幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
結局幽々子さんの言った通り、俺は光速で動けはしなかった。幻想郷から月へのヒット&アウェイは面白そうだったんだが…仕方がない。満月が映えるね、余命が近付いている証拠だ。
牡丹「今日までだらだらと、よくもまぁ生きてこれたもんだ」
萃香「それを自分から終わらせにいこうとするたぁ、酔狂な事をする。穢れに塗れる覚悟は出来たか?」
空「愚問。故に勝つ」
フラン「テンションキマってるじゃん…」
霊夢「絶ッッ対に調子に乗らない事。実力差は明白なんだから、せめて殺されない様にしなさいよ?」
魔理沙「光を断ち切るチート共だ。スピード勝負は分が悪いだろう。やはりパワー…パワーが全てを解決する」
牡丹「パワーねぇ…最大出力攻撃技、何かあったかなぁ…そういえばレミリアは?一番見送りに来てくれそうだったのに」
フラン「頭痛いって言って、昨日からずっと寝込んでる。アイツが頭痛で寝込む時は、ロクな事が起きないから嫌なのよね」
空「ロクでもない事を起こそうとしてるし間違いないな。それじゃあ紫さん。お願いします」
紫「設定は守ってよね?今の貴方の穢れは地獄の妖精レベルだから、一番最初に疑われるのは私ではなく、地獄の女神ヘカーティア。恐らくクラウンピースを送り込んだと勘違いされるだろうから、クラウンピースの親戚だとか何とか適当な事抜かして、幻想郷とは接点が無い様子を何が何でも演じること。これを守れないのなら月には行かせません」
牡丹「分かった分かった。分かりましたよ!俺だって幻想郷を巻き込みたくはないんですから」
紫「不安しかないわ……今更だけど、勝てない勝負よ」
空「それを決めるのは他でもない俺です。負けません、死にません、諦めません」
紫「ちょっと怖い位の執念ね…ま、頑張りなさい」
行こうぜ、俺。
戦いの火蓋は今、切って落とした。
テロ行為に近い…というかもろにテロなんだが、もう引き返さん。
牡丹&空「「イッツ、ルナティックターイム!」」
特に理由もない壮絶なテロが今!始まる…!
鈴仙「良いんですか?あれ…」
永琳「あの姉妹相手に勝利する未来が見えないのだけど、一応警告文は送っておきましょうか。月にとっては甚大な被害になるだろうし」
輝夜「あの子覚えてるわよね…?元々私の要求に応えるために月に行って、穢れの無い石を採ってくる。ただそれだけだった筈なのに…」
牡丹「なのでご依頼は先に済ませておく必要があったんですね」
輝夜「!?」
空「スキマ郵送でーす。こちら月であります。産地直送!」サクッ
牡丹「霊力カッターで…この通り」 ドコッ
牡丹&空「「それじゃ!」」
鈴仙「…」
永琳「良かったわね姫様。ノルマ達成よ」
輝夜「えぇ。えぇ…?」
紫「私がやるのはここまで。後は何とかしなさいよ」
牡丹「随分と助太刀の程をありがた申す」
空「さーて。力試しといこうじゃないか」
紫「勝算は?」
牡丹&空「「無い」」
紫「…そう」
空「あ、そうだ。短い間でしたけど、ありがとうございましたって、伝えておいて下さい。勿論、紫さんに対してもですけど」
紫「男の性ってやつなのかしら?私には少し分からないわ」
牡丹「男の性…どうなんだろう。ロマンに生きている事は間違いないけど」
空「おい!多分もう気付かれたぞ!」
牡丹「マジか。穢れセンサー敏感過ぎだろ潔癖症か!」
紫「もし生きて帰ってこれたのなら、博麗神社永住の権利を与えましょう」
牡丹「それ、勝手に決めて良いもんなんですかね…てかいずれ追放されてた…ってコト!?」
紫「余計な一言だったかしら。貴方の様な人間と出会えて良かったわ。お陰で暇しないで済んだもの」
空「物語は続いていきますよ、どこまでも」
紫「そうね。貴方がいようがいまいが、それは変わらない事実よ」
牡丹「…フィナーレを飾るとしよう」
空「行くぜ!」
バシュッ!!!
「本当だ。八意様に言われた通り、大きめな穢れが入って来たわ」
「んー…妖精か何かかしら」
「珍しく八意様も漠然とした事しか教えてくれなかったからなぁ…」
「侵入者はたった一人、余計な手間や人員を割かない為にも、私達が片付けた方が合理的ね」
「でも…何か…」
「今は深く考える必要は無いわ。侵入者は追い返すか、排除よ」