手に泳いじゃ!」

 

錦「あら、そうですか?」

 

ゆー「単純に不法侵入よ!?絶対に駄目よ!?それさっさと片付けなさい」

 

錦「なら、こちらはどうでしょうか?紅魔館の3階にある………」

 

ゆー「他人の家でしょそこすでに!?駄目よヒトの家で勝手に過ごしちゃ!」

 

錦「労働環境も整ってるんですがね、面接も入社試験も実質回避ですし」

 

ゆー「ここはハロワじゃないのよ………?」

 

錦「………ならばとっておきの物件をご紹介いたしましょう。普通の客には紹介しないようなね、」

 

ゆー「それはそれで良くない気がするわ」

 

錦「ここ!駅徒歩3分!庭付き一戸建て!トイレ風呂別々!しかも玄関は一つ!」

 

ゆー「玄関一つは当たり前よ!」

 

錦「おかしな構造などありません、防音壁に暖房床、ベランダ南向き!しかも家賃はこのお値段!」

 

ゆー「素晴らしいじゃない!なんで最初からこれ見せてくれなかったのよ。これに決めたわ」

 

錦「ですが………この物件ねぇ………お客さん、ここだけの話、他の方に紹介できなかった理由がありまして…………」

 

ゆー「あら?」

 

錦「その………ここ、曰く付きの物件でして、」

 

ゆー「あぁ………そういう系統ね。どうりで安いわけだわ………うーん、」

 

錦「以前ここに住んでいた方が………その………ある日残念な形で見つかりまして………」

 

ゆー「事故物件かぁ………うーん………でもなぁ、この条件は捨てがたいしなぁ………あぁ………大丈夫です。ちょっとぐらいの怨霊ならなんとかなひます」

 

錦「マジっすか!?」

 

ゆー「はい!ありがとうございます。おかげで素敵な家が見つかりました」

 

錦「マジか!この家にします!?」

 

ゆー「はい、ここに決めました!」

 

錦「はい!かしこましました!ちょっと待ってくださいね、今電話しますので」

 

ゆー「やった!良い家を見つけちゃったわ!」

 

錦「あ、どうも青葉です!あ、はい!例の物件決まりましたんで片付けといてください!」

 

ゆー「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!?」

 

錦「どうかしました?」

 

ゆー「死体残ってるんですか!?」

 

錦「あ、大丈夫です!今からなら引っ越し終わるまでには4体とも片付くと思うので!」

 

ゆー「しかも一家心中じゃん!!!」

 

錦「快適な都会生活をお送りください」

 

ゆー「いや絶対無理よ!やめさせてもらいます」

 

錦「どうも、ありがとーう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青葉「と、いうワケで。東方編史帖はおかげさまで1周年を迎えることができたんだ。読者のみんなの応援のおかげだね、本当にありがとう!」

 

慧音「しかも、次で記念すべき100話目を迎えるな」

 

妹紅「宴の本番はその時に、ってことかな?」

 

青葉「うん。もちろん、100話記念は周年記念とかけて盛大に行う予定だから、楽しみにしていてくれ!といっても………そんな面白い話はないんだけどね」

 

アリス「それじゃあここで、これまでの東方編史帖の流れを軽くおさらいしておきましょう」

 

青葉「アリス!来てくれたの!?」

 

アリス「えぇ。貴方が出てくると聞いて、あわててやってきたわ。さて、東方編史帖とは、作者マジカル赤褐色による東方Projectの二次創作小説。ジャンルとしては壮大かつ長尺なストーリーで幻想郷じゅうを巡る物語が繰り広げられる長編ジュブナイル小説ね」

 

慧音「同時に、作者の東方考察が紛れ込む解釈読本も兼ねており、スケールの大きさと設定の深さは、現時点では分かりにくいと思うがかなりの深度を誇るぞ」

 

妹紅「主人公である神門青葉の謎、獣人の山賊という敵勢力の話、そして何より本作のメインテーマである慧音の過去談について。この三つのストーリーが中心となっているんだ」

 

青葉「『第零幕・懐かしき東方の血』では主要キャラである上白沢慧音、藤原妹紅、そして神門青葉が登場。当時の幻想郷の状態に関する描写が並んでおり、時系列的には現在時点で出されてきた東方作品で発生してきたほぼ全ての異変が解決した後になっているんだ」

 

妹紅「慧音の寺子屋が開かれたのがつい最近、という一味変わった設定が用意されてあるのも特徴だ。おもにこの章ではオオバの友好関係や出自、能力に関する表面的な描写が多く、本作のオリエンテーション的な意味を持っていたな」

 

アリス「そして、その後に続くのが『第一幕・アイリスの道しるべ』。青葉の戦闘能力、そして性質が大きく現れることになった、青葉のキャラクターがしっかりと確立されたのがこの章ね」

 

妹紅「登場するキャラクターは全員花に関連するキャラクターだったな」

 

青葉「アリス編のテーマは「花・愛・死」。不殺の剣や梓ちゃんの死の呪い、残り僅かな寿命で愛人を守ろうとした筆竜、アリスやドロシーの恋など、複雑なストーリーが展開されていたね」

 

慧音「実は、青葉のキャラクター性って初期の段階では結構不安定でな。今から序盤へ見直していくと、青葉の性格は現在のものとは結構異なっていたりする」

 

妹紅「結構口悪かったんだよな初期の青葉って」

 

青葉「マジカル赤褐色作品って、登場するキャラクターが軒並み鋭い口調をするんだけどその影響があったみたいだ」

 

アリス「つまり、青葉はマジカル赤褐色作品初のかわいい主人公ってことよね」

 

青葉「かわいいは言いすぎだと思うけど………でも、確かに温厚な青年が主人公、っていうのは珍しい」

 

慧音「アリス編はどちらかというと、獣人の山賊については深く触れられなかったんだ」

 

妹紅「いわれてみれば、アレって椰子飼の騒動がワンダーランドや地上に波及したものだったからな………」

 

青葉「つまり、序章にしていきなり閑章って事だね………」

 

アリス「しかし、そんなアリス編にて本作における超重要人物、魔界の神の神羅が登場したわ」

 

青葉「最初は淫魔の錦っていう登場だったけど、徐々に立ち位置が変わっていったよね」

 

慧音「今になれば、様々な視点から物語を俯瞰する第三者的な人物に変わってしまっているな」

 

妹紅「結局あいつは何が目的なんだろうな」

 

アリス「それも含めて、今後の物語へお預けってところね」

 

青葉「そして、それに繋がるのが『第二幕・山々燦々紅葉あれ』。文編だね」

 

アリス「舞台は魔法の森から妖怪の山、とくに天狗の集落へ変更。ひょんなことから妖怪の山に新しくできた温泉街、御湯殿いづなを訪れた青葉一行。一行が今章のヒロインとなる新聞記者、射命丸文と共に温泉街で起こる様々な事件に立ち向かっていくという内容よ」

 

妹紅「作品としては東方風神録、東方花映塚のキャラクターを多く取っている用に見えて、じつは東方虹龍洞のキャラも多く参戦している。妖怪の山に関連する多くのキャラクターがオオバに協力してくれるぞ」

 

慧音「現時点でも多くのキャラが登場しているが、文編はまだまだ多くの人物が青葉に手を貸してくれる。まだ文編の山場は匂わせもされていないが、青葉たちの温泉旅行はここからより激しく過酷な旅路となるんだ」

 

妹紅「その代わりアリス編よりも明るいシナリオになる予定で、笑いありの楽しい章になる予定だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「そして、ここからはまだ未発表となる、このさらに先の章の概要について話すわ」

 

妹紅「ここからはネタバレ上等の内容だ。気をつけたほうがいいぞ?」

 

慧音「それでもいいのなら、来るといい」

 

青葉「1周年記念だからね、楽しいものを見ていってくれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス「さて、文編が終わると季節は秋から冬に変わり、早苗編がスタートするわよ」

 

妹紅「文編の序盤からすでに守矢は危ないって話だったよな?」

 

慧音「文編が終わって直接ではなく、少し時期を待つのか?」

 

アリス「守矢神社の異変は既に解決したものと思われていた。しかし、それは大きな間違い。先に来ていた霊夢たちによって神社周辺の異変は解決させたものの、異変の取り残しがあったの。最初はなんの脅威にもならない程度の微弱な異変だったけれど、それが肥大化して手がつけれない状態に。次なる舞台は守矢神社の近くにある、核融合を操る地獄鴉、霊烏路空が管理する間欠泉地下センター。異変を察知した早苗を初めとした守矢一家と、獣人案件を嗅ぎつけた青葉一行が間欠泉の中へと飛び込むわ」

 

妹紅「そして舞台は地霊殿にまで及ぶ予定で、早苗編もかなりの長編になる予定だ」

 

 

 

慧音「早苗編が片付くと幕間の章が始まる。季節は春になり、チルノ編が始まるんだ」

 

青葉「チルノ編は獣人の山賊と一切関係のない単なる一本のシナリオとして成立している、ある意味別作品だ。現時点では俺の活躍はないらしいよ」

 

妹紅「主人公はチルノと大妖精。仲良し二人が春の訪れに伴って発生した小さな異変の解決に赴く」

 

アリス「本作では登場が少ない妖精キャラクターたちがここで大活躍をすることになるわ」

 

 

 

青葉「そしてここからが本番。後半になると獣人の山賊に関する案件が色濃く出始める。それが咲夜編だ!」

 

慧音「逆に咲夜編では私と妹紅が登場しなくなり、登場する味方キャラは青葉と紅魔館のメンバーだけという本作最少人数だ」

 

アリス「舞台は紅魔館に変わり、ある理由で紅魔館の主レミリア・スカーレットに呼び出された青葉が紅魔館に来た瞬間、突如として異変に巻き込まれる事になるわ」

 

妹紅「作者が言うには、カッコよさは咲夜編が一番らしいぞ」

 

慧音「新世界の創造による幻想郷の消失を防ぐ為に、青葉たちは紅魔館で発生した大異変を止めに向かう。21枚の役者(タロット)なるものを巡る激しい戦いの始まりだ」

 

青葉「聞いたところでは、その章ではあるキャラクターが参戦するらしいけど………」

 

アリス「すでに予告編で登場したあの二人ね」

 

 

 

慧音「そして続くのは季節は夏へ変わり妖夢編。舞台は白玉楼。今のところ最も短いシナリオになるそうだ」

 

妹紅「しかし、今後の展開にまつわる超重要な要素があるそうで、けっして無視はできない章だ」

 

アリス「ここに登場する敵は歴代でも最悪と言っても過言ではないわね」

 

青葉「俺はこの章で重要人物の一人である「永江衣玖」という人に初めて出会うことになる」

 

妹紅「緋想天にも出てきたあの龍宮の使い。青葉の事をよく知る彼女と青葉の繋がりについても明らかになっていくんだ」

 

 

 

慧音「そして物語もいよいよ終盤、魔理沙編だ」

 

妹紅「もう一人の編纂者、モーガンによる「歴史の可視化」を食い止めるために、いつメンと魔理沙たちが力を合わせて戦うという内容だ」

 

アリス「この章では「魔法使い」がたくさん登場するわ」

 

妹紅「おおっと!?」

 

慧音「ちょくちょく名前の挙がる反獣国同盟についての秘密が完全に明らかになる。その実態をその目に焼き付けよ!」

 

 

 

妹紅「そして、夏も終わりかけの頃霊夢編へと切り替わる」

 

アリス「本編で一度登場した「人斬りワーハクタク」という事件を巡る物語よ」

 

慧音「彼の目的は何か。なぜ人斬りとなったのか。その理由とは…………?」

 

 

 

青葉「そして物語は巡って秋となり、鈴仙編に突入するんだ」

 

アリス「獣人の山賊は関係してこないけれど、青葉の持つ全ての謎が明らかになるわ」

 

慧音「青葉の正体、その本来の出自、青葉の失われた過去の話…………」

 

妹紅「全ての伏線が回収されるタイミングがここだな」

 

青葉「そして、物語は直接クライマックス、慧音編に突入する」

 

アリス「本作のメインテーマ、慧音の過去………それが完全回収されるわ」

 

妹紅「慧音の衝撃の過去、獣人の山賊との決着、そして青葉の命運は如何に…………」

 

 

 

 

青葉「…………と、まぁ。以上がおおまかな本作の流れだ!」

 

妹紅「まだ先の章の連載なんて何年先になるかはわからないけれど…………」

 

アリス「定期的に、感動の一作を送る予定だから」

 

慧音「楽しみに待っていてくれ!」

 

 

 

青葉「それじゃ、今日はこのあたりでおしまいだ。名残惜しいけど、またすぐ会えるさ!じゃっ、皆おつかれ!いつも読んでくれて、」

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「本当に、ありがとうございます!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作者からも1年分のありがとうを。

 

これからも、皆さんの歴史に残る一生の作品を提供させていただきたいと思います。

これからも、東方編史帖、そしてマジカル赤褐色をよろしくお願いします。

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