幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
空「さーて閻魔サマ。聞かせて貰いましょうか。魂の器がなんなのか」
映姫「こんなことしなくても、頼み込んでくれればその程度のことなら答えたというのに」
空「折角なら闘ってみたいじゃないですか」
映姫「はぁ…魂の器は即ち肉体です。どうです?これで答えになりますか?」
空「んっと…え?」
霊夢「良かったわね。身体は保存してあるんでしょ?」
空「いや、まぁそうなんだけどさ。じゃあ何であの時身体に戻れなかったんだ?」
空「俺の能力とぶつかったら矛盾が発生しそうだな。概念系はスピードが命だぜ」 グッ
フラン「ッ!」 キュッ
ピシッ…
空「!?もう一丁」 ガシッ
フラン「チッ!」 ガシッ
ピキッ…
あれ、そういえばあの時フランは俺の能力を二回壊したとか言ってたが…それは本当に能力だったのか?もし魂と身体との繋がりが破壊されていたとしたら?てかあの状況でもう一丁って何考えてんだ俺。反省反省。
俺の能力とぶつかったら矛盾が発生しそうだな。
矛盾…矛盾?そもそも俺が最初にフランの能力を掴んだ筈なのに当のフランは能力を使ってきた。これは一先ず練度の差としよう。そして俺の能力もあの時点だと壊されていなかった。最終的にあのエネルギーを掴めたのは能力あっての事だろう。能力の封印もとい掴みは上手くいかなかったが、掴もうとする状態は続いていた。そこにフランの方から能力を使って近付きにきた。何故これは練度の差で押し切られなかったんだ?分からない。考えれば考えるほど、あの時の事は本当に辻褄が合わない。そして今も、俺が存在を保てている理由。はぐらかして、考えないようにして、状態を確定させない様にしている。矛盾していることを肯定し続けているような…
霊夢「考え込んじゃってるわね」
映姫「別に大したことでもない気がするのですが…というかその程度の事は巫女も知っておくべきなのでは?貴女の業には怠惰な事も含まれているのですよ。最近になってこの者の居候で修行面に関しては改善されましたが、まだまだ貴女にはやるべき事が沢山あることを存じていますか?それに何時だったか貴女には…「あーあーあーあーあーあー」聞いているのですか!?私は貴女の為を思って「思考の浅瀬にまで踏み込んでくる声量やめてくれない?」ですからね!」
空「分かった分かった。今回はどうもお世話になりました。私には急用があるのでさっさと目的地に向かわせて戴きます。霊夢も大事な助っ人なのでここで油を売っている暇はありません。失礼しました。良い説教ライフをお楽しみ下さいませ」
映姫「…そうですね。命懸けで急いでいる者を邪魔したい訳ではありませんから」
空「お気遣いどうも。俺の肉体はどうなってんのかなーっと」
空「五体満足ならどこでも良いですよー!」
輝夜「私の部屋にでも置いておきましょうか。生きてるのに魂が無い人間を観察する機会はまず無いわ」
鈴仙「それは、不安ですね…」
???「ふわぁ…あ?何処だここ。畳…?」
輝夜「あら、目が覚めたみたいね」
???「……………おはようございます。すみません。ここがどういった場所なのか教えて戴けませんか?」
輝夜「貴方には私達の記憶が無いみたいね」
???「そうみたいですね。俺は…あの後どうなったんですか?」
輝夜「あの後?そうねぇ…私がここに運んだ訳じゃないから」
???「そう、ですか。まずお聞きしたいんですが、ここは地球ですか?」
輝夜「言語が通じてる時点で察しても良いのよ」
???「はっは。そうですね。えっと…そちらの方は?」
鈴仙「…し、師匠~!」
???「あれっ、行っちゃった」
輝夜「イナバは放っておいて良いわ。あ、そうそう。自己紹介してなかったわね。私は輝夜。蓬莱山 輝夜。物語のかぐや姫その本人よ」
牡丹空「かぐや姫…延長線上の世界なのか…?あ、私は空。牡丹空と申します」