幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
空「さてと…マジでどうしようか」
霊夢「昨日は戻れなかったんでしょ?何か思い当たる節とか無い訳?」
空「ある。というかアレしか有り得ない」
霊夢「あの光の柱ね」
空「そ。確実にアレで俺の身体は可笑しくなってる。幻想郷での矛盾がここまで高火力だとは思わなかった」
霊夢「肉体から貴方が弾かれた感覚はあったの?」
空「いや、まず自分の肉体を察知出来なかった。焦ってたのもあるし、良く分からない空間から脱出するのに必死だった」
霊夢「ふーん。一種の結界の様なものかしら。それだったら私でもどうにか出来るんだけどね」
空「どーにかしてくれぇ。到着!」
霊夢「ちょっと待って。え?あれって…」
空「…どうなってんだ。何でお前が動いてる?」
牡丹空「そりゃ、こっちの台詞だぞ幽霊みたいな俺。あの後どうなったのか思い出せないんだ。お前には記憶があるのか?」
空「無いな。恐らく横の霊夢を見てもお前に何の反応も無いって事は、俺達の記憶は綺麗に分断されてるんだろう。俺はこの世界、幻想郷での事とそれに関係する情報。後は…俺の人格を維持するために必要な知識しか持ち合わせていないんだ。此方からも質問するが、あの後ってのは俺が幻想郷に来る前の出来事で間違いないか?」
牡丹空「あぁ。多分そうだ。ここ幻想郷って言うんだな。それで俺は自転車で事故ってガードレールから転がり落ちた。んで気絶した。情けねぇな…あ。自転車とガードレールの情報は持ってないか」
空「すっからかんだ。ハッハ、参ったね」
霊夢「空が二人…魂と肉体で分かれてるの?」
空「流石幻想郷。もうなんでもアリだな」
牡丹空「なーんか雰囲気的に異世界系のラノベみてぇな感じだな。大体合ってるだろ?」
空「ラノベってのが何か分からんけど、異世界ってのは合ってるんじゃねぇかな。ところで俺よ。お前に会ってちょっと思い付いた事があるんだが、やって良いか?」
牡丹空「奇遇だな俺。俺は昔から考えてたんだ。もし自分が二人になったら何をしようかって。多分同じだ」
霊夢「何、殴り合いでもするつもり?」
空達「「何故バレた」」
霊夢「考えること変わらないのね」
空「たった3ヶ月ちょっとで人格変わる程ブレブレじゃないぞ」
牡丹空「3ヶ月!?マジか。この肉付き…」
空「良くなってるだろ?激動の3ヶ月だったんだ。こうもなる」
牡丹空「…劣等感がすげぇわ。一発と言わず殴らせろ」
空「怠けて過ごしてたんだろ?だよなぁ。本当、恵まれたよ。さ、手合わせ願いましょうかね」
牡丹空「ヒヒッ…良いねぇ。勝てるかも分からん相手に、それも自分自身に喧嘩を売って全力を出せるなんて」
空「遠慮はいらねぇよ。殺す気で掛かってきな!」
牡丹空「野郎ォ…ぶっ殺してやる!」
霊夢「血の気が多いんだから…」