幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~   作:ソラセカン

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吐き気を催す程度の能力

 

牡丹「プギャー」 バタバタバタバタ

 

魔理沙「さっきからアレなんだ」

 

霊夢「一国の王があの醜態を晒せる国と捉えれば…」

 

魔理沙「無理がある。滅びるぞ」

 

牡丹「コンナノウラシマタロウジャネェカヨソリャアンナケツマツノママダッタラオレハツイホウドコロカソンザイスラモカケラモノコラズケサレテタノカモシレナイケドアンマリダヨテカイマジナリーフレンドキエタンゴナンデヤネンノウリョクノダイショウカセイシンアンテイサセルタメニフカケツノソンザイダッタノニヨ(こんなの浦島太郎じゃねぇかよそりゃあんな結末のままだったら俺は追放どころか存在すらも欠片も残らず消されてたのかもしれないけどあんまりだよてかイマジナリーフレンド消えたンゴなんでやねん能力の代償か?精神を安定させる為に不可欠の存在だったのによ)」

 

霊夢「もう終わってるんじゃないの?」

 

紫「ご乱心ね国王様」

 

牡丹「ウワァユカリサーンナントカシテクダサイヨモウツヨクナルコトモコンナチョウシジャオックウニナッテハジメノイッポヲフミダセナイニエキラナイケイヒューマノイドニナッテシマウ(うわぁ紫さーん何とかしてくださいよもう強くなる事もこんな調子じゃ億劫になってはじめの一歩を踏み出せない煮え切らない系ヒューマノイドになってしまう)」

 

紫「後半どうでも良い事言ってるけど、今回の件で強くなろうとすることが怖くなったみたいよ」

 

牡丹「オオイナルチカラニハオオイナルセキニンガトカクソクラエダッテノニソレデモツイテマワルセキニンッテノハホントウニクソナンジャナイカトボカァオモッテイテ(大いなる力には大いなる責任がとかクソ喰らえだってのにそれでもついて回る責任ってのは本当にクソなんじゃないかとぼかぁ思っていて)」

 

魔理沙「おっさんみたいな事言い始めたぞ」

 

紫「醜いわねぇ」

 

レミリア「…ちょっと彼借りるわよ」

 

霊夢「あんた顔色大丈夫?」

 

レミリア「うふふ…かれこれ5週間頭痛に悩まされていてね…そんな次元はとうに過ぎたわ」

 

紫「妖怪としての格が上がっているものね。一体何を悩まされたのかしら」

 

レミリア「ちょっと…来なさい」

 

牡丹「レミリアサンコンニチハ!イヤコンバンハカナ?モウワケワカンネェヤ!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャ」

 

レミリア「はぁ…」 ズルズルズルズル

 

牡丹「ギャァァァ」

 

 

 

 

レミリア「良い?私の眼を見なさい」

 

牡丹「ギャクバリサイコォォォォォ」

 

レミリア「こっち向け!…私の眼を、見なさい」 ゴキッ

 

牡丹「あぅっ…レミリア?」

 

レミリア「こんな事に吸血鬼としての力を使うとは思わなかったわ。それで、貴方何をしたの?」

 

牡丹「能力の複合…矛盾の具現化…現実改変…」

 

レミリア「…………なるほど」

 

牡丹「何か…分かった?」

 

レミリア「えぇ。その上で命じるわ。二度とその力を使わない事」

 

牡丹「どうして…?」

 

レミリア「身近な人間全ての運命が変わるのよ。自分の居る道筋がいきなり途絶えて前にも後ろにもどこにも移動出来なくなったと思ったら、予想外の方向に道が出来て元々の道から外れてしまう。咲夜でもこうはならないわ。時を止める事さえも、運命なのだから」

 

牡丹「つまり人に関する能力使用を禁ずると」

 

レミリア「使わないでって言ってるの!」

 

牡丹「そんな殺生な」

 

レミリア「現時点で輪廻転生が出来なくなってるんだから、それ以上のリスクなんて支払えないでしょ」

 

牡丹「あぁそうか。いやでも…」

 

レミリア「踏み倒そうとしてないでしょうね?能力で」

 

牡丹「ごもっともでごぜぇやす」

 

レミリア「何がどうなるか分からないんだから。今は止めておきなさい。…霊夢に嫌われちゃうわよ?」

 

牡丹「あんたあの結末を見て…!」

 

レミリア「秘密にしておいてあげるから。従って?」

 

牡丹「くっ、殺せ…!」

 

レミリア「殺すには惜しい…って何言わせるのよ」

 

 

 

牡丹「ういーっす」

 

レミリア「治ったわよ」

 

紫「叩けば治ったのね」

 

牡丹「テレビじゃないんだから」

 

魔理沙「ホレホレ、向こうで関係者が待ってるぞ。祝勝会を始めようぜ!」

 

 

 

言われるがままに始めた祝勝会。欲求のままに力を求めて、得た結果がこれだ。もう少し、その結果を楽しんでも良いかもしれない。

 

 

 

 

 

 

本当にそうか?

そんな思いを押し殺しながら。

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