幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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カチコミ紅魔館 5面

 

ギィィィィィ…

 

 

空「建て付け悪くない?」

 

レミリア「そういう設計よ。ケチつけないで頂戴」

 

空「風情があるとでも言おうか」

 

レミリア「うん。それで良いわ」

 

空「じゃあ、始めようか」

 

レミリア「そうね。こんなに焦らされたんですもの」

 

   空「明けない夜は無いと言うだろ」

レミリア「夜になるまで楽しみましょう」

 

 

弾幕格闘…始めッ!

 

 

レミリア「ふん!」 バシュッ

 

空「吸血鬼の突進は洒落にならねぇよ!?」

 

レミリア「あら、電撃速攻はお気に召さなかったかしら?」

 

空「相手との力量差を理解してからにして欲しいな…霊能 スピリッツ•リインフォース」ギュン

 

レミリア「身体能力を飛躍させたのかしら。それで吸血鬼に追い付いつけるとでも?」

 

空「さぁな。もしかしたら、追い越してるかもしれねぇぜ! 連霊射 スピリッツ•マシンガン」

 

 

ドドドドドドドドドドドドドド…

 

 

レミリア「ほぅ…弾幕のスピードだけは中々よ。でも、工夫が足りないわ! 紅符 不夜城レッド•廻」

 

空「…ぐるぐる回り続けることが工夫なのか?」

 

レミリア「そう。こんな一見情けない技も吸血鬼にかかればこうなるの…よッ!」

 

 

ギュウウウウウウンンンンン!!!

 

 

空「すげー風圧。竜巻かよ」

 

レミリア「どぉ?この圧倒的威力!憧れるでしょ?」

 

空「それはそう。てかこれじゃ攻撃通らねぇな。せめて三半規管は人間並であって欲しかったけど、妖怪に人間の人体構造が当てはまるわけ無いわな」

 

レミリア「そうね。なんせ仕組みが違うもの」

 

空「てかこれが普通の回転ならまだしも、不夜城レッドって十字架だもんな。竜巻攻略の上空から攻めようが通じねぇじゃねぇか」

 

レミリア「フフ…完成されたこの動きに着いていけないのね」

 

空「それはどうかな?相手の動きをパクるのも立派な戦略だ。ベ○ブレードやろうぜ! 霊巻 スピリッツ•トルネード」

 

 

キュウウウウウウウウウウン!

 

 

バチィ!バチィ!パァン!

 

 

空「今だ! 圧霊爆 スピリッツ・インパクト」

 

レミリア「勢いが…!」

 

 

ボガァァァァァァン!!!!!

 

 

空「出し惜しみ無しの俺の全部だ…うっかり100が出ちまったぜ」

 

 

シュウウウウウ…

 

 

空「結構早く終わったな。ちょっと軽く見すぎなんじゃないのか?最初からもっと出してれば…」

 

レミリア「誰が終わった、ですって?」

 

空「マジか」

 

レミリア「軽く見てるのはどっちかしらね」

 

空「…届かなかったか」

 

レミリア「道中の闘いも、結局は私との闘いに全力を出せるように皆が配慮してくれたからあの結果なのよ?それは流石に分かってるわよね?」

 

空「明確に自覚したのはパチュリーと闘った後だけどな…」

 

レミリア「思い上がりね。なら、そろそろ縛りプレイは止めて貴方の思い通りに闘ってくれる?」

 

空「…借りた力を使えば勝てはするかもしれないさ。でもこれは、俺が作り上げた力じゃない。これを使えば、俺の「黙れ。私が求めている姿はそれではない。さっさと使え。さもなくば本気で殺すぞ」脅しか?いや、本気だな。あーくそ。くやしいなぁ…お前に会って、その強さを肌で感じまったら、自分の力だけでなんとかしたくなっちまった所だってのによ。俺が届かなきゃ、意味ねぇだろうがああああああ!!!!!!!!!」

 

 

あぁ。叫んだって。冷静さを失ったって。強くなれない。弱いままだ。もう、良い。捨ててしまえ。チンケなプライドなど。死ぬ位なら捨ててしまえ。嫌だ。捨てたくない。変わると決めた。きめた。きめた?きめろ。しらない。しるか。

 

 

 

 

 

(カラ)

 

 

 

 

空「ァァ…サンキューレミリア。スッキリしたわ」

 

レミリア「そ。覚悟は良い?」

 

空「そんなもんねぇよ。さっさとやろう」

 

レミリア「紅魔 スカーレットデビル」

 

空「遅っそ。さっきのが…バカみてぇ」

 

レミリア「そうね。コリコリに凝り固まっていた貴方を解放したの。もう貴方は何にも縛られずに済むわ」

 

空「なぁレミリア」

 

レミリア「なぁに?」

 

空「ぶっ殺していいか?」

 

レミリア「あら、最終警告?」

 

空「そうだな。最後の温情だ」

 

レミリア「あえて答えなければどうなるの?」

 

空「全力が出せない」

 

レミリア「じゃあ…お好きにどうぞ」

 

空「エヘヘっ…あは、ふふっ、ハハハハッ…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「…やけに静かになった。終わったのかしら?」

 

 

ギィィィィィ…

 

ムシャムシャムシャ…ゴクン

 

 

空「あ、咲夜。お前の主人、結構美味いぞ」 ムシャムシャ

 

咲夜「は?」

 

空「殺したからな。残さず食べたくなった」 バキバキ ブチッ

 

咲夜「は?」

 

空「俺の勝ちで良いよな?いやルール知らんけど」 グシャッ

 

咲夜「え、は?」

 

空「あれっ、てか吸血鬼って食って大丈夫なのかな。ちゃんと胃酸で溶けて無くなってくれるのだろうか」 ゴクン

 

咲夜「…排除する」

 

空「護るものも無くなったのにな」 ムシャムシャ

 

咲夜「…黙れ」

 

空「こっちの台詞盗るなよ。人間風情が」

 

咲夜「お嬢様の、敵!」

 

空「お嬢様が望んでいるとでも?そりゃお前の私欲だろ」

 

咲夜「…良いからもう、黙れ」

 

空「咲夜の意識は俺の手の中に

 

咲夜「えっ」 パタン

 

空「弱ってるやつの意識も掴めるみたいだな。さて、暴れ散らかしたな。後片付けは…妹様にでも任せようかな?」

 

妹様「そんな面倒なこと任せないでよ」

 

空「お出ましか。また引きこもりがちだそうじゃないか。それなのにどうして?」

 

妹様「暴れすぎ、身体張りすぎ。アンタらの根気に負けたわ」

 

空「お前の姉ちゃんはマジで美味かったぞ」

 

妹様「あっそ。もう死んだふりしなくて良いわよお姉様」

 

 

グチュチュチャチャチャグリュリュリュミチチチ

 

 

妹様「音キモ」

 

レミリア「そんなこと言わないで~。たった1人の姉妹に」

 

妹様「いや、それとこれは別の話でしょ。本当に頭可笑しくなったのお姉様?」

 

レミリア「本当に最後の最後まで迷ったのよ?でもフランを3日以上外に連れ出す運命がこれしか見付からなかったの…」

 

フラン「はぁ、そこまでするかな…別に引きこもってるのが好きってだけで、前よりは関わる機会は増えてるよね?」

 

レミリア「そぉだけどぉ…フランには常に私の横に居て欲しいというか…二度と目を離したくないっていうか…」

 

フラン「重い」

 

レミリア「ぐふぅ」

 

フラン「で。そこの貴方は?私と闘うの?」

 

空「勿論。珍しく人の会話に口を挟まなかったぜ。これは立派な偉業だ」

 

レミリア「あと、貴方ちょっと綺麗に食べ過ぎね。再生出来るか一瞬分からなかったんだから」

 

空「悪い悪い。お陰で妖力がかなり増えた」

 

フラン「こっそり見てたけど、途中まで本気で殺す気だったよね?」

 

空「あぁ。お前の姉ちゃんやっぱすげぇよ。俺にギリギリ躊躇があるのを分かってたのか、とどめ刺すぞって時の僅かな迷いでお前の事聞かされてな。お前とも闘いたかったから快諾したよ」

 

フラン「へー。そういえば自分の力だけでなんとかしたいっていうのはどうしたの?諦めがついたの?」

 

空「頭(カラ)っぽの方が夢詰め込めるって言うじゃない。今はもう、何も考えたくなくなったんだよ。…紫さんの言う通り快楽に弱いなぁ」

 

フラン「なーんか。君、気持ち悪いね」

 

空「えぇ…褒めてんのそれ?」

 

フラン「気持ち悪いけど、そんな君の行く末を見届けたくなったよ」

 

空「ああそうかい。これ「植物の名前でしょ」…ちぇー」

 

フラン「で、やるの?やらないの?」

 

空「や ら な い か」

 

フラン「おっえ~」

 

レミリア「フフ…」

 

 

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