幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
空「丸1日と半日断食された私の感情を述べよ」
霊夢「今から作るから待ってなさい」
空「よっしゃー!」
空「それでさ、力をつけたら紅魔館に来いって言われたから最低限、紅霧異変の霊夢よりも実力をつけたい訳なんだけど、それってどれくらい掛かる?」
霊夢「あの頃の私はまだ能力が本当に空を飛ぶだけだったから、最低限なら空を何らかの手段で飛べるようになっておくことと、弾幕を出せる様になることね」
空「弾幕勝負に持ち込まないとやっぱ勝ち目無いか」
霊夢「そうね。身体能力が違うもの」
空「スペルカードを作る前に弾幕を出せる様にしてその前に空を飛べるようになれ、と。…一般人に何を求めてるんだよおぜう様は」
霊夢「期待外れだったら食料にされちゃうかもね」
空「え、そういう意味だったのか。食費を投資して食料を得るっていう」
霊夢「アンタ血液型は?」
空「B型」
霊夢「確定ね」
空「え」
空「そんしーそんしーそんしそんしそんし~」
霊夢「何よその独特な音楽」
空「幻想入りする日も近いか…?いや、ねぇな」
霊夢「空を飛ぶことに関してはアンタの能力でいくらでも出来るでしょ」
空「そうだな。でも空を掴むって何か飛ぶとは違うような…」
霊夢「大事なのは機動力。アンタにとってどっちが良いのか考えなさい」
空「空中を自由自在に動き回る飛行の感覚と空中を掴みながら駆け回る感覚を掴む…
……………………
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
うーん中々厳しいぞこれは」
霊夢「どういう所が?」
空「前者はまず飛ぶ感覚に慣れてなさすぎてぐるぐるしちまったが、慣れれば滑らかな移動が可能だ。後者は慣れてはいるものの、カクカクとした移動しかできない」
霊夢「ふーん…」
空「ま、どちらにせよ基礎体力が足りなすぎるけどな。一旦保留だ」
霊夢「じゃあ極限まで威力を弱めた弾幕を出すから、感覚を掴みなさい」
空「うす!」
パシュッ ガシッ
空「これを複製…ふんっ!」
霊夢「力んで出すものじゃないでしょ。こうしてこうよ」
手に霊力を集めて纏って放出をこうしてこうとはこれいかに。
空「……!おぉ、操気弾みたい」
霊夢「それ今何割位出してる?」
空「なはは…全力」
霊夢「0か100しか無いのね」
空「面目ねぇ」
しかし驚くことなかれ、吸収できます。
霊夢「回収出来るのね」
空「しかし吸収率は9割」
霊夢「微妙ね」
空「弾幕頂戴」
霊夢「ほいっ」パシュッ
空「ナイス霊力」
霊夢「あー。自分以外も出来るのね。霊力限定?」
空「俺の器が持つ限りなんでも吸収出来る概念に設定してある」
霊夢「でもそれ放出出来るの?」
空「分かんな~い」
霊夢「微妙ね」
空「うーんこの。スペルカード名でも決めようや」
霊夢「あのねぇ…もう。何か候補はある訳?」
空「ありますねぇ!…幻想郷にあるかどうかは分からんけど、やりたかった弾幕があるんだよ!」
霊夢「そ、そう。それで?どんな弾幕なの?」
空「花火弾幕!」
霊夢「花火…?」
空「だよな!やっぱそうだよな!あぁ撃ちてぇなぁ!早く打ち上げてぇ!」
霊夢「そんなに意欲があるんなら、出来るんじゃないの?今なら」
空「!」
打ち上げ花火。小さな頃からずっと好きだった思い出の花火。憧れていたとも言って良いだろう。あの一瞬の輝きに。
今はもういい。出し惜しみはするな。お前が思う、全力で。
バチバチバチッ !
ピュ~~~
ドォォン !!!
空「夕暮れ時の、全力花火。これにて…終幕」パタッ
霊夢に後から聞いた話だと、この花火はまるで、
弾けた流星の様だったと言ってくれた。