東方 編史帖~上白沢慧音の過去へと迫る旅 作:マジカル赤褐色
マジカル赤褐色です。
この度、東方編史帖は連載100話に至りました。
皆さんの応援とご好読の賜物です。
1周年も兼ねまして改めて作者よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。そしていつもありがとうございます。そして、これからもよろしくお願いします。
さて、今回は100話を記念しまして50話の節にもさせていただきました制作裏話の方をさせていただきます。
二次創作らしい秘話が残ってたりもしておひますし、アリス編が終わった現在だからこそ語れたこともありますので興味がお有りならラストまでどうぞお付き合いください。
【本作のだいたいの流れ】
物語の雰囲気からだいたい皆さんお察しかとは思いますが、本作は人間ドラマとアクションバトルがメインの作品です。
その人間ドラマ部分………は後半までほぼ出てこないため、前半はただのバトルもんです。
というのも、この作品もともとのモチーフが分かりやすく言えば「東方無双」なんですよ。
東方で無双作品を書こうかと思っていてその一部に出そうとしていた設定があれやこれやと受け継がれた結果になります。
本作の没案で青葉が敵だった、ってやつが以前の雑談でありましたがそのさらに前の案です。
もともとは東方無双って作品にしようかとしていましたが誰とどう戦わせるのかわからなかったので人間ドラマ主体の設定が深い壮大な物語になることになりました。
ドロシーや一千子などの少女系のオリキャラのほとんどは原案である東方無双で敵キャラ扱いでした。
【五輪華の元ネタ】
もう既にある場所で語ってありますが、五輪華の元ネタは…………というより、アリス編に関わった多くのキャラが銀魂とるろうに剣心から元ネタが来ています。
まぁ、弾幕戦より剣術アクションがメインとなっていたアリス編ではあり得そうな話ですが。
青葉については桂小太郎が元ネタになっていますが個人的には不思議のダンジョンのシレンのほうが色濃く出てるとは思います。三度笠って意外に印象がほとんど残ってないのでEXではあえて書きませんでしたが。
同じく青葉と似た空気を醸し出す、いわゆる「同じ技を使うライバル」みたいな?そういう感じを理想にしてデザインされた御衣黄も青葉と同じく銀魂から沖田総悟。
こっちに関してはかなり空気感寄せていると思いますね。
錦の元ネタが神威という話ですがこれはほぼほぼ後付けです、はい。傘が武器つったら大体神楽か神威が出てきますからね。
るろ剣から来ている残りの連中についてですが、これはあんまり関係ないです。剣術作品ときて挙げないわけには行かないのでどういうキャラが出れば盛り上がるか考えた結果着装を得た程度で、あんまり元ネタにしたつもりではやってません。
まぁ、伏黒くんとかは結構イメージついたのかな。
吹田の元ネタ嘉神慎之介を知っている人はたぶん相当少ないと思いますがこれでもKOFとは姉妹にあたるゲームなんですよ。
幕末浪漫〜月華の剣士というこのゲームからは実はもう1キャラ、本作のある人物の元ネタになったキャラがいるんですがまぁそれを語るのは今の時点では早すぎるというものでしょう。
本作の根幹にあたる部分に縁のあるキャラクターなので、簡単に名前を出すわけにはいきません。
【魔界組】
「赤いメイド服で剣を持った魔界の少女ゆーちゃん」という設定ですが、ここはメタ空間なのでハッキリ言います。こいつは夢子です。
神羅の母であり姉であり妹であり双子であり嫁であり妻であり家内であり夫人であり女房でもあるという魔界の神。こいつは他でもない神綺マッマの事です。
原作をベースにした二次創作のはずが、なぜか旧作のキャラクターが関連していますね。
…………どちらかというとこれは別の物語になっています。
青葉たち物語を傍観するように見下ろす強大な力を持った人物たち。
世界の差をゲームで例えると…………女神転生とペルソナ、龍が如くとジャッジアイズの関係性です。
本作は既に多くの旧作キャラが物語に登場します。
考察好きな皆さんなら予想できるだろうキャラが神綺と夢子を除いてもう既に3キャラ存在しています。
しかもアリス編EXには旧ゆうかりんやロリスなども出てきているわけで、この世界における幻想郷は、無限にある東方のパラレルワールドの中でも、とりわけ旧作と密接な関係性を持っている作品ということになります。
本作が片付いたらいつか神羅の話をベースにしたいわゆるB面談、この旧作側のストーリーについて深く触れる新しい作品でも用意しようとしていますが今のところ実現は厳しそうですね。
ともあれ、旧作キャラは青葉の冒険とは微妙な距離感で関係性を保っています。
直接は干渉しないものの陰ながら何かを操るかのように繰り広げられるまた一つの物語。
【アリスの恋の結末】
なんか、あれだけ言っといて結局恋愛関係にしてしまったんですが、青葉に想いをまったく気づかれずにあっさり恋路を絶たれたアリス…………かとも思いましたが。
じーつはじつは、アリスの出番はまだ終わっていません。アリスとドロシーの終わり方があまりにも不自然ですからね。
確かにかなり時間を置かれますが二人は再登場します。
たぶん2回登場するヒロインはアリスが唯一かと。
【慧音の寺子屋】
慧音の寺子屋の設定なんですが完全にミスったなって思いました。
原作準じて物語冒頭よりもっと前からあるって設定にしとけばよかったものを最近開いたということにしちまったせいで時系列に矛盾が生まれまくる最悪の自体になりました。
今はどうしているのかと。もう無かったことにして誤魔化しながらやってます()
適当に慧音の歴史隠匿でなんとかなったみたいな事にしとこう。
ホントなんでこんな事になったんだろうなぁ………たぶんこの話が上がったのが第四話か第三話ぐらいだと思うんですけど、その時のエピソードってめっちゃ眠い状態で書いてたんですよ。たぶんその時にその場のノリで書いてしまったのかなって…………
青葉が近所にあるはずの寺子屋の存在を知らなかったという設定にしたかったから、寺子屋がそもそも無かったという設定にしようとしたのかな、って自分で推測しているんですが青葉が寺子屋の事を知ってても別に物語に何の影響もないんですよね。
完全にミス設定です。本作最大の欠陥といったらここでしょう。
もうここで連載打ち切りにしてリメイク名義でやり直さない?(無理)
【大事にしていること】
私が本編書いてる上でたったひとつだけ、「大切にしていること」があります。
それは、絶対に「原作での強さの序列を破壊しないこと」です。
ヘカーティア、純狐、永琳、豊姫、依姫、サグメ………その他いわゆる最強組に指定されているキャラ、このルールを破壊しない事をかなり意識しています。
唯一、神羅という例外級に強そうなキャラがいますがそいつの強さについてはまだ何も触れていません。「最強ではない」とは言ってませんが「最強である」とも言ってませんね。
基本的に作者が「東方最強」と呼ぶようなオリキャラを出さないようにしています。
青葉も強いキャラではありますが大前提として、「プレイヤーに危害を加えてこない道中の雑魚」という大きなモチーフがあります。
青葉はすごいというだけで強いというわけではないということはよくご理解ください。
永琳みたいな特例を除いた場合で現時点で戦闘能力がわかってる最強のキャラは菖ということになっていますが。
青葉組では妹紅や幽香が最強キャラでしたがそれと渡り合う程度の力はあると、まぁそういうことです。まぁ戦闘力としてはだいたいこのあたりが関の山だと思います。
二次創作でねぇ、そう簡単に最強を定義するのはあまり好きではなくて。
なのであくまで最強は原作最強のあいつらですよ、っていうことだけは大事にしています。
【細かい部分の元ネタラッシュ】
神門青葉
本編では銀魂の桂小太郎としか語っていないが実際はもっと多くの元ネタがある。
物語の進行に合わせないとネタバレに繋がる可能性があるので今回はまた一つずつと紹介していこう。
今回は青葉の設定とあまり関係ない見た目の話だからね。
刀を持っていて、和服で、中性的なイケメン。
そんなキャラクターが歴代で東方にはいなかっただろうか。
そう、明羅さんが元ネタ。てかほぼそう。
馴染みない人からすると分からないだろうが旧作に出てきたキャラであり、あの魅魔様が登場した東方封魔録の2面ボス。
実際は女性だが、あの霊夢に男性としての結婚OKを貰った正真正銘のイケメン殿。
原作の霊夢が「さん」付けで頭を下げるキャラは森近霖之助だけなのだが旧作では明羅もその一人。
霊夢を惚れさせるそんな罪なキャラクター、使わないわけないじゃないですか。
ワンダーランド
アリス編Ⅲの舞台になったワンダーランドですが青葉が語った通りラスベガスが元ネタです。
表椰子飼城
福島県の会津若松城。
単純に好きだからです。
御湯殿いづな
山形県の銀山温泉。
マジでいいところだからいつか旅行する予定あるなら行ってみてください。
化野安曇
兼好法師の徒然草での有名な一説に出てきた京都にある化野という三大葬送地に数えられる土地。
化野、鳥辺野、蓮台野。
彼の実家「鳥辺の屋」は鳥辺野から。
澤城慧遠
名前の「エオン」は星占術で水瓶座を示す「
水瓶座は南東の空に見える星座であり、陰陽道において「神門」を示す北西の反対の位置にある。
御劔一千子
鎌鼬という妖怪。
刀鍛冶のキャラということで、名前は妖刀伝説でお馴染みの刀工の名門である村正の名字「千子」から来ている。
灼彗袁
ファイナルファイト、ストリートファイターからロレント。
初登場時に発した「問おう!真なる統率者とは何か!」という台詞はファイナルファイトOneでロレントの発した「問う?真の統率者とは誰かッ!?」という台詞そのまんま。
モーガン・アリアドネ
シチリア州アイドーネにあるモルガンティナ遺跡という植民都市考古学遺跡から名前を取った。
本編での描写が少ないから絶対にわかるわけがなかったのだが逆転検事の狩魔冥が元ネタ。
刀を持った小柄な獣人の少女
お館様のアジトにいた天才剣士。
東方ロストワードの黒い妖夢が元ネタ。
錦とゆーちゃんを怯えさせた姉妹
咲夜編の予告枠で登場した姉妹。
名前がそのまんまなので言いませんがそのうちわかります。
青葉の変身システム
笠を脱ぎ捨てて変身するという。
言うまでもなくペルソナ5の召喚シーンのパロディ。
仮面を脱ぎ捨ててペルソナを顕現させるという所から。
ドロシー・アンドロメダとアリス・マーガトロイドの関係
金髪の清楚な女の子、銀髪のツンデレな女の子。
この組み合わせは世にも有名なそう、FGOの公式から認められた真のヒロインであるジャンヌ・ダルク・オルタが元ネタ。
清楚なジャンヌとツンデレなジャンヌ・オルタ。
結構有名なサンドイッチなので意外と気付いた人は多いのかもしれない。
【青葉のスペルカウンター集】
気符『臥龍脚』
きふ・がりゅうきゃく。
紅美鈴のスペルカード、気符『地龍天龍脚』の模倣品。
矢のような鋭い飛び蹴りで相手を蹴り穿つ。
御衣黄戦では青葉オリジナルの八霖儚月流奥義である奥義蹴りに合わせて使うことで奥義蹴りをスペルカードに変えて爆発的威力を生み出した。
青葉は美鈴から体術の手ほどきを受けていた時期があったらしいがいったいどうしてそんな技まで得るにまで至ったのか。
それなりな期間を共にしたということなのだろうが、彼がそこまで長い期間紅魔館に居た時期など果たして存在するのだろうか?
いや、あるからこのスペルカードが使えたのだが。
そういえば本編では青葉が一月以上もの間、人間の里の外へ出ていた時期についての話があったような………?
華符『迷獄蓮華掌』
かふ・めいごくれんげしょう。
紅美鈴のスペルカード、華符『彩光蓮華掌』のコピー。
虹色の花火のような鮮やかな弾幕を放ちながら高速かつ連続で拳を繰り出す。
依神女苑と真っ向から競り合おうとした強烈な一撃。
穏やかで戦いをしない、しかも弾幕を放てないために青葉のスペルカード模倣は戦闘場面に限られる。そのため特に激しい戦いを得意とする人物のスペルカードを真似ることが多い。
神宝『サラマンダーガーディアン』
しんぽう・サラマンダーガーディアン。
蓬莱山輝夜のスペルカード、神宝『サラマンダーシールド』を書き換えたもの。
火鼠の皮衣をイメージした高い防御力を誇る壁のような弾幕を敵に押し付ける。攻撃というより敵の弾幕の相殺として効果的な用途になる。
青葉は永琳に弟子入りし日々修行をする傍ら、永琳の主である輝夜にペットとして飼われていた時期があったらしい。
色んなものを飼(?)ってきた輝夜にとって青葉はその中でもまた特別なものだったらしく、彼のことを何よりも丁重に管理していただけでなく、永遠を操る能力で永遠に自分のものにしようと企んでいたほどのお気に入りだったらしい。
実は青葉が永琳と縁を切って永遠亭を出た時、誰より悲しんでいたのは輝夜だったとか。
あれ?青葉が模倣できるスペルは見たことあるものだけなのに、なんでペットにスペカ見せてるの?ひょっとしてペットに向かって弾幕放ってた?
『グランギニョル・オーダー』
アリス・マーガトロイドとの親密度が最大になった時にようやく発動できるようになる合体ラストワード。
旅のうちで運命を共にした全ての人物の記録が「文字」として貯蔵され、発動時にはその記録を基にして全ての人物を模倣した人形たちが一斉攻撃を仕掛けるという内容。
ただし発動にはすべての人物に「何かしらの共通点と相違点」をそれぞれ持っていなければならなかった。アリス編に登場した全てのキャラの各々の個性と、そして唯一の共通点である「植物に縁がある」という点で発動条件が揃った。
なお、親密度がカンストしたとはいえあくまでもアリスからの評価。青葉からすればアリスへの好感度は無関心すぎて半分にも及ばなかっただろう。
気符『恒星弾』
きふ・こうせいだん。
紅美鈴の気符『星脈弾』から着想を得たスペルカード。
オリジナルと同様、前方に単純なかめはめ波なのだが……どこから覚えてきたのか太陽のようなエネルギーが籠っている………?
もしかするとこのスペルカードには美鈴以外の人物のスペルも含まれているのかもしれない。
兎脚『狂兎焔鳳赤紅蹴』
ときゃく・ルナバルカンスパイク。
鈴仙・優曇華院・イナバのスペルカード、赤眼『
そして藤原妹紅のスペルカード、蓬莱『凱風快晴飛翔蹴』の二つから着想を得たスペルカード。
比喩的な狂気の爆発と物理的な炎の爆発の二つを同時に発動させた渾身のキックを見舞う技だが、精神に異常をきたす鈴仙の波動と、生きてる実感を感じるためにあえて自滅を前提とした妹紅のスペルカードの合体でもあるため反動も非常に強く、使用者の肉体の内外両方に大きなダメージを与える。
常人であれば命すらも危ういがなぜか青葉は助かったばかりか苦しみの悲鳴を挙げることもしなかった。神羅に曰く………「青葉は他人への献身で負ったダメージに痛みを感じない」らしい。
もう少し彼についての研究が必要そうだ…………
【今後の事について】
実は今年は忙しくてですね。
今年だけ。ほんとに今年は忙しいんですよ。
冬まではちょっと投稿速度が下がるといいますか?ちょっと活動休止も視野に入れているんです。
私も執筆に集中したいので書けるときにしっかり書くようにしたくて。それでリアルとの両立を図るためにも今年いっぱいは活動休止にしたいように思っています。まぁ、正式に決定したら発表しますのでそれまではご安心を。
するとしたらそうですね、今年一杯、かな。たぶん来年からは真剣にやっていけると思います。ワンチャン延長入るかもですが。
作者も一人の実在の日本人であるということをどうかご理解いただくようお願い申し上げます。
でも私はこの作品気に入ってまして。まだまだみなさんに見せたい設定や伏線、魅力的な展開やキャラがたくさんいるんです。
どのようなことになろうと誰かの呪いで急逝でもしない限りは必ず戻ってきます。
それまでは作者マジカル赤褐色のモチベとリアルの忙しさが少しでも早く回復するようにお祈りください。
今呼んでくださっているみなさん、そしてさらにより多くの皆さんに東方の幅広すぎる解釈の世界をお見せしたいです。
あっという間に一周年を、そして100話を迎えましたがこれまでを振り返っていかがだったでしょうか?
笑いあり涙なしの賑やかな旅路だったと思います。しかし青葉の戦いと、絶望の物語はまだ始まってもいません。これはたまたまハッピーエンドで終わっただけの序章の始まりにすぎない。
これは序曲である、故に……これから長き年月を経て魅せられる物語は、この世界での幻想郷に語られし一つの歴史。
君たちの識る幻想郷と、我々の識る幻想郷がいつも同じとは限らない。君たちの思う上白沢慧音の人柄と、我々が思う上白沢慧音の真実は異なる。
君たちが考える藤原妹紅の素性と、我々が考えた藤原妹紅の秘密は違うかもしれない。
そしてまた、君たちが見ている神門青葉は……………
私の思い描き、創り上げ、この幻想郷に産み落とした神門青葉とは全く違うのだ。
──────ここは二次創作。ここでは我こそが神主。
ここは、あなたの幻想郷ではなく、私の幻想郷を語る場所。
私が紡いだ歴史、私が編纂した幻想は私だけのもの。
この幻想郷には、答えは一つしかない。
他の答えを許さない。
君たちがこの結末を変えることはできない。
─────なぜなら………
お前たちには、この物語を書き換える術がないのだから。
1周年、そして100話。
これまでに見てきてくださった皆さん、ほんとうにありがとうございます!作者から今一度最大の感謝の言葉を!
ほんとうに一年間ありがとう!
そして、これからも勝手ながら私の幻想郷の行方を見に来てくれると嬉しいです!
今後ともまた、末永く東方編史帖を、マジカル赤褐色をよろしくお願いします!