幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
弾幕が辺りを飛び交うこの景色。見覚えがある筈なのに、何処で見たものなのか思い出せない。もしかして、俺の身体の記憶は段々と抜け落ちていってるのか?…今はこれに集中しろ。
映姫「可笑しいですね。何故他の物に宿らずに、その状態で姿と自我を保てているのか」
空「あー…あれか?あの幽霊が管理しきれなかった時に花に宿って咲き誇る異変の事例。あれは幽霊。俺は魂。Q.E.D.証明完了」
映姫「なるほど。自分でさえも理由が分かっていないから、わざとはぐらかして不安定な状態でも成り立つ様にしたのですね。 罪符 彷徨える大罪」
空「毒をもって毒を制す。だっけ?いや、ただの矛盾か。 連霊射 スピリッツ・マシンガン」
確かに固い。こんな攻撃はものともしなさそうだ。…思ったより時間も残されてなさそうだし、一対一の拘りはいらんな。
空「霊夢!手短に終わらせたいから手を貸してくれ!」
霊夢「さっさと倒しちゃいましょ。 霊符 陰陽印」
空「そうは言っても力の在庫がもう残り少なくての…えぇいとっておきだ! 霊魔砲 レイ☆マリキャノン!」
霊夢「何そのスペル。虫唾が走るんだけど」
空「良いだろ別に!レイマリ肯定派のスペルだぞ。ちゃんと効いてるし文句無しだ」
映姫「ッ!…蓄えた力を種類が違ったとしても同時に放出する事が出来るのですね。面白い」
空「抱腹絶倒してくれないかなぁ…閻魔サマは確か、次元が違うとかなんとか。霊夢、夢想天生で閻魔と同じ次元に飛べないもんか?」
霊夢「無理じゃないかしら。そんなの試したことも無いけど」
空「同じ次元に飛べたら攻撃も通りやすくなると思うんだけど」
霊夢「閻魔の次元にねぇ…夢想天生」
空「どうだ?」
霊夢「う~ん。私と閻魔は合わなかったみたい。鈴仙風に言うなら波長が合わない」
空「考え方が違う相手の次元に介入出来る筈もない、か」
映姫「私の考え方を理解さえしてくれれば、皆断罪する事も無くなると言うのに」
空「何ボヤいてんだ。そんな統一されきった世界に何の面白味があるんだよ」
映姫「ふむ…面白味と平穏だったら貴方は面白味を取ると言うのですね」
空「面白味の無い平穏の何処に守る価値があるんだ?大義を背負う自分に酔うことはあっても、平穏のみを追求した理想郷に誰が賛同するよ。だったら平穏はいらない」
映姫「平穏そのものの生活をしてきた貴方がそれを言うのは、見ていて気分が良いものではないですね。 審判 ラストジャッジメント」
空「無い物ねだりってやつだ。今の自分に足りないものを求めるのは、生物にあってしかるべき本能だよ。決めるぞ霊夢」
空&霊夢「「霊符 夢想封印」」
映姫「二対一は厳しかった…小町でも連れてくれば良かったかな。どうせサボってるだろうし」
空「これが理想の上司と部下の関係性ですかぁ…」