幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
咲夜「さて、もう一度…お相手願いましょうか」
空「…どうすっかな」
時間という概念が厄介だ。時間停止能力者に対抗する術は不意打ちか罠が定石だが…目の前にいんだぞ?ご都合主義以外で倒す手段が思い付かねえ…だが待てよ?時間を操るとは時間という概念を操るということ。つまり自分に都合の良いモノは止めていない筈だ。俺が時間停止をするなら確保したいのは大気と光と重力と…専門的な知識はねぇからさっぱりだがこれらをコイツは無意識で止めていない。…俺の能力も概念系だからな。試してみるか。
咲夜「考え事は終わりましたか?」
空「あぁ。ご親切にどうも。お前に勝つ方法が今やっと思い付いた」
咲夜「へぇ…?時間を操る力を攻略出来るとでも?」
空「その慢心が…アンタを弱くする!」グッ
咲夜「それはどうかしら?ザ・ワールド!」
…大口を叩いた割にはしっかり止まったわね。ハッタリだったのかしらッ…!?
咲夜「く…かッ…!」
息が…出来ない!?どうして!?これが私に勝つ方法だって言うの!?
…癪だけど解除して確かめるしか無さそうね。
も、戻らない!?能力は解除した!時は動いている!なのにどうして…
空「苦しそうだな分かるよ~分かるよ~」
咲夜「くっ…」
空「そんな状態じゃとてもじゃあないが喋ることもままならんだろうなそして俺の目論見は当たったという訳だザマァ見やがれ!」
咲夜「返…せ…」
空「返すよ返しますとも俺も結構キツいんだ分かるだろ俺が息継ぎ無しで喋り続けていることはまさかアンタ分の空気を自動的に吸い込む事になるとは完全に予想外だったぜ」
咲夜「ぷはぁ!はぁ…はぁ…はぁ…」
空「他者の空気を掴む感覚はこういう事なのか。サンキュー。参考になったよ」
咲夜「はぁ…時を止めても無駄ね。なら…!殺人ドール!」
空「止めて無くてもナイフ投げクッソ速ぇじゃねぇか!」
咲夜「この程度で驚いてる様じゃこの先着いていけないわよ」
空「時間を操る能力…そうか!等倍じゃない、加速も出来たか!」
咲夜「よくよく考えてみたら、数分間息を止めても弊害は無かったわ」
空「お前人間じゃねぇ!」
どうする…アイツは加速も可能だった。しかも息を止めても弊害は無いとかほざきやがった…あの時に仕留めときゃ良かったか…!
空「そっちがそう来るなら、俺も拡大解釈で闘ってやるよ!」 グッ
咲夜「これで御仕舞い…実力不足を悔いなさい!」
空「霊霧 霊魔異変!」
咲夜「霧…?身体の内側から攻撃しようって言うの?」
空「あぁそうさ。この霧に触れないように闘うしか選択肢は無くなる!そしてこのまま持久戦だ!」
咲夜「何ッ!?」
空「霊守 スピリッツ•プロテクト」
咲夜「守りに入りましたか…ならば…」
空「お前のナイフは通らない。ならやる事は一つだよな?」
咲夜「お通り下さい」
空「流石に…ねぇ?」
咲夜「えぇ。私が食べ尽くしても仕方がないですし」
空「そうだな。あれかなり霊力持ってかれてたから助かるわ」
咲夜「それでは、こちらになります」
空「あ、運んでくれたのね」
咲夜「お嬢様がお待ちです。どうぞ」
空「ありがとな。さ、やろうや。おぜう様」
ガチャ