幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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脳ミソで生きてる方の牡丹空を牡丹と表現する事にします。



俺と俺は止まらない

 

輝夜「随分と面白い事になったじゃない?」

 

霊夢「輝夜!アンタが何かしたんじゃないの?」

 

輝夜「まさか。勝手に起き上がってきたのよ。一体どうなってるのかしらね?永林が頭抱えてたわ」

 

霊夢「考えるだけ無駄よ。ここはそういう所だもの。外来人がその例になるのも、珍しい話だけど」

 

 

 

牡丹「それじゃ始めようぜ!ふんっ!」

 

空「何だそのポーズ。いや、構えって言った方が格好つくか」

 

牡丹「これから殴り合うんだからテンションアゲてかないとなぁ!」

 

空「テンション上げるのは大事だ。分かってるとは思うが、それと同時に冷静さも兼ね備えなければいけない。つまり「あああああ!!!」うるせぇ!お前も感覚掴みやがれ!」

 

牡丹「暴れる力が俺の真髄だァ!」

 

空「未熟者の勘違い野郎め!」

 

 

あぁ。俺も最初はこんなんだったな。3ヶ月前だしなんなら今もあんまり変わってる気はしないけど。

 

 

空「てめぇの強さは暴力じゃなくて執念だ!相手を絶対に仕留めようとするそのしぶとさ!」

 

牡丹「なるほどなァ!反骨精神万歳!!!」 バギャッ

 

空「痛ってぇ…なぁ!」ドガッ

 

牡丹「ぐっ…どぉぉえりゃあああ!!!」ブォン

 

空「フルスイングだ!」ブォン

 

 

流石俺。やっぱ良く解ってるわ。思いっきりやれる!

 

 

牡丹「オイオイオイそんなもんかぁ?おめぇが鍛え上げた肉体に押されてるんじゃあないのか?」

 

 

空「あぁ?舐めんな。魂人の力、見せてやるよ。魂人拳!」

 

牡丹「ここが貴様の墓場だァ!」

 

 

ゴッッ…

 

 

牡丹「ぐぎっ…ずぇい!」

 

空「苦し紛れの一撃は隙をデカくするだけだ。よーく覚えておくんだな」

 

牡丹「フヒヒハハッ!ラァッ!」

 

空「アガってきたろ?更に暴れてぇだろ?でもお前の身体は知ってる筈だぜ。これからどう動けば良いのかを」

 

牡丹「…記憶なんて無い筈なのにな。なのに、勝つための身体の動かし方を知っている。不思議だな。この世界は」

 

空「それが幻想郷だ。そして、これから俺達が踏破していく世界だ!」

 

牡丹「へぇ…?やってやるよ!あぁ!!!」

 

空「着いてこいよ!なぁ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

牡丹「あぁ~…痛ってぇ」

 

空「疲れた疲れた」

 

霊夢「満足した?早くしないとここまで来たのに消えちゃうわよ」

 

空「そうだったそうだった。オイ、俺」

 

牡丹「消えるたぁ物騒な話だな。俺に何を求めてる?」

 

空「俺の器だ。このままだとエネルギーを垂れ流して消滅するんでな。お前に受け皿としての役割を任せたい」

 

牡丹「なるほどな。どうやってやるんだ?」

 

空「分からん」

 

牡丹「絶望的じゃねぇか」

 

空「取り敢えずお前に取り憑くぞ」

 

牡丹「バッチコイ!」

 

霊夢「そんな無理矢理に…」

 

牡丹「…」

 

霊夢「どうしたの?」

 

空「改めて意識してみると何か絶妙に噛み合わなくて気持ち悪いんだよ…」

 

牡丹「なんつーか…回路が焼き切れてるみたいな感覚に近いな。繋がりを維持できる状態に無いってことだ」

 

空「マジか。外の世界での知識でどうにか出来ないか?」

 

牡丹「別にまだそんな人生経験豊富でも無かったんだが…ただ、導線みたいに俺に直接巻き付いてくれれば、もしかしたら繋がりを維持できるかもな」

 

空「あるじゃねぇか素晴らしい案が。そんな感じの実例もつい最近見掛けたんだよ」

 

牡丹「ふーん。何か良いなこの共同作業感。もう懐かしくなってきた」

 

空「…未練とかあんのか?」

 

牡丹「いんやあんまり。それに3ヶ月はこの世界で無事に生きてこれたんだろ?だったら俺は何の文句もねぇよ」

 

空「良かった。思った通りの奴だった」

 

牡丹「売られた喧嘩は気分で買うぞ」

 

空「今の気分は?」

 

牡丹「最高だ」

 

空「話が逸れた。俺が工夫するから今から棒立ちしていてくれ」

 

牡丹「あいよ」

 

 

あの妖夢がやっていた様なあの感覚だ。人の形から外れた人魂の形。

 

 

牡丹「おぉ。形状変化はお手の物ってか」

 

空「そうでもないさ。んじゃ巻き付くぞ」

 

 

巻き付いていく度に、コイツの持っていた記憶が俺の身体を駆け巡っていく。あぁ。そうだったな。ついつい忘れてたよ。俺の大事な大事な記憶だ。大事な事なので大事なを4回言いました。

 

 

牡丹「…なるほど。そういう経緯か」

 

空「よーうやくスッキリしたぜ。気になって夜も眠れなかったんだ」

 

牡丹「その身体は寝る必要ないみたいだけどな。当然か」

 

霊夢「妖夢みたいになったわね。人格は2つのままだけど」

 

空「半人半魂とでも名乗ろうか。ほぼ一緒だろうけど」

 

牡丹「でもこれってナチュラルにマルチタスクが出来る様になったって事だよな?結構デカいだろ」

 

空「確かに、一人で会話も成り立つしな。最高かよ!」

 

牡丹「ぼっち拗らせてんのかてめぇは」

 

輝夜「どんどん存在が面白くなってきてるわ。あと何回変身するのかしら」

 

空「変身か。ロマンだけど特に考えてもいなかったな」

 

牡丹「考えてたもんはあっても今の実力じゃ到底追い付けない領域だもんな」

 

輝夜「楽しみにして待ってるわ」

 

霊夢「ま、これで解決した訳ね。あー本当に人騒がせ」

 

牡丹&空「「悪い悪い。後で埋め合わせはするからさ」」

 

霊夢「二人分の埋め合わせを期待してるわ」

 

牡丹&空「「ぼったくり巫女め」」

 

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