少年少女が抱える闇で殴りあいをさせたかった 作:よくメガネを無くす海月のーれん
アリガトウゴザイマスアリガトウゴザイマスアリガトウゴザイマス!!!!!!
か、書かねばあるまいて…
ちなみに、サブタイトルは基本的に登場人物(主人公がメイン)の心情で統一しています。
「や、やぁ白鷺さん。どうかしたの?」
恐る恐るになってしまったのはしょうがない。ここ最近badcommunicationしかしてこなかったからね…。もう一種のトラウマになってんだよ~…。
そんな俺の心情はともかく、頑張って帰りの挨拶と言葉を一つ二つ交わしてそこで終わり…のはずだが、どうも燐火ちゃんの様子がおかしい。だから声掛けをしたというわけだ。後俺の勘…というより原作知識がそろそろ何かしらのきっかけがないと物語が進まないんじゃないか?というメタ読みをささやきかけてくるというのもある。まぁ、今の燐火ちゃん、下駄箱から取り出したであろう手紙を前に硬直してるから、はたから見るとラブレター貰って感無量になってる女子にしか見えんのだが。
だがしかし、ラブレター貰った女子がしないであろう眉間にしわを寄せてゴミを見るような目でこちらを向いたレア表情燐火ちゃんは、はっきり言ってこころがおれそうになった。
そんな目することあるぅ?とはいえ、声をかけてしまったのだ。どんなことだろうと手伝おう。なるべく……俺が出来る範囲で。
「あぁ、別に……いえ、ちょっと相談したいことがあるの」
「相談?全然乗るよ。一人で抱えるより楽だろうしさ」
およ?燐火ちゃんデレた?基本的に受身の態勢だからこっちから話しかけないと反応が返ってこないタイプなのに、自ら相談するとは…好感度が上がっているのか。はたまた一人じゃ処理しきれない案件なのか…。
「とりあえず…これを読んでくれる?」
そう言って渡されたのh……
『美しく儚い貴女を見ていると、胸の鼓動が鳴り止むことを知らず、その深紅の瞳に目も心もを奪われてしまったのです。貴女の魅力に囚われた僕は、さながら白いツバキの甘い香りに誘われた一匹の蝶のようで、その甘い香りだけではなく、甘露を吸うことが出来るのなら、喜んですべてを差し出そう、そう思えてしまうほどに貴女は僕にとってのファムファタールなのです。教室で一人静かに過ごす貴女は静謐で不可侵な神聖さえあり、まるで写真として切り取られたような異質さえ感じられ、貴女のその姿、その在り様に狂わされてしまったんです。貴女は何人たりとも触れることはないだろう高嶺の花であり、それを手折るなんて愚昧なことをする人間なんていないと思っていました。
しかし、最近貴女の周りを飛び回る身の程知らずの羽虫がいるのです。その白痴蒙昧な羽虫は貴女の在り様に手を入れようとその汚らしい口を回し、虚言妄言を並べ、貴女を誑かそうとしているのです。貴女がそんな汚物と言葉を交わす様に、どうしても僕は耐えきれないのです。身の程知らずの下劣で脳が腐れた凡愚で汚れてしまう前に、その汚物と離れることを望んでいるのです。もし、貴女が離れようとしても離れられず、無知な汚物がその低俗な思考で理解できないようなのであれば、僕が正義の鉄槌を貴女の代わりに下したい。貴女のその珠のような美しさに瑕疵がつかないよう行動する僕を許し、寵愛を授けてくれるのであれば、これ以上ない歓喜に打ち震え、貴女に身も心も尽くすことを誓います』
キッッッッショッッッッッ!!!!!!
「うわぁ…うわぁ…」
声も出ねぇわ。なんだこの特級呪物。共感性羞恥とかそういうの?ってくらいに鳥肌立ってるし見ていられない。やばいやばいやばい、十中八九物語のキーになるヤツだけど、本能からこれと関わるのを拒んでいる。いやこれ…関わりたいと思うか?キッツ…。もはやそういう異能だろ。精神にダメージを与えるタイプの。
「あぁうん。これは…アレだね。随分と熱烈?なラブコールで…」
「えぇ、文章も大概なのだけれど、いくつか問題があるのよ」
問題…問題?これ全部問題でしょ。他に問題点があるとしたら…あっ
「差出人の名前がない?」
「えぇ、そうなの。誰が出してくれたのか全く分からない。それに、これを読む限り、私が最近関わっている人は貴方一人しかいないわ。貴方が狙われているの」
「えっ…あー…そうか。そうだよな。最近絡んでたのって俺しかいないもんな…ハハハ……」
まって?俺これ相手するの?マジ?この偶像崇拝拗らせたみたいな狂信者と?暫定相手を内側から燃やすことが出来る異能者と?えぇ?現実辛すぎない?
いやでも待てよ…?俺が狙われる理由が、最近俺が燐火ちゃんに絡んでいたことが理由だとするなら、原作だとなんで俺は最初のターゲットになったんだ?そこら辺…語られてないよな?…ないな。原作知識漁っても主人公の回想から始まって、その回想シーンで、主人公異能覚醒のあれやこれやが語られて…って感じだから要所要所は語られるけど、そのつなぎの部分が抜けている…。アレか?原作収束ってやつ?いやでも、主人公に絡む理由がない。
新たな疑問が生まれたが…とりあえず目先の問題、これをどう処理するかを考えよう。たぶん、これは俺の死因に直結する。原作収束ってんなら、燐火ちゃんが空き教室に向かうことも理解できる。最近会話するようになった人が、変なヤツに呼び出されたから、着いていった。そんなとこだろう。たぶん、そのくらい好感度があると信じてる…。
俺がしなくちゃいけないことは、まず俺自身の生存。これはまぁこのために動いているからな。最優先だ。次に燐火ちゃんの異能覚醒。これはしないと今後のお話に支障をきたす。後純粋に強い。これらを満たすチャートが決まった。
名付けて、俺氏半死半生チャート…!
やることは簡単。俺が程よく燐火ちゃんの前で焼かれることで、燐火ちゃんの異能覚醒を促しつつ、狂信者をぶちのめすという算段だ。
「……だからその…巻き込んでしまってごめんなさい…。貴方とは今後関わらないようにしていきたいと思っているの」
思考にふけっていて普通に燐火ちゃんの言葉を流していたが、最後の言葉は聞き捨てられなかった。
「いやいやいや、それは違うでしょ。そりゃあ俺とばっちり食らった…というかほとんど自業自得みたいなもん…だけど、それで今までの関係をナシにしましょうってのは人の心がなさすぎるよね。そんな非道な人間じゃないし俺」
「任せろ。せっかくできたマンガ仲間だ。まだまだオススメしたいのもあるし、話し足りない事だってある」
「……能天気過ぎよ。酷い目にあわされるかもしれないのよ?」
酷い目?ハハハ、俺の末路って火あぶりで固定されてたから、それより弱い目に遭うんだったらなんでも大歓迎さ!(白目)
そんなこと言えないから、空元気で通すけども…。
「大丈夫。やるだけやってみるさ!それでダメだったら……先生とか頼ってね…」
最後弱気になっちゃったけど、まぁ大体言いたいこと言えたし、ヨシッ!後は…いくつか気になる点を聞いとくか。
「あー、いくつか聞きたいことあるんだけどいい?」
「……え?あぁいいわ。何かしら?」
しばし、思案していた燐火ちゃんだったが再起動したのか聞いてくれる態勢になった。心なしかちょっと柔らかくなった気がする。そりゃこんなきしょい手紙を一人で抱えようとしてたら結構クルものあるよな…。ちょっとでも肩の荷が下りたなら御の字くらいに思っていたが…見る限り、話しかけて良かったわマジ。
「そういう手紙って今日が初めてだったりする?あと差出人に心当たりがあるかどうか…かな」
「いえ…一昨日あたりから、ここまで変な文ではなかったけれど、差出人不明の手紙は入っていたわ。節々に私を神聖視する表現が入っていて、正直気持ち悪かったのだけれど…。差出人については…わからないわ。今まで学校で交友関係があったことはないし、基本的に私に近づこうと考える人はいなかったから…」
すげぇ悲しい事を言われた。本当に不憫な人生送ってきたんだな…優しくしなきゃ…。
とりあえず、数日前から手紙きてたのはいい情報。明日も来るかもしれないからな。下駄箱見張ってれば遭遇できるかもしれない。
「うし、大体考えが纏まった。白鷺さんはこのままいつも通りに過ごしてくれ。なんか探ろうとして相手を刺激しようものなら被害が俺にくるからな。進捗は都度連絡するわ。あー…RINE出してもらえる?交換しとこうぜ」
「…………えぇいいわよ、連絡の為だもの。貴方にまかせっきりで申し訳ないのだけれど…もし手伝えることがあるなら言ってちょうだい。出来る限りサポートするわ」
ゲームのローディング入ったみたいに硬直した燐火ちゃんだったが、何とか再起動したらしい。アレかな?RINEはさすがにハードル高かったかな?
「終わったら全然ブロックとか消してもらっていいから!こんな手紙渡されちゃあ、男に不信感もったってしょうがないしな」
とりあえず、フォローの言葉を投げておく。ぶっちゃけこれで男性不信になってもおかしくないからな。文面的にストーカーで狂信者だぜ?恐怖そのものだろうよ。
「いえ…これだけ助けようとしてくれる人を無下にしようとは思えないわ。そこまで非道な人間じゃないわ。私も」
ガッッッッッ
白金髪赤目無表情クール系美少女のデレが俺の心に焼きついていく…!!!!
うぉ~~~~!!!!こんなのやるしかねぇよなぁ!?打算ありきだけど、こんな美少女のデレが見れたからには男の意地見せなきゃなァ!?
一気にやる気が急上昇した俺は、なんとか表面上冷静に、内面燃え上がる白鷺燐火への強火推し勢になることを決意し、意気揚々とその場を別れ、全力ダッシュでまだ学校にいるであろう纏ちゃんにチクりに行くのだった。こんなもん俺だけの手に負えねぇわ!!かっこつけたけど、やっぱ大人の手を借りなきゃ子供は何にも出来ねぇんだよォ!
白髪赤目の無表情クール系美少女の至近距離若干のほほえみ(口角がほんの少し上がっている)デレを食らったら、ガチ勢になり言うことを聞いてしまう。
古事記にもそう書かれています。
皆の性癖に刺さったなら嬉しい!けど皆の無言の圧力でアセアセになるから、評価や感想で、書けやゴラァッ!と催促していただけると嬉しいです。
後、皆の性癖開示して…俺も性癖開示したんだからさ…。
実はサブタイはこれを書いていた作者の心情でもあったり…これを書くために、1週間くらい使おうとしたら、すごい評価貰ってしまったから悶えながら早急に書いたのじゃ…。
1.5章のシチュエーション
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嘘つき少女と人の痛みに共感できる男子()
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幸せをかみしめている少年と愛されたい少女
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幸福の価値が分からない女と不幸体質の男
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天才と天才女になり切れなかった凡才男
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自分に価値を見出せない男とまぶしすぎる女
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忘れた少年、忘れたかった少女