東方 編史帖~上白沢慧音の過去へと迫る旅 作:マジカル赤褐色
「これは……………」
慧音はあの後、筆竜の屋敷に連れられた。
しかし、屋敷に着けば急に拘束を解かれ、そればかりか「屋敷の領域を出なければどこに行ってもいい」と言われた。
周りは警備で囲まれており、外へは絶対に出れない。
なので仕方なく屋敷の中を散策していたところ、その中に、ひとつの部屋を見つけた。
襖を開いたその奥に木の床が広がっており、その先に、傷だらけになった大木が幾本と立っていた。
「刃痕……………剣の修行か……………」
それらの深さと木のひび割れ具合から、日頃から相当鍛練を積んでいるということは、武を知らぬ慧音にすら肌を通して伝わってくる。
「あら。何をされているのかしら?慧音先生」
慧音は突然の声にびくつく。
慧音の入った襖から、また別の女が入ってきた。
「──────お前は、鎖鎌の…………」
「菖でいいわ。…………そこは筆竜さまの修練場。あの人は毎日ここで刀を振るい、拳を振るい、より高みを目指している」
「──────刀、か」
「あの人はこの世で最も美しく強いお方。美を磨くことも大切ですが、日頃からの鍛練も絶対に欠かさない。あの方は心も力も、そして責任感も強いのよ」
「……………そのようだ」
慧音にとって、筆竜は不思議な男だった。
自分を捕らえたところで、危害を加えることもしなければ、辱しめることもしない。
いったい何のために自分を拐ったのかイマイチわからないのだ。
慧音は床に転がっていた、砕けた鉄片を拾い上げる。
「これは…………彼の扱う武器の破片か?」
「八卦刀の筆竜胆だからよ。同じ形状の武器で鍛練していたら、武器が使い潰されて破損する、なんてことは良くあるのよ」
「八卦刀…………?だが、これはどう見………」
「それとして貴女、余計な希望は捨てることね。あの坊ちゃんとボロ布が来てくれると思ったら大間違いよ。彼らは冷静だから勝てないとわかった戦いには、二度と出向かないわ」
そう言って、菖は道場を後にした。
道場はまた慧音一人に残される。
「──────青葉、妹紅」
慧音は一人で呟く。
そこには、助けに来てほしいという願いと、無理をしないでほしいという願いとの両方の意味が籠められていた。
一方で、かの筆竜の広間だが。
「アンタがあの長ドスの御衣黄か。今まで隠れていたものだから余程の大物かと思ったが、筋肉すらまったくない細身の優男だったとはな」
筆竜が壇上の座椅子から睨み付けるは、草色の髪に黒いメッシュの入った髪の男。
そう、着物の上から袖を通さずに提げた萌木色の羽織が特徴の男、五輪華最後の一人、長ドスの御衣黄だった。
「そういうそっちも、思ってたより小さいな。知ってる?身長6尺以下は人権ないって迷信があるんだ」
変な男だがわりと御衣黄は上背で、頭の高さまで184cmはある。対して筆竜は普通であり、身長は173cmほどで青葉より少し低いぐらい。
「ふん、顔立ちが美しく整っているだけまぁ、多少の大口は叩かせてやってもいいか。それで?今さらになってここへ来るとは、いったい何をしに来た」
筆竜はこの程度の挑発には乗らないようだ。
「なぁに、様子見に近いもんだよ。俺は引きこもりだけど、今日をもって龍臣が死亡したってことぐらいの情報は入ってくるからな」
「ふん、それがどうした」
「どうもないよ…………あとな、人間の里から頭の良い別嬪さんの先生が消えたって話、知っているか?」
もちろん、その先生の正体は言うまでもない。
「知っているさ。それが本命か?」
「あぁ。勝手なことされちゃあ困るよ」
困っていそうなセリフだが、顔は相変わらずにこやかだ。
「人間の世話まで焼くとはご苦労な奴だ。それでも人間に仇なす獣人か?」
「お前には言っていなかったな。俺、獣人ごときと一緒にされるとイラッってするんだ」
笑ったまま、御衣黄は小さな怒りを顕にする。
「─────どういうつもりだ、返答次第ではお前も龍臣と同じ部屋に行く事になるぞ」
「おーおー、死ぬのはやだねぇ。剣握ってはや半年。どうせなら焼きが回ってから戦死したほうがいいな」
「半年…………?半年で五輪華に入ったつもりか。さてはアンタ、剣を舐めているだろ」
「まさか、剣は俺にとっては夢だよ」
「言っておくが、俺はお前を五輪華とは認めていない。つまりこれがどういうことかわかるか?」
筆竜が手を挙げると、ずらっと兵士たちが並んで御衣黄を取り囲む。
御衣黄は落ち着いた様子で辺りを見渡す。
「………………そうなりたくないから前もって言うが、俺を怒らせるとたいへんな事になるぞ?」
感情の薄い御衣黄が、初めてそれらしい厳しさを顔に浮かべた。
今の一瞬は明らかに彼の笑顔は消えていた。
「そうか、なら大変なことになる前に消しておこう……………やれ」
一斉に雇われの剣士たちが御衣黄に斬りかかる。
「はぁ……………」
御衣黄はため息ひとつ。
次の瞬間に彼の衣沙門剣が火を吹くかと思ったが、
「よいしょ、っと」
鮮やかに攻撃を躱してしまった。
「反撃してこない…………?お得意のドスはどうした」
筆竜はあたかも舐められているかのように思ったので、睨みながら御衣黄に問う。
「え~……………言っていいの?怒ったりしない?」
「ふん、美青年の正直な言葉に恨むものもあるまい」
「そっか……………実はね……………」
「持ってくるの忘れちゃたんだよな☆」
───────てへぺろ。
「─────────よーくわかった。お前はマジで生かしておけないな」
敵地に踏み込むのに、まさか、武装を持ってこない!?
これはもう完全に遊ばれている。しかも今の言い方も完全に舐めている。
筆竜は激昂こそしなかったが、怒りのバロメーターはマックスだ。
「よっしゃ!俺も結構プツッと来てるしやるか!」
「黙れェ!!二度と剣を握れない身体にしてやるつもりだったが、もう息をすることすらさせてやらんからな!!」
剣士たちの攻撃が再開される。
「怒らないって言ったじゃんかよ……………」
「誰だって怒るに決まっているだろ今のは!」
「もう、しょうがないなぁ……………ほら、出番だぞ、助けてゆうかりーん!!!」
「だからその呼び方やめなさい、って言ってるでしょうが!!」
瞬間、屋敷の天井を突き破ってなにかが降ってきた。
「なにっ!?」
瓦礫と共に落ちてきたのはなんと、御衣黄に囚われていたはずの風見幽香であった。
破壊した瓦と木材と共に舞い上がった埃でゴホゴホと咳き込んで不快そうな表情をしたあとに、幽香は満足な身体で傘をくるくると回し始めた。
「さて?何をしてほしいの、御衣黄」
「何をしてほしい?そうだな、助けて」
「──────待て、どういうつもりだ、そこの女」
「どういう、って…………【協力関係】に決まっているじゃない」
「なん…………だと…………?」
「お前さ、綺麗な女の子いっぱい従えているじゃん?だから、こっちも対抗策を用意させて貰ったのさ。目には目を歯には歯を…………そして美には美を、ってね」
「妖怪と獣人…………何という出鱈目な組み合わせだ」
「はい?俺は獣人じゃねぇってさっきから言っているじゃないか」
「な……………!?」
「さて、お遊びはここまでだ。さっさと慧音先生を解放して貰おうか。嫌だというのなら…………」
「薔薇の肥料にしてあげる」
いったいどういう事か、御衣黄と幽香はいつの間にか共闘関係になっていたのだ。
鎖で縛って吊るしていた幽香は自由にされており、かくいう幽香も御衣黄のことは信頼しているようだ。
なぜこの二人の息が会うのかは不明だが、もしかするとこれは全部御衣黄の狙いどおりの可能性がある。
「策士ってよく呼ばれるんだよね、俺」
「ふん……………小癪な。────菖ェェッ!!!」
腕を広げて筆竜は大声で叫ぶ。
「承知しました……………筆竜さま!!」
横の襖を突き破って鎖鎌を構えた菖が突入してきた。
鎌を握る右手を先端の短刀のほうに持ちかえ、鎖を振り回す。
ふだんは短刀が回るのだが、今回は短刀を握っているため、鎌が回転している。
「
凄まじいスピードで鎌が弾かれる。
鎖を携えた遠心力を重ねられ、その速度は普通に振り回される鎌の何十倍にもはね上がる。
「っと、危ない危ない!」
御衣黄が咄嗟に幽香の服の襟を掴んで引き剥がしたことで、放たれた鎌は幽香の頭の上を進む。首を刈り取る一撃は頭を外し、御衣黄の口元の前を通りすぎる。
「外した!?」
「あっぶねぇッ、今の俺が居なかったら死んでたな」
「この私の首を取ろうだなんて200年早いわ」
「助けられた人の台詞じゃありませんねぇ…………」
「くっ、うるさい!!一殺・
鞭のように振るった鎖が部屋中に張り巡らされ、御衣黄と幽香の退路を塞ぐ。
「御衣黄、」
「あいはい、わかってますよッ!」
必死に辺りを見渡して隙間を探すが、
見つけた隙間から順番に埋められていく。
(…………弱い連中だが、こいつの武器の扱いは世界一だな。鎖鎌刀なんてこんな難しい武器をここまで上手く使いこなせるのは、まさにこの世で彼女だけってとこか)
散々考えた後、御衣黄は呟いた。
「うん、無理だこれ。
「はぁッ!?」
「ゆうかり~ん、なんか奥の手とかないの~?ほらほら、あの花の飛び道具で」
「──────はぁ……………しょうがないわね」
幽香はため息をつくと、傘を畳に突き立てる。
「──────幻想・フラワースパークアンソレイユ」
瞬間に、御衣黄と幽香の周囲を植物の蔓が覆う。
「死ねッ!!!」
菖が短刀を引っ張ると、張り巡らされた鎖が中央へと縮められ、籠のようになる。
本来ならこれで二人は縛られてそのまま鎌で首を刈り取られるのだが、蔓が覆っているので上手く縛れない。
「な…………なんて強固な雑草…………!!」
「雑草じゃないわ、一輪の向日葵よ」
蔓の中にあるなにかが膨張していく。
その勢いの強さに耐えきれず、鎖が弾き返される。
「くっ……………!!」
「女ッ、全員下がれェェェッ!!!!」
床に垂れた鎖を掴んで筆竜が引っぱり返す。
「きゃあっっ!!!」
菖が鎖を握ったまま、筆竜の力で壁際まで持っていかれる。
「ぐっ、あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
広間が閃光に包まれる。
「熱ッ!!!」
菖は腕に熱を感じて身を翻し、その場から離れようとまた襖を破りながら廊下へと倒れた。
「何が……………」
光が止んで広間を見つめ返した時に、菖は絶句した。
「くっ…………なんだ、今のは…………」
左腕を焼かれて大火傷を負った筆竜が地面に倒れながら身体をおこす。
「あら。やっぱりこのお馬鹿さんたち、弾幕を知らないのね」
「あぁ。お陰で初見殺しが出来たな」
しおれた向日葵の花の中から無傷の御衣黄と幽香が出てくる。
突然、超巨大な向日葵が咲いたと思えば、花から一直線に太い熱線が放たれたのだ。
筆竜の退避指示があったため、怪我人は筆竜だけで住んだようだが、中に居た剣士たち、及び世話係の女性たちは全員失神してしまった。
この場で意識があるのは御衣黄と幽香、そして筆竜と菖だけだった。
「貴様………………!!!」
筆竜は仲間がやられたことへの怨嗟の眼で御衣黄と幽香を順番に睨む。
「美しいものは何をしようと許される…………お前の座右の銘だったな」
「ほざくな!!!!」
八卦刀を持って、筆竜はすごい速度で走り出す。
「よっ、下がってな」
御衣黄は幽香の胸に手を当てて押し出す。
「ちょっ、気安く人の胸に触れるって貴…………!?」
「ゼヤァァァァァァァァァァァ!!!!」
幽香の前髪を少し切り落としながら、八卦刀が振るわれる。
筆竜は御衣黄を完全無視して幽香の方に斬りかかった。
「チッ…………!!!」
狙いが外れて悔しそうな表情をする筆竜だが、また剣を握り直して今度は尻餅ついて座りこんだ幽香を狙う。
しかし、振り上げた剣は振り下ろす前に止められる。
「お前…………危なすぎ…………」
「離せ…………!!!」
「離せって言われて離す阿呆が居るか。それだから獣は人間と比べて脳細胞が足りてないって言われるんだよ…………っと!!!」
つかんだ腕を振り回して強引に幽香の前から筆竜を引き剥がすと、御衣黄の強烈な後ろ蹴りが筆竜の胴体を蹴り飛ばした。
筆竜は壇上まで飛ばされ、屏風を倒しながら壁に叩きつけられた。
「決まったな!」
「ぐっ…………この野郎…………」
「御衣黄、危ない!」
「もう遅い!!!」
走り寄ってきた筆竜の袈裟斬り。
「当たりませんよっと!」
身体を斜めに傾けて、鮮やかに剣撃を躱すと、羽織で瞬く間に筆竜の腕を縛る。
「なっ……………」
「せいっ!!」
そのまま菖が鎖鎌を振り回す要領で羽織を投げるように振り回すと、また筆竜が壇上まで吹き飛ぶ。
「さて、行きますか!」
「あっ…………ちょっ!!!」
御衣黄は幽香から日傘を奪い取ると、壁にもたれ掛かって息を喘がせている筆竜に早歩きで近寄る。
「クソが…………ッ!!!」
首を狙った横斬り。しかし、それは御衣黄のしゃがみで回避される。
「う…………ぐぬぅぅぅっ…………!!!」
すぐさま縦斬りに派生するが、
「えやあぁっ!!」
刀の側面に御衣黄の平手打ちが放たれる。
「ぐおっ!!!!」
勢いのままに持っていかれた刃が石でできた壁に激突し。
パキン、と八卦刀の刃が折れてしまった。
「馬鹿な……………ッ!?」
折れた剣を見つめて、筆竜は愛刀を惜しげもなく投げ捨て、今度は拳で応戦しようとするが、もう御衣黄はすぐそこまで来ていた。
「くそッ…………!!」
後退しようとするが、筆竜の脚はもう【踏んでいた】。
「いらっしゃいませェェェェッ!!!!」
御衣黄は羽織を全力で引っ張る。
すると、テーブルクロス引きのように筆竜の脚をひっくり返し、筆竜は床に転げた。
「ぐぅぁっ!!」
「これで仕舞いだ!」
振り上げられる傘。
「やぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
横から飛んでくる鎖鎌。
「一殺・
「ぬっ…………やべぇぇっ!?」
遅れて気付いた御衣黄。
だが、もう遅い……………!!!
「やめろぉぉぉ!!!!」
次の瞬間、
「ぐぁぁぁぁぁっ!!!!」
菖の後頭部に座椅子が命中する。
攻撃の準備が完了し、あとは鎌を放つだけだった菖の好機は背後からの妨害で静止された。
「貴様ァァァァァ!!!!」
座椅子を投げつけた人物が倒れた菖の背後から歩み寄ってくる。
その顔を見て筆竜は大声で怒号を上げる。
「ナイスだ慧音さん!!初めまして!!」
御衣黄が歓喜しながら慧音に飛び掛かる筆竜の脚を蹴って転倒させる。
「ぐぁぁぁぁぁ!!!!」
壇上から飛び降りたところを蹴られ、筆竜は畳の上へと転がり落ちる。
もちろん、こんな絶好の機会を逃すわけがない。
御衣黄は日傘の持ち手を右手で握り、真ん中を左手で掴むと、壇上から筆竜めがけて飛び降りる。
「我流衣沙門剣・
目一杯に背中を反らしてから、左手を離し、右手で勢いよく殴り付ける。
背中を殴打された筆竜は苦悶の顔を浮かべながら畳を割って床を突き破る。
「上白沢…………慧音ェェェ!!!!」
畳が真っ二つに分割され、その下の床が破壊された孔から筆竜は真っ逆さまに落ちていく。
底のない暗闇まで落ちていき、その姿は見えなくなった。
菖は後頭部に座椅子を投げつけられたショックで気絶している。
─────こうして、この屋敷もまた、静寂に戻った。
「…………………………………」
慧音は孔の下を見下ろしている。
やけに不自然だ。こんなに下へ長く孔が空いているものだろうか。
(まさか…………いや、そんなことはないか)
「やー、疲れた疲れた。みんなお疲れ。ゆうかりん残機1、俺は2、慧音さんは3ね」
「死にかけた回数で数えてるの?」
「うん、お互いが居なかったら全滅だったな……………っと、慧音さん、改めて初めまして。俺は衣黄御。御衣黄とでも読んでくれや、こっちはゆうかりん」
「風見幽香…………なんでお前がここに居るんだ」
「そういう貴女こそね、上白沢慧音先生」
「あれ?知り合い?」
御衣黄は立ち上がって棚を漁る。
「またお菓子でも探してるの?」
ため息まじりに幽香は見向きもせずに呆れながら言う。
「うん…………でも、ないなぁ」
「お前は…………誰だ?」
御衣黄とは初対面の慧音は警戒心混じりに問いかける。
なんでこんな男がいるのか、何をしに来たのか、なぜ幽香と仲が良いのか、まったくわからない男だ。
「俺~?俺はねぇ…………そこらへんの剣術大好き人間だ」
青の華・八卦刀の筆竜胆 衣黄御に敗北
残る剣客、3人。
風見 幽香(かざみ ゆうか)
太陽の畑に出没するいかにも深窓の令嬢である、と言った風体の妖怪。
優雅、大胆、貫禄。簡単に近寄ることすら拒まれる程の風格を持つ。
「花を操る程度の能力」という、一見すると何の役に立つのかわからない能力を持っているが、妖怪の中ではかなり力のある類であり、実力だけは間違いなく本物。
まるで全てをオモチャのように可愛がるような、妙に恐ろしく、アリスのクールさが悪い方向に進化したような静かな鋭さを秘めた態度も相まって、青葉からは「良い人だけど生理的に無理、怖すぎ」と評価されている。一言でいうと、いわゆる「ヤベー女」属性。
白いシャツに格子模様の上着、そして草色の髪と常に手放さない日傘がトレードマーク。
「フラワーマスター」の異名を持つミステリアスなお嬢様であり、その貫禄を目の当たりにすれば、如何なる悪党も尻尾を巻いて逃げるだろう。
性格がよくわからなくて恐ろしいが、それを除けばこれ以上ないほど頼れる仲間であることは間違いない。
一輪の花といった雰囲気だが、わりと友好関係は広く、博麗神社で開かれる宴会で頻繁に顔を出したり、アリスやメディスンたちと交流があったりと、なんか色々と顔が広い。もうヒロインはこいつで良い気がするが、もしそうすると彼女の独壇場になりかねないからやめましょう。
最初は御衣黄に捕らえられてしまうが、どういうわけか意気投合して共に活動するようになる。
彼らの一致した利害、彼らの目的、そして2人の真意とは一体…………?
鈴仙・U・イナバ(れいせん・うどんげいん・イナバ)
フルネームは「鈴仙・優曇華院・イナバ」で、東方Project最長の名前を持つという、大変誇り高いキャラ。
本来の名前は「レイセン」という月における強い兎の戦士だったらしく、訳あって地上に降りてからはいつの間にか「鈴仙」という表記に変わっている。ミドルネーム(?)の優曇華院は師である八意永琳から賜り、イナバは主である輝夜に名付けられた。優曇華とは蓬莱の珠の枝にあたる植物だと言われている。
なので永琳からはウドンゲと呼ばれ、輝夜からはイナバと呼ばれ、周りからは鈴仙と呼ばれ、そしてファンたちからは座薬と呼ばれるややこしい人だ。
青葉は永琳の影響でウドンゲさんと呼んでいる。
さて、名前の話はここまでとして。
青葉にとっては、ひとつ、ふたつ上の姉のような存在であり、幼い頃からウドンゲさん、オオバさんと呼びあって共に過ごしてきた。
精神的にも肉体的にも同年代に近いので、意外にも互いにとって互いが最大の味方なのだそう。
姉弟というよりかは親友………いや、相棒に近い関係性なので、遠慮のないフランクな距離感になっている。
今のところ戦闘能力は不明だが、強いらしい。
青葉が出ていってからも永琳の元で修行を続けており、人間の里へ薬を売りに出ることが多い。
里に出てくるということもあって、青葉が永遠亭に別れを告げてからもまだ交流は残っており、いまだに相棒同士として引き続きこれまで通りの関係性で接している。
薬売りをしているからか、心優しく、親切丁寧な口調と性格であり、相当心を開いた友達にしかタメ口を使わないという育ちの良い女性である。
特徴的な長い兎耳と紫色の長い髪がトレードマークであり、普段はツーピースの学生服か、白桃色の半袖シャツを着用している。
薬売りの時は青葉の普段着に良く似た旅人風の衣装を着るそう。
主に日常パートで青葉との掛け合いをするキャラなので、青葉の交流関係や2人の関係や性格の描写をするには必須の役割を担うキャラ。
兎は交尾のことしか考えていないって、慧音が言ってた。