幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
パチュリーとの実験で時間だけは潰せたので、すっかり夜になってしまった。
お陰でメイド長からの評価は地に落ちたが、中々楽しい一時だったな。…背中がピリピリするよ。
おう、凄いな。おおよそ客人に向けていい圧では無い。
牡丹「咲夜さん?」
咲夜「なんですか?」
牡丹「そこらのナイフよりも鋭い圧を掛けるのやめて貰っても良いですかね?」
咲夜「無理ですね。厳戒態勢になってしまったので」
牡丹「この分じゃご馳走にはなれなさそうですな」
咲夜「…襲うつもりでしたか」
牡丹「違うわい!霊夢に夕飯は外で済ませてくるって言ってきちゃったから、ありつけるならここでと思ってたんだけど」
咲夜「そうでしたか!でしたら是非私達と食卓を囲みましょう!」
空「真っ黒な笑みを浮かべながら言われてもなぁ」
咲夜「お嬢様にも相談させて戴きますわ。さぁ早く仕込みの準備をしなくては」
牡丹「脳と脊髄は止めてくださいよ?」
咲夜「心得ております」
消えやがったあのメイド…
冥土への引導を渡されんようにな。
魚の小骨並に注意して食わなければ。
美鈴「zzz…」
立ったまま寝てやがる…世紀末覇王か?
器用な眠り方するよ本当に。
門番とか暇すぎてやってらんねぇだろうな。
どうする。起こすか?
咲夜ブラックを呼んだ方が面白そうだが。
レミリアレッド、パチュリーパープル、フランイエロー、咲夜ブラック…しまった。美鈴とレミリアのイメージカラーが被るぞ。
レミリアはスカーレットの方が喜ぶだろ。
ただの正式名称じゃねぇか。
空「起きなさい美鈴グリーン!」
美鈴「!」
牡丹「あーグリーンで良かったな。これでフルネーム活動という悲劇を防ぐことが出来た」
美鈴「折角気持ち良く眠っていたというのに…」
牡丹「悪いな。俺の
美鈴「目覚めの運動に弾幕ごっこですか?」
空「この前みたいに格闘でも良いぜ!」
牡丹「今回はなにがなんでも勝つって名目じゃないから、同じ土俵で闘える。正直、こっちで勝った方が何倍も楽しいから止められないんだよ」
美鈴「同じ土俵に上がって貰って、負けた時の気持ちを考えたことはあるかい?」
牡丹「それで勝てるならつまらないな!勝負はもっと複雑であってくれよ」
美鈴「誰がそれで勝てるなんて言ったか…箱入り少年の君が教えてくれるのかい?」
牡丹「生憎、他人に物事を教えるのは得意じゃ無いんだ。与えられるだけの
空「ご注文は?」
牡丹「耐久特化」
空「了解」
美鈴「地獄を見ても知らないよ?」
牡丹「人間って手に入らないモノ程欲しくなる性質があるんですけど、今欲しいものは地獄への片道切符ですかね」
空「住めば都。住まねば廃墟」
美鈴「言葉遊びが過ぎるよ!」