幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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とある河童の未来的発明(オーバーテクノロジー)

 

そんなこんなで、2日寝込んで3日修行して2日寝込んでを繰り返し、とうとう満月の夜を迎えた…となる前に。

 

牡丹「なぁ」

 

霊夢「何」

 

牡丹「月ってさ…危険だよな」

 

霊夢「そうね。下手したら死ぬかも」

 

空「穢れ大嫌いな奴らが、穢れの塊を殺すとは考えにくいが」

 

牡丹「でも多分消されるよな」

 

空「せやな」

 

牡丹「つー事で」

 

空「終活します」

 

霊夢「弱気ねぇ」

 

牡丹「未回収フラグがまだ幾つかあるんだよ。それを回収して経験値ガッポガッポ新フラグザックザックさ」

 

空「んで勝つ。負けた後の事なんざ考えるわけないやろ」

 

霊夢「何時も通りで安心したわ。行ってらっしゃい」

 

牡丹&空「「行ってきまーす」」

 

 

 

 

そういえば河童ってスマホどっち派なんだろ。

iPhoneか、Androidか。究極だな。

iPhone信者だとしたら申し訳無いな。

むっ。何か来るぞ。

あぁ。あの姿は…

 

 

???「おい!そこのお前!止まれ!」

 

牡丹「なんすか?ナワバリバトルでもするんすか?」

 

???「ここへ何の用だ。答えろ」

 

牡丹「答える義務が無い。俺のプライバシーに関わる問題に何か文句でも?」

 

???「ここはお前の様な人間がズカズカと入り込んで良い場所じゃないんだ」

 

牡丹「実力を示せば良いんだろ?」

 

???「え?」

 

牡丹「お前を退治して押し通る。博麗の巫女の教えだ。いくぜ、犬っコロ」

 

白狼天狗(犬っコロ)「あ、あれ?大抵の人はこれで帰って…ちょちょ!待った待った!」

 

牡丹「無慈悲な裁きを下すのは、何時も話を聞かない奴だ。凝霊爆 スピリッツ・コンデンス…俺も早くマトモなスペルが欲しいぜ…」

 

 

チュドーン

 

 

またつまらぬものを爆破してしまった…

爆弾魔(ボマー)かな?

気を付ける間も無かったな。

お、見えた見えた。

玄武の沢…だっけ?河童のアジトがあるの。

俺の記憶が正しければ…

 

 

牡丹「すんませーん!取引をしに来たんですけどー!」

 

 

…あれ?

結構大きめの声だったよな?

偵察、GO。

アイアイサー。

 

 

ガチャン!ガガガガガガ…キィ……

 

 

鉄製のドア、技術力を感じるには十分だ。建て付けはここも悪いが。ここまで騒がしいドアを開けて返事がない理由でパッと思い付くのは、死んでるか、爆睡か…妖怪ってトイレ行くのか?この魂の身体でも、やたら暗くて良く見えないな。凝縮光でも使うか。……!?この形、どこかで…

 

 

???「眩し…」

 

空「…お休み中の所を不法侵入失礼、牡丹空と申します」

 

???「不法侵入?今認めたね?」

 

空「そう来ましたか。しかし私は貴女と取引をしに来たのです、河城にとりさん。悪いお話を持ってきたつもりは、ありませんよ♪」

 

にとり「ふーん…?胡散臭いね。証拠を見せてよ盟友さん」

 

空「だそうです。入ってきて下さいな!」

 

牡丹「ども~」

 

にとり「本当に2つに別れてるんだね~不思議だ」

 

空「新聞取ってたんですね。さっきの犬っコロは多分取ってなかったので」

 

にとり「犬っコロと一緒にしないでくれよ。流行を抑えるのも、開発者の仕事さ」

 

空「それは商売人としての性では?」

 

にとり「ま、そんな事はどうだって良いんだ。どんなお話か、見せておくれよ」

 

牡丹「テッテテー!すまぁとふぉーん!」

 

空「この場所にどれくらいの人間がやって来たかは分かりませんが、これは比較的新しいタイプのスマホなので、何かの役に立つかもしれませんよ?」

 

にとり「分解して良い!?」

 

空「条件を1つ呑んで頂ければ」

 

にとり「何かな何かな?」

 

空「貴女の作品のテスターを志願します」

 

にとり「ほう…私の作品に興味がおありで?」

 

空「えぇ。後ろにあるそんなものを見てしまえば余計にね」

 

にとり「しかし良いのかい?これが君の寿命が尽きるまでに完成するとは思えない。今日だって、これの仕組みを考えるので参っちまった位なのに」

 

空「ロマンに賭けないで何に賭けるんですか。俺はアンタの作品に投資したいのさ。誇って下さい。貴女の作品は1人の盟友を魅了したんだと」

 

にとり「ふ…ははっ!何時ぶりだろうね。盟友に作品を期待されたのは…良いよ。長期的な作業は苦手だけど、君が死ぬ前には完成させてみせるさ」

 

空「ありがとうございます。ではどうぞ」

 

牡丹「写真データとか見られたら不味いの多くない?」

 

にとり「盟友のプライバシーを守らない河童がいるかってんだ。私が見るのは内部構造とプログラム位さ」

 

牡丹「そりゃ良かった」

 

空「それではまた。生きてたら会いましょう!」

 

にとり「うんうん。生きてたら…え?」

 

 

ま、いっか。彼なりの冗談でしょ。スマホを分解して解析して…今日はそれで終わりかな。

タイムマシンの開発は明日にしようか。さーて!やるぞ~!

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