幻想楽迷郷 ~A hedonist lost in a Gensokyo~ 作:ソラセカン
チク…タク…チク…タク…
パチッ…パチッ…パチッ…パチッ…パチッ!
「復元…完了!」
「ヨッシャァァァァアア!!!!!」
牡丹「ファッ!?」
空「オー!イェア!フォー!」
改めて紹介するのであれば、気が触れた様に叫ぶコイツが俺の相棒。イマジナリーフレンドの俺の魂だ。一体何を言っているのか分からない?俺も知らん。そもそも
スパッ!
空「ガフッ…」
霊夢「今何時だと思ってんのよ居候」
暴力的な巫女さん。躊躇というものを感じない冷ややかな眼差しは、一定数の人間に定評だろう。同じ屋根の下で暮らしていては、何も起こらない筈も…恐ろしい程に何もない。俺のチキン・ハートは健在だ。
空「フッフッフ…ハッハッハッハッハッハッ!!!」
霊夢「あれっ、取れない…」
空「『ありとあらゆるモノを掴む程度の能力』完全復元だ!」
霊夢「げっ…戻ったのね」
牡丹「これでようやくイーブンだな!」
空「これが無いと今の俺達は幻想少女とやりあえねぇ…悔しいけどな」
牡丹「お前が引き継いだっぽい未来の俺の技術はどうしたんだ?」
空「技術を扱うにも、力が必要なんだよ」
牡丹「ろくでもない技術しか持ってないって事ね。オッケオッケ」
空「ちょっと深夜帯の妖怪と戯れてくるわ!」
霊夢「騒音だけは出さないでよ」
空「相手による」
牡丹「数時間後に俺も混ぜてくれよな~」
はー…最高。この力をひけらかしたい気分で満ちている…!
そうだな…この際だから、アイツに会いに行こうか。
牡丹「ッ!」
霊夢「どうかした?」
牡丹「謎の悪寒がする。鍋食ってんのに」
霊夢「ふーん。アンタの勘も鋭くなってきたのね」
牡丹「ほぅ…?ならこの悪寒は霊夢も感じ取ってる訳だ」
霊夢「いーやー?今のところ私は何も」
牡丹「はぁ~?じゃあ何を根拠に煽てたんだよ」
霊夢「それも勘よ」
牡丹「いよいよ勘じゃなくてそれは能力の域だろ」
霊夢「で。どうするの?異変に繋がりそうなら私も付いていくけど」
牡丹「うーん…や、今回は俺に任せてくれ。速攻解決してみせる」
霊夢「何時くらいに帰れそう?」
牡丹「夕飯位には…?見当はつきそうにないぞ」
霊夢「ならこの鍋全部食べちゃいなさいな」
牡丹「水炊きってそんなに腹溜まる気がしないんだが…戴きます」
牡丹「ごちそーさん。満腹感は持って1時間…これが水炊きの恐ろしさ」
霊夢「十分でしょ。1時間で」
牡丹「さぁ~て?異変解決RTAといきますかァ!」
空「くひひっ…良いねぇその火力。羨ましいよ!」
空「チョロチョロと…!すばしっこい不純物め!」
さとり「…必要な事なんですよね?」
空「ん?あぁ!決して俺の私欲だけじゃないって事だけは、読んで分かってくれただろ?」
空「消し飛べ~!爆符 ペタフレア」
空「掴むのも億劫になる程熱っつい弾幕をどうも! 把持返却」
空「さ、さとり様~!アイツ私の弾幕全部跳ね返してくるんだけどどうすれば良いの!?」
空「ガ~ハッハッハッハッ!迷え迷え鶏肉よ~い!」
さとり「そのまま攻め続けて、お空自身で力の使い方を広げるしかないわ!」
空「使い方を…広げる…?」
空「そういう事だ!扱いに慣れるまで俺にダメージ1つも与えられやしねぇよ!」
空「ムカつく…!絶対消し飛ばしてやる!」
さとり「本当にこのやり方で良かったのでしょうか…?」
空「大丈夫さ!多分。俺は死なないし平気だろ」
さとり「博麗の巫女が来るのも時間の問題では?」
空「それは無いな。今回の出来事はこの牡丹空で解決する。考え抜いた結果、これが一番被害を生まないで済むんだ。あの時やらなかった事をやらせてくれよ」
さとり「分かりました。私は他のペット達を避難させます」
空「あれ?さとり様何処行くの?待ってよさとり様!」
空「おーっと、ここを通りたいなら俺を倒してからにしろ。勿論、俺に背中を向けて無様に走り行くと言うのなら…」ヒュンッ ガッ「フライング。やり直しだ」
空「もう!完全に怒ったよ!」
空「怒りの使い方、教えてやるよ」