幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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夜の修練と朝の戯れ

 

???「そろそろ眠い…」

 

空「遅くまで付き合わせちまって悪いな、チルノ」

 

チルノ「お前の弾幕は結構新鮮だったぞ!また相手してやる!」

 

空「助かるぜ。んじゃまたな!」

 

チルノ「またな~」

 

 

修練場を探してたら修練相手が見つかるとは思わなかったな。妖精の中では郡を抜いた力を持つチルノ。闘っておいて損は無かった。弾幕を凍らせる力の使い方も覚えてるみたいだし、割と強敵の部類に入るだろう。力の差さえなければもう少し楽しめたんだろうが…そんな事は言ってられない。

 

 

空「そういえば…途中魂力の弾幕も出した筈なんだけど。全く効いた様子無かったな。逆に動きが良くなってやがったし。生命力と魂は密接な関係だから危害を加えることが出来ないのか?」

 

 

問題提議を口に出して、思考は脳…心の中で。そうすれば論点が脱線しにくくなる、かもしれない。現在進行形で脱線しているのはお約束というやつだ。さて、考えを戻そう。生命力の権化である妖精には俺の魂力が通用しない。つまり妖精は霊に強いって訳だ。未だに属性相性が循環せずに属性だけが増えていく現象は、正直泣きたい。分かったことはたったこれだけ。

 

 

空「時刻は…22時回った位か。自己特訓なんて何すりゃ良いか分かったもんじゃない。フランにも造形より威力を重視しろと進められたし、どうしたもんかな」

 

 

 

 

 

 

あったま痛ぇ。意識がぼんやりとしている。確実に貧血だ。何故ぼんやりしていると良いながらここまでの思考の羅列を成せるのか。それは俺がキレているからである。血が少ないので比較的バランスが取れているのだ。あぁ、レミリア、フラン。横で満足そうに寝ている少女のような姿の吸血鬼。取り敢えず表出ろぶん殴ってやる。

 

 

牡丹「オイコラ起きろ吸血鬼共。さもなくば炙る」

 

レミリア「朝から物騒ねぇ…もう少し寝かせてよ」

 

フラン「zzz…」

 

牡丹「そうかそうか。つまり君はそういう奴だったんだな」

 

レミリア「それ図書館で読んだことあるわよあのエーミール」

 

牡丹「問答無用!カーテンワッシャー!」

 

 

強烈な日差しが室内を照らし、レミリアは部屋の隅に高速移動。フランは…何で無事なんだよ。能力か?暇人め。

 

 

牡丹「表出ようか、デイウォーカー。朝の体操といこうじゃないか」

 

レミリア「私はデイウォーカーじゃないからパスね!」

 

牡丹「レミリアは日炙りカルビにして食べる」

 

レミリア「二度も骨の髄まで喰われるのは御免よ!」

 

フラン「私の眠りを妨げるモノは何人たりとも…」

 

牡丹「うるせぇ!二人とも俺の糧になりやがれ!」

 

レミリア「あらあら。食料が寝言をほざいてるわ。フラン、ちゃんと寝かし付けてあげなさいな」

 

フラン「無理。寝る」

 

レミリア「はぁ!?」

 

牡丹「さぁて…尊厳破壊タイムといこうかァ…!」

 

レミリア「ッ!」

 

牡丹「速っ…」

 

レミリア「貴方が鈍いのよ。首筋から吸われるのは、どうかしら?」

 

牡丹「…随分と官能的な感じ?」

 

レミリア「そう?なんなら今から始めても良いのよ?」

 

牡丹「葛藤長考提灯鮟鱇」

 

レミリア「…ちょっと無理矢理なんじゃない?」

 

牡丹「それは思った。さーて!俺も二度寝しよーっと!」

 

フラン「わぁこっち来るな!」

 

牡丹「何で起きてんだよ!?」

 

フラン「目を瞑ったまま小説の続きを君は読めるの?」

 

牡丹「興味あるからガン見してたと言え」

 

レミリア「フランっ…」

 

フラン「やめて。ロクな事言わない」

 

レミリア「何時私の運命を覗き見したのかしら」

 

牡丹「きっとロクでもない運命なんだろうな」

 

フラン「違いないわ」

 

牡丹「居候が帰る、というのも可笑しな話だが。朝帰りとするよ」

 

レミリア「見送るわ。少しだけ、名残惜しいもの」

 

牡丹「嬉しいねぇ…食材冥利に尽きる」

 

フラン「認めた…だと…」

 

牡丹「食材は廻るからね。またレミリアの元に帰ってくるさ」

 

レミリア「貴方も随分とクサイ台詞を言うようになったじゃないの。一体誰のせいかしら」

 

牡丹「こんなムードにしたレミリアに、責任を取って貰うとしようかな…」

 

フラン「…!」

 

空「ムードブレイカー空さんのお出ましじゃあ!それ以上は認めんぞ小僧ォ!」

 

牡丹「うわうわうわうわ。お前正気か?自分の脚引っ張るとかただ者じゃねぇな」

 

空「うるせぇ!そういう展開はまだ似合わねぇよ!」

 

牡丹「ったく。魂力が尽き掛けてるのもあるから良いんだけどよ」

 

空「接着完了!記録の共有が始まるぞ」

 

牡丹「………なるほど。考えは纏めてあるみたいだな。助かる」

 

空「………記憶は観たけど、前言撤回はしないからな」

 

牡丹「俺もちっとばかし暴走してた。反省、反省」

 

空「また、月に向かう時にも送り出して貰えると助かるぜ」

 

レミリア「その時には、今よりも強くなる事を楽しみに待ってるわ」

 

牡丹「ふむ…プレッシャーを感じますな」

 

レミリア「存分に味わって頂戴。二番煎じよ」

 

牡丹「バレたか」

 

空「フランもまたな!」

 

フラン「頑張ってね~」

 

牡丹「窓から華麗に飛び立つ!」

 

空「誰だお前は!?」

 

牡丹「紅魔の館から飛び立ち未来を夢見る男、スパイダーマッ!」 バシュッ

 

レミリア「(スパイダーマ…何の事かしら…)

 

フラン「(また外界語喋ってる…)」

 

 

 

 

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