東方 編史帖~上白沢慧音の過去へと迫る旅   作:マジカル赤褐色

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第一幕Ⅱ 花の都の底の下~殺す者と生す者
開戦~正しいと信じた事


 

椰子飼城。その本丸の天守閣にて、1人そこからの絶景を眺めながら八ツ橋をつまむ男が1人。

長ドスの御衣黄だった。

 

「何故、私を助けてくれたんだ?」

 

慧音はあの後、今度はここへ連れてこられることになった。

まだ朝方。秋時といえど日が斜めのうちは寒い。

天守閣には出ず、下から覗くように声をかけた。

 

「──────う~ん、色々あるね」

 

「色々?」

 

「私的な理由が五割、公的な理由が五割、ってとこかな」

 

彼はつまり、心の五割で、男として困っている人を助けたいという気持ちがあったようだ。

残りの五割がなんなのか、慧音は気になった。

 

「私を、どうするつもりだ?」

 

「君の保護者が出てき次第、即座に解放。でも、少しだけ待って欲しい。助けてやったんだから、それぐらいの対価は妥当だと思うんだ」

 

「──────お前は、私の友達によく似ているな」

 

「──────へぇ?」

 

「その出で立ち、仕草、優れた剣術、愚かしさ、優しさ。挙げ句の果てに、人に恩を着せたら絶対に対価を支払わせる狡猾さ。世界には似ている人が3人いるというが、お前の場合は、まるで彼そのもののようだ」

 

「君の保護者ってのが、そいつの事か?」

 

「おそらく、私の身柄を確保しに来るのは彼だろう」

 

「そいつは人間?」

 

「───────正確には獣人だが、彼が獣人となれる条件は限られている。日光と月光が差し込まない場所では、彼は人間の姿を保てる」

 

「───────なら、より一層帰るのは待ってて欲しい」

 

御衣黄は八ツ橋を食べきって、その次はみたらし団子に手を出す。

 

「やはり、私を取引の材料にするつもりだな」

 

「あぁ、俺にはずっと夢があったんだ。先生相手に将来の夢ぐらいは相談させてくれよ」

 

「構わないが…………」

 

ありがと、と御衣黄はみたらし団子の皿を持ったまま天守閣の柵縁から降りて、床に座って「おいでよ」と手招く。

慧音は彼に対して警戒心がなかった。なんといっても風見幽香の太鼓判付きだから。

なので寒いのは嫌だが仕方ないと思って天守閣に出る。

天守閣の横から中へと吹き付ける高い風が凍える中で、御衣黄の横に座った慧音に御衣黄は自分の羽織をそっと掛けてやった。

 

「俺はさ────一度でいいから、人間と喧嘩してみたかったんだ」

 

「喧嘩…………?」

 

「あぁ、ただの殴り合いじゃないぞ。剣を担いで、一対一で斬り合いがしたかった。つい一年前、俺がまだそこらへんの貧乏人だった頃、数少ない荷物を盗賊に盗まれそうになってな。そこを模造刀の剣士が救ってくれたんだ。いや、アレはぼくとうだったかな?」

 

「旅の剣士……………」

 

慧音の中に何かシルエットのようなものが思い浮かんだが。

その姿はすぐにかすれて消えた。

 

「そいつは何も言わずに立ち去ったんだが、なんつぅ馬鹿か、俺はあの背中に憧れた。それでこの(ドス)を握ったのがすべての始まり」

 

「じゃあお前は、人を助けたいために剣を振るうのではないのか?なんだって人を斬るために」

 

「人を助ける事は嫌いじゃない。お前を助けた時だってそれにはちゃんと善意が混じっていた。けれど、俺が夢見たのは、あの剣士が人を救ったときの当然のような無表情なんかよりも、一生懸命に悪を斬っていた時の精一杯な顔だ」

 

慧音は返す言葉を失う。

彼は、人を救う事へのやりがいよりも、敵と戦うときの爽快感のほうが興味が沸くらしい。

 

「だから、無差別に人を斬れるように獣人の山賊に加担したのか」

 

「無差別に斬る意味はない。だって、一度でいいんだから。こういうところに居たらさ、いつかきっと来ると思っているんだ。あのときも俺の前に立つ悪を斬ってくれた、あの善人の剣士が来るんじゃないかって」

 

彼が本当に斬りたかったのは、人間というより…………

自分が理想として掲げていた、あの背中だったのだ。

 

「伏黒を退け、そしてここへと降り立つ勇者。それほどの強者が、奴以外に誰が居るっていうんだ。もしそうでないとしても、それほどの力を持つなら相手として不足はないさ。越えるために、夢を与えてくれた彼に、俺の夢の叶う瞬間を魅せるために」

 

「──────つまりお前も、他と同じように人を斬ることに抵抗はないのだな」

 

「当然さ…………俺は、夢を叶えるために己の感情を捨てたんだから」

 

御衣黄は立ち上がる。

 

「それでは、他の獣人たちと同じじゃないか…………!」

 

「なんだって?」

 

御衣黄が振り向く。

もう聞き飽きただろうが、御衣黄は獣人と一緒にされるのが大嫌いだ。

今のはホワッとした御衣黄でも捨て置けない発言だった。

 

「彼らは、自分の赴くままに力を振るう。際限なく力を振るって弱いものを叩き伏せ、恐怖と暴力で相手を支配する。お前のやろうとしていることは、それと同じだ」

 

「俺は別に、人を支配しようと思ったことなんてない」

 

「そうじゃない。お前は、誇示したいんだ…………自分の強さを。自分が弱いと知っているから、自分で自分を強いと思いたくなる。…………だが、自分で自分を強いと思っても、最初に自分の弱さを悟ってしまえば、そんな自己暗示に意味はない。だから、周りを倒すことで、見えるデータとして自分の力を証明したいんだ。結局お前も、自分より弱いと相手が居ないと、自分に自信が持てない、ほかの獣人たちと同じ愚か者だ、臆病者だ…………!」

 

慧音は御衣黄を睨む。その額には冷や汗がにじむ。

だって、言いすぎた。こんな強い相手を前に、ここまで侮辱してしまえば、彼といえど激昂するに違いない。

殺されるかもしれないと思ったからだ。

 

「─────俺は、そうさ。俺は臆病者だ」

 

だが御衣黄は、顔を反らすばかりで、まったく怒りを出さなかった。

 

「─────だから、喧嘩したくなるんだ」

 

「─────お前の憧れた剣士は、お前に力を誇示するために、試しに盗賊を倒したとでも思っているのか?」

 

「─────────?」

 

御衣黄が首をかしげる。

 

「彼はただ、困っていたお前を助けたかっただけなんじゃないのか」

 

「知ったような口ぶりだな。やっぱり何か知ってたりするか?」

 

慧音はあぁ、とうなずく。

 

「お前に似ているといっていたあの男こそが、間違いなくお前を助けた木刀の剣士に違いない。彼は、私利私欲で人を助ける事はしない。最終的にごほうびを欲しがったりして困らせてくることはあるが、他人を守るためなら自分の命も顧みないこの世でいちばんの大馬鹿者…………彼は、人を救うことに理由を見出ださない。「ただそうしたいから」自分がしたいように動く。彼は、己の力を誇示するだとか、そんなくだらない矜持に対する意識など微塵もない、むしろ欠落しているぐらいだ」

 

「────────────」

 

「それが、お前と彼の決定的な違いだ。お前が彼の背中に届こうと思うなら、まずはその考え方から改めなくてはならないはずだ」

 

「─────さすがは先生だ。タメになる話だったよ」

 

意外にも御衣黄はすんなり慧音の言葉を聞き分けよく受け入れた。

 

「だが…………そうしたいから己のしたいように動く、それは俺も同じだ。確かに在り方や倫理はまったく異なる。けれど、お前の言っていることは少しだけ違う。俺とそいつは共通に、自分が【正しいと思った】ことをするんだ。したいままにするのなら、その男は欲のままに生きる獣、それこそアイツらと同じになるんだよ」

 

「─────いや、違う、彼は…………」

 

慧音はその姿を思い浮かべながら大きく否定する。

彼は、ただの人間だ。

なんの面白味もない、なんの変哲もない。

その代わり、なんの穢れもない。

ただ、お人好しが過ぎたあの男……………

 

「誰にとっても正しいことなんてものはないんだ。結局は、そいつが決める、一番信じている事が、つまりそいつの夢が、それの支えになる。お前ら教師たちがついつい教壇でぶら下げがちな「正義」とか「秩序」っていうのは、人間の酌量ではあまりにも手に負えない無理数なんだよ」

 

「──────ま、まて………それじゃあ」

 

「止めたって無駄だ。俺はなんと言われても戦うよ。偶然にもお前の同僚を斬ってしまうことになるが、お前だけは安全に解放するからさ。これは、ゆうかりんと決めたことでもあるんだ。今さらお前には覆せない」

 

「そんな……………」

 

御衣黄は天守閣の縁へ向かうと、柱を伝って屋根の上に飛び乗る。

頂上に飾られたシャチホコを手すりにして掴むと、そのまま下に広がる森の絶景を見渡す。

斜めの朝日を浴びて艶やかな薄暗い緑に煌々と輝く魔法の森。

紫立つ雲浮かぶ空から吹き付ける寒い風。

その向こうに、何かが見える。

城へと続く門の先、ずっと先。

まだまだ遠いがそれでもゆっくりと。

魔法の森の木々をかきわけながら城の門へと歩いていく複数の女と1人の男。

 

「来たか………………」

 

さっきまで感傷的だった御衣黄の口がまた歓喜に歪み、普段の笑顔を取り戻す。

朝日を浴びて彼の顔も、日差しを浴びた向日葵のように元気を取り戻す。

 

「──────ふぅ……………」

 

勢いよく息を吸う。

歯と歯の間に冷たい風が吹き込んで口の中が冷える。

そして、御衣黄は声高らかに、地上を歩む戦士たちへ向けて声を放つ。

 

 

 

「よくぞ来たな、人間の勇者たちよ!お前たちを待ち受けているのは一騎当千、万夫不当の精鋭たち!お前たちが掴もうとしている平和と安寧、その身柄はこちらが預かっている。取り戻したくば力ずくで来い!この戦争は必要な争い、幾多の犠牲にも目をつぶるとしよう、ただし!そちらが全力で明日を掴もうとするように、こちらも全身全霊を以て進まねばならぬ道がある!そして性質上我らの理念は道を(たが)い合うものである!相容れぬ正義が交差するとき、そこには必ず争乱が生まれる。だが喜べ!勝てばいいのだから!勝てばそのさきに道が開かれ、新たなるお前たちがその道を踏みしめ、ただの土道が道路へと変わり行く。なぜなら、」

 

 

 

 

 

 

「歴史とはそういう物だからだ!!!」

 

御衣黄が腕を広げて誇張する。

 

 

 

 

 

「……………歴史、か」

 

慧音はその声を聞いてうつむく。

 

 

 

 

 

「さぁ、開戦どきだ。人間と野犬人、どちらの思いが強固であるのか、どちらの文明が語り継がれるに相応しいか、いまここで選別と行こう!互いの種族の生き残りをかけた、死力の一戦を、ここに始めようではないか─────!!!」

 

 

 

 

 

一通り叫び終わって、御衣黄は門を見下ろす。

もうそこにはさっきの少女たちが居る。

そして、こちらを見上げてくる。

声は届いていたのだろうか。

まぁ、今の彼にはどうでもいい。

 

 

 

「─────この夢を叶える為なら、」

 

 

 

御衣黄が自分独りに聞こえる小さな声で呟く。

 

 

 

 

 

「俺は─────獣にだってなってやる」

 

 

 

 

 

抜いた長ドスの刃に映る彼の瞳が、それこそ刀のような鋭さで今まさに煌めいたのだった。

 

この瞬間だけ、彼は明らかに元の種族の血筋を捨て、獣へと生まれ変わったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが……………」

 

「梓の実家…………」

 

俺とアリスが戦闘で順番に言う。

こんなサイズの門……………

いや、その。伏黒から前もって聞いては居たがこれは予想外のサイズだ。

おおよそ人間の手では開けられないだろう超巨大な門。この奥にどんな世界が広がっているのかまるでわからない。

ただ、向こうに見えるひときわ大きな城の天守閣だけはその姿を捉えることができる。

 

「何か叫んでいるな」

 

妹紅は耳がいい。

言われるまで気がつかなかった。

 

 

 

「なんか慧音みたいな念仏唱えているからよくわかんないけど、「いざ尋常に勝負だ」って言っているな」

 

「それ…………だいぶ意訳が過ぎないかな」

 

そう答えながら、俺は天守閣を睨む。

確かに、屋根の上に誰かいるような気がする。

細く背の高い人影は梓のものでもないし亦紅でもないし筆竜でもない。

あれがまさか、長ドスの御衣黄…………?

 

「それはそれとして。どうするの?もう後戻りはできないわよ」

 

アリスがこれ以上すすめないところまで来て立ち止まる。

この巨大な山門のような扉の先が椰子飼城の本格的な領域か。

ここまでに敵の襲撃はなかった。この先に全戦力が投入され防衛に当たっているのだろう。

とはいえ、ここまでになにもないのもおかしい。要は、連中は「この先へ来なければ生かして帰さないでもない」と言っているのだ。

 

「今さら引き返したりできるもんか」

 

俺たちはもう、引き返せないところまで来てしまったのだ。

ここで背中をみせてとっとと帰ることなんて許されるはずがない。

 

「──────本当にいいのね?」

 

「いい」

 

「ほんとうに、死ぬかもしれないわよ?」

 

「妹紅が言ってただろう?死に損なうのは得意だよ」

 

アリスはやれやれとお手上げする。

 

「そう。なら、行くわよ」

 

「みんな、大丈夫?」

 

みんなは黙ってうなずいた。

 

「よし、じゃあ開けるわよ」

 

アリスが人形たちと一緒に固い扉を押す。

大きさのわりにはすんなりと扉が開いた。

門の先に広がるのは城の中。

と…………その前に。城の構造を把握しようと目を光らせるよりも先に、

 

 

 

 

 

 

「うわ。こりゃあ、相当歓迎されてるな」

 

道の幅もわからないくらいに、大量の武装した獣人の兵士たちが待ち構えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────狐の嫁入りか。

晴れているのに雨が降りだしてきた。

 

朝日は雨水を照らして辺りを明るく染め上げる。

光の屈折で虹が生まれる。

雨の中、この時点で500は平気でこえる山賊の武装兵たちが剣や槍、拳を構えて来訪者を迎え撃たんと待ち構える。

対して、こちらはわずか九名の少数精鋭。

数の暴力ではどちらが有利か言うまでもない。

しかし、これは数の問題で埋まる程度の戦力差ではない。

 

死ぬかもしれない。生きて帰れる保証もない。正直、勝利のビジョンもいまだにつかめていない。

そんな危機的な状況で、絶望的な状態でも、彼らは進むことを選んだのだ。

これ以上、野放しにはできないと。

ならば、進め。前に進め。行く手を阻む全てを、弾幕の力で蹴散らせ。

彼女らは、それのエキスパートたち。

弾幕こそを礼儀として作法として生きてきたこの幻想郷に住まう少女たち。魔法使い、蓬莱人、人形妖怪、秘神、付喪神たち。

 

 

 

「────────────」

 

その中に、ただ1人男が混じっていた。

こんな雨をものともしないのは、頭に三度笠を被っているから。濡れていく笠の下にある前髪で顔色が伺えないが、その瞳は決意に燃えていた。

 

……………雨の中、侍が1人ありけり。

 

彼は弾幕を使うことなどできない。

他の8人に比べたらずっと弱い。

でも、彼の心は、想いは他の誰よりも強かった。

 

だから、彼はいまここに立てている。

 

 

頼れる仲間たちがいたから、出会えたから、戦えたから。

それを返す時が来たのだ。

彼は、ここまでに力を貸してくれた同胞たちのために、その恩義を。

今ここで、その身をもって精算するのだ。

 

 

 

 

 

「─────────始めようか」

 

男は1人、その名も神門青葉。

一つ呟いて顔を上げたその瞬間に、穏やかで整った美男子ならではの優しい顔つきからは想像もつかない眼光が放たれる。

決意に揺らぐその瞳が、敵の戦意を根こそぎ剥ぎ取る。

 

 

 

「───────なんか、こういうの久しぶりね」

 

 

 

優雅にその横に付く少女1人。

彼女こそがアリス・マーガトロイド。

今回の事における一番の被害者であり、まさにこちら側の大将とも言える存在。

準備は整っている。その据わりすぎた肝が、仲間たちの頼りになる。

 

 

 

「──────へへっ。不思議だなぁ。(あいつ)と殺し合うわけでもないのに、この血が滾ってくるよ」

 

アリスは青葉の右。青葉の左にいるのが彼女、藤原妹紅。

その身には消えぬ熱と命と覚悟を宿している。

燃える魂が、仲間との信頼を抱いて久しぶりの自由なる闘争へと羽ばたけることを今か今かと心待ちにしているのだ。

 

 

 

「さーて、お人形さんに意地悪した梓を出して貰うわよ」

 

メディスン・メランコリー。

本来は人間に味方などしない。彼女はただ、人形たちのために戦っているだけなのだ。

だが、その真意はいつの日か、仲間たちを守るための覚悟へと変わっていた。

 

「大丈夫かな…………私ここに居て、大変なことになったりしないかなぁ…………」

 

鍵山雛も不安そうだが、仲間の事の方がもっと心配。最後まで仲間たちと戦うと決めたのだ。

それはなんの運命の悪戯でも厄でもなく、彼女本人の意志。

 

 

 

「リリカ!準備はできてる?」

「オッケーだよ!」

「メルラン?」

「こっちも大丈夫!」

「そして雷鼓は?」

「一切異常無し。この場にいる全ての観客のハートを痺れさせる、最高の演奏を届けようか!ルナサ、準備は?」

 

プリズムリバーウィズH。

ルナサ、メルラン、リリカのプリズムリバー三姉妹、そして堀川雷鼓。

 

「……………正直、緊張してる。こんなに多くの観客の居るなかで演奏なんて、久しぶりだから」

 

もはや戦うためではないのだが、もちろん今回の事においては「ある重要な役割」を担っている。

 

「大丈夫だよ!ほら、リラックスして!」

「ルナサ姉さんのいつものリーダーシップ、ここで発揮してみせてよ!」

「そうだわ!ルナサ姉さんを応援するために、私たちも演奏しましょ!」

「お、いいねそれ!よし、じゃあ皆で背中を預けあっちゃおう!」

 

彼女らは集団で集まったときに力を発揮するのだ。

 

「皆……………よし、私も怖じ気付いてはいられない。プリズムリバーウィズH、演奏を開始するわ!」

 

『おーーーーーーっ!!!!!」

 

ルナサのヴァイオリンの構えと共に、他の3名も楽器という名の武器を構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全員の意志が一つになったとき、彼らはまさに無敵だ。

さっき御衣黄が言ったように。同じ意志を持った者が踏みしめた1本の道は、より大きく、強く、そして広くなる。

彼らの想いは、今はひとつ。

勝つ、救う、助ける。そして、信じる。

 

 

 

……………これを人は友情と呼ぶのだ。

 

 

 

青葉が刀を鞘から引き抜く。

やはり刃のないその剣では誰も殺せない。

彼は、誰も殺さずに救う。

誰も殺したくないのなら、なぜ彼は刀を握るのか。

 

 

 

…………それは、【仲間のことも死なせない】ためだ。

 

 

彼は、救うだけじゃない。倒すだけじゃない。

いや、むしろそんなのはどうでもいい事だ。

彼は、【護る】のだ。

───────友を、仲間を。

 

 

 

それこそが、彼が【正しいと信じた】理念なのである。

それを成すべく、彼は今から剣を振るう。

あの人を病から救い、人を生かすために戦う薬師から教わった、人を生かす剣を。

 

 

 

 

 

 

 

 

「───────行くぞぉぉぉぉ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人間と野犬人の戦い。

互いに種族の生き残りと平和を懸けた、天下分け目、決死の一戦の火蓋が、

 

 

 

 

 

─────今、切られたのだった。

なんか………どうしようかなぁって()

  • 知るかボケ
  • とりあえず………早く文編書きません?
  • 東方の18禁作品の執筆とかしないの?
  • サボってないで執筆しろ
  • アボカド食べる?
  • その他(その他ってなんだよ)
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