幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
永琳「交渉材料ねぇ…姫様の事だから物語をなぞるかもしへないわ」
空「現実には存在しませ~んって奴か。それ言われたら手出るかも」
永琳「流石にあの時みたいな要求はしないだろうけど、無理難題は吹っ掛けて来るかもしれないわね」
空「でも受ける以外の選択肢無いもんなぁ。姫様に会わせて貰う事って出来ます?」
永琳「姫様の気分ね」
空「助けて姫様確率様えーりん様ぁ~」
永琳「兎に角行ってみる事ね。うどんげ、案内宜しく」
鈴仙「分かりました。身体はどうしますか?持っていきます?」
空「よっこらせ…ありゃ、加減が難しい。すんません、慣れるまで運んで貰っても良いですか?」
鈴仙「あはは…分かりました。よっと…それではお連れしますね」
空「お願いしまーす」
鈴仙「姫様、客人を連れてきました」
空「客人…?うん、客人…」
姫様「あら珍しい、誰なの?」
空「どうも。現在博麗神社居候の牡丹空と申します。此度の件は、姫様のお力添えを戴きにやって参りました」
姫様「そこまで畏まらなくても良いわ。白々しく感じてしまうから」
空「そうですか。用件を先に伝えると、私の身体に貴方の能力を使って欲しいんですよ」
姫様「ふーん?あ、襖開けても良いわよ」
空「開けま~す」
姫様「うわっ。なるほど、そういう事ね。てっきり不老不死になりたいとか言ってるのかと」
空「考えてはいますけどね」
輝夜「そぅ?止めといた方が良いと思うけど、まぁ今は良いわ。私は輝夜。蓬来山輝夜。物語のかぐや姫その本人よ」
空「ですよね。して、私の要望は聞き入れて貰えますか?」
輝夜「そうねぇ…聞き入れちゃっても良いけど、やっぱりここは物語通り何かを持ってきて貰わないと困るかなぁ」
空「…何をお望みで?」
輝夜「月…」
空「ざけんな」
輝夜「…の石」
空「おっふ。絶妙」
輝夜「穢れがない月の石をもう一度見てみたいなぁとか」
空「紫さんの協力不可欠だな…紫さん、出来ます?」
反応無し…ってそりゃそうか。
空「死んだことになってるんだった」
鈴仙「死んでいなければ何時でも見張られてるって事ですか…?」
空「本人曰く暇らしい」
鈴仙「プライバシーの欠片もないですね」
輝夜「生きている証明が出来れば、引き受けて貰えるのかしら?」
空「はい。なので腐らないうちにお願いします」
輝夜「はいはい。もうやっといたから」
空「後払いになってすみませんね」
輝夜「制限時間とか設けた方が良い?」
空「やめて下さい」
輝夜「分かった分かった。そんな凄まないでよ」
空「どちらにせよ余裕は無いのでね。それではありがとうございました。事が終わり次第、また来ます」
輝夜「急ぎなさいよ。多分3日も持たないわ」
空「!…重ねてお礼申し上げます。いってきます!」
鈴仙「あ、ちょ、身体どこに置いておきます!?」
空「五体満足ならどこでも良いですよー!」
輝夜「私の部屋にでも置いておきましょうか。生きてるのに魂が無い人間を観察する機会はまず無いわ」
鈴仙「それ大丈夫なんですか…?」