幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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全てはおぜうの計画通り

 

牡丹「わぁ…」

 

見渡す限りに肉、肉、肉。肉の部位とか形は確実に人のソレだ。やりやがったぞこのメイドマジで…

 

咲夜「お嬢様からも好評なんです。食べられないなんて事ありませんよね?」

 

レミリア「共食いになるのかしら。興味深いわ」

 

フラン「こんなにしっかりと分かる形で食事に出されたのは初めてよ。倫理的にグロい」

 

牡丹「二人とも興味津々だな。ニヤケてるぞメイド長」

 

咲夜「私の渾身の料理を食べて戴けるのが嬉しくて…さ、どうぞお召し上がり下さい」

 

牡丹「食前運動しといて良かった。太るわ!」

 

 

そういえばこの食材達はどんな奴らの肉体だったんだろうか。どうせ紫さんが関わっているのだろうけど、犯罪者の死刑囚とか行方不明者とか、消しても構わない存在になった人を食材にしているのだろう。虚しいね。生きとし生きたものに感謝を。

 

 

牡丹「美味っ」

 

咲夜「うふふ」

 

フラン「うわぁ…」 

 

レミリア「でしょう?咲夜は料理も完璧なんだから」

 

 

そんな事がどうでも良くなる位には咲夜さんの料理は美味しかった。ムカつく。あ、美味。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………沈む。世界が。理が。私が。

 

なにもかもが沈んでいく、堕落しきったモノたち。

 

嫌だよそんなの。やめてくれよ。

 

病みは呑んでも呑まれるな。味は決してYummyじゃないのさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

空「なんつー夢だ。くだらなすぎて笑えん」

 

 

沈むとか世界とかの前に何かヒントがあった気がしたんだが……あークソ。思い出せない。今回ばかりは何かヒントが欲しかったな。さて、俺はどのくらい寝てたんだ?お陰で頭はスッキリしたから今後の為に確認したい…ん?

 

 

牡丹「よっ。目覚めたか」

 

空「おう。お陰でスッキリしたが…お前、何かしたか?」

 

牡丹「何か…強いて言うなら人肉を食った」

 

空「なるほどな。おめでとう、妖力がクッソ微量だがお前の中で生成されてる」

 

牡丹「ファッ!?霊力はどうなるんだよ?」

 

空「そのままだ。というか霊力があるから妖力が作られた瞬間に八割蒸発してる。だからクッソ微量」

 

牡丹「マージか。でも、これで本格的に妖怪に傾いたのかもな」

 

空「あぁ。だが正直、まだテコ入れが足りない気がする」

 

牡丹「それはそう。暇だ暇だと騒いじゃいたが、そんな暇も無さそうだ」

 

空「この短期間で技量を伸ばすのは厳しい。手数を増やそう」

 

牡丹「よし。方針は決まったな。帰って寝るか」

 

空「もう眠くも無いし俺は技量でも鍛えてようかな」

 

牡丹「ショートスリーパーが極まってもしょうがないだろ」

 

空「そもそもエネルギーの塊が睡眠ってどんな冗談だよ」

 

レミリア「上手く行った様ね」

 

牡丹「おぉビックリした。そっか。許可出したのはレミリアだもんな」

 

空「強化イベント用意してくれるの本っ当ありがたいわ」

 

レミリア「やるなら徹底的に、全力を尽くせ。お前は独りではないのだから」

 

牡丹「言ってみたかっただけだったりする?」

 

レミリア「格好いいだろう?」

 

牡丹「かっけぇっす」

 

レミリア「フッフッフッ…そうそう。今日は…ほら、泊まっていきなさい」

 

空「更に何か用意してあんのかな」

 

牡丹「お言葉に甘えようぜ。面白そうだ」

 

レミリア「基準が単純で非常に分かりやすい。ゆっくり休め」

 

 

あ、全身蝙蝠になってった。

蝙蝠になってまでこっそりと会話に混ざろうと…?

自分同士で話す事を果たして会話と呼ぶのか疑問だけどな。

んじゃ俺はどっかで鍛えてくるわ。

了解。分かってるだろうが、魂の力は使いすぎるなよ。

消えそうになったら戻ってくるわ。

それでもいっか。

 

 

レミリア「貴方の部屋はここよ」

 

牡丹「広いなぁ…」

 

レミリア「狭い方がお好み?」

 

牡丹「わざわざエコノミークラスに縮めなくて良いよ」

 

レミリア「そう?じゃあ…!」

 

牡丹「ベッドの上に棺桶?俺は吸血鬼じゃないんだが…」

 

レミリア「あ、はは。そうね!退かしておくわ」

 

牡丹「…何か企んでるな?」

 

レミリア「う~…えいやっ!」

 

牡丹「うわっ!」

 

 

今の俺は霊力と微量な妖力が生成されるだけの人間。吸血鬼の唐突な反則タックルに、対応出来る実力はあんまり無い。

 

牡丹「危ねぇなぁ…棺桶にぶちこむ気か?」

 

レミリア「そんな勿体無い事しないわよ。…今日は一緒に寝ましょう?」

 

 

待て。どうなってる。罠か?罠なのか?ハニートラップだよな。勘繰り過ぎか…?

 

 

牡丹「そりゃまた何で」

 

レミリア「さっき飲んだ貴方の血の味が忘れられなくて…」

 

牡丹「お好みに召したんかい。いやいや貧血になっても困る」

 

レミリア「その為にも人肉を食べさせたんじゃないの」

 

牡丹「分かった!俺に妖力が付いたのは偶然だったんだろ?あたかも自分が最初から計画してましたみたいな態度取りやがって。わんぱくお嬢様め」

 

 

この後滅茶苦茶血を吸われた。途中からフランも合流して無事貧血になった。ざけんな。

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