東方 編史帖~上白沢慧音の過去へと迫る旅   作:マジカル赤褐色

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『大丈夫』のおまじない

 

 

「ア………アッァ…………アァァァァァァ!!!」

 

粉となって散り、溶けるように消えていく亡霊。

最後にパリン、とヒビの入る音と共に弾ける。

 

 

────そして、その中から、眠ったままの梓が放り出された。

 

 

 

 

「梓ちゃん!!────てどぉっ!?」

 

それをいち早く受け止めたのは上白沢慧音。

ダッシュで走りよって落ちてくる梓を抱き抱えると、脚を滑らせて転倒した。

 

「な────何とかなった…………」

 

梓はやすらかな寝顔で、慧音の腕の中で眠っている。

 

「ふぅ………………」

 

その様子を見て安心しきった慧音は力が抜けきってそのまま地面に倒れた。

 

 

 

 

 

「はッ、」

「っと、」

 

怨霊赤芽を撃破した青葉とアリスは地面に着地してようやく落ち着く。

 

 

 

「やった…………やったー!!!」

 

真っ先に完成を挙げたのはメディスン。

 

「私たち、勝ったんだよ!!!」

 

雛も上機嫌だ。

 

「し、死ぬかと思ったぁ……………」

 

「もう、こんなの無理…………!!!」

 

依神姉妹も安心しきって息を喘がせながら座り込む。

 

「あっぶねぇ~。ドロシー、やったな!」

 

「ちぇっ、最後に良いところだけ取って」

 

「まぁ、良いんじゃないか?私なんて、満身創痍だったとはいえ、オオバを運んで終わりだったしな」

 

妹紅は今度こそ限界を迎えてドサリと倒れた。

 

「あぁぁー、今日のライブは大成功ね!」

 

雷鼓が飛び上がる。

 

「うん!楽しかったね!」

 

「もうサイッコー!次もまたやろうね!」

 

「とりあえず上手く行って良かったわ」

 

 

 

 

「まったく、ヒヤヒヤさせるねぇ。ゆうかりん、おつかれ」

 

「御衣黄もお疲れ様、頑張った方と褒めてあげるわ」

 

「そいつはどうも。俺はもう青葉やら雑魚やら筆竜やらの連戦でヘットヘトだよ………」

 

「この程度で根を上げるなんて、桜の木らしからぬ醜態ね」

 

「おっと、こいつは座布団一枚だ」

 

座り込んでお菓子をまた頬張る御衣黄と、まったく余裕の表情で優雅に立つ幽香。

 

「────しかし、まさかこんなことになるとはな」

 

御衣黄が呟く。

 

「何が?」

 

「いやぁ。俺は人を斬るために来たっていうのにな、って思っただけだ」

 

御衣黄は幽香に醤油餅を差し出す。

 

「その割には楽しそうだったじゃない」

 

幽香は珍しくそれを受けとると、その小さな口に入れて味わう。

 

「そういうそっちも、なかなかどうして物足りなさそうだね」

 

「えぇ。まさかこんなあっさり終わるなんて」

 

「どうする?地上に帰ったらもう一回やるかい?」

 

「えぇ、もちろん。この私を鎖で縛って吊るしたんだから、それに見合った対価が欲しいわね」

 

「いいぜ?俺が勝ったら、一生縛って連れ回してやる」

 

「私が勝ったら一生首輪つけて引きずり回すから」

 

両方とも筋金入りの戦闘狂なので、こういう物騒な話になると一気にシンクロする。

喧嘩寸前の会話だが、今の二人は実に充実していて楽しそうだ。

 

 

 

 

「─────────」

 

仲間たちの様子を青葉は遠目に見ていた。

 

 

「────どうかした?」

 

「……………いや。仲間っていうのは、こんなにも楽しいもんなのかなって思っただけだ」

 

「青葉………………」

 

「アリス、お前も向こうで喜んでこい。俺は慧音の所へ行って、梓の容態を確認してくる」

 

ハクタク状態の青葉はやはり口調も鋭めで、少しだけ覇気がある。

しかし、アリスは青葉の言うことを無視してその場に留まり続ける。

 

「どうしたんだ?」

 

「…………今、時間が止まるならこのまま二人で居られるのに」

 

「そうか?」

 

「私も貴方と同意見。仲間たちとこうしてなにかを成し遂げるのはすごくやりがいがあるし、達成感もあって楽しいものよ。でも、」

 

「でも?」

 

青葉はアリスに聞き返す。

アリスは青葉の少し前に出ると、そのまま振り向いて照れくさそうに笑った。

 

「────私はたくさんの仲間たちより、貴方だけと居る方が好きみたい………」

 

「─────そうか…………」

 

青葉もつられて笑う。

 

 

「ふふふ…………」

「フフフ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────アリス!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ドギュッ、という乾いた音──────

 

 

 

「え─────?」

 

アリスの顔が真っ赤に染まる。

お洒落で綺麗なアリスが、赤い斑点に犯され、不気味な姿に変わる。

 

「─────────」

 

アリスは血まみれになった自分の両手を見つめた後、次に自分の身体を見下ろす。

やはり、自分の服は噴きかかった鮮血で濡れて元の色もわからぬほどに朱くなっていた。

 

 

「────────ァ」

 

 

そしてようやく、自分の状況を把握した。

 

 

ゴシャアッ、と音を立てて人型が倒れて地面に真っ赤なスープをひっくり返す。

 

 

 

 

 

「青葉──────!!!!!!!!!」

 

 

 

アリスは自ら血だまりに飛び込んで人型を抱き抱える。

左肩と胸の間を撃ち抜かれた青葉はぐったりとした顔でアリスの顔を見つめる。

 

 

 

「青葉────青葉!!!」

 

すぐ後ろで見ていた慧音が叫ぶ。

 

 

 

「青葉!!!」

 

「青葉!!!」

 

「アオハさん!!!」

 

「オオバ!!!」

 

「青葉さん!!!」

 

「青葉!!!」

 

「青葉さん!!!」

 

「青葉!!!」

 

「青葉!!!」

 

「青葉!!!」

 

「青葉!!!」

 

仲間たちもすぐに気付いて叫ぶ。

だが、もう遅かった。

 

 

「ァ……………リ………………ゥ……………」

 

「どこ!?どこを撃たれたの!?青葉、青葉ってば!!しっかりして!!青葉!!」

 

 

「無、事……………ァ……………か?」

 

「なに言ってるのよバカ!!私なんかの事より………自分の心配しなさいよ!!」

 

アリスの眼には涙が浮かんでいる。

青葉はアリスに向けられた攻撃を代わりに受けたのだ。

軌道がそれてアリスに怪我はないが、青葉が致命傷を負った。

 

 

 

「大丈夫、大人しくしてて!!それぐらいの傷、なんとかして治すから………だから………」

 

急所ではあるが、心臓や脳などの即死部位は避けた。

早急に治療すれば、万にひとつの可能性で…………!

 

 

 

「フハハハハハハ!!!無駄ダ!!!」

 

 

 

──────しかし、状況は最悪だった。

 

 

「───────まさか………!!」

 

アリスは嘘だろという顔で前を向く。

するとそこには、

 

 

「我ハ呪イ!!!命無キ故二殺ス事能ワズ!!!ソノ文字ノ力二可能ナノハ相殺ノミ!!!我ヲ滅ボス力ナド有リハシナイ!!!」

 

 

 

なんと、攻撃の主は倒したと思ったらまだ滅びていなかった赤芽のものだった。

呪いの熱線を浴びれば、当然青葉の身体には呪いが打ち込まれる。

つまりこの時点で、どうあれ青葉の死は避けられないのだ。

──────何をしようと。

 

 

 

「ぁ…………嘘……………そんなこと、ない…………」

 

「……………信じ…………ぇ………ぅ…………」

 

「やめて……………青葉……………」

 

「梓ちゃ…………ん…………コト……………」

 

「お願い、一生のお願いだから………!!」

 

「………任せ───────ァ」

 

青葉は眼を閉じると、がっくりと顔を垂らし、挙げていた腕を下ろしてしまった。

 

 

 

 

「青葉、青葉!!!寝てる場合じゃないわ!!!早く起きてよ…………お願い!!!」

 

ドロシーが青葉の胸に手をかざす。

そしてしばらくしてから離すとそのまま首を振る。

人体のコトをもっともわかっているドロシーの診察だ、狂いは絶対にない。

 

「──────ぁ!!」

 

アリスがなんとか耐えていた涙が耐えきれずに溢れかえる。

 

 

「う────ああぁぁぁぁぁぁぁ、あぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「青葉───青葉……………!!」

 

冷たくなった身体を抱き締めてアリスは涙する。だが、冷たくなった骸に暖かな雫は意味もなく。その身体が熱を取り戻すこともない。

苦しそうな顔で眠る少年。アリスの姿が影になったとこで変身は解け、月光に再び照らされても姿はそのまま。

身体を構成するエネルギーもすべて抜け落ち、変身することもできなくなった。

 

 

「──────くっ………なんて、こと、」

 

ドロシーも顔を背ける。

アリスがこんなんでは赤芽相手になにもできない。

 

 

「──────嘘だ、青葉……………」

 

慧音も蒼白な顔で絶句したままただ震えている。

 

「オオバ………おい、ふざけんな………!!」

 

妹紅はアリスのもとへ駆け寄ると、そのままオオバの遺体に掴みかかる。

 

「おい、ふざけんな………馬鹿野郎!!永遠亭に帰るって約束はどうしたんだよ!!鈴仙ちゃんや、てゐに、そしてアイツに!!また会うって約束したんじゃないのかよ!!おい、駄目だぞ、そんなのは絶対に私が許さない、育ての親と別れて………なんの音沙汰もナシにのたれ死ぬなんて、そんなの絶対にこの私が許さないからな!!おい、早く起きろオオバ!!」

 

必死に揺らすがなんの反応もない。

いつもなら呆れ混じりに「はいはい」と吐き捨てる彼の口はもう開かない。

 

「なにやってんだよ………寝ボケてるんじゃねぇよ………!!おい………もっと………もっと馬鹿やれよ………!!ふざけん、なよ…………おい…………おい!!!」

 

妹紅はアリスよりもさらに沢山の涙を流して地面に手をつく。

 

「お前、人生最後まで一回も笑ってねぇじゃねぇか!!私ですら、本気で笑ったことぐらいあるよ…………!!なのにお前、なに未練残して死んじまってるんだよ!!死なない方がよっぽどマシだ!!勝手に友達を置いてくんじゃねぇよ…………しかもそんな悲しそうな顔でさ!!やめてくれよ…………可哀想だろうがァ…………!!うあぁぁぁぁぁぁん!!!」

 

意外と感情に厚い妹紅の事だ、不老不死なら人との別れは苦しいだろう。誰よりも別れを経験するだろう、だから知っている筈なのに。

今の彼女にはただ悲しいのが込み上げて仕方なかった。

 

 

 

「─────くそっ、なんて最悪な状況なんだ………!!!」

 

慧音はなんとか土俵際で冷静さを保っている。

ここで悲しみに囚われては、全員赤芽にやられる。

 

 

 

「ドウダ!コウシテ………オ前タチノ大事ナ仲間ハ一人死ンダ!シカモ、オ前タチノ唯一ノ勝チ筋…………ソレヲ失ッタ気分ハドウダ?ドウダ?ドウダドウダ?オ前タチノ頑張リナド、所詮ハ時間ト労力ト命ノ無駄使イダッタト言ウ訳ダ!!ソウダ、コレダ、コレヲ見タカッタノダ、私ハ!!!梓!!!見タカ!!オ前ノセイデ、マタ一人死ンダゾ!!!フハハハハハハハ────ハハハハハハハハハハハ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────はい。そして、私は今からもう一人殺します」

 

「─────────ンァ?」

 

 

今まで聞こえてこなかった声がして赤芽は動きを止めて振り向く。

 

 

「─────梓ちゃん………?」

 

気がつけば、慧音の腕の中からとっくに目覚めた梓が慧音の前に立って亡霊を見つめていた。

 

「梓────オ前、何故ココニ………!?」

 

「青葉さんたちが助けてくれたおかげです。あの一撃は、決して無駄ではなかった」

 

朱い着物、茶色の髪。もちろん梓のシルエットだ。

だが、口調も顔つきもこれまでとはまったく異なる。

相変わらず目に深い隈ができた悪い顔色だが、顔の表面は光が差して表情がよくわかるようになっている。

感情のない瞳は精一杯に我が母を見つめ、決意の顔を浮かべる。

 

 

「もうやめてください、お母様。こんなことは、誰も望んでいない筈」

 

「黙レ……………!!黙レ黙レ黙レ!!!オ前ガ始メタ事ダ、オ前ノ罪コソガ、誰モ望マナカッタ結末ダ!!!」

 

「─────いいえ、それらはすべて虚実」

 

梓の一言で亡霊はビクリと反応する。

 

「な─────え?」

 

慧音は眼を丸くする。

 

 

「あの時、戸惑いの中でお姉ちゃんが言ってくれて思い出した………私が殺していたのは………自分の心」

 

「戯言ヲ………ココマデ来テ、自身ノ罪ヲ否定スルカ………!!」

 

「そのつもりはありません。むしろ私は、今から罪を犯します」

 

「ナニ……………?」

 

「貴女は私の心の不安が呼び覚ました架空の存在。椰子飼梓による一家惨殺事件の犯人は私ではなく…………財産目当てにお姉ちゃんに婿入りして最後に裏切った男、あの大輪田雲月…………」

 

梓は子供の頃に植え付けられたトラウマと物心ついて間もない朧気な記憶…………そして自分にもよくわからない不可思議な能力を照らし合わせて、自分の犯行だと勘違いしていた。

その不安感の権化が…………この椰子飼赤芽という亡霊なのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(────────────)

 

(へぇ、貴女はそんな事ができるのね)

 

─────なんでだろう。どこからともなく現れたこの釘を差して叩いたら、みーんなバラバラになってしまう。

自分にしかできない不思議な力。この悪魔のような超能力は誰も持っていない。

知らずのうちに、私は遠ざけられた。

見る人すべてが、私を睨むかのよう。説明しても誰もわかってくれない。

ただ私のことを、バケモノでも見るかのような眼で。

 

耐えきれなくなって逃げ出した。

一刻も早く。人の眼の届かぬところへ。そして、なにもないところへ。

このままだと、私は…………取り返しのつかないことをしてしまう。

壊れてしまう、壊してしまう。

破れてしまう、破いてしまう。

──────殺してしまう。

 

殺す─────殺す─────?

 

その時に浮かんだのは血黙りに座り込む自分の姿。

自分以外だれも居なくて、それっぽいものは全部しんでいた。

自分がやった。自分にしかできない。

 

だから────あれは自分のせいなんだ。

 

子供の私にはそうとしか思えなかったのだ。

もう逃げれなくなって倒れた私を拾ってくれた人がいた。

その人はすごく綺麗なひとで、まるで年上のお姉さんのようだった。

そんな綺麗な人に褒めてもらいたくて、びっくりさせてあげたくて。

私はつい、この力を使ってお姉さんの屋敷の近くにあった木を殺してしまった。

 

(すごいでしょ?私、どんなものでもこうやってバラバラにできちゃうの!)

 

(─────────)

 

しかし、お姉さんは褒めるどころか顔を険しくして。ずんずんと早歩きで来たと思ったら私の頬を叩いてきた。

 

(───────────)

 

その瞬間に、私はハッとしたのだ。

 

(─────貴女は救いようのない馬鹿ね)

 

はじめて「それ」が行けないことだと知った。

 

(貴女のその能力は命の価値を軽くしてしまう。そのままだと、貴女はきっと本当に取り返しのつかないことをしてしまう。だから、私は怒らなくてはならないの)

 

(……………ごめんなさい…………)

 

不意に、そんな言葉が漏れた。

意味はない。ただ、無意識にごめんなさいと言っていた。

 

(偉い、よく言えました。間違えることは誰にだってある。その時に素直にごめんなさいと謝れる貴女ならきっと変われる。────人生は一度きりだけど、やり直しなら何度でも利くわ。最初からはやり直せないけど、途中から新しいスタートを切ることはいつでもできる。間違えたときはごめんなさいと謝って、次はそうしてしまわないように頑張る。それがやり直すってことよ)

 

(お姉さん……………)

 

(大丈夫よ。貴女はきっと素敵な人になる。こんなにも優しくて素直で綺麗な女の子だもの。いったい誰に似たのかしら。さぞ素敵な姉がいたことでしょう)

 

(あなたは…………誰なの?)

 

(私はあなたの味方…………有り体に言うなら友達よ。困ったときはこの言葉を言いなさい。「大丈夫」って)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「──────大丈夫。大丈夫です、大丈夫…………大丈夫…………」

 

 

「オ前モ私ニ逆ラウ気カ!!モウイイ、オ前モ死ネ、梓!!!」

 

赤芽が自分の背中で青い炎を燃え盛らせる。

 

「─────お母様、ごめんなさい。私は今度こそ本当に、貴女を殺します」

 

 

梓が釘を投げつける。

その刃は赤芽の中心を見事に貫いた。

 

 

 

 

「マ、マテ…………梓!!!!」

 

 

「────ごめんなさい。貴女には、私を怨む権利があります」

 

梓はその手に藁人形を取り出すと、その胸に釘を打ち込み、素手で叩き割った。

 

バキィィィィィィン、と大きな音がすると共に亡霊は破裂して消えた。

 

 

 

 

 

「──────梓…………」

 

 

その中に、一筋の光が在った。

 

「──────お母様、」

 

「良い子で居てくれて………ありがとうね」

 

 

 

「お母様、お母様…………!!!」

 

梓はその光に駆け寄る。

 

「梓……………」

 

「お母様─────!!!!」

 

梓は涙を流しながら光の姿に抱きつく。

光も梓を優しく抱き締める。

 

──────子を守る母のように。

 

 

 

「梓、大丈夫よ。貴女は一人じゃない」

 

「うん…………大丈夫…………大丈夫です、」

 

「大丈夫…………大丈夫……………」

 

「大丈夫…………ですから…………!!!」

 

 

 

「大丈夫よ梓…………いつでも、」

 

「はい、いつでも」

 

「大丈夫だから──────」

 

昇っていく光のカタチ。

それは地下に開いた天井の穴から抜けて、

 

 

 

──────あの輝かしい月の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう大丈夫ですよ─────お母様」

 

 

 

 

 

椰子飼梓はもう大丈夫。

なぜならもう一人じゃないから。

謝れる自分なら、何度だってやり直せるから。

 

すぐそこに家族という最大の味方が。

 

 

 

─────彼女の中で生きているから。

 

 

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