幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

12 / 83
投資活動

 

イテテ…昨日霊夢にやられた傷が痛むぜ…

 

 

空「おはよーさん」

 

霊夢「おはよう。断食の効果は何かあった?」

 

空「腹減りすぎて三大欲求が二大欲求になった」

 

霊夢「じゃあ今日も断食生活続けてみましょうか」

 

空「やめてください死んでしまいます」

 

霊夢「それじゃさっさと仕切り作らないとね」

 

空「ラッキースケベが死因とか死んでも嫌だね」

 

霊夢「私が確認してくるから一応準備して待ってなさい」

 

空「いや、そんなことしなくても大丈夫だ。能力でどうにか出来る」

 

霊夢「は?だとしたら何で昨日は…」

 

空「寝起きでその事ド忘れしてたんだよ…妖怪退治の時に妖怪の姿を捉える、もとい掴む為に使ったんだけどな」

 

霊夢「能力の万能具合にアンタの頭が追い付いてないんじゃないの?」

 

空「うるせー。分かっとるわその位。随分と俺の精神に依存する力っぽいから不安定でもあるんだよ」

 

霊夢「言い訳無用。さっさと探りなさい」

 

空「へいへい」

 

 

 

……

 

 

 

空「ヨシッ!誰も居ないな」

 

霊夢「というかその能力使えば『自分だけの入浴場所を確保する』とかでも良いんじゃないの?」

 

空「お、そうだな。全然思い付かなかった」

 

霊夢「やっぱり頭が追い付いてないじゃないの」

 

空「ちくしょ~」

 

霊夢「寝起きのボケ対策に貼り紙だけでもしておけば?」

 

空「…そうだな」

 

霊夢「…何時になったら能力に頭が追い付くのかしら」

 

空「もう能力の使い方は掴んだもんねーだ!」

 

霊夢「はいはい。あ、そうだ。朝食の前にもうそろそろ食料が突きそうだから、人里へ買い出しに行ってくれる?」

 

空「一人分の食費が1日浮いただけじゃだめだったか」

 

霊夢「元々今月は私の分の食料しか確保してなかったんだし、早めに尽きるのは当たり前なんだけどね」

 

空「それもそうか。それじゃ金くれ」

 

霊夢「え、養ってくれないの?」

 

空「居候に何を求めてるんだよ」

 

 

 

結局金くれなかったな…20銭が一瞬で消える…

 

 

ざわざわ…ざわ…ざわ…

 

 

賭博やってる?やけに騒がしい…というか不安と焦燥の雰囲気を感じる…マジでなんだよ。

 

 

 

???「団子を1つ。あぁ、サービスは付けなくても良いわ。なんてったって私は…」

 

 

何やら後ろで面白い位御託を述べてる奴がいるな。皆の視線がそっちに向いてるし、そっちにとんでもない奴がいるんだろう。

 

 

空「すんません。えっと、米と大根と人参ときゅうりと味噌を買いに来たんですけど」

 

店員「あぁ…はい。米はどれほど必要でしょうか」

 

空「一俵で」

 

店員「それでは…5円となります」

 

空「ファッ!?…ちょっと持ち合わせが無いのでそれ以外を買います」

 

店員「分かりました、それでは…「私が払ってあげても良いのよ?」

 

 

さっきの奴だ。声からして女。しかしこの態度、周囲の視線、恐らく妖怪でしかも上位種の方だろう。チラ見でもしておけば良かったが、何故だか振り向いてはいけない気もする。一番の謎が何故コイツは俺に話し掛けてきた?俺の霊力はまだ全部ぶつけても低級をゆっくりと殺す程度。目をつけられる程強いわけではない。1つ可能性があるとすれば俺が博麗神社から出てきた所を見たとかか?それならコイツはネームドキャラクターの可能性が高い。ならば…

 

 

空「えっ!良いんですか!そんな、悪いですよ。レミリア·スカーレットさん」

 

レミリア「ご存じのようね。良いのよ。金銭的な管理なら咲夜に任せてあるから」

 

空「信頼されている様で」

 

レミリア「主従関係は信頼で成り立たさねばいけないの」

 

空「なるほど。とても素晴らしい組織のようです。そんな組織のトップの方が私に何用で?」

 

レミリア「そうね。貴方はそれが気になって気になって仕方がないのよね」

 

空「えぇ。夜しか眠れません」

 

レミリア「朝しか眠れないようにしても良いのよ?」

 

空「今はまだ、お断りさせていただきます」

 

レミリア「いつか、良い返事が聞けることを楽しみにしているわ」

 

空「それでは、また」

 

レミリア「えぇ。また…って会話を終わらせないでくれる?」

 

空「そりゃまたなんで」

 

レミリア「折角面白くなりそうな運命が見えたのに、ここではいさよならは惜しいわ」

 

空「そんな面白いですかね?」

 

レミリア「段々とよ。ゆっくりと、段階的に、着実に成長してくる貴方の姿が見えたの」

 

空「それは良いことを聞きました。参考にさせて貰います」

 

レミリア「ほら、その投資だと思って、私の好意を素直に受け取りなさい」

 

空「ゴチになります!」

 

レミリア「力をつけたと思ったら、私の館に来なさい。歓迎してあげるから」

 

空「目標が出来ちゃったな」

 

レミリア「これで、お願いね。お釣りは彼に」

 

店員「わ、分かりました。それでは10円のお返しです」

 

空「ブフッ!?…失礼ですが良く甲斐性無しって呼ばれません?」

 

レミリア「失礼ね。投資だと言っているでしょうに」

 

空「ふむ…プレッシャーを感じますな」

 

レミリア「存分に味わって頂戴。それすらも貴方は糧に出来るのだから」

 

空「景気づけの為だとしてもなんか…むず痒いですね」

 

レミリア「ふふ…精進なさい。待ってるわよ」

 

空「はいっ!」

 

レミリア「良い返事…またね」バサッ

 

 

 

空「ふいーっ。相変わらず荷物量がえげつないですな」

 

霊夢「お帰りなさい。遅かったわね。って何か荷物多くない?」

 

空「お米1俵だからね。しょうがないね」

 

霊夢「どうやって買ったのよ。そんなお金持ってないでしょ」

 

空「レミリアさんに奢って貰った」

 

霊夢「はぁ!?あのレミリアが?」

 

空「うん。投資だってさ」

 

霊夢「…アンタ絶対何か面倒な事に巻き込まれるから注意しておきなさい」

 

空「…了解」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。